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消費税25%で世界一幸せな国デンマークの暮らし 角川SSC新書 (角川SSC新書 111) 新書 – 2010/11/10

4.1 5つ星のうち4.1 55個の評価

一般に「高福祉国」というと「医療や教育が無料で受けられるが、その分税金が高い国」というのが一般的なイメージではないでしょうか。そうした高福祉国への理解をわかりやすく深めることをめざしたのが本書です。「高福祉」という一語だけでは説明がつかない「受験がないこと」や「国民一人一人に主治医がいること」あるいは「女性の就業率がEUで最も高いこと」、そしてそれらを実現しながら「日本よりも一人当たりのGDPが高いこと」など、こうした「デンマークモデル」と呼ばれる社会制度の内容を見ていくものです。著者は日本からデンマークに移って40年超。国籍もデンマークにかえ、この国で結婚し、子どもを育て、起業し、65歳になった09年からは年金も受給している人物です。日本人の肌感覚で触れたデンマークの「高福祉・高負担」を、自らの体験や子どもたちの体験、あるいはお隣の老夫婦の実生活などを紹介しながら、国民目線で具体的に説いていきます。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 角川SSコミュニケーションズ (2010/11/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/11/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 174ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4047315346
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4047315341
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 55個の評価

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ケンジ・ステファン・スズキ
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上位レビュー、対象国: 日本

2011年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今の日本は住みにくくはないけれど、このままでも良くはないと感じます。

いつもニコニコ前向きにいれば必ず良いことが起こる!なんて本もありますが、
国として国民の期待に沿った具体的な政策が充実していれば、
無理やりな笑顔ではない、自然な笑顔や笑い声が増えるはずです。
心の病もだいぶ減るでしょう。
朝晩の通勤電車の中も、笑顔や笑い声が増えるはずです。

国の政策というものはこれまでの働き方、子育て、老後生活、お金の貯め方などを
根底から変えてしまうものです。
この本のデンマークのように日本がなれば、
今まで私が読んだビジネス書がいくつかいらなくなってしまう程、
ガラッと生活が変わってしまいます。

レビューのタイトルにもしましたが、
小学生から政治や選挙の教育にもっと力を入れてもらって、
国政選挙の投票率が80%台はいってほしいなと本を読んでいて思いました。

「医療費は無料(たとえ億単位でも)」
「教育費は無料 18歳以上の学生には月額7万7000円支給」
「家庭医の存在」
「歯科治療は個人負担」
「教育現場にあるのは、どのような職業、職種に就くべきかという関心」
「すべての職業に(普通のサラリーマンになるにも)資格が必要」
「入学試験、授業料、入学金がないため、進路を間違えてもやり直しが幾度もできる
(ただし、日本よりも勉強がものすごく大変で卒業が難しいみたいです)」
「どの企業に勤めても職種が同じなら給料は同じ」
「在宅介護サービスの充実」
「国民の一割が参加しているボランティア団体」
「高齢者の介護を民間企業や団体に委託することを法律で認めていない
(介護職をしていたので驚きました)」
「一般的な葬儀は教会で行い、全て無料」
「個人番号制度」
「銀行は年末にすべての口座所有者の預金残高を税務署に通知する義務がある
(確定申告とセットで犯罪を抑止できるそうです)」
「消費税25%でも食材は日本より安い」
「全世帯数のうち約72%が一人か二人暮らし
(国民の自立意識が強く、これが自殺が多い原因のひとつ)」

北欧は理想の国というイメージがありましたが、
社会福祉が充実しているゆえの問題(自殺、離婚など)にも触れています。

過去の戦争や小国という理由のため、
世界で生き残らなくては!という国民共通の強い意識が、
世界一幸せな国デンマークの原動力となっているのだとわかりました。

本の中に、政策を考え提案する政治家自身について、
北欧諸国と日本を比較した部分があれば、なお良かったなと思いました。

中学生からでも十分内容がわかる本です。
こういう本がベストセラーになれば、選挙に行く人が確実に増えるでしょうね。

食料の減少、経済の飽和状態、環境の悪化。
企業規模でこれらの問題解決に挑戦も素晴らしいですが、
やはり国、政府が先頭に立って実行して頂きたいと感じます。

「世界一幸せな国」から、幸せについて教わりました。
27人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書で取り扱っているデンマーク含め、北欧の国は高福祉国家で有名です。
しかし、福祉制度の具体的な内容について分かっていない私にとっては本書は非常に分かりやすかった。
というのも、本書はとにかく具体的です。例えば、デンマークの各制度について、内容や金額について詳細に記述してあります。
おそらく、デンマーク生活の長い著者だから書けるのだろうと思います。

デンマークのような高福祉国家が良いかどうかというのは人それぞれ様々な考えがあると思います。
実際、日本がデンマークと同じような高福祉国家を目指そうというのは非現実的だと思います。人口構成も違えば、国土も違いますし。
そのため、デンマークを真似する必要は全くないと思いますが、日本が今後どういう国を目指していくべきかを考えるにあたり、
諸外国の制度を理解しておくことは重要だと思います。
そういう意味で、本書は高福祉国家を理解するための入門書としては良いのではと思います。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書では、高負担・高福祉の国家として有名なデンマークのアウトラインを知ることができる。高負担の具体例としては、著書のタイトルにもあるように消費税は25%、租税負担率と社会保障負担率の合計が71.7%(日本は39.5%)などが紹介されている。一方、高福祉の具体例としては、医療費や教育費は無料、育児支援や障害者支援制度の充実などが紹介されている。国民は高負担を強いられる結果、格差が生まれにくく、また高福祉を享受することで安心した生活を送ることができるという論理展開がなされており、このような社会が成り立つ要因として、度重なる領土争いから生まれた自国民の仲間意識、国教であるキリスト教を学ぶ教育によって育まれた「共生」の精神があるからではないか、と著者は分析している。つまり、歴史や宗教によって培われた国民性のうえでデンマークという国家が成り立っているのであり、日本がデンマークをモデルとして、高負担・高福祉の国家を目指すことは難しいだろう。しかし、個人登録番号制度を1924年から導入するなど、我が国も参考とすべき点もある。

