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背信の科学者たち 論文捏造はなぜ繰り返されるのか? 単行本 – 2014/6/20

3.9 5つ星のうち3.9 39個の評価

「読み返して驚いた。この本には、捏造をはじめとする、科学者の欺瞞がすべてといっていいほど網羅されている。STAP騒動について議論されているさまざまなことは、この本からみればデジャヴにすぎない」 仲野 徹氏(大阪大学大学院・生命機能研究科教授)。ピューリツァー賞を2回受賞したウイリアム・ブロードと 『サイエンス』『ネイチャー』の科学記者だったニコラス・ウェイドによる伝説の名著を緊急復刊。


「読み返して驚いた。この本には、捏造をはじめとする、科学者の欺瞞がすべてといっていいほど網羅されている。STAP騒動について議論されているさまざまなことは、この本からみればデジャヴにすぎない」
仲野 徹氏(大阪大学大学院・生命機能研究科教授)

STAP騒動で科学者の論文捏造が話題を集めているいま、1冊の科学書の復刊を求める声が各方面から寄せられている。科学者の不正行為を取材、分析した『背信の科学者たち』。ピューリツァー賞ジャーナリズム部門を2回受賞したウイリアム・ブロードと 『サイエンス』『ネイチャー』の科学記者だったニコラス・ウェイドがタッグを組み、古今東西の科学者の不正行為を調査した力作である。

誠実で「真理の探究者」と尊敬されている科学者による不正行為が後を絶たない。なぜ、彼らは自らの名誉と職を失いかねないリスクを冒してまでも不正行為に手を染めるのか?ガリレオ、ニュートンなど大科学者から詐欺師まがいの研究者まで豊富な事例を通じて、科学の本質に迫る。

<衝撃的事例を多数報告!>
●プトレマイオス
自分が行わなかった天文観測をあたかも行ったように主張した
●ニュートン
大作『プリンキピア』には、自説を補強する「疑惑のデータ」が含まれていた
●メンデル
あまり正確すぎて、真実とは思えない統計結果。疑われるデータ改ざん
●アルサブティ
約60篇に及ぶ科学論文を平然とパクった厚顔無恥な詐欺師
●スペクター
全世界を魅了した「がん統一理論」は捏造だった

ヒトES細胞捏造事件、東京大学大学院工学研究科RNA研究疑惑、大阪大学大学院生命機能研究科データ捏造事件、STAP細胞疑惑など、近年発生した科学者の不正行為に関するレポートも収録!
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商品の説明

著者について

ウイリアム・ブロード
ウィスコンシン大学で科学史を学び、米科学誌『サイエンス』の記者として活躍。ピューリツァー賞ジャーナリズム部門を二回受賞したほか、科学ジャーナリストを対象にした賞をあらかた受賞。『ニューヨーク・タイムズ』の花形記者としても有名。最近は国際政治や安全保障問題への関心が高い。著書には『SDIゲーム スター・ウォーズの若き創造主たち』『バイオテロ! 細菌兵器の恐怖が迫る』など多数。

ニコラス・ウェイド
『サイエンス』、英科学誌『ネイチャー』の科学記者を経て、『ニューヨーク・タイムズ』の科学記者に。ヒトゲノム、クローン技術など、ライフサイエンスに強いジャーナリストとして定評がある。『医療革命 ゲノム解読は何をもたらすのか』『DNAのらせんはなぜ絡まらないのか』『ノーベル賞の決闘』など著書多数。

牧野 賢治
牧野 賢治(まきの・けんじ) 一九三四年愛知県生まれ。大阪大学理学部卒、同大学院修士課程修了。スプートニク打ち上げで宇宙時代が開幕、科学記者をめざして一九五九年毎日新聞社入社。三〇年の記者活動を経て、東京理科大学で科学社会学、科学ジャーナリズム論を教える。日本科学技術ジャーナリスト会議理事(元会長)、日本医学ジャーナリスト協会名誉会長。著書に『理系のレトリック入門』、共著に『科学ジャーナリズムの世界』がある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2014/6/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/6/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 354ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062190958
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062190954
  • 寸法 ‏ : ‎ 13 x 2.1 x 18.9 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 39個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
5つのうち3.9つ
39グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2014年10月30日に日本でレビュー済み
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大学生の卒論指導にはいい本です。小保方の問題点がわかりやすく考えられるので、大学生には読んで頂きたいです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年8月8日に日本でレビュー済み
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論文捏造は悪いことです。当たり前です。

