かなりの方が書いておられるように、この本の怖さの根源は
「異常な性格」を持ったナチス高官=ヘス(ホゥェス)が、好んで
大量虐殺を行った事ではないことにある。
この本を一読すれば分かるように、ヘスは正確に過去を思い出し
そして自分の行った事を詳しく記述する。
「淡々」と「職務」を実行するヘスのその精神構造が恐ろしいのだ。
彼は自ら言うように「虐待を好んだわけでも」ないし、「動物への愛情」
もあり、「丁寧に他人に接し」、「部下の違反行動には厳格であった」し
「かなり几帳面」性格であった。「夫として、父として」家庭生活を大切
にし、ロマ(文中ではジプシー)民族への愛情の発露も見られる。
「職務を遂行しただけ」「ナチスの方針に従っただけ」という述懐は
ヘスの本当の気持ちであろう。おそらく当時のナチスに与した人で
あれば、相当な割合でヘスと同様の事をしたであろう。
そこが恐ろしい。
ごく普通の人間が「職務」となればいかに残虐なことを平気で行えるか。
その答えとなろう。
しかし、ヘスの「政府に従順であった」ことは免責にはならぬことであり、
それを全く理解できないヘスの精神構造は、極めて恐ろしい。
なんとならば、その「ナチスに従う」ことは全くヘスの決断であり、その責任はヘスにある。
言わば「原因としての自由」=「ナチスに従うことを決めたのはヘス自身である」
ことがヘスには理解できていない。
「怪物」ではない「普通の人間が歴史の歯車に組み入れられジェノサイドを行う」
そのことが真に恐ろしい。
ヘスは最期まで「歴史の受難者」を演じて、絞首台に立った。
ちなみに、とても小さい絞首台でした。ガス室の側にあります。
クラクフ(アウシュビッツ収容所の所在地)に行く機会があれば見て下さい。
同様な本として、「イェルサレムのアイヒマン」を挙げておく。
少し高めの本だが十分に価値はある。
「イェルサレムのアイヒマン」の著者アーレントの副題
… 悪の陳腐さについて …
この意味がわかるであろう。
ヘスはアイヒマンと同じく「陳腐な悪党」にすぎない。
PS. この本の書評で笑ったこと
○岡さんの書評。
「鉛筆書き」が「疑いの根源」ならば、歴史上いくらでも
疑わしき原稿は存在します。
また、ヘスが数日間「イギリス軍」により拷問を受けたことは事実。
でもこの手記は「ポーランド」で記述され、かなりの月数をかけ
「ポーランドの取調官への感謝の念」もあり、原稿にはヘスのサインも存在します。
これが「偽書」あるいは「ヘスの大勘違い本」なら、歴史的大発見!!!!
また、実在しない収容所の名前も出てきますが、ヘスの勘違いであった
ことは容易に想像できるはずです。
○岡さん もう頑張らなくていいよ。
誰もあなたの「アウシュウィッツ【ガス室】の…」は問題にしないから
ちなみに、書評を書いておられる○岡さんは、ドイツ語の「W」を
ウィと発音します。ドイツ語は全くできないそうです。(笑)
よくまあそれで批判できたもんだ。
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アウシュヴィッツ収容所 (講談社学術文庫) 文庫 – 1999/8/10
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祖国ドイツを愛する忠実な軍人であり、「心をもつ1人の人間」であったアウシュヴィッツ強制収容所所長ルドルフ・ヘスが、抑留者大量虐殺に至ったその全貌を淡々とした筆致で記述した驚くべき告白遺録。人間への尊厳を見失ったとき、人は人に対してどのようなこともできるのだろうか?
