ETV特集取材班は、もちろん素晴らしい仕事をしたわけだが、東電、行政が機能不全に陥る中で、住民第一で的確に行動していった、木村真三さん、岡野眞治さん、二本松市長 三保恵一さんの連携は尊敬に値する。辞表を出して福島へ行った木村さんをはじめ、みんな抵抗勢力と戦いながら、自分がするべき、と信じたことを全うした。
木村さん、岡野さん、大学の研究者、被災地の人たちを結びつけたのは、ETV特集取材班であり、それは放映された番組よりも、もっともっと大きな成果をもたらした。
最近、民意を政策に反映させるには、投票しかないのだろうか?経済政策は、まあいいが、原子力政策に反対の場合はどうすればいいのか、などと考えている。経済なら日銀の黒田さんみたいに、投票で選ばれたのではないが、大きい影響を行使するテクノクラートになるくらいしかないのか、と思っていた。
でも、この本を読んで、いや、木村真三さんの道がある、と思い直した。1つのことのエキスパートとなり、腕を磨き、人脈を作り、出番を待つ。木村さんは塗装工をしていた時期もあるという。
木村さんのような人を数多く抱える社会が、懐の深い社会といえるのだろう。見事に行政を補っている。もう少しで引退という私ではあるが、SNSでの老人バッシングを見るにつけて、まだ能力があるのに引退した方々が、皆、何らかのエキスパートになって、木村さんのように振る舞ったら、どんなに素晴らしい国になるか、と(割と本気で)思ったりする。
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ホットスポット ネットワークでつくる放射能汚染地図 単行本 – 2012/2/14
NHK ETV特集取材班
(著)
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ETV取材班は、土壌や植物のサンプリングで汚染実態を把握する基礎をつくり、放射能測定の権威・岡野眞治さんから借りた放射線測定記録装置を積んで福島県内の主要道路を車ではしり回ることで必要なデータを収集し、放射能汚染地図をつくっ。さらにそのプロセスを記録し、取材途上で出会う人々が遭遇している困難な現実を描くことで事故後の福島を記録した。
文化庁芸術祭大賞・早稲田ジャーナリズム大賞・日本ジャーナリスト会議大賞をたて続けに受賞したテレビドキュメンタリーの舞台裏をすべて明かす。どこに、どんな放射性物質がまき散らされたのか。なぜETV特集取材班は詳細な測定ができたのか。なぜ政府は放射能汚染の実態を住民に伝えなかったのかーー。
ETV取材班は、土壌や植物のサンプリングで汚染実態を把握する基礎をつくり、放射能測定の権威・岡野眞治さんから借りた放射線測定記録装置を積んで福島県内の主要道路を車ではしり回ることで必要なデータを収集し、放射能汚染地図をつくった。さらにそのプロセスを記録し、取材途上で出会う人々が遭遇している困難な現実を描くことで事故後の福島を記録した。震災レポートの金字塔
本書はさらに、その取材現場とNHK上層部との微妙なやりとりを描くことで、311報道とは何だったのか、というテーマにも取り組んでいる。
文化庁芸術祭大賞・早稲田ジャーナリズム大賞・日本ジャーナリスト会議大賞をたて続けに受賞したテレビドキュメンタリーの舞台裏をすべて明かす。どこに、どんな放射性物質がまき散らされたのか。なぜETV特集取材班は詳細な測定ができたのか。なぜ政府は放射能汚染の実態を住民に伝えなかったのかーー。
ETV取材班は、土壌や植物のサンプリングで汚染実態を把握する基礎をつくり、放射能測定の権威・岡野眞治さんから借りた放射線測定記録装置を積んで福島県内の主要道路を車ではしり回ることで必要なデータを収集し、放射能汚染地図をつくった。さらにそのプロセスを記録し、取材途上で出会う人々が遭遇している困難な現実を描くことで事故後の福島を記録した。震災レポートの金字塔
本書はさらに、その取材現場とNHK上層部との微妙なやりとりを描くことで、311報道とは何だったのか、というテーマにも取り組んでいる。
- ISBN-104062173905
- ISBN-13978-4062173902
- 出版社講談社
- 発売日2012/2/14
- 言語日本語
- 寸法13.5 x 2.2 x 19.6 cm
- 本の長さ298ページ
