上海(シャンハイ)を舞台に繰り広げられる話がどう転がってゆき、どんな結末を迎えるのか。気になって気になって、途中からは飛ぶように頁をめくっていきました。面白かったなあ。
最初に登場人物がたくさん紹介されてるんでビビりましたが、一人一人バラバラではなく、大体が二人、三人とペアになって話に出てくるんで、理解しやすかったです。
異彩を放つキャラが多くて、楽しかったな。なかでも、アウトローなパンダ・厳厳(ガンガン)がピカいちのボスキャラで、鮮烈でした。
いくつかのエピソードが玉突きのように絡(から)まり合いながら話が進んでいくのですが、その核となるプロットは大きく二つあります。
一つは、非常に高価な印章〈玉(ぎょく)〉の争奪戦。もう一つは、アウトローなパンダ〈厳厳(ガンガン)〉の脱走劇。
幾つかのエピソードから成る二大プロットが、いかなることにあいなるのか?! それは、読んでのお楽しみっ🎵
破天荒かつコミカルなシチュエーションのおかしさが抜群で、あちこちでケラケラ、くすくす、笑かしてもらいました。
本作品のメガホン取ってる恩田 陸監督(だって、まるで映画監督みたいなんだから)も、生き生きと、楽しみながら筆をふるってるみたいなんよ。観客?の私も拍手喝采、大いに楽しませてもらったあるよー。
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ドミノin上海 単行本 – 2020/2/4
恩田 陸
(著)
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神様だって、止められない。たった一日で運命のドミノが倒れ始める!
上海のホテル「青龍飯店」で、25人(と3匹)の思惑が重なり合う――。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく。恩田陸の真骨頂、圧巻のエンタテインメント!
上海のホテル「青龍飯店」で、25人(と3匹)の思惑が重なり合う――。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく。恩田陸の真骨頂、圧巻のエンタテインメント!
- 本の長さ568ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2020/2/4
- 寸法14 x 3 x 19.5 cm
- ISBN-104041089085
- ISBN-13978-4041089088
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商品の説明
著者について
●恩田 陸:1964年、宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞および第2回本屋大賞を受賞。06年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞を受賞。07年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞を受賞。17年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞を受賞する。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2020/2/4)
- 発売日 : 2020/2/4
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 568ページ
- ISBN-10 : 4041089085
- ISBN-13 : 978-4041089088
- 寸法 : 14 x 3 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 370,302位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。
1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞した。
ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。著書に、『三月は深き紅の淵を』『光の帝国 常野物語』『ネバーランド』『木曜組曲』『チョコレートコスモス』『きのうの世界』などがある。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年1月18日に日本でレビュー済み
