例えば、ミステリーを読むなら真っ先に、相沢沙呼、恩田陸、辻村深月、麻耶雄嵩、森博嗣あたりを好んで手に取るし、彼らの筆致にも無論馴染んできた。
さて本作だが、正直油断していた。
と言うよりは、冒頭を読んで油断をした。
もっと言うなら、評判に釣られて読み始めてはみたものの、筆致が先ず僕の好みではなかったし、ストーリー展開も「???」――期待薄と感じてしまった。途中(一章読んだ辺り)でこれはギブアップ、いつ本を閉じようかとすら悩み始めたりもした。
結論から言うと、読み進めて良かった。諦めないで正解だった。
中盤辺りからギヤが変わったように、不思議と物語に取り込まれていく。ギヤが上がっていく様が心地よく感じらる感覚……そしてエンディングへ。
シリーズとして1/6作目とのことだったが、読み終わった時点で、残り5冊を注文していた。
「鬼才」ですか……
なるほど納得の“鬼才”ぶりだ。
他の作品――“物語”にも俄然期待をしてしまう。
目が離せなくなりそうだ。
まさに「甘露」を喰らったということなのか。
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[映]アムリタ 新装版 (メディアワークス文庫) 文庫 – 2019/9/25
野崎 まど
(著)
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『バビロン』『HELLO WORLD』の鬼才・野崎まどデビュー作再臨!
芸大の映画サークルに所属する二見遭一は、天才とうわさ名高い新入生・最原最早がメガホンを取る自主制作映画に参加する。
だが「それ」は“ただの映画”では、なかった――。
TVアニメ『正解するカド』、『バビロン』、劇場アニメ『HELLO WORLD』で脚本を手掛ける鬼才・野崎まどの作家デビュー作にして、電撃小説大賞にて《メディアワークス文庫賞》を初受賞した伝説の作品が新装版で登場!
貴方の読書体験の、新たな「まど」が開かれる1冊!
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だが「それ」は“ただの映画”では、なかった――。
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貴方の読書体験の、新たな「まど」が開かれる1冊!
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2019/9/25
- 寸法10.7 x 1.1 x 14.9 cm
- ISBN-104049128160
- ISBN-13978-4049128161
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![[映]アムリタ 新装版 (メディアワークス文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61nWZqxxO7L._AC_UL116_SR116,116_.jpg)
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商品の説明
著者について
●野崎 まど:『[映]アムリタ』が第16回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》を受賞、同作品にてデビュー。『know』が第34回日本SF大賞にノミネート、『バビロン』がTVアニメ化。ほか、TVアニメ『正解するカド』、劇場アニメ『HELLO WORLD』の脚本も手がけるなど、多方面で活躍中。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA; 一般文庫版 (2019/9/25)
- 発売日 : 2019/9/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 240ページ
- ISBN-10 : 4049128160
- ISBN-13 : 978-4049128161
- 寸法 : 10.7 x 1.1 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 113,779位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 328位メディアワークス文庫
- - 2,780位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年9月3日に日本でレビュー済み
とにかくこんなところでレビューなんて読まずに一度読んでほしい。
あなたの読書体験を大きく塗り替えることになるだろう。
一度読み終えると各キャラの行動や苗字などにも意味があるのかと考察しがいある作品でした。
読書時間は2-3時間程度。
会話文が多いのでスラスラ読めます。
