天山の巫女ソニンを全巻読んでから、この外伝を読みました。北国の王女イェラの話を読むと、もう一度ソニンの物語を最初から読み返したくなります。
イェラの父と母と二人の兄とそして弟(妹)のことを読むと、彼女のソニンに対する思いを、1回読んだ時よりずっと深く豊かに感じることができます。
天山の巫女ソニンを全巻読んでいなくても、これだけでも楽しめます。

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天山の巫女ソニン 巨山外伝 予言の娘 単行本 – 2012/3/30
菅野 雪虫
(著)
ソニンとの出会いと友情はまだ少し先のこと――。
父母である王と王妃から愛されずに育った北国の王女イェラの物語。
ソニンが天山の巫女として成長したのは美しい四季に恵まれた沙維(サイ)の国。イェラが王女として成長したのはその北に草原と森林が広がる寒さ厳しい巨山(コザン)の国。孤高の王女イェラが、春風のようなソニンと出会うまで、どのように生きてきたのかを紹介する、本編「天山の巫女ソニン」のサイドストーリー!
「これは、すごいぞ……」占い師の様子に、乳母はあらためて赤ん坊の顔を見ながら聞きました。「何がすごいんだい?」「こんな強い運を持つ子は初めて見た」「強い運? そりゃ、いい運ってことなんだろうね」「まあ、そうとも言えるが……幸運と強運は違うもんだよ」――<本文より>
父母である王と王妃から愛されずに育った北国の王女イェラの物語。
ソニンが天山の巫女として成長したのは美しい四季に恵まれた沙維(サイ)の国。イェラが王女として成長したのはその北に草原と森林が広がる寒さ厳しい巨山(コザン)の国。孤高の王女イェラが、春風のようなソニンと出会うまで、どのように生きてきたのかを紹介する、本編「天山の巫女ソニン」のサイドストーリー!
「これは、すごいぞ……」占い師の様子に、乳母はあらためて赤ん坊の顔を見ながら聞きました。「何がすごいんだい?」「こんな強い運を持つ子は初めて見た」「強い運? そりゃ、いい運ってことなんだろうね」「まあ、そうとも言えるが……幸運と強運は違うもんだよ」――<本文より>
- 本の長さ218ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2012/3/30
- 寸法13.8 x 2.3 x 19.5 cm
- ISBN-104062175681
- ISBN-13978-4062175685
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商品の説明
著者について
菅野 雪虫
1969年福島県浜通り生まれ。2002年「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題加筆した『天山の巫女ソニン 1 黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回児童文学者協会新人賞を受賞。ほかの作品に『羽州ものがたり』『女王さまがおまちかね』がらう。ペンネームは子どもの頃好きだった、雪を呼ぶといわれる初冬に飛ぶ虫の名からつける。
1969年福島県浜通り生まれ。2002年「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題加筆した『天山の巫女ソニン 1 黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回児童文学者協会新人賞を受賞。ほかの作品に『羽州ものがたり』『女王さまがおまちかね』がらう。ペンネームは子どもの頃好きだった、雪を呼ぶといわれる初冬に飛ぶ虫の名からつける。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2012/3/30)
- 発売日 : 2012/3/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 218ページ
- ISBN-10 : 4062175681
- ISBN-13 : 978-4062175685
- 寸法 : 13.8 x 2.3 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 863,523位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,945位児童文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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2012年5月3日に日本でレビュー済み
「ソニン」シリーズ外伝です。
完結した本編でソニンと共に活躍したのが北国巨山の王女イェラでした。影を帯びた孤高の存在として描かれたその姿は、ソニンとの交流を通して次第に人間味を帯びて行きましたが、本編のエピソードだけでは彼女の人間性の成り立ちも含めて描ききれない面が感じられました。ところが、3年近く経って登場したこの「外伝」では・・・何とそのイェラの生い立ちが描かれています!
久しぶりですので正直ちょっと心配だったのですが・・・読んでみると・・・これは素晴らしい!