- ISBN-104061593900
- ISBN-13978-4061593909
- 出版社講談社
- 発売日1999/8/10
- 言語日本語
- 寸法10.8 x 1.9 x 14.8 cm
- 本の長さ460ページ
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商品の説明
著者について
【ルドルフ・ヘス】
1900〜1947。南独バーデン・バーデン近郊生まれ。軍人を志願し、1921年ナチ党加入。1940年アウシュヴィッツ強制収容所所長となる。1947年ポーランド最高人民裁判所により絞首刑の判決。アウシュビッツにて処刑される。
【片岡啓治】
1928年東京生まれ。東京大学文学部卒業。思想評論家。著書に『幻想における生』『攘夷論』、訳書に『ソビエト・マルクス主義』『ゲシュタポ・狂気の歴史』『トーマス・マン論』など。
1900〜1947。南独バーデン・バーデン近郊生まれ。軍人を志願し、1921年ナチ党加入。1940年アウシュヴィッツ強制収容所所長となる。1947年ポーランド最高人民裁判所により絞首刑の判決。アウシュビッツにて処刑される。
【片岡啓治】
1928年東京生まれ。東京大学文学部卒業。思想評論家。著書に『幻想における生』『攘夷論』、訳書に『ソビエト・マルクス主義』『ゲシュタポ・狂気の歴史』『トーマス・マン論』など。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1999/8/10)
- 発売日 : 1999/8/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 460ページ
- ISBN-10 : 4061593900
- ISBN-13 : 978-4061593909
- 寸法 : 10.8 x 1.9 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,710位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2位論文集・講演集・対談集
- - 2位ドイツ・オーストリア史
- - 3位ヨーロッパ史一般の本
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アウシュビッツという地名・名前を聞くと,ユダヤ人の虐殺・ホロコーストのことが思い浮かぶ人は多いだろう。たくさんの人の殺戮が,ある種の野蛮さの意思の下で行われたのではないか,とは,直感的に感じられることなのだろうが,現実は異なるようだ。上の命令に従い,その命令の意味するところを深く考えず,淡々と自分に課された事柄を,従順にこなしていったということのようだ。戦争という特殊な環境・条件下で,全体主義に飲み込まれて,判断力がなくなっている収容所長の証言に基づく物語?になっている。他人事としてでなく読んで欲しい一冊。
2020年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは作品ではない。凄惨な史実をその当事者の一人であるルドルフ・ヘスが綴った手記であり、およそ評価する/しないなどという次元のものではない。しかしながら、この世に生きる全ての人が読むべきだと思い、あえて★5つを付けた。
読み終えての感想だが、まずこの手記を綴った当事者であるルドルフ・ヘスは、当人が主張する通り特段残虐性の高い犯罪者気質を持つ人間でないことは十分に信憑性を持って感じられた。しかし彼自身の対外的考察力のせいなのか、自らの行動に対してはほとんど客観的考察や自省をせず、とにかく「ああするしか無かった」旨の弁明に留まっているように読み取れる。
だからといって、その性質故に彼が当時の環境下で大量虐殺に走ったとは考えにくく、この時代に彼と同じ境遇に生まれ似たような経験を持つ人間が何かの拍子に収容所の所長になってしまった場合、結局は多くのいわゆる「普通の」人間が、自らを追い立てるように盲目的に命令に従い大量虐殺を遂行したであろうことは想像に難くない。
しかしながら、これは彼の罪に対する罰を改めて考えるときに、全くもって彼自身が擁護されるべき材料にはなり得ない。全てはその行動をもって判断されるべきであり、ここに酌量を与えるべきではない。既に書いた通り、彼自身は本の中で、自己弁護とも取れる言い回しで「ヒトラー総統の下令とあらばそこに異を唱える余地はない」と繰り返し述べている。ナチスが党員をあらゆる手を使って洗脳し続けたことは間違いないだろうが、これはまさに多かれ少なかれ当時のドイツ国民の大半が同様の影響下に置かれていたとも言える。それこそが当時のドイツ国民の失敗、あえていうなら罪なのだと思う。
政治に無関心であったり、政治にきちんと向き合っていないことはまさに同じく罪であると思う。後に生まれた我々は、過去の史実から学んでより良く生きる方法を見出すことができる。それでも失敗してしまったら、やはり罰を受け罪を償わなければならない。少なくとも人間が生きることは、そのくらいの覚悟無しでは成り立たないことなのだと思う。
読み終えての感想だが、まずこの手記を綴った当事者であるルドルフ・ヘスは、当人が主張する通り特段残虐性の高い犯罪者気質を持つ人間でないことは十分に信憑性を持って感じられた。しかし彼自身の対外的考察力のせいなのか、自らの行動に対してはほとんど客観的考察や自省をせず、とにかく「ああするしか無かった」旨の弁明に留まっているように読み取れる。