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商品の説明
著者について
NHK ETV特集取材班
増田秀樹(ますだ・ひでき)1963年岐阜県生まれ。1988年NHK入局。2004年から「そのとき歴史が動いた」チーフプロデューサー。その後、日米安保や沖縄問題などをテーマにした「NHKスペシャル」を制作。2009年から「ETV特集」の統括プロデューサーとして社会問題から近現代史、文化芸能まで幅広いドキュメンタリーを制作している。
七沢潔(ななさわ・きよし)1,2,4章担当。1957年静岡県生まれ。1981年入局、ディレクターとして原発、沖縄などをテーマに番組を制作、現在放送文化研究所・主任研究員。著書に『原発事故を問う』『東海村臨界事故への道』(岩波書店)、論文に「テレビと原子力」(『世界』2008.06-08)など。
大森淳郎(おおもり・じゅんろう)3、7章担当。1957年埼玉県生まれ。1982年NHK入局、ETV特集を中心にドキュメンタリー番組を制作。『ひとりと一匹たち 多摩川河川敷の物語』『戦争とラジオ』などを制作。著書は『BC級戦犯 獄窓からの声』(共著)。現在、NHK大型企画開発センター・チーフディレクター 。
石原大史(いしはら・ひろし)5章担当。1978年福島県生まれ。2003年NHK入局。現在、制作局文化・福祉番組部ディレクター。手掛けた主な番組に『ETV特集 カネミ油症事件は終わっていない』、『ETV特集 さよならをいう前に~わが子の「脳死」と向き合った家族』など。
梅原勇樹(うめはら・ゆうき)6章担当。1979年大阪府生まれ。2001年NHK入局。京都放送局を経て文化・福祉番組部ディレクター。手掛けた番組に『NHKスペシャル 真珠湾の謎~悲劇の特殊潜航艇』など。
渡辺考(わたなべ・こう)8章担当。1966年東京都生まれ。1990年NHK入局。福岡放送局、ミクロネシア連邦ヤップ放送局、ETV特集班などを経て、現在大型企画開発センター所属。著書「最後の言葉」(重松清氏と共著)など。
山口智也(やまぐち・ともや)9章担当。1964年北海道生まれ。1989年NHK入局。「埋もれたエイズ報告」(1994)の取材チームに加わって以来、ETV特集を中心に水俣病やハンセン病のドキュメンタリー番組を制作。最近作はETV特集「焼け跡から生まれた憲法草案」(2007)「吉本隆明 語る」(2009)など。
増田秀樹(ますだ・ひでき)1963年岐阜県生まれ。1988年NHK入局。2004年から「そのとき歴史が動いた」チーフプロデューサー。その後、日米安保や沖縄問題などをテーマにした「NHKスペシャル」を制作。2009年から「ETV特集」の統括プロデューサーとして社会問題から近現代史、文化芸能まで幅広いドキュメンタリーを制作している。
七沢潔(ななさわ・きよし)1,2,4章担当。1957年静岡県生まれ。1981年入局、ディレクターとして原発、沖縄などをテーマに番組を制作、現在放送文化研究所・主任研究員。著書に『原発事故を問う』『東海村臨界事故への道』(岩波書店)、論文に「テレビと原子力」(『世界』2008.06-08)など。
大森淳郎(おおもり・じゅんろう)3、7章担当。1957年埼玉県生まれ。1982年NHK入局、ETV特集を中心にドキュメンタリー番組を制作。『ひとりと一匹たち 多摩川河川敷の物語』『戦争とラジオ』などを制作。著書は『BC級戦犯 獄窓からの声』(共著)。現在、NHK大型企画開発センター・チーフディレクター 。
石原大史(いしはら・ひろし)5章担当。1978年福島県生まれ。2003年NHK入局。現在、制作局文化・福祉番組部ディレクター。手掛けた主な番組に『ETV特集 カネミ油症事件は終わっていない』、『ETV特集 さよならをいう前に~わが子の「脳死」と向き合った家族』など。
梅原勇樹(うめはら・ゆうき)6章担当。1979年大阪府生まれ。2001年NHK入局。京都放送局を経て文化・福祉番組部ディレクター。手掛けた番組に『NHKスペシャル 真珠湾の謎~悲劇の特殊潜航艇』など。
渡辺考(わたなべ・こう)8章担当。1966年東京都生まれ。1990年NHK入局。福岡放送局、ミクロネシア連邦ヤップ放送局、ETV特集班などを経て、現在大型企画開発センター所属。著書「最後の言葉」(重松清氏と共著)など。