ぜひ読んでほしい一冊です
あなたの読書体験を大きく塗り替えることになるだろう。
一度読み終えると各キャラの行動や苗字などにも意味があるのかと考察しがいある作品でした。
読書時間は2-3時間程度。
会話文が多いのでスラスラ読めます。
ぜひ読んでほしい一冊です
2020年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
※全くネタバレせずに語るのは難しいので、
核心には触れてませんが、遠回しなネタバレになってる箇所が若干あります。
特にこの文章の最後半は真剣にネタバレしてる可能性大なので、できれば当該本書を未読の方はこの文章読まないで頂けると有難く存じます。
これ特にネタバレ厳禁やと思うので。
バーナード嬢の4巻あたりで紹介されていて、面白そうだったので。
若干キャラはテンプレ気味な感じ。
(ヒロイン最原さんの、一部の特殊性は別にして)
あとこれ普通に、ジャンルは(SFでミステリな)ラノベですね。
基本的に(要行間)。
ラノベではなさそうな装丁をしとりますが(表紙は別)、非ラノベではないと思う。
超読みやすいし。
(悪い意味でなく)
主人公のメインの一人語りはこなれてて面白い。
序盤の、
映画みたいな恋をしよう。そうしよう。
や、
もう帰ってもいいと思った、
等は、特にリズム感や簡潔性が上手いと思います。
(作中で持ち上げられてるツッコミは私的には普通で、特に可もなく不可もなく)
あと、「忘れ物」の定義概念は、ヒロインの主張で全然問題ないはず。
主人公は分かりませんとか言ってたけど(私より頭いいんだから、絶対実はわかっとるやろ)。
人が忘れ物をするには、
概ねヒロインの主張二つのうち、いずれか、あるいは両方ってのが、概ね正しいかと。
普段わざわざ忘れる理由を言語化しないだけで。
忘れ物に関するヒロインの定義はかなり納得できました。
あと、オチ。
面白い事考えるなあ、と。
あれのおかげで、一度に、
悲劇性の高い恋愛ドラマ性と、藤子F氏の短編的衝撃性を両立できていて。
最後まで読んだ後、また最初から読み直したくなる本とは、こういう方向性の本の事なのだなあ、と。
なので星四つです。
・
・
※ここより⬇以下の文章は、あくまでも一時的に載せておくつもりです。
ここからは本格的にネタバレしますが、勿論ぼかして書きますが、当該作品未読の方は読まないで頂けると。
ここからは本編後の物語の予想、あくまでも私の妄想込みの推測ですが。
あれ、主人公は最初の方のレンタル店でアレした時に、ああなった訳ですよね(ビデオのタイトル超ヒントでした)、
ラスボスヒロインの言葉を信じるなら。
最初真相知った時はインパクト強い描写のためか、最初に絵コンテ読んだ時かとも思ったんすけど、
ラスボスは「作った映画」って言ってるんで、
コンテ段階のは違うな、と。
って事は多分、ビデオ視聴時でしょう。(店長の、主人公の変化を指摘する台詞が論拠です)
じゃ、なんで絵コンテみた時にあれ程の、て言うと、
もしかするともう、
主人公は、絵コンテ読んだ時に、その際に、それをきっかけに自分をザオリクできてたんじゃないか、
ってのが私の予想です。
ビデオで一旦チェンジして、絵コンテで元通り。
で、本作最後のオチは主人公を落としてから持ち上げるためで、
あくまで予想ですが、映画最後見終わった主人公が、
「(僕は)忘れとらんやないかい!」
ってなって、
ヒロインさんが
「びっくりしましたか」
みたいな。
ヒロインの目的は、映画みたいな恋したい、と、主人公が、己が既に以下略と知った際の驚愕の表情が見たい、ですから(多分)、
「きっかけ」と「目的」さえ達成できれば、定本さんとの親和性はそこまで高くなくともよい訳で、
あとは必ずしも主人公があの人状態でなくとも、
ある種のレールの上さえ歩いて、ヒロインが望む方向性の推理と結論を主人公が導きだしてくれれば言い訳で、
いい意味で悲劇性を緩和してくれる真相がこの先待ってるんじゃないかな、と。
理由は二つ。
あのオチだと主人公可哀相すぎるのと(多分ヒロインも)、
ド嬢の神林氏によれば、本作には続編があるらしく。
本作が本作で完結してるなら、私もその後の展開を妄想予想しませんが、
まだ終わってないってことは、もう一波乱ある訳で。
だったら、先述したような、実は主人公はとっくに復活していて、
最後の映画の後、必ずしも悲しい終わり方にならない可能性もあるのでは、と。
最後に主人公に真相語る場面、所々にウソがあって、ヒロインは言ってる程主人公をその場その場で、あの人にはしすぎてなかったんちゃうかなあ。
序盤の店長との会話時は、主人公は確かにあの人だったのでしょうけど(店長が主人公の変化を指摘)。
主人公が、嘘にしろ真実にしろ、誤認にせよ、自分は既に・・・・・・、って、最後驚けば、主人公が実際にそうなってようとなかろうとOK、な側面も考えられるんで。
あれ、でもビデオイベントから絵コンテイベントまで主人公はヒロインと面識ないから、
私の推理は根本から崩壊か?