厳しい自然環境の巨山、その国を支配する王家の正妻に初めて生まれた子供がイェラだったが、「男子」を熱望する父王と母にはその存在を無視されたも同然の子供時代を送る事に・・・。
乳母や近しい者との触れ合いや本に慰めを求め、自分の立場に達観して周囲に覚めた眼差しを向けるだけの孤独な日々を送っていたが、父王譲りの利発さに恵まれた少女はいつしか異母兄弟たちの中で次第に頭角を現わしていき・・・遂にはある事件をキッカケに・・・というお話です。
心通わす者との出会いと辛い別れ・・・王家の人間であるが故に経験する、過酷な経験がこれでもかと描かれていき、気丈なイェラの性格が形づくられていく様子が手にとるように分る内容と言えます。
愛憎相半ばする両親との葛藤は苛烈とも言える性格に、自然を好み、愛犬ムサや愛馬との触れ合いや領民との交流は落ち着いた穏やかな面に・・・そして辛い別れの経験は・・・のちのソニンとの出会いで見せる孤高の中の人間味に繋がるのでしょうか・・・。
また、「外伝」とは言っても、本編で描かれていた様々なエピソードとの関係もキチンと書かれており、シリーズ全体の構成も含めて「三国」の世界観が細部までしっかりと考えられていることも分かって感心します。ソニン本人も少しだけ登場しますが、そういえばこんな話があったな〜と思わず唸る形なのでビックリさせられます!
菅野雪虫氏久々の作品を喜ぶとともに、これからもソニンの世界を書き続けて欲しいものだと思います。次回はちょっと成長したソニンとイェラの再会を読みたいですね。
完結した本編でソニンと共に活躍したのが北国巨山の王女イェラでした。影を帯びた孤高の存在として描かれたその姿は、ソニンとの交流を通して次第に人間味を帯びて行きましたが、本編のエピソードだけでは彼女の人間性の成り立ちも含めて描ききれない面が感じられました。ところが、3年近く経って登場したこの「外伝」では・・・何とそのイェラの生い立ちが描かれています!
久しぶりですので正直ちょっと心配だったのですが・・・読んでみると・・・これは素晴らしい!
厳しい自然環境の巨山、その国を支配する王家の正妻に初めて生まれた子供がイェラだったが、「男子」を熱望する父王と母にはその存在を無視されたも同然の子供時代を送る事に・・・。
乳母や近しい者との触れ合いや本に慰めを求め、自分の立場に達観して周囲に覚めた眼差しを向けるだけの孤独な日々を送っていたが、父王譲りの利発さに恵まれた少女はいつしか異母兄弟たちの中で次第に頭角を現わしていき・・・遂にはある事件をキッカケに・・・というお話です。
心通わす者との出会いと辛い別れ・・・王家の人間であるが故に経験する、過酷な経験がこれでもかと描かれていき、気丈なイェラの性格が形づくられていく様子が手にとるように分る内容と言えます。
愛憎相半ばする両親との葛藤は苛烈とも言える性格に、自然を好み、愛犬ムサや愛馬との触れ合いや領民との交流は落ち着いた穏やかな面に・・・そして辛い別れの経験は・・・のちのソニンとの出会いで見せる孤高の中の人間味に繋がるのでしょうか・・・。
また、「外伝」とは言っても、本編で描かれていた様々なエピソードとの関係もキチンと書かれており、シリーズ全体の構成も含めて「三国」の世界観が細部までしっかりと考えられていることも分かって感心します。ソニン本人も少しだけ登場しますが、そういえばこんな話があったな〜と思わず唸る形なのでビックリさせられます!
菅野雪虫氏久々の作品を喜ぶとともに、これからもソニンの世界を書き続けて欲しいものだと思います。次回はちょっと成長したソニンとイェラの再会を読みたいですね。
2012年5月10日に日本でレビュー済み
本編では生い立ちが語られてこなかった巨山の王女イェラの物語です。
父と母に冷遇されてきた幼少期、愛犬ムサとの出会い、イェラと天文台の関わり・・・
イェラの生い立ちを読んでから本編を最初から読むと、より世界が広がっていきます。
本編ではイェラは巨山王の一人娘(一人っ子)だと思っていましたが、3人の兄弟がいた事が外伝で判明しました。
どのように、イェラが次期王位継承者になっていったかの過程も読みどころです。
父と母に冷遇されてきた幼少期、愛犬ムサとの出会い、イェラと天文台の関わり・・・
イェラの生い立ちを読んでから本編を最初から読むと、より世界が広がっていきます。
本編ではイェラは巨山王の一人娘(一人っ子)だと思っていましたが、3人の兄弟がいた事が外伝で判明しました。
どのように、イェラが次期王位継承者になっていったかの過程も読みどころです。