山口智也(やまぐち・ともや)9章担当。1964年北海道生まれ。1989年NHK入局。「埋もれたエイズ報告」(1994)の取材チームに加わって以来、ETV特集を中心に水俣病やハンセン病のドキュメンタリー番組を制作。最近作はETV特集「焼け跡から生まれた憲法草案」(2007)「吉本隆明 語る」(2009)など。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2012/2/14)
- 発売日 : 2012/2/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 298ページ
- ISBN-10 : 4062173905
- ISBN-13 : 978-4062173902
- 寸法 : 13.5 x 2.2 x 19.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 571,742位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2016年4月18日に日本でレビュー済み
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2012年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
震災から1年を迎え、改めて亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災され今も元の生活に戻れない方々に謹んでお見舞い申し上げます。
「有事になると、組織に生きる人々が思考停止となり間違いを犯すことも含めて描かなければ、後世に残す3・11後の記録とはならないと考えたのである」("「あとがき」に代えて"より)
本書は、未曾有の有事の最中、チーフ・ディレクターの判断で始まり、事実を積み上げ、問題を回避し、番組を構築していくという流れを文字で追うことができます。自らがパニック状態に陥った政府や関連省庁はその組織内での理屈から内向きの情報統制に走り、その[大本営発表]に縛られた各種メディアも合わせて思考停止に陥る。そして1年が経過した今も、被災された方々の視点に立てぬまま組織を維持することを命題にしたり、言った言わないの押し問答を繰り広げる[偉い人たち]、それを問題の本質かの様に垂れ流すメディア。被災された方々に対して日本としてどう手を差し伸べればよいのか?被災を免れた人々ができることは?その行動の起点となる、事実を正しく把握し、自らの意思によって次の動きを決めるということの大切さ・難しさを考えさせられました。
そしてその難しさを克服するキーワードが副題にある「ネットワーク」ではないでしょうか。本書の言う「ネットワーク」、これは決して番組制作陣や、大学・研究機関・個人などの支援者だけに閉じる網ではありません。
「こうしたネットを媒体として自ら発信し、情報を伝え合う視聴者の行動が、取材規制を作った幹部や、必ずしも番組内容を良しとしない内部からの異論を封じ込んだ格好になった。」("「あとがき」に代えて"より)
せいぜい募金くらいしか・・・と思っている私たちも「ネットワーク」の1ノードとして存在していたのです。それを私に気づかせてくれた本書、一人でも多くの人に、自らの視点で読んでいただきたいです。
「有事になると、組織に生きる人々が思考停止となり間違いを犯すことも含めて描かなければ、後世に残す3・11後の記録とはならないと考えたのである」("「あとがき」に代えて"より)
本書は、未曾有の有事の最中、チーフ・ディレクターの判断で始まり、事実を積み上げ、問題を回避し、番組を構築していくという流れを文字で追うことができます。自らがパニック状態に陥った政府や関連省庁はその組織内での理屈から内向きの情報統制に走り、その[大本営発表]に縛られた各種メディアも合わせて思考停止に陥る。そして1年が経過した今も、被災された方々の視点に立てぬまま組織を維持することを命題にしたり、言った言わないの押し問答を繰り広げる[偉い人たち]、それを問題の本質かの様に垂れ流すメディア。被災された方々に対して日本としてどう手を差し伸べればよいのか?被災を免れた人々ができることは?その行動の起点となる、事実を正しく把握し、自らの意思によって次の動きを決めるということの大切さ・難しさを考えさせられました。
