この装丁のブレイブストーリーの本が欲しくて欲しくて。
ブックオ○を毎回毎回チェックしてました。それがこんなに安くそして新品同様で手に入ってしまうとは。
ハードカバー万歳。
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ブレイブ・ストーリー 愛蔵版 単行本 – 2003/4/1
宮部 みゆき
(著)
心躍る壮大な物語と、幻想的な挿画100点。ファン必携の豪華愛蔵版。
2300枚におよぶ宮部みゆきの壮大なファンタジー小説に、謡口早苗の幻想的なイラスト100点を掲載。ファン必携の箱入り愛蔵決定版!
2300枚におよぶ宮部みゆきの壮大なファンタジー小説に、謡口早苗の幻想的なイラスト100点を掲載。ファン必携の箱入り愛蔵決定版!
- 本の長さ1003ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2003/4/1
- ISBN-104048734458
- ISBN-13978-4048734455
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
小学5年生の亘は、幽霊が出ると噂される建設途中のビルの扉から、剣と魔法と物語の神が君臨する広大な異世界-幻界(ヴィジョン)へと旅立った…。謡口早苗の幻想的なイラストを掲載。2003年3月刊の箱入り愛蔵版。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2003/4/1)
- 発売日 : 2003/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 1003ページ
- ISBN-10 : 4048734458
- ISBN-13 : 978-4048734455
- Amazon 売れ筋ランキング: - 716,849位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 16,385位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年生まれ。東京都出身。東京都立墨田川高校卒業。
法律事務所等に勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。
1992年 「龍は眠る」で第45回日本推理作家協会賞長編部門、 同年「本所深川ふしぎ草紙」で第13回吉川英治文学新人賞。1993年 「火車」で第6回山本周五郎賞。1997年 「蒲生邸事件」で第18回日本SF大賞。1999年 「理由」で第120回直木賞。2001年 「模倣犯」で毎日出版文化賞特別賞、第5回司馬遼太郎賞 、 第52回芸術選奨文部科学大臣賞文学部門をそれぞれ受賞。2007年 「名もなき毒」で第41回吉川英治文学賞受賞。2008年 英訳版『BRAVE STORY』でThe Batchelder Award 受賞。2022年 第70回菊池寛賞受賞。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2003年6月13日に日本でレビュー済み
宮部みゆきの小説のジャンルには、『少年もの』がある。(私のかってな命名です)その中の最高傑作は『ステップファザー・ステップ』であるが、『ブレイブ・ストーリー』は宮部の『少年』が誕生する経緯を描いているという読み方も出来るのではないか。宮部の少年は、純粋で賢く勇敢で、少し哀しみを背負っているのが特徴である。たいてい中学生か高校生だ。この作品のワタルは小学五年生。純粋で哀しみを背負っているけど、『賢さ』と『勇敢』はこの長い長い冒険の中で試されることだろう。
今ではすっかり有名になった宮部の『ゲーム女』ぶり。この本はゲームを小説に移しただけだという批判が当然出てきている。しかし、そういう批判をする人はこの長い長い物語を自分の金と自分の時間で愛情もって読書できないで言ったことではないだろうか。ゆっくりと読めばこの本は『ゲーム批判』の要素を充分持っている(その反対のゲームに対する愛情も充分にあるが)ことに気がつくだろう。例えばこの小説の中では『リセット』は効かない。
少年が直面する現実は、大人が直面している現実でもある。子供は子供なりにこの冒険譚を読むだろうが、大人は大人なりにこの『幻界』の世界がいかに現世を反映しているか、読み取らなくてはならないだろう。大人は子供に負けてはいけない。この作品はワタルの成長物語であると同時に、ワタルの母親の成長を影の物語として抱えていることに最後になって気がつく。
