一児の親として、職業人として、励まされました。
これは現実的な育児の楽しさや苦しみについて書いた本ではありませんので、そういうのを期待される方はがっかりするでしょう。
わたしも現実的な育児の楽しさや苦労についての本は大好きですが…でも、そういうのばかりだと疲れます。
仕事と育児を両立することには、まだまだ世間からの風当たりが強いと感じます。
わたし、なんのために働いてんのかな、悪い親かもしれない、と現実に悩むこともあります。
そういう日々の中で、この本の非現実的なストーリーの軽薄さ、爽快さが、逆にとても染みました。
子どもも、親も、このストーリーの中ではドライで賢くて、自分の考えを持っています。
現実は全然違うけど、でもそうだったらいい、そういう風に生きていきたいと思ったりしました。
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キッズファイヤー・ドットコム 単行本(ソフトカバー) – 2017/7/26
海猫沢 めろん
(著)
少数精鋭、短期決戦をモットーとするホストクラブの店長、白鳥神威。いつも通り歌舞伎町から帰った彼を待ち受けていたのは、見知らぬ赤ちゃんだった!育てることを決意した神威は、IT社長・三國孔明と一緒に、クラウドファンディングで赤ちゃんを育てることを思いつく。試練を前にして逃げることは、カリスマホストの本能が許さない。ITで日本の子育てを救えるのか!?男たちが日本の育児の変革に挑む、新時代のイクメン小説!
「こんな未来ありえない!」とは、どうしても言えないのです。――西加奈子氏
超ポジティブな男が日本を革命する!
少数精鋭、短期決戦をモットーとするホストクラブの店長、白鳥神威。いつも通り歌舞伎町から帰った彼を家の前で待ち受けていたのは、見知らぬ赤ちゃんだった!
母親の心当たりは無いが、育てることを決意した神威は、IT社長・三國孔明と一緒に、クラウドファンディングで赤ちゃんを育てることを思いつく。日本を革命するソーシャル子育てサイト、名付けて〈KIDS-FIRE.COM〉だ。
試練を前にして逃げることは、カリスマホストの本能が許さない。彼らはITで日本の子育てを変えることができるのか!? 男たちが育児の変革に挑む、新時代のイクメン小説!
「こんな未来ありえない!」とは、どうしても言えないのです。――西加奈子氏
超ポジティブな男が日本を革命する!
少数精鋭、短期決戦をモットーとするホストクラブの店長、白鳥神威。いつも通り歌舞伎町から帰った彼を家の前で待ち受けていたのは、見知らぬ赤ちゃんだった!
母親の心当たりは無いが、育てることを決意した神威は、IT社長・三國孔明と一緒に、クラウドファンディングで赤ちゃんを育てることを思いつく。日本を革命するソーシャル子育てサイト、名付けて〈KIDS-FIRE.COM〉だ。
試練を前にして逃げることは、カリスマホストの本能が許さない。彼らはITで日本の子育てを変えることができるのか!? 男たちが育児の変革に挑む、新時代のイクメン小説!
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2017/7/26
- ISBN-104062206749
- ISBN-13978-4062206747
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商品の説明
著者について
海猫沢 めろん
海猫沢めろん(うみねこざわ・めろん)
1975年、大阪府生まれ。兵庫県姫路市育ち。2004年『左巻キ式ラストリゾート』でデビュー。著書に『零式』『全滅脳フューチャー!!!』『愛についての感じ』『ニコニコ時給800円』『夏の方舟』などがある。
海猫沢めろん(うみねこざわ・めろん)
1975年、大阪府生まれ。兵庫県姫路市育ち。2004年『左巻キ式ラストリゾート』でデビュー。著書に『零式』『全滅脳フューチャー!!!』『愛についての感じ』『ニコニコ時給800円』『夏の方舟』などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2017/7/26)
- 発売日 : 2017/7/26
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 224ページ
- ISBN-10 : 4062206749
- ISBN-13 : 978-4062206747
- Amazon 売れ筋ランキング: - 870,470位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1975年生まれ。
高校卒業後、紆余曲折を経て上京。文筆業に。
04年『左巻キ式ラストリゾート』でデビュー。
『愛についての感じ』で第33回野間文芸新人賞候補。
『キッズファイヤー・ドットコム』で第39回野間文芸新人賞候補、第59回熊日文学賞受賞。
TBSラジオ「文化系トークラジオLife」クルー。
webサイト
http://uminekozawa.com
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前半は当時(2015〜2017)話題になった問題を取り上げて少し強引だけど小説だからこそ出来る設定を使って物語を進めていて面白かったし、文体も好き嫌いが別れるだろうがサクサク読めて良かった。
ただ、最後が尻すぼみでスッキリしない結末で、星5にはならない。
とはいいつつも、主人公が複雑な問題を天才的なひらめに一瞬で解決!!みたいなことにはならず、バランス感覚も感じた
ただ、最後が尻すぼみでスッキリしない結末で、星5にはならない。
とはいいつつも、主人公が複雑な問題を天才的なひらめに一瞬で解決!!みたいなことにはならず、バランス感覚も感じた
2017年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
奇想天外エピソードを楽しむ小説だということをわかったうえで読んだのだけれど、エピソードのいくつかに「とってつけた感」が激しすぎてちょっと冷めました。
2017年11月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ネタバレを含まないレビューです。
ネットで偶然見かけた、現代ビジネスの海猫沢先生の記事が面白かったので、この本も読んでみました。
徴父制とハプティクスの記事が面白かったです。
そちらの記事をよんで面白い、と思える方は、きっと満足できる内容です。
自分の生き方を、前向きに見つめ直したくなる、素敵な本でした本でした。
ネットで偶然見かけた、現代ビジネスの海猫沢先生の記事が面白かったので、この本も読んでみました。
徴父制とハプティクスの記事が面白かったです。
そちらの記事をよんで面白い、と思える方は、きっと満足できる内容です。
自分の生き方を、前向きに見つめ直したくなる、素敵な本でした本でした。
2017年11月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者の子育て経験、ホスト経験を活かしたエンタメ小説。
大好きです!