2023年11月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作と同じ事を書くが、この作品もまず登場人物を設定し、ラストは決めずに書き出す「正算」型だと思う。ラストを決めてから書く「逆算」型と違い、綺麗にまとまらないかも知れないが、登場人物が勝手に動いてくれれば、圧倒的に面白くなる。
前作を上回る多数の登場人物で、カオスなイメージの上海が舞台、となれば、間違いなく面白い。その期待は叶えられたが、残念ながら、やはり着地に苦労しており、それが常識外れの長期連載に現れている。いやいや、これこそカオスな上海を表すしてる、と言えない事もないが。
前作を上回る多数の登場人物で、カオスなイメージの上海が舞台、となれば、間違いなく面白い。その期待は叶えられたが、残念ながら、やはり着地に苦労しており、それが常識外れの長期連載に現れている。いやいや、これこそカオスな上海を表すしてる、と言えない事もないが。
2021年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
相変わらず面白いです。
2020年3月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本人だけではなく、世界中に圧倒的なファンを持つパンダ。正確にはジャイアントパンダ(大熊猫)なのだろうが、白黒のガラとユーモラスな動きで人々を魅了し、老若男女が「かわいい!」と叫びぬいぐるみを抱きしめるようにパンダを愛でる。それを知ったWWF(世界自然保護基金)がマークにしてしまった。動物園や水族館などいたるところにWWFのパンダマークがあふれる。
しかし、当然ながらパンダは野生動物で、かわいい子パンダもいれば目つきの悪いおっさんパンダもいるはずだ。本作品の登場人物(?)である厳厳(ガンガン)はそうしたおっさんパンダである。上海動物園に閉じ込められることに納得がいかず、大量のぬいぐるみにまぎれて脱走する。行き着いた先が青龍飯店。まるで厳厳に吸い寄せられるように様々な人々(と犬とイグアナの霊)集まってくる。もっとも、燦燦(サンサン:厳厳を追跡する上海動物園の犬)と上海動物園のスタッフは厳厳を追ってきたのであり、ダリオ(イグアナ)の霊は青龍飯店で料理された上に、気になることがあるので舞い戻ったのだが。
さらに、ダリオを失って嘆き悲しむハリウッドの映画監督とスタッフ、風水師と陰陽師と行者、寿司デリバリーの日本人店長と、その妻であり元暴走族で日本人OLの友だちと青龍飯店で食事をする日本人女性、交通違反を繰り返す寿司デリバリー従業員を追いかける上海警察、青龍飯店でアートフェスティバルを開催する現代アートの巨匠(ただし借金まみれ)、そのアートフェスティバルでよからぬことを企む中国人古物商、その古物商を追いかける香港警察。もういろんな人々が入り乱れて騒ぎはどんどん大きくなる。こうした混沌こそが中国だと言えるのではないだろうか。経済的な発展を遂げた上海は、同時に古くからある闇の部分を抱えた、恐ろしく奥行きのあるマンモス都市なのだ。それを描ききってしまう作者の力量に脱帽するしかない。
それにしても、ハリウッドの映画監督が撮影している上海郊外の映画のオープンセットって、あいみょんの「マリーゴールド」のMVで使われた場所だよね?
しかし、当然ながらパンダは野生動物で、かわいい子パンダもいれば目つきの悪いおっさんパンダもいるはずだ。本作品の登場人物(?)である厳厳(ガンガン)はそうしたおっさんパンダである。上海動物園に閉じ込められることに納得がいかず、大量のぬいぐるみにまぎれて脱走する。行き着いた先が青龍飯店。まるで厳厳に吸い寄せられるように様々な人々(と犬とイグアナの霊)集まってくる。もっとも、燦燦(サンサン:厳厳を追跡する上海動物園の犬)と上海動物園のスタッフは厳厳を追ってきたのであり、ダリオ(イグアナ)の霊は青龍飯店で料理された上に、気になることがあるので舞い戻ったのだが。
さらに、ダリオを失って嘆き悲しむハリウッドの映画監督とスタッフ、風水師と陰陽師と行者、寿司デリバリーの日本人店長と、その妻であり元暴走族で日本人OLの友だちと青龍飯店で食事をする日本人女性、交通違反を繰り返す寿司デリバリー従業員を追いかける上海警察、青龍飯店でアートフェスティバルを開催する現代アートの巨匠(ただし借金まみれ)、そのアートフェスティバルでよからぬことを企む中国人古物商、その古物商を追いかける香港警察。もういろんな人々が入り乱れて騒ぎはどんどん大きくなる。こうした混沌こそが中国だと言えるのではないだろうか。経済的な発展を遂げた上海は、同時に古くからある闇の部分を抱えた、恐ろしく奥行きのあるマンモス都市なのだ。それを描ききってしまう作者の力量に脱帽するしかない。
それにしても、ハリウッドの映画監督が撮影している上海郊外の映画のオープンセットって、あいみょんの「マリーゴールド」のMVで使われた場所だよね?
