鏡家サーガ七作目ですかね。
非常に面白い。
これまでの六作とは少し文体が異なりますが鏡家の味は生きていて、鏡家サーガファンには必読の一冊かな、と。

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ナイン・ストーリーズ 単行本(ソフトカバー) – 2013/8/29
佐藤 友哉
(著)
三島賞作家・佐藤友哉がサリンジャーの魂をよみがえらせる、全9編の短篇小説。鏡一家の型破りな7人兄弟が活躍する本作は、2004年~2005年にかけて「群像」「ファウスト」誌に掲載された8篇に最新作1篇を加え、ついに完結。永遠の魅力をもつサリンジャー作品を、佐藤友哉式に変奏した幻の名篇、待望の単行本化!
(目次)
「チェリーフィッシュにうってつけの日」
「私のひょろひょろお兄ちゃん」
「対ロボット戦争の前夜」
「憂い男」
「小川のほとりで」
「ナオミに捧ぐ 愛も汚辱のうちに」
「愛らしき目もと口は緑」
「コードウェイナー・スミスの青の時代」
「レディ」
(目次)
「チェリーフィッシュにうってつけの日」
「私のひょろひょろお兄ちゃん」
「対ロボット戦争の前夜」
「憂い男」
「小川のほとりで」
「ナオミに捧ぐ 愛も汚辱のうちに」
「愛らしき目もと口は緑」
「コードウェイナー・スミスの青の時代」
「レディ」
- 本の長さ290ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2013/8/29
- ISBN-104062184745
- ISBN-13978-4062184748
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商品の説明
著者について
佐藤 友哉
佐藤友哉(さとう・ゆうや)
1980年生まれ。2001年、『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』で第21回メフィスト賞を受賞しデビュー。2007年、『1000の小説とバックベアード』で第20回三島由紀夫賞を受賞。他の著書に『クリスマス・テロル』『子どもたち怒る怒る怒る』『灰色のダイエットコカコーラ』『世界の終わりの終わり』『デンデラ』『333のテッペン』『1000年後に生き残るための青春小説講座』などがある。
佐藤友哉(さとう・ゆうや)
1980年生まれ。2001年、『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』で第21回メフィスト賞を受賞しデビュー。2007年、『1000の小説とバックベアード』で第20回三島由紀夫賞を受賞。他の著書に『クリスマス・テロル』『子どもたち怒る怒る怒る』『灰色のダイエットコカコーラ』『世界の終わりの終わり』『デンデラ』『333のテッペン』『1000年後に生き残るための青春小説講座』などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2013/8/29)
- 発売日 : 2013/8/29
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 290ページ
- ISBN-10 : 4062184745
- ISBN-13 : 978-4062184748
- Amazon 売れ筋ランキング: - 865,042位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2019年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年12月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今作は鏡家サーガの短編になります。ようやく来たと言ったかんじです。
サリンジャーの本の超役でもあるそうです。
私はサリンジャのー本家の方は読んでないので、超訳としての精度には言及できません。
短編集なので、鏡家サーガを今まで読んできた人ならば思い当たることや驚くことや感慨深いことが多いでしょう。
鏡家サーガ内であまり語られない癒奈の描写が多くて面白かったです。
鏡家サーガを読んでいない人には「普通のちょっと変わった本」にしか見えないし、よくわからないと思います。
サリンジャーの本の超役でもあるそうです。
私はサリンジャのー本家の方は読んでないので、超訳としての精度には言及できません。
短編集なので、鏡家サーガを今まで読んできた人ならば思い当たることや驚くことや感慨深いことが多いでしょう。
鏡家サーガ内であまり語られない癒奈の描写が多くて面白かったです。
鏡家サーガを読んでいない人には「普通のちょっと変わった本」にしか見えないし、よくわからないと思います。
2013年10月27日に日本でレビュー済み
思い返せばサリンジャーは子どもを――失礼、非常に若い人々のことを実に魅力的に描いていたもので。
『バナナフィッシュにうってつけの日』のシビルにしてもそうだし、『エズミに捧ぐ』にしてもそう。彼ら・彼女ら特有の背伸びしてしまう愛らしさ、純粋さ、そして飽きっぽいともとれる興味の移り変わり――そうした様を周囲の人々がどう受け取るか。言い換えると「大人」になった人々はどう受け取り、「子どもでもないれけど、大人にもなりきれない」そんな人々がどう受け取ることになるか。そうした子どものイノセントさをさながらある種のフィルターのように機能させ、物語に登場する人々の価値観を立体的に描き出す(暴き出してしまう)ところにサリンジャーの魅力を感じていた所でした。
さてここで本題、この21世紀の『ナインストーリーズ』に話は移ります。
もちろんこの佐藤友哉描く鏡家の人々も魅力的でないわけではないのですが、いかんせん20世紀の『ナインストーリーズ』に慣れた身としては、話の展開・シュチュエーション・登場人物の発想・言動、諸々含めて「こりゃオマージュが過ぎるな」と感じる所です。
また、この本は故サリンジャーとその日本訳翻訳者、故野崎孝氏に捧げられています。
氏は従前『バナナ魚日和』であった表題作のタイトルを『バナナフィッシュにうってつけの日』に生まれ変わらせただけでなく、他の英米文学の翻訳においても知られた人物でありました。
感謝の意を持ち、故人に作品を捧げること自体は良いとは思いますが、読み手としては「他人のふんどし使われてもねえ……」と思わなくもない所です。
ただ読了した後、ついつい比較対象の思いでサリンジャーの方を読み直してしまったことを念頭に置けば、あるいは作者・佐藤友哉の思惑通りの作品となったのかもしれません。
『バナナフィッシュにうってつけの日』のシビルにしてもそうだし、『エズミに捧ぐ』にしてもそう。彼ら・彼女ら特有の背伸びしてしまう愛らしさ、純粋さ、そして飽きっぽいともとれる興味の移り変わり――そうした様を周囲の人々がどう受け取るか。言い換えると「大人」になった人々はどう受け取り、「子どもでもないれけど、大人にもなりきれない」そんな人々がどう受け取ることになるか。そうした子どものイノセントさをさながらある種のフィルターのように機能させ、物語に登場する人々の価値観を立体的に描き出す(暴き出してしまう)ところにサリンジャーの魅力を感じていた所でした。
さてここで本題、この21世紀の『ナインストーリーズ』に話は移ります。
もちろんこの佐藤友哉描く鏡家の人々も魅力的でないわけではないのですが、いかんせん20世紀の『ナインストーリーズ』に慣れた身としては、話の展開・シュチュエーション・登場人物の発想・言動、諸々含めて「こりゃオマージュが過ぎるな」と感じる所です。
また、この本は故サリンジャーとその日本訳翻訳者、故野崎孝氏に捧げられています。
氏は従前『バナナ魚日和』であった表題作のタイトルを『バナナフィッシュにうってつけの日』に生まれ変わらせただけでなく、他の英米文学の翻訳においても知られた人物でありました。
感謝の意を持ち、故人に作品を捧げること自体は良いとは思いますが、読み手としては「他人のふんどし使われてもねえ……」と思わなくもない所です。
ただ読了した後、ついつい比較対象の思いでサリンジャーの方を読み直してしまったことを念頭に置けば、あるいは作者・佐藤友哉の思惑通りの作品となったのかもしれません。