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この恋と、その未来。 ―二年目 春夏― (ファミ通文庫) 文庫 – 2015/10/30

4.3 5つ星のうち4.3 49個の評価

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購入オプションとあわせ買い

――ようやく、理解できた気がした。恋をしているのは、俺の、心なんだと――

二年への進級と共に、それぞれ第二寮の個室へ移った四郎と未来。
新入生の梵七施の噂から三好と付き合っていることを公にした四郎は、
少しずつではあるが、気持ちを未来から三好へ向けていく。
そんな夏のある日、未来は山城に自分の秘密を打ち明けると四郎に告げる。
心の底では山城が未来を受け入れることを怖れながらも、
ただ一人の親友として未来の決意を応援し、
自分は三好を含めた友人達と夏の夜を楽しもうとする四郎だが……。
揺れ動く、第四幕。

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA/エンターブレイン (2015/10/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/10/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 288ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4047307688
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4047307681
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.7 x 1.4 x 14.9 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 49個の評価

著者について

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森橋 ビンゴ
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カスタマーレビュー

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49グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
葛藤こそが物語を彩ると誰かが言っていました。
正直四郎の要に対しての憤りはどうなんだい?と思いました。いろいろ棚に上げてないかい?と。
やはりのちに要に指摘されていましたが、少々青いなと。
だけど登場人物の葛藤は心地よいです。偏に誰かのため、という綺麗なものではなく、自身の欲求もきちんと描かれており苦しむ様は彼らがそこからどんな物語を紡ぐのかとワクワクします。
飛び抜けた能力を持つものも、同調できないキャラの登場人物もいません。まぁ男性と女性が同じ部屋で暮らすという前提はあれですが、、、。
ライトノベルとしては重い、という評価があるようですが、中身のないテンプレものが多い昨今これほど充実した人間模様を描いた作品はなかなかないのではないでしょうか。
そしてその魅力を引き出しているものこそは彼らの葛藤だと思います。

今巻も非常に楽しめました。
また彼らの葛藤を首を長くして待とうと思います。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年12月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
  この作品の主人公は毎回つらい思いをしているが今回は特に

つらかったのではないか。

  ネタバレを避けるため内容については言及しないがとにかく

苦しみが半端のないシリーズであることは間違いなく、その中でも

この巻は特に主人公の苦しみが強かったのではないかと思う。

 果たして今後、主人公が救われる展開が期待できるのだろうかちょっと

不安に思う作品である。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
二年生に進級し、第二寮に移って未来と別れ、それぞれの個室に入った四郎は、未来への思いを忘れていくことを願いながら沙耶との付き合いを公表し、クラスメートとも楽しく生活し、一所懸命に試験勉強し、それなりに充実した高校生活を送り始めます。一学期の期末試験が終わった土曜日の夜、四郎や野球部の面々は沙耶を含めた5人の女子とお好み焼き屋の広美さんを呼んで校内で花火大会をし、大いに盛り上がり、四郎は沙耶への好意を深めます。同じ時、未来は秘密を告白しようと山城要と二人だけの旅行に出ています。今巻の3/4が過ぎたこの幸せのピークの後、未来への想いと要への嫉妬が絡みあい、予想外の出来事もあって、四郎は一気に転げ落ちます。このコントラスト、絶望感が強烈です。
帯には「恋をしているのは、俺の、心なんだ」とありますが、自分の体が相手の体を求めているのか、心が心を求めているのか、どちらか一方だけではない生身の人間の迷いと悩みにぐいぐいと迫っています。まだまだ子どもの四郎にはさばききれなくて当然ですね。
女性の肉体への欲望を持ちながら同時に未来を想い、沙耶を思いやり、未練にまみれる自分のクズさ加減に打ちのめされる四郎。それでも裏切ることができないのは・・・。失意の四郎の手に唯一残るものは・・・。
あとがきも面白いです。作者によれば「セックスしてなければライトノベル」だそうですが、テーマは十分にヘビーですよね。あと一巻か二巻で完結か? 目が離せません。四郎はまだ残しているものを核に再生しそうです。ぜひ大切な人たちを支えられるようになってほしい。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容はまあ、他の方の書かれている通りだと思います。
自分的には、イラストだけで買う価値はありました!
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これは主人公潰れちゃいますよ(笑)
いや、でも三好とも頑張ってる。このまま幸せに終わる……ことは無いだろうね(笑)
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年11月1日に日本でレビュー済み
性同一性障害の同級生に道ならぬ恋をした少年の物語、第四弾。前作「東雲侑子」はギリギリの所でヤらなかったけど
森橋ビンゴならそろそろヤっちゃう展開になるよな、なれよ、ならなきゃダメだと「ヤる」展開を期待しつつ拝読