あえて泥臭い部分を描かないことで、想像の余地があり、読者それぞれの人生経験に刺さってきます。
時代背景が初出の2015年あたりですが、そこからほんの少し未来を外挿して描かれています。
つまり、今(2017年)に読むべき小説です!
出だしから文章のリズム感が最高です。
大抵はどの小説も入り口は面倒臭さを感じるものですが、それをリズム感で引き込んで、一気に読ませてきます!
大好きです!
あえて泥臭い部分を描かないことで、想像の余地があり、読者それぞれの人生経験に刺さってきます。
時代背景が初出の2015年あたりですが、そこからほんの少し未来を外挿して描かれています。
つまり、今(2017年)に読むべき小説です!
出だしから文章のリズム感が最高です。
大抵はどの小説も入り口は面倒臭さを感じるものですが、それをリズム感で引き込んで、一気に読ませてきます!
2017年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ホストの男性が、自分の子どもか分からない赤ちゃんを育てる為にクラウドファンディングをする、といった物語。
SF的な視点で、ある種の思考実験作だとも思います。
言葉遊びが楽しく、どんどんと読み進めました。おもしろかった。
子育て世代の問題だけでなく、高齢者問題にも触れていますが、嫌みがなく、もしかしたらあり得るかも知れない未来が感じられました。
自分も子育て中で、育児の場面は色々とリアルに感じました。
SF的な視点で、ある種の思考実験作だとも思います。
言葉遊びが楽しく、どんどんと読み進めました。おもしろかった。
子育て世代の問題だけでなく、高齢者問題にも触れていますが、嫌みがなく、もしかしたらあり得るかも知れない未来が感じられました。
自分も子育て中で、育児の場面は色々とリアルに感じました。
2017年10月5日に日本でレビュー済み
もっとボコボコに叩かれて炎上してメンタルに来る内容かと思いきや
割とスルーしてしまいます
2歳児の壁やイヤイヤ期、子供独自の理不尽さに振り回され、視聴者の感情と意見が割れるかと予想していたら、
そういうこともなく、途中で子供が成長した姿となって再登場します
何故その過程にたどり着けたのかという部分が書ければ語り継がれる名著になったと思うのですが、肝心なところが書いてないのと
主人公が完璧人間過ぎて感情移入できませんでした
子供も前情報なしで育てられて、仲間にも恵まれて、全て順調で、炎上といっても応えてないですし
子供も理想的な子です
他にお前の子だと名乗り出る子や捨て子が現れたり、仲間割れたり出馬した時に、仲間のSだった過去が足を引っ張ることもなく
綺麗な流れで進むので読みやすくて面白いですが、もう一波乱欲しかった
割とスルーしてしまいます
2歳児の壁やイヤイヤ期、子供独自の理不尽さに振り回され、視聴者の感情と意見が割れるかと予想していたら、
そういうこともなく、途中で子供が成長した姿となって再登場します
何故その過程にたどり着けたのかという部分が書ければ語り継がれる名著になったと思うのですが、肝心なところが書いてないのと
主人公が完璧人間過ぎて感情移入できませんでした
子供も前情報なしで育てられて、仲間にも恵まれて、全て順調で、炎上といっても応えてないですし
子供も理想的な子です
他にお前の子だと名乗り出る子や捨て子が現れたり、仲間割れたり出馬した時に、仲間のSだった過去が足を引っ張ることもなく
綺麗な流れで進むので読みやすくて面白いですが、もう一波乱欲しかった
2017年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カリスマホストが突然、赤ちゃんを育て始めるという話。とにかく笑えるので読んでみてほしい。
主人公が自分のホストクラブで赤ちゃんを「ホスト」として育てようとすると、お店の売上は激減する。そこからどうするか、というところが読みどころなのだけれども、この状況がまさに「男が育児に直面したとき」を表していて面白い。
現実の社会でワンオペ育児のつらさを嘆く母親たちがいるのは、結局のところ、父親たちが子どもが生まれても働き方を変えようとしないからだ。父親が育児に向き合ったら、この小説のように、これまでのやり方が通用せず、無能感を味う。いったん「仕事ができない人」になる。そこから自分も生まれ変わって何かをやる、ということが求められる社会になっているのだと思う。
母親はそういうことを求められてきたし、父親もそうなりつつある。だったら、それを前向きに受け止めたほうがいい。これを読んでそんなことを思った。
主人公が自分のホストクラブで赤ちゃんを「ホスト」として育てようとすると、お店の売上は激減する。そこからどうするか、というところが読みどころなのだけれども、この状況がまさに「男が育児に直面したとき」を表していて面白い。
現実の社会でワンオペ育児のつらさを嘆く母親たちがいるのは、結局のところ、父親たちが子どもが生まれても働き方を変えようとしないからだ。父親が育児に向き合ったら、この小説のように、これまでのやり方が通用せず、無能感を味う。いったん「仕事ができない人」になる。そこから自分も生まれ変わって何かをやる、ということが求められる社会になっているのだと思う。
母親はそういうことを求められてきたし、父親もそうなりつつある。だったら、それを前向きに受け止めたほうがいい。これを読んでそんなことを思った。