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英国メイドの世界 単行本(ソフトカバー) – 2010/11/12
「これは本物のメイド大全です。
階級社会だった時代背景や彼女たちの仕事や生活が
余すことなく網羅されています。
知りたかった事も、知りたくなかった事も。
『ごっこ』はもう卒業でしょう」
本書を読むと分かる意外な事実……?
・メイドは転職を繰り返していた。
・皿洗いしかさせてもらえないメイドがいた。
・おしろいを髪に塗って仕事をする男性使用人がいた。
ハウスメイドから執事まで、
英国家事使用人の本当の姿を丁寧に追った、
一家に一冊のメイド事典。
- 本の長さ650ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2010/11/12
- ISBN-104062162520
- ISBN-13978-4062162524
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商品の説明
商品説明
著者からのコメント
総勢150名以上の実在したメイドや執事、ガーデナー、それに彼らが仕えた貴族や主人たちを含め、その時代を生きた人々が直接語ったり書き残したりした言葉から「屋敷という職場」を再構成しました。
最大の特徴は、「論理として整理されており、記憶に残りやすい」ことだと思います。「英国貴族の屋敷の暮らし・日常生活が知りたい」と思った今から10年前の私に、初めてこの領域に関心を持つ方々にこそ届けたい本です。
「会社に勤める友人に興味を持って読んでもらえる」をコンセプトに、管理職だった執事のマネジメントや、求人広告や紹介所を使った就職事情や、良い待遇の職場を目指して転職を繰り返す行動などを取り上げ、「働く人」として生きた人々に興味をお持ちいただけるように作りました。
屋敷の仕事や様々な職種と役割を分かりやすく解説していますので、辞典のように使えますし、読みたいところからお楽しみいただけます。また、参考文献・引用箇所を明示し、より興味を深めたい方のガイドとして設計されています。
内容(「BOOK」データベースより)
著者について
大学卒業後の2000年から英国のカントリーハウスで働く執事やメイドを軸に、家事使用人を研究する同人活動を始める。同人サークルSPQRにて研究活動は継続し、2010年『英国執事の流儀』、2011年『英国メイドがいた時代』など、『英国メイドの世界』から広がる同人誌・電子書籍を製作している。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1976年生まれ。本業はシステム開発、社内SEを経てウェブ解析など。大学卒業後の2000年から英国使用人を研究する同人活動を始め、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
About this Title
現代日本で「メイド」の名は随分と知られるようになりました。かわいらしい制服を着た女性が働くメイド喫茶を中心にマスメディアに露出して幅広い層に伝わり、さらにメイドは小説、コミックス、アニメ、テレビドラマなど創作においても登場する機会が増えています。
「可愛らしさ」「献身・奉仕」「お金持ちの象徴」「家事の達人」など様々なイメージを帯びるメイドは、英国ヴィクトリア朝(1837-1901)に発展を遂げた職業でした。実在したメイドは「家事使用人」と呼ばれ、ヴィクトリア朝の頃には女性だけで130 万人近くが働き、長く英国女性最大の職業集団であり続けました。
メイドの雇用は中流階級に広く受け入れられて日常を彩り、対照的に日本でもその名を知られる執事の雇用は貴族や裕福な人々の屋敷に限られました。
英国では今も使用人への関心が高く、研究書の出版も続いています。特徴的なのは、実際に勤めた人々による手記や談話などの多さです。たとえば、上流階級の家庭で働く使用人を描いたテレビドラマ『Upstairs Downstairs』は、1970 年代に放映された当時、その大きな反響が、研究の呼び水のひとつとなりました。
さらに、かつて使用人として勤めた人々は「ドラマはステレオタイプ」、「使用人の一部しか描いていない」と、実際の姿を伝えるために研究者のインタビューに応じたり、手記を刊行したりしました。19 世紀末、あるいは20 世紀前半に生まれた彼らは、「最盛期から衰退していく時代の使用人」を経験した生き証人でした。
実在した使用人であるメイドや執事の声が記された資料を読むと、その姿が鮮明になります。メイドや執事は代々主人一家に仕えるものと私は思い込んでいましたが、実際には自分の意思で職場を去り、転職を繰り返しました。求人広告へ応募して就職し、仕事
を覚え、スキルを磨き、専門性を高めるキャリア形成や、給与が良い職場を求めての転職は、ヴィクトリア朝には既に行われていました。
大勢のスタッフがいる裕福な屋敷では分業が進み、組織化がなされました。主人から直接指示を受ける上級使用人と呼ばれる管理職は、部下を率いて屋敷を運営しました。組織の中で働く使用人の間では上司や同僚との衝突もあり、人間関係の悩みがありました。
