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四国辺土 幻の草遍路と路地巡礼 単行本 – 2021/11/26

4.3 5つ星のうち4.3 62個の評価

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辺土とは、遍路で生活する者である。日本最後の聖と賤を描く類書なきルポ!

辺土(へんど)とは、遍路で生活する者である。
時に放浪者として迫害される彼らに密着取材!
誰も書けなかった「日本最後の聖と賤」たるもう一つの遍路を、5年をかけて描いた唯一無二のルポ!

【辺土(へんど)とは】
草遍路、乞食遍路、プロ遍路、職業遍路、生涯遍路とも呼ばれる。
長い歴史の中、「へんど」はやがて乞食を意味するようになるが、昭和三〇年代までは遍路といえば「へんど」だった。
一方で、八八ヵ所を経文を唱えて回る遍路は、ときに畏敬と畏怖の目で見られた。彼らは聖と賎を同時にそなえる存在だったのだ。

現代の草遍路を探し、共に托鉢修行も著者は行うだけでなく、福田村事件(関東大震災で起きた日本人による日本人虐殺)をはじめ、
路地の歴史もたどりながら5年をかけて遍路を続けた。
最後の聖域の本質を大宅賞作家が抉り出す、類書なき紀行ルポ!

「帰るところもなくなった生活を賭けて、托鉢と接待、野宿だけで何年も何周も巡礼することによって、その人は確実に浄化され昇華されていく。本質的な何かを取り戻すか、もしくは欠けていた何かを得ることができるようになる。
四国遍路で人は変わることも、再生することもできるのだ。私はこの目で、確かにその一例を目撃した」(本文より)



【目次】
第一章 辺土紀行 徳島――高知
第二章 幸月事件
第三章 辺土紀行 高知――愛媛
第四章 托鉢修行
第五章 辺土紀行 松山――香川
第六章 草遍路たち
おわりに
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出版社より

四国辺土 幻の草遍路と路地巡礼
四国辺土 幻の草遍路と路地巡礼

商品の説明

著者について

●上原 善広:(うえはら よしひろ)1973年大阪府生まれ。ノンフィクション作家。大阪体育大学卒業後、ノンフィクションの取材・執筆を始める。日本各地の被差別部落を訪ねた『日本の路地を旅する』で、2010年第41回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2012年、「孤独なポピュリストの原点」(特集『「最も危険な政治家」橋下徹研究』、新潮45)で第18回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞大賞受賞。『一投に賭ける』2016年度ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。著書に『路地の子』、『発掘狂騒史』など多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (2021/11/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2021/11/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 328ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4041090741
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4041090749
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.7 x 2.7 x 19.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 62個の評価

著者について

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上原 善広
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1950~60年代の思い出
4 星
1950~60年代の思い出
1950年代、幼いころの記憶に重なります。四国88か所巡礼コースから少し離れたところが田舎でしたがたしかに「へんど」と言っていました。
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年12月26日に日本でレビュー済み
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幸月さんに興味を持たれた方は幸月さんの句集『風懐に歩三昧』も調べてみて下さい。中古でしか入手できませんけれども。
幸月さんの逮捕から釈放、その後についてとても気になっていたので、大変ありがたく読ませていただきました。
この本は四国遍路関連の本の中でもとてもリアルな本だと思います。同じ四国遍路でも感じ方はもちろん十人十色だとは思いますが、少なくとも私にはとてもリアルに感じられました。いわゆる『ワケアリ』な人がたどり着くのが遍路道であり、そこを最大限クローズアップした本だと思います。それは社会の暗部とかそういうことではなく、人生とか世の中というのはそういう懐の深さがあるものだと思います。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1950年代、幼いころの記憶に重なります。
四国88か所巡礼コースから少し離れたところが田舎でしたが
たしかに「へんど」と言っていました。
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5つ星のうち4.0 1950~60年代の思い出
2021年12月29日に日本でレビュー済み
1950年代、幼いころの記憶に重なります。
四国88か所巡礼コースから少し離れたところが田舎でしたが
たしかに「へんど」と言っていました。
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13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年3月5日に日本でレビュー済み
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凄く面白かった!宮本常一の土佐源氏をはじめて読んだ時のおっかなびっくりワクワク感で一気に読ませて頂いた。
上原氏の取材力に読んでる側は引き込まれる。東京に通勤しベッドタウンに住んでいてはもう殆ど見えないものを見せてくれる。福田村事件についても知らなかったが、現在同じエリアに住む者として、この集団ヒステリーであり、差別意識からくる野蛮さによる悲劇の戒めは隠さず語り継ぐべきだ。
上原氏の作品はもっと読みたいが、他の作品も含め、作中に時折出てくる氏の精神状態がいつも心配だ。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年1月5日に日本でレビュー済み
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いつかは四国八十八お遍路歩きをしたいと思っています。(現在七十四歳)
十年位前に下見を兼ねて徳島県の一番寺からその周辺のお寺を参拝した経験があります。
一番寺で杖やロウソクなど最低限の物を買って、お店の方にお参りする手順などを教わりました。
二泊三日の下見でした。
それまでは空海が開いたお遍路くらいしか知識がありませんでした。
この本を読んでお遍路さんにもいろいろな背景があるのだと感じました。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歩き遍路さんや職業遍路さんに興味があったので、どんな人間曼陀羅があるかと期待して購入しました。
残念ながら期待した作品ではなかったです。部落問題に興味がある方々には良書てはないでしょうか。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
四国遍路の入門書やHow to本ではないので
興味を持ってこれから「歩こう」と思った人が読んでも理解できないと思う。
実際歩いたことのある人が読むべき遍路本だと思う。
そして遍路の歴史を知る上でも十分勉強になる内容だ。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年12月24日に日本でレビュー済み
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できれば、沢山の人に読んで欲しいです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年12月8日に日本でレビュー済み
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お遍路さんに、このような歴史が横たわっていることを知らなかった。実録でもあり、貴重な本ですね。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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