愛蔵版には謡口早苗氏の挿絵が100点以上挿入されてある。もうこのキャラ以外には想像できないぐらい上手く書かれた登場人物たちがどんどん出てくる。外箱の装丁といい、久しぶりに単行本を買った私は痛く満足した。私の姪が小学五年生になった時、この本を贈ってあげようと思う。小学五年生には難しすぎるのではないか、という意見には反対である。彼女はおそらく一つのエピソードももらさずこの世界を理解するだろうと思う。
今ではすっかり有名になった宮部の『ゲーム女』ぶり。この本はゲームを小説に移しただけだという批判が当然出てきている。しかし、そういう批判をする人はこの長い長い物語を自分の金と自分の時間で愛情もって読書できないで言ったことではないだろうか。ゆっくりと読めばこの本は『ゲーム批判』の要素を充分持っている(その反対のゲームに対する愛情も充分にあるが)ことに気がつくだろう。例えばこの小説の中では『リセット』は効かない。
少年が直面する現実は、大人が直面している現実でもある。子供は子供なりにこの冒険譚を読むだろうが、大人は大人なりにこの『幻界』の世界がいかに現世を反映しているか、読み取らなくてはならないだろう。大人は子供に負けてはいけない。この作品はワタルの成長物語であると同時に、ワタルの母親の成長を影の物語として抱えていることに最後になって気がつく。
愛蔵版には謡口早苗氏の挿絵が100点以上挿入されてある。もうこのキャラ以外には想像できないぐらい上手く書かれた登場人物たちがどんどん出てくる。外箱の装丁といい、久しぶりに単行本を買った私は痛く満足した。私の姪が小学五年生になった時、この本を贈ってあげようと思う。小学五年生には難しすぎるのではないか、という意見には反対である。彼女はおそらく一つのエピソードももらさずこの世界を理解するだろうと思う。
2004年10月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「面白いファンタジー」を、日本に求めるのは無理だと思っていました。
もとよりファンタジーを受け入れるだけの土壌が日本には無い上に、
いわゆる「萌え」要素を前面に押し出した様々な作品の影響で、
ファンタジーというジャンルそのものが、一般には受け入れられにく
くなっている。
そんなファンタジーに対する逆風の中で、実力のある作家が生まれてくる訳がない、と。
しかし、その間違った考えを見事に打ち砕いてくれたのが、この作品だったのです。読みやすい、流れるような文章。
緻密に構成された世界観。そして、その中でたくましく躍動する、個性的な登場人物達。
両親の離婚や殺人の記憶に苦しみながらも、長い長い旅の中で、次第に成長していく主人公、ワタル。自分の運命を変えたいとい
う気持ちがあまりにも強すぎたが故に、世界を破壊して「運命の塔」へ突き進もうとするライバル、ミツル。彼らが紡ぎだした旅の物語は、
あまりにも残酷で、それでいて、溢れるような希望に満ち溢れた物でした。
「ファンタジーなんて」と避けないで、手にとって見てください。
その言葉では到底退ける事の出来ない魅力が、そこには溢れているはずです。
もとよりファンタジーを受け入れるだけの土壌が日本には無い上に、
いわゆる「萌え」要素を前面に押し出した様々な作品の影響で、
ファンタジーというジャンルそのものが、一般には受け入れられにく
くなっている。
そんなファンタジーに対する逆風の中で、実力のある作家が生まれてくる訳がない、と。
しかし、その間違った考えを見事に打ち砕いてくれたのが、この作品だったのです。読みやすい、流れるような文章。
緻密に構成された世界観。そして、その中でたくましく躍動する、個性的な登場人物達。
両親の離婚や殺人の記憶に苦しみながらも、長い長い旅の中で、次第に成長していく主人公、ワタル。自分の運命を変えたいとい
う気持ちがあまりにも強すぎたが故に、世界を破壊して「運命の塔」へ突き進もうとするライバル、ミツル。彼らが紡ぎだした旅の物語は、
あまりにも残酷で、それでいて、溢れるような希望に満ち溢れた物でした。
「ファンタジーなんて」と避けないで、手にとって見てください。
その言葉では到底退ける事の出来ない魅力が、そこには溢れているはずです。
2004年9月9日に日本でレビュー済み
宮部も好き、ロールプレイング・ゲームもファンタジー小説も好きなので、
それに「ドリーム・バスター」の世界観が新鮮だったので
期待して読んだが、期待はずれだった。
1/3を読んでラストまでの流れが解った。
RPGの王道をベンツで走っているのか、というくらいの