この本を読むまでは、それを誘起する要因についてはちゃんとした検証や対策が取られているとは思えませんでした。

この本ではその部分に着目した論考であり、評価は高めです。しかし、盲目的に書いてあることを信じる人よりは、この本を一つの主張として捉えられる人に読んで欲しいと思いました。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年10月8日に日本でレビュー済み
このほどSTAP細胞は真実でないと英科学誌・ネイチャーが結論づけましたが、『背信の科学者たち――論文捏造はなぜ繰り返されるのか?』(ウイリアム・ブロード、ニコラス・ウェイド著、牧野賢治訳、講談社)には、驚くべきことが書かれています。

著者は、研究者による論文捏造がなぜ繰り返されるのかというテーマに、いろいろな角度から迫っていますが、私が一番びっくりしたのは、歴史上の大科学者たちにも疑惑があるという指摘です。

例えば、●アイザック・ニュートンの『プリンキピア』には自説を補強する疑惑のデータが含まれていた、●グレゴール・メンデルのあまりにも整い過ぎた実験結果にはデータ改竄があった――というのです。

訳者の33ページに亘る巻末の解説、「『背信の科学者たち』(原書)刊行後のミスコンダクト(不正行為)事情」は非常に充実していて、私たちの役に立ちます。●ピルトダウン人事件の結末、●ボルチモア事件の大逆転劇、●ベル研究所での史上空前の論文捏造事件、●ヒトES細胞捏造事件、●広島大学の人工心臓実験捏造事件、●旧石器発掘捏造事件、●理化学研究所の血小板論文データ改竄事件、●大阪大学大学院医学系研究科事件、●東京大学大学院工学研究科事件、●大阪大学大学院生命機能研究科事件、●理化学研究所のSTAP細胞事件――の概要が簡潔に記されています。

それにしても、科学者はなぜ論文捏造を犯すのでしょうか。「普通の人間が考える科学者像は、誠実な『真理の探求者』であろう。探究には困難もつきまとい、研究では間違いも起こりうる。しかし、捏造、改ざん、盗用といった犯罪まがいの背信的な所業を、自ら意図的に行うなどとは想像しにくい。ただ、この世の中は理想世界ではなく、科学者といっても、ひとつの職業に過ぎない。たとえば、警察官が罪を犯し、裁判官が法を破るのと同じことなのである。倫理的にみれば、科学者とて特別な人間ではないのだ。そう考えれば、ミスコンダクトは意外ではない。問題は、その頻度や重大性なのかもしれない。私たちはこれまで、かつての偉人伝の中の科学者像にこだわりすぎ、とらわれすぎていたのだろう。・・・犯罪者の心理を推測するのは難しいが、いろいろなケースが考えられる。一般的には、はじめはデータのささいなクッキング(つまり、事実に関係なく、実験の目的に都合のいいようにデータを少し改ざんすること)から始まるのではないだろうか。おそらく誰にも気づかれず、改ざん論文は審査をパス、味を占めることだろう。これが病みつきになると、しだいに大胆になる。改ざんの回数は増え、データ操作の程度はエスカレート、そして行き着く先は捏造なのだろう。そのころには、ミスコンダクトの『悪の技術』も向上しているにちがいない。最近は、コンピューターにデータが蓄積されており、データ改ざんは技術的にも容易になっている」。