そしてその難しさを克服するキーワードが副題にある「ネットワーク」ではないでしょうか。本書の言う「ネットワーク」、これは決して番組制作陣や、大学・研究機関・個人などの支援者だけに閉じる網ではありません。
「こうしたネットを媒体として自ら発信し、情報を伝え合う視聴者の行動が、取材規制を作った幹部や、必ずしも番組内容を良しとしない内部からの異論を封じ込んだ格好になった。」("「あとがき」に代えて"より)
せいぜい募金くらいしか・・・と思っている私たちも「ネットワーク」の1ノードとして存在していたのです。それを私に気づかせてくれた本書、一人でも多くの人に、自らの視点で読んでいただきたいです。
2012年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
報道では伝えきれない時間を追っての 非難の様子が書かれています。
緊急の非難の様子や どんな風に誘導され 何を食べていたかまで
もし自分だったらと言う思いで読み涙が止まりませんでした
緊急の非難の様子や どんな風に誘導され 何を食べていたかまで
もし自分だったらと言う思いで読み涙が止まりませんでした
2020年5月10日に日本でレビュー済み
福島原発事故の直後に放射能汚染の実態を伝えた番組の舞台裏を記録。
原子力に批判的な番組や著書に取り組んでいたためかNHKで閑職に追いやられていた著者は、事故の知らせに触れるや事故直後の現地の放射線量を確かめるため現地へ向かう決意を固めます。同志には、職をなげうって現地に飛び込む決意をした木村真三教授、放射能測定の専門家の岡野眞治教授、原発に一貫して警鐘を鳴らしてきた今中哲二教授らの専門家。放射能汚染のメッシュ地図を作成し、「ただちに健康に影響はない」と繰り返してきた政府の説明が住民の安全よりも混乱の回避を優先したものだったことを明らかに。作成した番組は視聴者から当時の大河ドラマを上回るほどの大きな反響を呼びます。
番組の企画が通るまでに、反原発を警戒するNHKの上層部を粘り強く説得する過程があったことも記されており、当時の緊迫を余すことなく伝える一冊となっています。
原子力に批判的な番組や著書に取り組んでいたためかNHKで閑職に追いやられていた著者は、事故の知らせに触れるや事故直後の現地の放射線量を確かめるため現地へ向かう決意を固めます。同志には、職をなげうって現地に飛び込む決意をした木村真三教授、放射能測定の専門家の岡野眞治教授、原発に一貫して警鐘を鳴らしてきた今中哲二教授らの専門家。放射能汚染のメッシュ地図を作成し、「ただちに健康に影響はない」と繰り返してきた政府の説明が住民の安全よりも混乱の回避を優先したものだったことを明らかに。作成した番組は視聴者から当時の大河ドラマを上回るほどの大きな反響を呼びます。
番組の企画が通るまでに、反原発を警戒するNHKの上層部を粘り強く説得する過程があったことも記されており、当時の緊迫を余すことなく伝える一冊となっています。
2012年4月12日に日本でレビュー済み
ETV特集は、時間が遅かったのが残念だったが、それにしても
NHKは、福島原発事故の放射能問題を正面から特集を組んだこと
はすごいと思う。科学者・博士とともに、福島現地の取材メモ
は放射線が高い中、よくやったと思う。
放射能汚染地図など、このETVは、日本の閉塞したメディアの
中でかなりがんばった。そのお陰で、社会にも数々の問題提起が
可能となったと思う。
第5章の短いが、飯館村の話が一番感動した。涙が出た、なん
ということかと。
プルトニウム検出も驚くことである。隠された福島原発の記録
をまだまだ取り上げてほしい。
この本が、NHK出版ではなく、講談社から出たことはどういうこ
とだろう。ぜひ、がんばって福島原発事故の取材を続けてほしい。
NHKは、福島原発事故の放射能問題を正面から特集を組んだこと
はすごいと思う。科学者・博士とともに、福島現地の取材メモ
は放射線が高い中、よくやったと思う。
放射能汚染地図など、このETVは、日本の閉塞したメディアの
中でかなりがんばった。そのお陰で、社会にも数々の問題提起が
可能となったと思う。
第5章の短いが、飯館村の話が一番感動した。涙が出た、なん
ということかと。
プルトニウム検出も驚くことである。隠された福島原発の記録
をまだまだ取り上げてほしい。