高負担・高福祉ということで、温和な国民性であるかと思っていたが、意外にドラスティックな側面もあると感じた。給料を上げるためには試験に合格して職種を変えるしかない職業制度、離婚率が40%にも上る実態、寝ていて治るような病気ならば医師は薬すら出さない事例など、随所にそう感じる点が散りばめられていた。

全体的には、デンマークがまるでユートピアであるかのような論調であったことが少し気になった。高負担・高福祉の弊害も必ずどこかにあるはずだが、あまりその部分については記載されていない。あくまでもデンマークの良い一面を紹介している著書と思って読んだ方が良いだろう。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本では、最初に消費税率アップの提案があり、審議はスタートする。考えてみればおかしな話だ。そこには税金の使い道に関する具体的な議論がほとんどない。このため税率アップ提案は、時の政権が世論や景気?を見ながら恣意的に出したり引っ込めたりする政治ゲームになる。
筋道論から言えば、まずすべての国民が幸せに暮らすために社会の仕組みはどうあるべきなのか、このビジョンを最初に具体的な形にしなければならない。このためには国民、専門家、そして政治家が意見を出し合い真摯で論理的な議論することが必要である。今の日本にはこの議論が全くない。本書に紹介されているデンマークの社会制度や福祉政策は、もちろん一朝一夕にできるものではない。長い時間をかけて、試行錯誤の末に実現したものだろう。
この本を読んで、我々日本人も、遅ればせながら政治を「経済優先」から「国民生活の幸せ実現」を目指した方向に舵を切り、日本人らしい国家像を作り、その実現に邁進しなければならないのではと強く思った。この面では、デンマーク人は手本にしたい素晴らしい民族である。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年2月5日に日本でレビュー済み
 著者は1944年に日本で生まれ、1967年にデンマークに渡り、1979年にデンマーク国籍を取得した人です。
 第1章(約80ページ)は、「医療」「出産・育児」「教育・就職」「年金」「高齢者福祉」についてデンマークの諸制度を概観しています。
 第2章(約30ページ)は、「デンマークの高負担の実情」であり、国民総背番号制のもとで厳格に税が徴収され、財源が確保されている状況が記述されています。
 そして、第3章(約20ページ)は「デンマークの問題点と共生社会−離婚・自殺・小家族・給与格差−」であり、この国の負の側面を記述し、第4章(約20ページ)は「デンマーク史概略」となっています。
 
 主に「デンマークは高負担ではあるが、諸制度によって国民は安心して暮らすことができる。国民は高負担にあまり不満がなく、納得して幸せに暮らしている」、「デンマークには、共生の考え方がベースにあって、社会みんなでささえあって暮らしている」ということが書かれています。
 この国で長年暮らし、結婚し、子どもや孫が産まれ、離婚もしただけに、「孫が病気の際にどこまで医療が手厚かったか」や、「働きながら、無料で学校に行き、キャリアアップできる教育・就職制度」などについて、自らの体験に基づいた記述が随所に出てきます。

 私は、日本と全く違う社会モデルのこの国の制度・考え方に、とても興味深く読みました。
 ただ、本書は、目次を入れて174ページであり、特に第4章はページを増量するために付け加えた感もあります。どんな社会にも負の面はあるはずですから、第3章(約20ページ)程度ではなく、もう少しそういった面も取材・記述すればよかったかもしれません。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
デンマークのうまくいっているところ、うまくいっていないところの両面から書いてあり、参考になります。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年12月20日に日本でレビュー済み
同じテーマの「格差と貧困のないデンマーク―世界一幸福な国の人づくり」に比べるとまだ客観的に書かれていて、デンマークの制度や実際に生活している者からの視点、問題点などが俯瞰できてよかったです。

ただ、第1章が全体の半分以上を占めていてバランスが悪いなと思いました。後の章は付け足しのようなものでしょうか。第4章は特に短く、付け足し感が強いです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 「高福祉・高負担」で知られるデンマーク社会の仕組みを分かりやすく説明している。消費税率25%、保険料などを合わせた国民負担率71%と、個人総所得の3割しか消費に自由に回せないにもかかわらず、国民の満足度が高いのは「国民全体で負担し、もしものときの不安をなくす」という共通理解があるからだ。
 生命にかかわる病気や障害、老後の介護など、個人の力でどうにもならないことは国が面倒を見る。だから、老後のための貯蓄など不要で、日々の生活に満足できていればそれでよし。その代わり、国民総背番号制で個人と会社の金の流れを完全に把握し、税金を誰からも公平に漏れなく徴収しようと努める。
 教育も無料、育児支援も手厚い。早期の国際教育により世界で活躍できる人材を育て、女性の復職を促して労働力を確保する。兵庫県ほどの人口しかない国が世界的な企業を何社も持ち、高い生産性を維持することで「高福祉・高負担」の基盤を支えている。
 国の理念に沿って政策に無駄がない。集団への利益誘導もないのだろうか。政治家も低報酬が当たり前。本書を読む限り、驚くほど合理的な社会システムだ。日本の民主党政権がこの国と同じような政策を幾つか導入しようと頑張ったが、国民性が違うというか、日本人には簡単に真似できないだろうなぁ…。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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