2024年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作が好きだったので読んだが前作はもっと面白かったような…
ネタバレになるのでぼかすが、とあるもののサイズ感がわからなかったり、何故顔を洗わないのかと思ったり、スピリチュアルすぎたり、変なところでよく引っかかった
ネタバレになるのでぼかすが、とあるもののサイズ感がわからなかったり、何故顔を洗わないのかと思ったり、スピリチュアルすぎたり、変なところでよく引っかかった
2020年2月4日に日本でレビュー済み
ドミノシリーズ、19年ぶりの発売。
※少し長くなりますが、ネタバレは無しでレビューします。
まず、前作を見ていなくても本作だけでも全く問題なく読めます。
前作「ドミノ」は「東京駅を舞台に27人と1匹」が入り乱れ、タイトル通りドミノ倒しのように全ての事象が繋がる圧巻のパニックコメディだったが、
今作「ドミノin上海」は「上海の街を舞台に25人と3匹」がドミノ倒しとなり、大暴れする。
20人以上も登場して、覚えられるのか?と思うが、そこは恩田先生の圧倒的な手腕、多種多様なキャラ(動物まで!)を丁寧に描き分けするすると頭の中に入ってきます。
さらに、巻頭には表紙と同じタッチの絵付きの人物紹介もあり、読書が苦手な人でも一息つきながら確認できるような優しい作りになっている。
この登場人物紹介や、そもそも表紙の雰囲気、タイトルのフォント(単行本のみ、文庫は異なる)は19年前の前作と同じ試みで、時を経ても、しかとシリーズであることが分かり本当に嬉しかった。
実際には25人+3匹なんてもんじゃなく、ざっと振り返っても登場人物は50人近く居る。
(そこそこ登場して、名前もあるのに冒頭の登場人物紹介には居ない…なんて登場人物も存在する。)
名前の無い登場人物もいて、でもその登場人物にも「ドミノのピース」として重要な役割は与えられていて、
でも
「この青年はここにしか出てこないので、申し訳ないが名前は端折る。」
「それは本件とは関係ないのでこちらも端折らせていただく。」
それぞれ122、123ページより
などの他の小説では中々見ないこういった書き方は、ある意味では省いても良い文章を残すあたりに、実に恩田さんらしいなあ、遊び心があって良いなあとニヤリとしてしまう。
amazonの画像紹介、内容紹介では出てこない帯の惹句が非常に秀逸なので一度書店で見てみても面白いかもしれない。
一見、意味不明に(本当に意味不明に)見える書きっぷりも、読了して見てみると、
「何一つウソを書いていないにも関わらず、ネタバレはせず、さらにはドミノの時系列になっている」
という、編集者さん本当に良く考えて、読み込んで書いたんだなと思われる素晴らしい惹句。
そして、表紙イラストのはいやに目立つパンダをはじめ、今作の登場人物や登場する建物、小物がそこかしこに押し込まれていて、こちらも、読みながらも読了後も、これってあれかあ!これってなんだっけ?と楽しめる作りになっていて、何から何まで丁寧に作られていることが分かる作品。
前述の通り前作未読でも全く問題は無いがやはりそこは続編。
半数近いキャラが続投しており、そこかしこにニヤリとする仕掛けがあるので前作を見ていると面白さは倍増する。
前作を見てから本作でも良いし、本作を見てから前作に戻るのも面白いかもしれない。
最後に。本作は2001年の「ドミノ」発売に続き、2008年から連載が始まるも、度重なる休載や連載雑誌の廃刊に伴い個人的には発売は絶望的かなと思っていた。
最終ページにある「初出」として連載の履歴と、「単行本化にあたり、加筆・修正しました」の文字は、発売に至る過程を思い描いて、なぜか涙が浮かんだ。
だから、今こうして本作を読めたことを心から嬉しく思うし、発売に向けて尽力してくれたであろう編集者の方と、ファンの期待に応えようと書き切ってくれた恩田先生に心から感謝したい。本当にありがとうございました。
いずれにしても562ページ!息もつかせずノンストップでドミノ倒しになる上海の街の阿鼻叫喚!
稀代のエンターテイナー・恩田陸渾身の一冊、帯の言葉を借りるなら「圧巻のエンターテインメント」本当におすすめです!