オリジナリティのない使い古された、よく言えば安定したストーリー。
幻界に係わってくる、現世の人間像の薄さ。
ゲームノベルとしてなら、いい出来だと思うが、
今更こんな内容のゲームなど、開発者のプライドに懸けて発売しないだろう。
主人公の精神面の成長は、ゲームの中でも当たり前。
この程度でファンタジー小説の金字塔と呼ばれるのなら
田中芳樹・水野良両氏は立つ瀬がないだろう。
ボロクソに書いたが、
ロールプレイング・ゲームをした事がない方、
ファンタジー小説を読まない(苦手な)方にはいいんではないかと思う。
それに「ドリーム・バスター」の世界観が新鮮だったので
期待して読んだが、期待はずれだった。
1/3を読んでラストまでの流れが解った。
RPGの王道をベンツで走っているのか、というくらいの
オリジナリティのない使い古された、よく言えば安定したストーリー。
幻界に係わってくる、現世の人間像の薄さ。
ゲームノベルとしてなら、いい出来だと思うが、
今更こんな内容のゲームなど、開発者のプライドに懸けて発売しないだろう。
主人公の精神面の成長は、ゲームの中でも当たり前。
この程度でファンタジー小説の金字塔と呼ばれるのなら
田中芳樹・水野良両氏は立つ瀬がないだろう。
ボロクソに書いたが、
ロールプレイング・ゲームをした事がない方、
ファンタジー小説を読まない(苦手な)方にはいいんではないかと思う。
2006年3月26日に日本でレビュー済み
私がはじめにこの本を読んだとき、思ったのは『息子に読ませたい!』でした。
しかし当時小学4年、まだ彼にはワタルやミツルが選んだ道へ行く理由は長々しくそして理解に難しいのではないかと危惧し断念。
本格的な旅立ちまでの時間の長さも子供が読むにはややきついか?
でもそれを補ったあまりある世界がここにはある。
せめて中学生。マエフリがちょっと重い現実生活の葛藤でひるむだろうが、乗り越えてあの世界を是非!訪ねる甲斐あり!きっと読むべし!
しかし当時小学4年、まだ彼にはワタルやミツルが選んだ道へ行く理由は長々しくそして理解に難しいのではないかと危惧し断念。
本格的な旅立ちまでの時間の長さも子供が読むにはややきついか?
でもそれを補ったあまりある世界がここにはある。
せめて中学生。マエフリがちょっと重い現実生活の葛藤でひるむだろうが、乗り越えてあの世界を是非!訪ねる甲斐あり!きっと読むべし!
2003年4月15日に日本でレビュー済み
と主人公のワタルは言う。彼は突然の不幸に見舞われしまうが、とある事がきっかけで運命を変える為に幻界へと旅立つ。きっとこれを見てファンタジーを否定する人々や推理小説家としての宮部みゆきを愛する人は倦厭するだろう。しかしそんなことで読まないのは愚かだ。彼の冒険は友情や愛情、悲哀などに満ち溢れ読む人を自然と小説に引き込む。また幻界で起こる出来事は現在の社会にたいするアイロニーも含まれていて面白い。結末は涙を誘う。洋書を含めてもファンタジー最高傑作であることは間違いない。ちなみにゲームファンの宮部先生だから書けるRPG好きならニヤリとできる設定も日本の本ならではだ。
2004年9月9日に日本でレビュー済み
宮部も好き、ロールプレイング・ゲームもファンタジー小説も好きなので期待して読んだが、期待はずれだった。
1/3を読んでラストまでの流れが解った。
RPGの王道をベンツで走っているのか、というくらいの、オリジナリティのない使い古された(安定した)ストーリー。
幻界に係わってくる、現世の人間像の薄さ。
ゲームノベルとしてなら、いい出来だと思うが、
今更こんな内容のゲームなど、開発者のプライドに懸けて発売しないだろう。
主人公の精神面の成長は、ゲームの中でも当たり前。
この程度でファンタジー小説の金字塔と呼ばれるのなら
田中芳樹・水野良は立つ瀬がない。
ボロクソに書いたが、
ロールプレイング・ゲームをした事がない方、ファンタジー小説を読まない(苦手な)方にはいいんではないかと思う。
1/3を読んでラストまでの流れが解った。
RPGの王道をベンツで走っているのか、というくらいの、オリジナリティのない使い古された(安定した)ストーリー。
幻界に係わってくる、現世の人間像の薄さ。
ゲームノベルとしてなら、いい出来だと思うが、
今更こんな内容のゲームなど、開発者のプライドに懸けて発売しないだろう。
主人公の精神面の成長は、ゲームの中でも当たり前。
この程度でファンタジー小説の金字塔と呼ばれるのなら
田中芳樹・水野良は立つ瀬がない。
ボロクソに書いたが、
ロールプレイング・ゲームをした事がない方、ファンタジー小説を読まない(苦手な)方にはいいんではないかと思う。