彼らはさまざまな強いプレッシャー下に置かれ、追い詰められて不正行為を犯してしまうのでしょうが、不正が明らかになったときに失うものの大きさに思いが至らなかったのでしょうか。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
科学における捏造事件がいくつか紹介されている。近年には信じがたい規模のものがあるようだ。しかし、ガリレオやニュートンまで引き合いに出すのは、何か科学全体への反感・不信感をあおりたいという意図があるのだろうか。測定において「見たいものを見る」というバイアスを「捏造」と同一視すべきではない。そのようなバイアスが新たな仮説を生む場合もあり、発見の萌芽的段階ではむしろプラスかもしれない。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
科学者がなぜ偽りの事実を公表するのか、自身の功績、名誉のため、上司への忠誠と見返りのため。そして科学を利用するものとしてのアカデミアの在り方。科学における偽りは科学という自浄作用が解決するものであると信じる組織。繰り返される科学の欺瞞の現実を前にすると、一つ一つが的を得た解析であろう。しかし歴史的にも繰り返される科学の欺瞞について、今一度科学に身を置くものの胸に手を当て姿勢を正さねばならないと思う。科学者の登竜門にあるものにもこの書を読むことを義務付けてもよいと思う。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年1月29日に日本でレビュー済み
STAP細胞事件は、最近の論文捏造事件として大きく取り上げらている。しかし、科学の歴史を振り返ってみると論文捏造はある一定の割り合いで起きている普通の事件として捉えることができる。

しかも原著は1982年に出版されているにもかかわらず、「生物学や医学は、欺瞞が人びとの幸福に直接影響を及ぼしやすい分野であり、生物学おいて欺瞞は決してまれではない」と既に述べている。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年9月17日に日本でレビュー済み
クラウディオス・プトレマイオス、ガリレオ・ガリレイ、アイザック・ニュートン……私たちが「偉人」と信じてやまない数多くの科学者の功績に、実は不正の疑惑があることはご存知だろうか?

今年1月末の発表、そして直後の論文の捏造・改ざん疑惑を端に発したSTAP細胞に関する一連の騒動は、いまでは科学者個人に留まらず、研究機関あるいは科学そのものへ嫌疑の目が向けられつつあるように感じる。とはいえ、まだ初期の段階では、今回の不正は、非常に特殊な科学者による非常に特殊なケースとして受けとめていた人も多かったためか、科学者個人をただ叩いている人がいまでも少なからずいるように見える。

もはや今回の問題は、単に科学者個人の問題として受け止めるだけでは十分でないだろう。論文の捏造は決して、ごくまれな特殊なケースではなく、ありふれたよくあることの可能性が十二分にあることを、本書は書き示している。紹介される不正行為は、プトレマイオスから現代まで、他人の論文をおよそ60編も盗用し科学者面していた詐欺師から、データが正確すぎることで不正に気付かれた科学者、教科書にのっているような偉大な科学者の不正行為まで、ありとあらゆるものだ。

競争が激化することで、論文が立身出世のための道具に過ぎない状況が生み出される。数多くの功績をのこした科学者と無名の科学者では、その評価にばらつきが生まれる。データから自分の希望通りのものを見出してしまう。社会の偏見がデータに投影されてしまう。師匠と弟子という絶対的な関係……。

どんなに偉大な科学者であろうと人間であることにかわりはない。なんらかの強烈な誘因が働くことで、あるべき科学の道から足を踏み外してしまうことは誰にでもありえる。そして、その誘因を働かせるような制度的な問題があり、行われた不正を十分にチェックしきれない制度的な問題がある。

まっとうに研究を行っている科学者がいるなかで、不正行為を行う科学者が問題視されるのは当然のことだ。だが、ただ科学者個人を叩くだけでは、同様の不正を防ぐ十分な対策にはならないのではないか。

今回の騒動を受けて緊急再刊された本書。今後、一連の報道をどのように見守っていくべきか、その道しるべとなってくれるに違いない。この機会にぜひ手に取っていただきたい。

【Reviewed By Synodos/シノドス】
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年10月21日に日本でレビュー済み
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論文の不正捏造の背景についてはよく理解出来ました。
残念なのは読み物としてあまり面白い物ではなかった事。
途中で飽きてしまいました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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