「ブラタモリ」第15巻は戦国の三大英雄「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」縁の土地を訪問。
・名古屋
愛知県の中心地である名古屋ですが、本格的な発展は江戸時代の徳川御三家のひとつ尾張藩成立以降で、それまでの信長の時代は清須のほうが本拠として発展しており、更には北に歴史ある「熱田神宮」が位置しており、賑わいました。江戸時代は熱田から南は埋め立てされていない、つまり海でした。要は河口に位置していた熱田から対岸の桑名までは舟で渡していたと。
そして、現在の名古屋はトヨタに代表されるような日本の物作りの中心となる場所です。製造業の拠点としていくつもの企業がひしめき合っています。他にも「瀬戸焼」に代表されるような焼き物の産地としても古くから栄え、輸出品として日本全国は元より海外へも渡って使われていた模様です。
続いては織田信長の本拠として長く使用された
・岐阜
山城の岐阜城は相当な威容を誇り、山下の信長の屋敷と共に訪れる者を驚嘆させていました。防御というよりは敵対勢力に見せ付けることで自分に反抗するような気持ちを失くさせるという効果を狙っていたようです。当時、日本を訪れた宣教師のルイス・フロイスも忖度することなくその凄さを本国に伝えています(笑)。岐阜の名産品は「和紙」ですが、当時はメールなどありませんから大名や家臣とのやり取りは手紙でした。手紙は文字を読めないと書いても意味がありませんから識字率が高くない当時は「教養のある人物同士のやり取り」とされていたことでしょう。そこで使用される紙は重要であり、上等なものを使用することで力を見せ付ける効果がやはりあった模様です。
最後に徳川譜代の家臣・井伊家が代々治めてきた琵琶湖畔の
・彦根
彦根は琵琶湖の北東、名古屋から京都へ向かう通り道に当たり北国街道への分かれ道にも位置していて、要は交通の要所だったので、ここを抑えておくことは重要でした。ちなみに秀吉時代にすぐ近くの佐和山城には石田三成が配置されており、信長時代は重臣の丹羽長秀が配置されていたことからも「要地」として認識されていたことが判ります。彦根は京都に近い為、有事の際はすぐに京都に駆け付けて天皇を守護する役割が期待されていました。その為、彦根藩は足軽でもそれなりの屋敷に住むことができて優遇されていたそうです。
戦国の三大英雄が残した町造りの足跡が現代にも引き継がれて応用されているということがよく分かります。
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ブラタモリ 15 名古屋 岐阜 彦根 単行本 – 2018/12/14
NHK「ブラタモリ」制作班
(監修)
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収録される放送回
#75 名古屋~尾張名古屋は 家康でもつ?~
#76 名古屋・熱田~尾張名古屋は 家康でもつ?~
#90 ものづくり名古屋~名古屋が生んだ“ものづくり日本”とは?~
#92 岐阜~岐阜は 信長が夢見た“平和の都”!?~
#93 彦根~なぜ 家康は“彦根がイイ”と思った?~
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#93 彦根~なぜ 家康は“彦根がイイ”と思った?~
- 本の長さ136ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2018/12/14
- 寸法15.3 x 1.3 x 21.1 cm
- ISBN-104041073774
- ISBN-13978-4041073773
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発売日 | 2016/07/29 | 2016/07/29 | 2016/10/14 | 2016/10/14 | 2016/12/16 | 2019/07/01 |
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2018/12/14)
- 発売日 : 2018/12/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 136ページ
- ISBN-10 : 4041073774
- ISBN-13 : 978-4041073773
- 寸法 : 15.3 x 1.3 x 21.1 cm
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- - 1,021位産業研究 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
テレビ番組を見て、なんとなく購入しました。放送された番組の補足だったり より詳しい情報を期待したのですが、基本テレビ番組を見ていないとわからない文章が多く感じられて残念でした。
あくまでも、番組を見た人向けの書籍のようで 自分の期待していた「より詳しい情報」も多くなく。
字も読みやすいのですが、その分、やはり情報が少ない勘定になって、タモリさんたちの写真もいいけど、そこは期待していないので とても残念です。そこでカラー写真を使うのなら 資料写真を充実させるなり値段を下げるなりの工夫が欲しかったです。
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字も読みやすいのですが、その分、やはり情報が少ない勘定になって、タモリさんたちの写真もいいけど、そこは期待していないので とても残念です。そこでカラー写真を使うのなら 資料写真を充実させるなり値段を下げるなりの工夫が欲しかったです。
2020年4月25日に日本でレビュー済み
信長の築城した岐阜城、もともと稲葉山城(斎藤道三築城)、家康の築城した名古屋城、琵琶湖を望み佐和山城を廃城にして造られた彦根城、それぞれの特徴が地理や歴史を背景に語られる。
岐阜城は道三の孫、龍興の頃に信長が攻略。岐阜の地名は中国の岐山(周の文王出生地)、曲阜(孔子出生地)から命名されたそうだ。この地名には平和と学問への想いがこめられているという。金華山の頂上にある岐阜城はチャート層の頑丈な地盤にあり、山頂の二峰の間の谷に巨大な石垣がある。今は緑に囲まれて外からはわからない岐阜城の楽しみだろうか。実物を見てみたい。金華山の麓にはチャート層の景観を利用した庭園があり、ルイスフロイスも訪れたという。信長の平和外交の象徴という本書の視点は、従来の信長像に新しい側面を肉付けしてくれるようで面白い。
名古屋城は熱田台地の北端にあり、その南端に熱田神宮があるという。大阪城が上町台地の北端にあるのと似て、意外な共通性を感じた。そして熱田神宮は草薙の剣が奉られる地で、信長、秀吉、家康とも重視した。熱田神宮の南には東海道が走り、そこからは桑名まで伊勢湾を船旅。なぜ陸路じゃないのかの答えが、濃尾平野を走る三つの大きな川にあったのが壮大な話である。さらに港が濃尾平野の東側にあるのは、西側の養老断層に遠因があったという話も、大地の成り立ちまで時代を遡ったロマンがある。
この号も地理の空間的な旅路と、古代から現代までの時の旅路を見せてくれる。地理や中世史、古代史の垣根をユーモラスにやすやすと飛び越えてくれるところが貴重だ。
最近のブラタモリは書籍化はされないのだろうか。待ち遠しい。
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この号も地理の空間的な旅路と、古代から現代までの時の旅路を見せてくれる。地理や中世史、古代史の垣根をユーモラスにやすやすと飛び越えてくれるところが貴重だ。
最近のブラタモリは書籍化はされないのだろうか。待ち遠しい。
2022年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書店にはない本も此処にはある。心強い