宗教と科学は一般に相性が悪く、特にキリスト教と進化論なんかは相性サイアクです。だけどキリスト教などの一神教と異なり、仏教だけは例外的に科学と相性が良い。アインシュタインもそんな感じのことを言っていたそうで。
そして本書において著者の佐々木氏は「仏教と科学の違いは、仏教とキリスト教の違いよりも小さい」と断言している。えぇ、そこまでいうか、と驚くはまだ早い。佐々木氏の主張は、数直線で表すと「キリスト教------仏教--科学」というような位置関係ではない。「キリスト教------科学--仏教」というような関係が佐々木氏の仏教観(あるいは科学観)です。つまり、キリスト教と仏教よりキリスト教と科学のほうがまだ近いっていう(笑)。評者がこんなこと言ってもただの笑い話ですが、佐々木氏が丁寧に科学の歴史を紐解きながら解説すると納得感があります。
それだけでなく、科学は当初はもっとキリスト教に近かったものが歴史的発展に伴ってどんどん仏教よりに変わってきたと、佐々木氏はいいます。そして現代ではかなり接近してきており、将来的には一つになるではという大胆予想。仏教的世界観へ接近していくこうしたパラダイムシフトを氏は「人間化」と呼びます。どいうこと? と思った方は本書を読んでみるといいのではないでしょうか。
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科学するブッダ 犀の角たち (角川ソフィア文庫) 文庫 – 2013/10/25
佐々木 閑
(著)
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科学と仏教、このまったく無関係に見える二つの人間活動には驚くべき共通性があった。徹底した論理で両者の知られざる関係性を明らかにし、さらに向かう未来をも見とおす。驚きと発見に満ちた知的冒険の書。
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社角川学芸出版
- 発売日2013/10/25
- 寸法10.7 x 1.3 x 14.9 cm
- ISBN-104044094470
- ISBN-13978-4044094478
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商品の説明
著者について
1956年福井県生まれ。花園大学文学部仏教学科教授。京都大学工学部工業化学科および、文学部哲学科仏教学専攻卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学後、米国カリフォルニア大学大学院に留学。文学博士。
登録情報
- 出版社 : 角川学芸出版 (2013/10/25)
- 発売日 : 2013/10/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 304ページ
- ISBN-10 : 4044094470
- ISBN-13 : 978-4044094478
- 寸法 : 10.7 x 1.3 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 85,485位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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佐々木閑(ささき しずか)
1956年 福井県生まれ
1975年 福井県立藤島高校卒業
1979年 京都大学工学部工業化学科(野崎研究室)卒業
1982年 京都大学文学部哲学科仏教学卒業
1984年 京都大学大学院文学研究科修士課程修了
1987年 同 博士課程 単位取得満期退学
1988年から90年にかけて、米国カリフォルニア大学バークレー校に留学
1990年 花園大学文学部専任講師
1993年 同 助教授
2002年 同 教授 (現在に至る)
文学博士
日本印度学仏教学会賞および、鈴木学術財団特別賞受賞
著書
・『出家とはなにか』大蔵出版 1999年
・『インド仏教変移論』大蔵出版 2000年
・『犀の角たち』大蔵出版 2006年
・『日々是修行』筑摩書房 2009年
・『生物学者と仏教学者 七つの対論』ウェッジ 2009年
・『「律」に学ぶ生き方の智慧』新潮社 2011年
翻訳
・『鈴木大拙著 大乗仏教概論』岩波書店 2004年
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に興味深いしてんから科学を考察する一書。量子力学などの本を読み尽くしている読者については、