だからといって、その性質故に彼が当時の環境下で大量虐殺に走ったとは考えにくく、この時代に彼と同じ境遇に生まれ似たような経験を持つ人間が何かの拍子に収容所の所長になってしまった場合、結局は多くのいわゆる「普通の」人間が、自らを追い立てるように盲目的に命令に従い大量虐殺を遂行したであろうことは想像に難くない。
しかしながら、これは彼の罪に対する罰を改めて考えるときに、全くもって彼自身が擁護されるべき材料にはなり得ない。全てはその行動をもって判断されるべきであり、ここに酌量を与えるべきではない。既に書いた通り、彼自身は本の中で、自己弁護とも取れる言い回しで「ヒトラー総統の下令とあらばそこに異を唱える余地はない」と繰り返し述べている。ナチスが党員をあらゆる手を使って洗脳し続けたことは間違いないだろうが、これはまさに多かれ少なかれ当時のドイツ国民の大半が同様の影響下に置かれていたとも言える。それこそが当時のドイツ国民の失敗、あえていうなら罪なのだと思う。
政治に無関心であったり、政治にきちんと向き合っていないことはまさに同じく罪であると思う。後に生まれた我々は、過去の史実から学んでより良く生きる方法を見出すことができる。それでも失敗してしまったら、やはり罰を受け罪を償わなければならない。少なくとも人間が生きることは、そのくらいの覚悟無しでは成り立たないことなのだと思う。
2016年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他人事のような軽快な文章で書かれており、「アウシュビッツ」という言葉のイメージから驚くほど読み物として読みやすい文章で一気に読んでしまった。本当に本人が書いたものであれば、ホロコースト研究者・専門家の書物とは違う「屈託のなさ」「日常」を感じる文章こそがこの本の真の恐怖である。
2015年6月11日に日本でレビュー済み
ルドルフ・ヘス。
ホロコーストの当事者。
それはどこにでもいる一人の人間だったのか。
遠藤周作が『海と毒薬』で問うた問題がここには大きく横たわっている。はたして私たちはヘスのような環境に置かれた時ヒムラーに、或いは総統に銃口を向けることはできるのか。
逆に言えば現代にもヘスのような人間はいろいろなところにいる。
上司の無謀な意見に嫌々ながら職務職務と割り切って遂行するそんな姿を見たことはないか
或いは自分がそうではないか?
そう、まるで現代の中間管理職のような…。
そして、淡々とかかれるこの手記には罪悪感だとか、そういうものが一切ないのである。ここで、いかに機械的に処理していたかが証明されている。
ヘスという人間の生い立ちはこの本を読めばわかるものであるが、あくまで自著なので主観的であることを踏まえて読まなければならない。
ここではヘスがどれだけの罪をおかしたかは議論しない。
ただ一つの側面として通俗な聖職者が彼の信仰心を傷つけ、その神の代替になる存在、総統アドルフ・ヒトラーがいたという事実。
父という存在が失われ、それを宗教に求めるもそれもかなわなかった。
そこで行き場を失ったエネルギーがアドルフ・ヒトラーという存在に向かって流れていった・・・そういうわけではないのか、と思うのだ。
ヒトラーはヘスにとって絶対不可侵の神に等しい。
ヘスは文章の中でほとんどヒトラーについて語らない。
それは、宗教において神を語るのが浅はかである、愚問である事と一緒なのではないか。
ヘスにとってヒトラーはもはや語る必要も無い。
絶対的正義・秩序なのである。
……
遠藤周作の『海と毒薬』には大戦中に捕虜で人体実験を行った事を罪に問われた医師がこう問いかける節がある。
「俺もお前もこんな時代のこんな医学部にいたから捕虜を解剖しただけや。俺たちを罰する連中かて同じ立場におかれたら、どうなったかわからんぜ」
これはつまりヘスの訴えている意見と同一である。
「やれといわれたからしただけだ」…と。
遠藤周作はこの命題を突き詰めた人間である。
容易な、偽善的な回答をする事を避け、彼がとった手段は文学でしか出来ない「問い」を投げかける事ではないかと私は思う。
『海と毒薬』は先述した通りであるし『沈黙』もそうだ。
『沈黙』に至っては白人の反感を買いノーベル賞をとれなかったわけであるが。
そこに、マジョリティの限界がある。
彼らはタブー視されることに手を付けようとしない。
そしてタブーを神聖不可侵なものであると信じてやまない。
そこに手を付けようとする人間を黙殺する。
「悪」と簡単に処断することは浅はかであると言いたい。
自分たちもいつ、そういった立場に置かれるかわからないのだから。
前例があるのだから底から学ぶべきではないのか。
現に、同じ事が繰り返されそうとしている。
そのとき、あなたたちはどうするのだろう。
私たちはどうするのだろう。
ホロコーストの当事者。
それはどこにでもいる一人の人間だったのか。
遠藤周作が『海と毒薬』で問うた問題がここには大きく横たわっている。はたして私たちはヘスのような環境に置かれた時ヒムラーに、或いは総統に銃口を向けることはできるのか。
逆に言えば現代にもヘスのような人間はいろいろなところにいる。
上司の無謀な意見に嫌々ながら職務職務と割り切って遂行するそんな姿を見たことはないか
或いは自分がそうではないか?