この本が、NHK出版ではなく、講談社から出たことはどういうこ
とだろう。ぜひ、がんばって福島原発事故の取材を続けてほしい。
2012年5月22日に日本でレビュー済み
冗長的すぎます。福島原発の取材現場で何が起こったかの記録であり、ホットスポットの状況よりも取材陣が主役になっています。汚染地帯のドキュメンタリーというより、いかに取材班が大変な目にあったかの話になっています。
副題に「放射能汚染地図」と題するのであれば、もう少し詳細な地図、今後の見込みを掲載することを希望します。
副題に「放射能汚染地図」と題するのであれば、もう少し詳細な地図、今後の見込みを掲載することを希望します。
2012年6月4日に日本でレビュー済み
福島第一原発事故がまだ予断を許さない時期にNHKで放送されて鮮烈な印象を残した番組の制作過程を追った本である。
この番組は、放射能汚染の実態がまだほとんどの知られていない時期に、飯館村などの汚染地帯に飛び込み、汚染の分布を地図にしたこと、汚染地帯に住む人々の不安・戸惑い・怒り・絶望などの複雑に入り乱れる感情を伝えてくれたこと、民家の除染を実験的に行なって見せたことなどで、極めて大きな意味のある番組であると感じた。
本書はその番組の制作過程を追うとともに、映像には現れなかった細かい情報も盛り込まれているため、このドキュメンタリーをさらに深く知る手助けとなる。
ぜひ番組と併せて読んで欲しい本だ。
調査の中心となったのは、原発事故の研究をずっと続けていながら、勤務先である労働安全衛生総合研究所から現地調査を控えるように言われたため、職を辞して現地調査に向かった木村真三博士と、自作の測定器を携えて調査に参加した、放射線測定の第一人者である老科学者、岡野眞治氏である。国民を、そして福島の人々を救いたいとの思いから汚染地帯に乗り込んだ二人のほとばしる熱意には胸を打たれる。
民放テレビ局が御用学者を盛んに出演させて国民を騙そうとしていた時期に、我々国民が一番知りたかった情報をこのような番組にまとめてくれたNHKには敬意を表する。
この番組は、放射能汚染の実態がまだほとんどの知られていない時期に、飯館村などの汚染地帯に飛び込み、汚染の分布を地図にしたこと、汚染地帯に住む人々の不安・戸惑い・怒り・絶望などの複雑に入り乱れる感情を伝えてくれたこと、民家の除染を実験的に行なって見せたことなどで、極めて大きな意味のある番組であると感じた。
本書はその番組の制作過程を追うとともに、映像には現れなかった細かい情報も盛り込まれているため、このドキュメンタリーをさらに深く知る手助けとなる。
ぜひ番組と併せて読んで欲しい本だ。
調査の中心となったのは、原発事故の研究をずっと続けていながら、勤務先である労働安全衛生総合研究所から現地調査を控えるように言われたため、職を辞して現地調査に向かった木村真三博士と、自作の測定器を携えて調査に参加した、放射線測定の第一人者である老科学者、岡野眞治氏である。国民を、そして福島の人々を救いたいとの思いから汚染地帯に乗り込んだ二人のほとばしる熱意には胸を打たれる。
民放テレビ局が御用学者を盛んに出演させて国民を騙そうとしていた時期に、我々国民が一番知りたかった情報をこのような番組にまとめてくれたNHKには敬意を表する。
2012年3月4日に日本でレビュー済み
東海村の経験から、初期調査の重要性をとき、辞職してまで調査にかけつけたことで、初期被爆の貴重な資料ができあがった。もちろん準備もきちんとした上の取材で、スクープ狙いとかではない。ただただ、被爆の実態を正確につかむために。新旧の放射能被爆に詳しい専門家のやりとりも秀逸。長崎・広島の被爆地の専門家たちによる支援、京都や金沢などの専門家たちも協力する。専門家が信じられない、記録するしかないとつぶやく実態。知らずに被爆していた人たち。放射能は距離ではない。同心円で避難地域を指定する国の欺瞞がわかる。難題にもわたって暮らしてきた先祖からの土地や仕事をあきらめらければならない畜産家の苦悩に涙。死んでいく家畜をただただ見殺しにしていくしかない。シベリア抑留から帰還して50羽から初めて3万羽に増やした鶏が飢え死にしていく。大正時代から続く名馬の育成をようやく息子に継がせようとしてあきらめなければならない。子どもを自分の生まれ育った土地で育てたいと思っていたのに、植えた作物をただ捨てるしかない農家の若者。映像と一緒に読むことをおすすめしたい。