行動が全てリチャード一途の貧民出身成りあがりお嬢様アネット。彼女の顧問弁護士ユージンは貴族社会の生え抜きだけど、そこでは異端のアネットの友人でもある貴族様。
将来まで考えの及ばない雇い主も、将来なんて捨ててしまっている旧王家の王子にしてその執事も、ユージンにとっては放っておけないんですよね。彼らは自分の回りに対して、あまりに無防備だったり無関心なので必然ユージンが背負うことになっちゃうんですね…。
小市民なアネットの悩みはリチャードに恋する乙女心の範囲からなかなか抜けないし、対するリチャードはアネットへ向かう自分の気持ちは自覚したものの、アネットの気持ちは汲み取ら(れ)ないわ、素直じゃないわの朴念仁だし。
そんな二人に業を煮やし、ユージンが自分が仕切る事にした巻です。リチャードはおかしな人の世話をするのが自分の宿命?みたいな事言ってましたが、それはユージンこそ言いたいのでは…(笑)。
しかしサブタイトルの「偽りの婚約者」、ある意味種明かししちゃってないですか。最後の最後にユージンのあのセリフ、話の流れから言って、あの言葉はリチャード救済計画のための方便であって、参戦宣言じゃない…。私としては、ユージンに加わってもらって争奪戦して欲しかったのに、ラブに関してはスタンス変わらなかった(作者さまが後書きで「人物関係がすっきり…」ってそういう事ですよね?)、残念。いえ、「アネットにはリチャード」派なんですが。
次巻で完結との事ですが今回静かだった曲者王子が何かしてくるのか、世話がかかる二人をどうしてくれるのか?次は12月、ユージンの手腕を楽しみに待ちます。
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アネットと秘密の指輪 お嬢様と偽りの婚約者 (角川ビーンズ文庫 52-16) 文庫 – 2010/8/31
リチャードへの恋心が募るいっぽうの下町出身のお嬢様アネット。しかし、シャーロットからは「身分違いでおかしい」と言われてしまう。憤慨するアネットだが、彼女に反逆罪の疑いがあると議会から呼び出され…!?
- 本の長さ220ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日2010/8/31
- ISBN-104044507163
- ISBN-13978-4044507169
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登録情報
- 出版社 : 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/8/31)
- 発売日 : 2010/8/31
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 220ページ
- ISBN-10 : 4044507163
- ISBN-13 : 978-4044507169
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,851,610位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2010年8月7日に日本でレビュー済み
地に足つき過ぎのにわかお嬢様アネットと、彼女をとりまく人々の物語。
元・悲運の王子で現・敏腕有能執事であるリチャードとの仲は、互いがそうと自覚してないだけで恐ろしいスピードで進展しています。双方向片思いって、特殊なお育ちのリチャードはともかく、下町育ちのアネットがやたらと純情で可愛い過ぎです。
一方、リチャードのアネットに寄せる思いは読者としては『そ、それでも君、恋してるの?!』と突っ込みたくなります。アネットの食い意地の張り方もがさつさも無鉄砲もまったく美化せず、今でもあきれ顔で対処しながら、それでも彼女が「清楚で可憐」に見えてるんだそうで。恋ってすごい。
物語はしかし、初々しい恋模様をよそに重苦しい政治色を帯びてきます。国家からアネットにかけられた「反逆容疑」。呼び出され連行されたのはあの「ロンドン塔」。そこへ救いの手を差しのべた王子様は、当然ながらリチャードではありません。サブタイトルと表紙見たらバレバレですが。
急展開で次巻が待たれるところですが、その次巻でラストだそうで複雑です。心温かく前向きで、がさつだけど公平な女伯爵さまの活躍を、もっとずっと見ていたいのになあ。
元・悲運の王子で現・敏腕有能執事であるリチャードとの仲は、互いがそうと自覚してないだけで恐ろしいスピードで進展しています。双方向片思いって、特殊なお育ちのリチャードはともかく、下町育ちのアネットがやたらと純情で可愛い過ぎです。
一方、リチャードのアネットに寄せる思いは読者としては『そ、それでも君、恋してるの?!』と突っ込みたくなります。アネットの食い意地の張り方もがさつさも無鉄砲もまったく美化せず、今でもあきれ顔で対処しながら、それでも彼女が「清楚で可憐」に見えてるんだそうで。恋ってすごい。
物語はしかし、初々しい恋模様をよそに重苦しい政治色を帯びてきます。国家からアネットにかけられた「反逆容疑」。呼び出され連行されたのはあの「ロンドン塔」。そこへ救いの手を差しのべた王子様は、当然ながらリチャードではありません。サブタイトルと表紙見たらバレバレですが。
急展開で次巻が待たれるところですが、その次巻でラストだそうで複雑です。心温かく前向きで、がさつだけど公平な女伯爵さまの活躍を、もっとずっと見ていたいのになあ。