そう、まるで現代の中間管理職のような…。
そして、淡々とかかれるこの手記には罪悪感だとか、そういうものが一切ないのである。ここで、いかに機械的に処理していたかが証明されている。
ヘスという人間の生い立ちはこの本を読めばわかるものであるが、あくまで自著なので主観的であることを踏まえて読まなければならない。
ここではヘスがどれだけの罪をおかしたかは議論しない。
ただ一つの側面として通俗な聖職者が彼の信仰心を傷つけ、その神の代替になる存在、総統アドルフ・ヒトラーがいたという事実。
父という存在が失われ、それを宗教に求めるもそれもかなわなかった。
そこで行き場を失ったエネルギーがアドルフ・ヒトラーという存在に向かって流れていった・・・そういうわけではないのか、と思うのだ。
ヒトラーはヘスにとって絶対不可侵の神に等しい。
ヘスは文章の中でほとんどヒトラーについて語らない。
それは、宗教において神を語るのが浅はかである、愚問である事と一緒なのではないか。
ヘスにとってヒトラーはもはや語る必要も無い。
絶対的正義・秩序なのである。
……
遠藤周作の『海と毒薬』には大戦中に捕虜で人体実験を行った事を罪に問われた医師がこう問いかける節がある。
「俺もお前もこんな時代のこんな医学部にいたから捕虜を解剖しただけや。俺たちを罰する連中かて同じ立場におかれたら、どうなったかわからんぜ」
これはつまりヘスの訴えている意見と同一である。
「やれといわれたからしただけだ」…と。
遠藤周作はこの命題を突き詰めた人間である。
容易な、偽善的な回答をする事を避け、彼がとった手段は文学でしか出来ない「問い」を投げかける事ではないかと私は思う。
『海と毒薬』は先述した通りであるし『沈黙』もそうだ。
『沈黙』に至っては白人の反感を買いノーベル賞をとれなかったわけであるが。
そこに、マジョリティの限界がある。
彼らはタブー視されることに手を付けようとしない。
そしてタブーを神聖不可侵なものであると信じてやまない。
そこに手を付けようとする人間を黙殺する。
「悪」と簡単に処断することは浅はかであると言いたい。
自分たちもいつ、そういった立場に置かれるかわからないのだから。
前例があるのだから底から学ぶべきではないのか。
現に、同じ事が繰り返されそうとしている。
そのとき、あなたたちはどうするのだろう。
私たちはどうするのだろう。
2008年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヴィクトル・フランクルの「夜と霧」に続いて読んだ。
ルドルフ・ヘスという人物は、残虐非道なSS隊員というのが私の勝手なイメージであったが、これを読んで全く認識が変わった。
戦時下における虐殺なので、現在の平和な状況下では何を言っても的が外れているのかもしれないが、到底「罪を憎んで人を憎まず」の心境にはなれなかった。
ほんとにこいつらいったい何なんだ・・・
ルドルフ・ヘスという人物は、残虐非道なSS隊員というのが私の勝手なイメージであったが、これを読んで全く認識が変わった。
戦時下における虐殺なので、現在の平和な状況下では何を言っても的が外れているのかもしれないが、到底「罪を憎んで人を憎まず」の心境にはなれなかった。
ほんとにこいつらいったい何なんだ・・・
2014年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分の自己弁護のために歴史を利用して書いたのではないかと思いました。とにかくひどい現実ですがもっとひどいことがあっただろうと推察します。