(最後の最後に、前作を見ている人にほんのちょっと少しのネタバレ。とあるシーンで
「風になる」という、前作笑いを誘った一文が今作も登場します。あっと言うところで登場するのでぜひ、お楽しみに。)
※少し長くなりますが、ネタバレは無しでレビューします。
まず、前作を見ていなくても本作だけでも全く問題なく読めます。
前作「ドミノ」は「東京駅を舞台に27人と1匹」が入り乱れ、タイトル通りドミノ倒しのように全ての事象が繋がる圧巻のパニックコメディだったが、
今作「ドミノin上海」は「上海の街を舞台に25人と3匹」がドミノ倒しとなり、大暴れする。
20人以上も登場して、覚えられるのか?と思うが、そこは恩田先生の圧倒的な手腕、多種多様なキャラ(動物まで!)を丁寧に描き分けするすると頭の中に入ってきます。
さらに、巻頭には表紙と同じタッチの絵付きの人物紹介もあり、読書が苦手な人でも一息つきながら確認できるような優しい作りになっている。
この登場人物紹介や、そもそも表紙の雰囲気、タイトルのフォント(単行本のみ、文庫は異なる)は19年前の前作と同じ試みで、時を経ても、しかとシリーズであることが分かり本当に嬉しかった。
実際には25人+3匹なんてもんじゃなく、ざっと振り返っても登場人物は50人近く居る。
(そこそこ登場して、名前もあるのに冒頭の登場人物紹介には居ない…なんて登場人物も存在する。)
名前の無い登場人物もいて、でもその登場人物にも「ドミノのピース」として重要な役割は与えられていて、
でも
「この青年はここにしか出てこないので、申し訳ないが名前は端折る。」
「それは本件とは関係ないのでこちらも端折らせていただく。」
それぞれ122、123ページより
などの他の小説では中々見ないこういった書き方は、ある意味では省いても良い文章を残すあたりに、実に恩田さんらしいなあ、遊び心があって良いなあとニヤリとしてしまう。
amazonの画像紹介、内容紹介では出てこない帯の惹句が非常に秀逸なので一度書店で見てみても面白いかもしれない。
一見、意味不明に(本当に意味不明に)見える書きっぷりも、読了して見てみると、
「何一つウソを書いていないにも関わらず、ネタバレはせず、さらにはドミノの時系列になっている」
という、編集者さん本当に良く考えて、読み込んで書いたんだなと思われる素晴らしい惹句。
そして、表紙イラストのはいやに目立つパンダをはじめ、今作の登場人物や登場する建物、小物がそこかしこに押し込まれていて、こちらも、読みながらも読了後も、これってあれかあ!これってなんだっけ?と楽しめる作りになっていて、何から何まで丁寧に作られていることが分かる作品。
前述の通り前作未読でも全く問題は無いがやはりそこは続編。
半数近いキャラが続投しており、そこかしこにニヤリとする仕掛けがあるので前作を見ていると面白さは倍増する。
前作を見てから本作でも良いし、本作を見てから前作に戻るのも面白いかもしれない。
最後に。本作は2001年の「ドミノ」発売に続き、2008年から連載が始まるも、度重なる休載や連載雑誌の廃刊に伴い個人的には発売は絶望的かなと思っていた。
最終ページにある「初出」として連載の履歴と、「単行本化にあたり、加筆・修正しました」の文字は、発売に至る過程を思い描いて、なぜか涙が浮かんだ。
だから、今こうして本作を読めたことを心から嬉しく思うし、発売に向けて尽力してくれたであろう編集者の方と、ファンの期待に応えようと書き切ってくれた恩田先生に心から感謝したい。本当にありがとうございました。
いずれにしても562ページ!息もつかせずノンストップでドミノ倒しになる上海の街の阿鼻叫喚!
稀代のエンターテイナー・恩田陸渾身の一冊、帯の言葉を借りるなら「圧巻のエンターテインメント」本当におすすめです!
(最後の最後に、前作を見ている人にほんのちょっと少しのネタバレ。とあるシーンで
「風になる」という、前作笑いを誘った一文が今作も登場します。あっと言うところで登場するのでぜひ、お楽しみに。)
2020年3月25日に日本でレビュー済み
恩田陸さんの作品の中で、ドミノは最高傑作でした。続編が出て大変興奮しています。
自分としては、この作品の醍醐味がわからない方は、恩田さんのファンであることを公言しないでほしい。(私見です)
皆さんどうか拝読してほしい、ただし一気読みに注意して下さい。ハマると何も手に付かなくなります。また、ドミノを再読したくなりました。
ありがとうございます陸さん。
自分としては、この作品の醍醐味がわからない方は、恩田さんのファンであることを公言しないでほしい。(私見です)
皆さんどうか拝読してほしい、ただし一気読みに注意して下さい。ハマると何も手に付かなくなります。また、ドミノを再読したくなりました。
ありがとうございます陸さん。