前半分は、物足りない。神の視点から、人間の視点への転換はよくわかります。全くその通り。科学はあくまで唯物論。深いい仏教の視点、特に天台などの一念三千論を考察したらよいのかも。人間が基軸となる科学の発展を期待したいものであり、その意味で興味深い本であります。
前半分は、物足りない。神の視点から、人間の視点への転換はよくわかります。全くその通り。科学はあくまで唯物論。深いい仏教の視点、特に天台などの一念三千論を考察したらよいのかも。人間が基軸となる科学の発展を期待したいものであり、その意味で興味深い本であります。
2022年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
科学と仏教の親和性がこんなにも高いのかと驚かされました。
仏教の輪郭をつかみたい人にはおすすめ
仏教の輪郭をつかみたい人にはおすすめ
2020年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前半3分の2が科学史・科学哲学史の簡単な解説。後半がざっと流す感じの仏教史。仏教を「通俗的以上」に勉強している人にとっては、新味も斬新な視点もありません。レベル感としては高校生の読書課題になるかな、というところでしょうか。ただ、極めてオーソドックスな話なので、仏教史と科学哲学史をほとんど知らない初学者向けの軽い読み物として面白いとは思います。
2021年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
膨大な知識を持った方、同時にある分野のスペシャリストが、熱に浮かされたように一気にかきあげた本は貴重であり、かつ経験的に良書であることが多い。
本書はまさにその代表格の中の一冊。
科学と宗教(仏教)の類似性を拙速に説くのは危険な行為と言える。
著者はスペシャリストとして、仏教の整理をきちんと行った上で、最先端科学に接近している。
本書の科学に対する疑義。仏教学者としての論の差異は、読者と時代によって移りゆくかもしれない。
それでも、本書の邂逅と秘められた熱量には強く惹かれるものがある。
有り体に言うと、佐々木閑さんを個人として大好きになった(ファンになった)
コロナ禍が転じて、氏の授業がYoutubeで公開されている。膨大な量だ。
本書を読んで感じるものがあった方は、ぜひ見て欲しい。
本書はまさにその代表格の中の一冊。
科学と宗教(仏教)の類似性を拙速に説くのは危険な行為と言える。
著者はスペシャリストとして、仏教の整理をきちんと行った上で、最先端科学に接近している。
本書の科学に対する疑義。仏教学者としての論の差異は、読者と時代によって移りゆくかもしれない。
それでも、本書の邂逅と秘められた熱量には強く惹かれるものがある。
有り体に言うと、佐々木閑さんを個人として大好きになった(ファンになった)
コロナ禍が転じて、氏の授業がYoutubeで公開されている。膨大な量だ。
本書を読んで感じるものがあった方は、ぜひ見て欲しい。
2023年11月7日に日本でレビュー済み
前半〜2/3が「宗教の世俗化と科学の歴史」で、残りが仏教について。あまり科学と仏教が繋がっている気はしないが、読み物としては大変に面白かった。本書は著者の釈尊に対するラブレターと、本書にも書かれているが、終盤の熱量はなかなか読み応えのあるもので、久々に魂のこもった本を読んだと思う。
全体や構成や完成度についてはあまり高くないと感じているが、宗教と科学というテーマの入門書として、大変に読みやすく、お勧めできます。
個人的には進化論の議論と、なぜ大乗仏教が「ブッダの言葉ではない」とわかった以降も衰えることがなかったのか、非常に興味深く感じたので、勉強を続けていきたい。
全体や構成や完成度についてはあまり高くないと感じているが、宗教と科学というテーマの入門書として、大変に読みやすく、お勧めできます。
個人的には進化論の議論と、なぜ大乗仏教が「ブッダの言葉ではない」とわかった以降も衰えることがなかったのか、非常に興味深く感じたので、勉強を続けていきたい。
2015年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
仏教というのがいかに論理的に考えることができるか!?
それを証明してくれている一冊だと思います!
著者の知識と経験量にも脱帽します。
良い意味での仏教書らしくない仏教書!
理系脳をお持ちの方にはお薦めの仏教本です!
それを証明してくれている一冊だと思います!
著者の知識と経験量にも脱帽します。
良い意味での仏教書らしくない仏教書!
理系脳をお持ちの方にはお薦めの仏教本です!
2016年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
工学部出の科学者の目で、物理学・数学・進化論、そして思想としての仏教の解説、わかりやすかった。