なんか自分でも何言ってるんだか分からなくなってきた。
まあ自分で書きながらこれ、いろいろ無理のある強引なこじつけに近い願望が多めの解釈かな、とも思うけど。
本文章の後半の自己予想、自己解釈の部分はあくまでも一時的に載せておきます。
多分豪快に外れていてハズかしい!と後でなる可能性大なので。
核心には触れてませんが、遠回しなネタバレになってる箇所が若干あります。
特にこの文章の最後半は真剣にネタバレしてる可能性大なので、できれば当該本書を未読の方はこの文章読まないで頂けると有難く存じます。
これ特にネタバレ厳禁やと思うので。
バーナード嬢の4巻あたりで紹介されていて、面白そうだったので。
若干キャラはテンプレ気味な感じ。
(ヒロイン最原さんの、一部の特殊性は別にして)
あとこれ普通に、ジャンルは(SFでミステリな)ラノベですね。
基本的に(要行間)。
ラノベではなさそうな装丁をしとりますが(表紙は別)、非ラノベではないと思う。
超読みやすいし。
(悪い意味でなく)
主人公のメインの一人語りはこなれてて面白い。
序盤の、
映画みたいな恋をしよう。そうしよう。
や、
もう帰ってもいいと思った、
等は、特にリズム感や簡潔性が上手いと思います。
(作中で持ち上げられてるツッコミは私的には普通で、特に可もなく不可もなく)
あと、「忘れ物」の定義概念は、ヒロインの主張で全然問題ないはず。
主人公は分かりませんとか言ってたけど(私より頭いいんだから、絶対実はわかっとるやろ)。
人が忘れ物をするには、
概ねヒロインの主張二つのうち、いずれか、あるいは両方ってのが、概ね正しいかと。
普段わざわざ忘れる理由を言語化しないだけで。
忘れ物に関するヒロインの定義はかなり納得できました。
あと、オチ。
面白い事考えるなあ、と。
あれのおかげで、一度に、
悲劇性の高い恋愛ドラマ性と、藤子F氏の短編的衝撃性を両立できていて。
最後まで読んだ後、また最初から読み直したくなる本とは、こういう方向性の本の事なのだなあ、と。
なので星四つです。
・
・
※ここより⬇以下の文章は、あくまでも一時的に載せておくつもりです。
ここからは本格的にネタバレしますが、勿論ぼかして書きますが、当該作品未読の方は読まないで頂けると。
ここからは本編後の物語の予想、あくまでも私の妄想込みの推測ですが。
あれ、主人公は最初の方のレンタル店でアレした時に、ああなった訳ですよね(ビデオのタイトル超ヒントでした)、
ラスボスヒロインの言葉を信じるなら。
最初真相知った時はインパクト強い描写のためか、最初に絵コンテ読んだ時かとも思ったんすけど、
ラスボスは「作った映画」って言ってるんで、
コンテ段階のは違うな、と。
って事は多分、ビデオ視聴時でしょう。(店長の、主人公の変化を指摘する台詞が論拠です)
じゃ、なんで絵コンテみた時にあれ程の、て言うと、
もしかするともう、
主人公は、絵コンテ読んだ時に、その際に、それをきっかけに自分をザオリクできてたんじゃないか、
ってのが私の予想です。
ビデオで一旦チェンジして、絵コンテで元通り。
で、本作最後のオチは主人公を落としてから持ち上げるためで、
あくまで予想ですが、映画最後見終わった主人公が、
「(僕は)忘れとらんやないかい!」
ってなって、
ヒロインさんが
「びっくりしましたか」
みたいな。
ヒロインの目的は、映画みたいな恋したい、と、主人公が、己が既に以下略と知った際の驚愕の表情が見たい、ですから(多分)、
「きっかけ」と「目的」さえ達成できれば、定本さんとの親和性はそこまで高くなくともよい訳で、
あとは必ずしも主人公があの人状態でなくとも、
ある種のレールの上さえ歩いて、ヒロインが望む方向性の推理と結論を主人公が導きだしてくれれば言い訳で、
いい意味で悲劇性を緩和してくれる真相がこの先待ってるんじゃないかな、と。
理由は二つ。
あのオチだと主人公可哀相すぎるのと(多分ヒロインも)、
ド嬢の神林氏によれば、本作には続編があるらしく。
本作が本作で完結してるなら、私もその後の展開を妄想予想しませんが、
まだ終わってないってことは、もう一波乱ある訳で。
だったら、先述したような、実は主人公はとっくに復活していて、
最後の映画の後、必ずしも悲しい終わり方にならない可能性もあるのでは、と。
最後に主人公に真相語る場面、所々にウソがあって、ヒロインは言ってる程主人公をその場その場で、あの人にはしすぎてなかったんちゃうかなあ。
序盤の店長との会話時は、主人公は確かにあの人だったのでしょうけど(店長が主人公の変化を指摘)。
主人公が、嘘にしろ真実にしろ、誤認にせよ、自分は既に・・・・・・、って、最後驚けば、主人公が実際にそうなってようとなかろうとOK、な側面も考えられるんで。
あれ、でもビデオイベントから絵コンテイベントまで主人公はヒロインと面識ないから、
私の推理は根本から崩壊か?