私もまた働かなければ生きていけない境遇のひとりとして、彼らの手記を読んで、使用人に対して同僚や友人のような共感を覚えました。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2010/11/12)
- 発売日 : 2010/11/12
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 650ページ
- ISBN-10 : 4062162520
- ISBN-13 : 978-4062162524
- Amazon 売れ筋ランキング: - 263,037位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 87位ヨーロッパの地理・地域研究
- - 4,890位社会学概論
- カスタマーレビュー:
著者について
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1976年生まれ。東京都出身。2000年から英国のカントリーハウスで働く執事やメイドを軸に、家事使用人を研究する同人活動を始める。会社に勤めて「組織で働く立場」から、同じく分業が進んで組織化された屋敷や執事のマネジメントを考察する。また、自らの転職経験から、メイドの労働環境・雇用条件や使用人のキャリア構築にも共感を覚える。『英国メイドの世界』にも、本業での業務プロセス改善や可視化の手法を反映している。
現在のテーマは「近現代の経済発展・都市化で出現する、あらゆる国のメイド」。英国メイド、日本のメイドブーム研究から、日本の明治時代以降の女中や過去のアメリカ、現代の香港まで、あらゆる国のメイドや家事労働について領域を広げて研究を続ける。
note(https://note.com/kuga_spqr)や講談社BOX『英国メイドの世界』参考資料一覧(http://spqr.sakura.ne.jp/wp/archives/1176)にて、英国ヴィクトリア朝や家事使用人の情報を随時公開中。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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メイドのみならず、19世紀英国のヴィクトリア朝における使用人の日常、社会、風俗を含むありとあらゆる情報が詰まってます。
メイドと聞いて引くなかれ。これ一冊読めば、だいたい知りたいことは出てくる感じです。
もちろん、細かく、と言うわけにはいかないですが、さらに細部を調べたいときに「何を」調べればいいかのとっかかりになります。
ただ、絶版になってて古書も倍以上の値段です(もとは2800円。電子書籍はこの値段です)
良書です。
メイドや執事など、使用人という立場の者についての解説書としては、すでに名の知られた本ですが、そればかりではなく、第一次産業から第三次産業の発生についての時代背景が手に取るようにわかります。
勤め人の立場も、家に仕えて生活の一切を見て貰う形の終身雇用的な立場から、給与を介在させ、待遇に応じて渡り歩く雇用形態への変化というところも、面白く読ませていだだきました。
とても分厚い本なので、触りだけしか読めていませんが、たっぷり一年は楽しませてもらえる本だと思います。
内容はとても濃いです。
本の内容はとても詳しく書かれていて満足感は強いのですが、例えば執事でWikipedia検索をするとほぼ同じ内容が載っている記事が見付かります。(此方の本をソースとしているのでしょうか?)
執事やメイドについて軽く知りたいという人は、ネット検索だけでも十分かと思います。
逆にこの本が手元にあることの利点としては、一つの本に様々な知識が、分かりやすく纏まっていることでしょうか。
時代背景や使用人と主人、それぞれの関係性など、執事と言う単語から派生した内容を深く掘り下げたいという場合、この一冊だけで豊富な知識が得られます。
そういう意味では、メイドの世界について興味はあるが、ネット検索に使う単語すら分からないという人にも、お薦め出来る本だといえます。
個人的にはとても満足しています。
ですが、配送中に本のページが折れ曲がり、それなりに分厚い本なので複数のページに掛けて消えない線が残ってしまいました……。そのため評価は☆4です。
前者が使用人視点での生活や娯楽などについて描いてあるのに対して、
こちらはメイドや執事の職務内容について、体系的にまとめてあります。
より内容をコンパクトに絞ったエッセンシャル版も出ているようです。
メイド萌えを語る前にまず読みましょう。
帯がなければ茶色一色で地味な表紙ですが、コンビニ売り総集編漫画並みの600ページオーバーの存在感は満点。ハードカバーだったらちょっとした凶器になります。ソフトカバーで良かった。メイド喫茶という醜悪な風俗によって毒されたメイドという文化を、正しく現代に伝えてくれる良書と言っていいでしょう。
ただ国と時代が限定されているため汎用的に使えるわけではない。興味があるなら一度は読んでおくべき。