高校生活の二年目。個室が与えられる第二寮へと移り、別クラスにもなった事で未来への想いを断ち切る為には
充分過ぎるほどの環境を与えられた四郎だったが、「別に好きな人がいてもいい」と未来への想いを抱いたままの四郎を受け入れ、
付き合う事になった三好さんとデートを重ねるなど、「順調に」関係が進んでいる様子が描かれる
入試の時にふとした切っ掛けで関わる事になった、やたらと言葉を噛む癖のある下級生の「ボンちゃん」こと梵など四郎の周りには
更に女性が増える事に。そんな中、未来への未練を断ち切れないまま、三好に彼女役を務めさせているクズな自分を責める気持ちを
バイト先であるクスノキの店長・広美さんに吐露しては慰められ、「人の気持ちってどうすれば分かるのか?」と父親にメールで相談すれば
「Don’t think、feel!」とブルース・リーの様なとぼけた答えが返って来るばかりで迷いは全く払えない
そんな中、周りには三好との交際の事実を伏せていた事でボンちゃんが四郎にやたらと絡む事を危惧した三好の友人・和田が
「煮え切らない態度をとるな」と警告してくる。三好と相談の上、周りに関係を明かした四郎だったが、男女交際に餓えている男子連中に
「自分たちにも女と付き合うきっかけを」とせっつかれ、和田を通じて花火大会をセッティングして貰う事に。花火大会に未来を誘った四郎だったが、
未来はその日、付き合い始めた山科要と旅行に行き、その旅行中に自分の体の秘密を打ち明けると四郎に告げるが…

結論:「ヤりません」というかあとがきで編集部から「ヤらせちゃダメ」と釘を刺されたと作者自身が打ち明けております…何でだよ!

さて、物語の前半では上に書いた様に未来への想いを断ち切れないまま「他に好きな人が居るけど、それでも良ければ」という
史上最高にクズな条件を三好さんに飲ませて「男女交際」を始めた四郎の様子を中心に描かれている。しかもこのクズの周りには
八九寺並みに噛みまくる新入生の梵だの、「眼鏡デー」「男装デー」とエキセントリック過ぎる催し物を突如始める広美さんなど
可愛過ぎる女性がてんこ盛り。特に今回は年上なのに可愛過ぎる広美さんの魅力が満載。レンズ無し眼鏡や生足浴衣など
ありとあらゆる萌えグッズ、萌えコスで読者にグイグイ迫ってくるのだから、もう堪らない

こんな状況で「俺は心で未来に恋をしているんだ」と言われてもジェラシー溜まりまくりな読者諸氏は「は?なにカバチぬかしとんなら?」と
広島弁で四郎に絡みたくもなりますわな。しかもこのクズは頭の中でドス黒い欲望で未来の肢体を汚しまくっている事実を独白していたりするし!
当然、当人の内心がこんな状況だから、ますます三好さんとの関係が「不実」の色を強める訳で、三好さんの友人の和田さんがイライラするのも当然かと
こやつは愛人を引き連れて息子の前に現れる父親をクズ呼ばわりしていますが、しょせんは親子という訳です。血は争えませんね?

で、このクズに鉄槌が下されるのが後半から終盤にかけての展開。「心は男でも、体は女のままである」という秘密を伏せたまま
付き合って来た山城要との旅行を切っ掛けに始まる大崩壊がこの巻の最大の山場。「自分の物にならなければ、永久に誰の物にもならないでくれ」と
クズを極めた様な四郎の願望を踏みにじるかの如く未来を奪った、ただでさえ憎い山城要が未来を傷付けた事でプッツンしたクズが
予定されていた三好さんの誕生日おめでとうデートをすっぽかして「おのれ、山城要」と暴走した事で全てが御破算に…良い気味ですね
しかも炎上を始めた状況に火に油を注ぐ様な真似をするのが四郎を慕うボンちゃんだったりするから手が込んでいる。いいぞ、もっとやれ