なんか自分でも何言ってるんだか分からなくなってきた。
まあ自分で書きながらこれ、いろいろ無理のある強引なこじつけに近い願望が多めの解釈かな、とも思うけど。
本文章の後半の自己予想、自己解釈の部分はあくまでも一時的に載せておきます。
多分豪快に外れていてハズかしい!と後でなる可能性大なので。
2021年5月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
同じ著者の「パーフェクトフレンド」が最高に良かったので、読みました。
結論から言うと、デビュー作ゆえの勢いと荒さを感じました。
文章は上手いです。イラつくことはなく、読みやすかったです。
問題点は2つ。第一に、天才・最原さん以外の人物がぼやけてます。第二にギミックが理解不能でした。ファンタジーだとしても、なぜ最原さんがそんな能力があるのか納得できませんでした。
ストーリーはままあまです。最初は退屈でしたが、最原さんが失踪したりする場面は、事件の前触れを感じさせてワクワクしました。
結論から言うと、デビュー作ゆえの勢いと荒さを感じました。
文章は上手いです。イラつくことはなく、読みやすかったです。
問題点は2つ。第一に、天才・最原さん以外の人物がぼやけてます。第二にギミックが理解不能でした。ファンタジーだとしても、なぜ最原さんがそんな能力があるのか納得できませんでした。
ストーリーはままあまです。最初は退屈でしたが、最原さんが失踪したりする場面は、事件の前触れを感じさせてワクワクしました。
2020年8月1日に日本でレビュー済み
バビロン、knowを読んで野崎まど作品をもっと読みたくなったので購入。
映画製作に係る話だけれど、基本軸は神様のような、麻薬のような才能を持った天才と、結果的に振り回されている周囲の人々の物語。
久々にミステリではなく、SFでもない小説を手に取ったかな、と。
映画製作に係る話だけれど、基本軸は神様のような、麻薬のような才能を持った天才と、結果的に振り回されている周囲の人々の物語。
久々にミステリではなく、SFでもない小説を手に取ったかな、と。
2023年3月19日に日本でレビュー済み
野崎まど氏のメディアワークスの作品は、「劇場」を除いて内容的はミステリですが、この作品は「2」へと続く、序章となる重要となる作品です。「2」の前に他の作品は読まなくても、大きく問題はありませんが、「2」を読む前にはこの作品は必読です。内容的にも面白く読めますので、お勧めします。
2019年10月30日に日本でレビュー済み
※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります
賑やかな掛け合い独特の名前など,デビュー時はこういう作風だったのかと驚く一方,
天才と評判の女子大生の得体の知れなさや,その才能に魅了されていく周囲の様子には,
『 バビロン 』などに通じるものがあり,今と昔の違いと近い部分が興味深く感じられます.
ところが,進むにつれて静かに,少しずつ空気が変わり,通じるなんてものではない,
「最初からこんなだったのか」と,理解の追い付かない狂気と愛情に射貫かれてしまい,
答え合わせと種明かしが始まる頃には,もはや逃げ出せない,手遅れの状態という感覚で,,
そこへとどめを刺す『告白』が,言葉にならない声とともに絶望の奥底へと突き落とします.
かと思えば,一転するギャグパート,さらにひっくり返る最後のやり取りには胸が詰まり,
確かに伝わり,届いたはずなのに,叶わなかった想いや,何が正しく,何が違っていたのか,
スタッフロールが終わったあと,さらにその先にまで,多くの思いが膨らんでいくようでした.
なお,本作は 09年12月の作品 の新装版で,巻末には加筆修正,改題の記述がありましたが,
改題については,おそらく『新装版』の言葉が加わったことを指しているのだと思われます.
賑やかな掛け合い独特の名前など,デビュー時はこういう作風だったのかと驚く一方,
天才と評判の女子大生の得体の知れなさや,その才能に魅了されていく周囲の様子には,
『 バビロン 』などに通じるものがあり,今と昔の違いと近い部分が興味深く感じられます.
ところが,進むにつれて静かに,少しずつ空気が変わり,通じるなんてものではない,
「最初からこんなだったのか」と,理解の追い付かない狂気と愛情に射貫かれてしまい,
答え合わせと種明かしが始まる頃には,もはや逃げ出せない,手遅れの状態という感覚で,,
そこへとどめを刺す『告白』が,言葉にならない声とともに絶望の奥底へと突き落とします.
かと思えば,一転するギャグパート,さらにひっくり返る最後のやり取りには胸が詰まり,
確かに伝わり,届いたはずなのに,叶わなかった想いや,何が正しく,何が違っていたのか,
スタッフロールが終わったあと,さらにその先にまで,多くの思いが膨らんでいくようでした.
なお,本作は 09年12月の作品 の新装版で,巻末には加筆修正,改題の記述がありましたが,
改題については,おそらく『新装版』の言葉が加わったことを指しているのだと思われます.
2022年6月25日に日本でレビュー済み
ライトノベルの枠を超えて面白いという評判を聞き読んだのですが普通によくあるラノベの範囲だなと言う感じでした
そんなにオチに期待しなければ普通に楽しめると思います
他の人のレビューでもあったけど劣化西尾維新って感じだから西尾維新読めば良い気もするけど...
そんなにオチに期待しなければ普通に楽しめると思います
他の人のレビューでもあったけど劣化西尾維新って感じだから西尾維新読めば良い気もするけど...