山城要と決着付けようとした事で、そのままでも傷付いていた未来を更に傷付け、自棄に追いやった四郎が、眼前で服を脱いだ未来を前に、
どうしても手に入らなかった物に手が届きそうな状況で「心が恋をする」事の意味を悟る場面は、究極的に皮肉な状況ではないだろうか?
リビドーの塊の様な男子高校生が、自分が欲した女体を前に手を出せない事で自分の純粋な恋心を悟るって…残酷すぎるだろ、森橋ビンゴ
こりゃ「ヤらない」じゃなくて「ヤれない」だわ

しかも未来も三好さんも失って、絶望的な状況に陥った四郎にトドメを刺すのが広美さんですよ!
「おお、ヤりそうでヤらない展開が続いたけど、遂にここでヤるのか!」と期待を高めまくったら、明かされた事実が…無理、絶対に勃たないよ、これは!
残酷すぎるじゃないか。広美さんのラノベ史上に残りそうな物凄くいやらしいディープキスに期待したのに、超期待したのに!
出てくるのが広美さんの裸体じゃなくて(下着は拝めるけど)まさか「××」の顔って…そら、いきり立ってた物も縮みますわな

恐らく次巻の一つのクライマックスになるであろう「××」との対決は四郎が男としてどう生きるかを決断する場になるかと
「心が恋をする」事の意味を悟る代わりに男として望み続けた全てを失った四郎がどうやって立ち直るのか?興味は尽きない
「ヤらないでも成立する恋」の果てはどこにあるのか?あと一、二巻で完結らしいけど、本当にそれだけで四郎の、未来の心に決着が付くのだろうか?
充分な尺が与えられる事をファミ通文庫編集部には期待したい
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年11月7日に日本でレビュー済み
三好ちゃんの出番が少なすぎる。
というか作者の三好ちゃんに対する扱いが酷い。
主人公が風邪引いて、未来には連絡したのに、三好ちゃんには連絡しないという、なんとも雑な扱い。
未来とは別のクラスになったという記述が有るが、三好ちゃんは特にない。
嫌われるよりも、無関心でいられる方が余程ツライと思う。
最終的に破局させるのは仕方ないとして、もっと三好ちゃんとの仲は盛り上げてほしかった。ので減点1。
和田さんのほうが出番が多かったくらいだから、完全に空気になってしまっている。
あの広島弁も出番が無くなってしまうのが悲しい。

それに比べて、広美さんはガンガン押してくる。危うく童貞を奪ってしまうところであった。

三好ちゃんは早くも退場したが、未来に色々バレてしまってからの、今後の展開は楽しみだ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年3月18日に日本でレビュー済み
日常がえんえんとつづくので6巻やるために引っ張ってるのかとおもえば(実際ひっぱってたんだろうけど)、
終盤でまさかのこの怒涛の展開とは…

未来と要の別離は予想通りだが、それを三好との別れも一緒にやるとは。シロの告白も。

広美の元恋人がシロの親父だとは想定外だった。結構伏線はあった気がするのに。
しかもこどものときもらったプレゼントまでも広美からのものだったとは…
姉弟ほどにしか年齢差のない広美がシロを自分の子供といってたのはそのためだったのね。
まさか、この4つの重い話をぜんぶ終盤数十ページにぶちこんでくるとは。

作者はもっと踏み込んだ話を書きたいのに止める編集いかんでしょ。
作家が書きたいものは編集長に直談判してでも書かせてやるのが編集でしょ。
最後のシーンもビンゴの構想だと広美とシロはセックスしてたんだろうし、これだけでもかなり話がかわってくる。
ビンゴはラノベ離れした作家だとおもっていたが、いまになっても、またそうおもわされるとはおもわなかった。
(まあ一般文芸で書いた小説はつまんなかったけど)

5巻は親父と料亭に行くのかな。未来や三好たちとの関係修復だけで5巻まるまる使いそう。
広美に未来のことを話すなら三好にもいってればよかったのに(それじゃ話進まないけど)。

挿絵はどれも粗いし、顔がちがう。後書のキャラなんてもはやだれかわからない。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート