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デッドマン (角川文庫) 文庫 – 2014/8/23

3.9 5つ星のうち3.9 91個の評価

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購入オプションとあわせ買い

綾辻行人が推薦した横溝賞大賞受賞作、ついに文庫化!

身体の一部が切り取られた猟奇死体が次々と発見された。鏑木率いる特別捜査班が事件を追う中、死体から蘇ったという男からメールが届く。自分を殺した犯人を突き止めるために協力したいとあり…。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA; 一般文庫版 (2014/8/23)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/8/23
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 336ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4041017653
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4041017654
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.7 x 1.5 x 14.9 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 91個の評価

著者について

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河合 莞爾
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2012年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白い。
読みやすくテンポが良かった。
新人とは思えない。素晴らしい。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「『占星術殺人事件』に真っ向勝負」という綾辻行人の推薦文に惹かれて購入。
「死体のパーツをつなぎ合わせて蘇る」という本格ミステリらしい謎、
そして『占星術』とはまったく違う方向に着地する真相や、
綿密に張り巡らされた伏線をキレイに回収していく怒涛のラストにも
「すごい!」と思ったのですが、何より一番好きだったのは、刑事たちのキャラクターです。

警察小説の刑事というと、権力争いをしていたり、やたらと厭世的で
ひねくれ者だったりすることが多いですが、ここに出てくる刑事たちは皆、
自分の仕事に誇りと情熱を持っている。みんな、すごくいいヤツ!なんですよ。

鏑木さんは理想的な上司だし、正木には悩み相談してみたいし、
姫野と澤田が同僚だったら楽しいだろうなあ〜なんて考えているうちに、
だんだん友達のような気分になり、どっぷり感情移入してしまいました。
熱い「お仕事小説」としても楽しめました。

ドラマ『相棒』とかがお好きな方にも、きっと合うんじゃないかと思います。
すごく面白かったです。ラストは泣けます!
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルに惹かれ購入。

初期展開からのどんでん返しで幕を閉じるのだが、捜査過程の描写がないため物語の厚みが出ていない。
捜査員の葛藤や感情、苦悩などが描かれると更に惹かれるのではないかと思う。

文章自体は読みやすく、あっさりと読みたい人には勧められる作品
2020年3月1日に日本でレビュー済み
著者のデビュー作品です(^-^*)/
個人的には見事な面白さでした!

体の一部が切り取られる連続殺人事件の理由にはビックリしましたし、
死体から甦ったデッドマンの真相も見事でしたし、
ロボトミー手術の恐ろしさと、とある社会的な事件の恐ろしさも見事で、
社会的人情ミステリーとして屈指の面白さでした!

ただ、平の刑事の主人公が突然抜擢される理由は有り得ませんし、
仲間のキャラクター性もありふれていてオリジナリティーがいまいちでした(>_<)
まぁこれらはデビュー作品なので、今後改善されていくと願いながら、シリーズとして続いてるので続編を読むのが楽しみです(^-^*)/
社会的人情ミステリーとしては是非オススメです!
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年10月3日に日本でレビュー済み
面白い!
奇怪なバラバラ事件を追い、推理する主人公が二人。
一人は刑事。この造形も素晴らしいですが、
もう一人が「死体」というところにも驚きました。

(ここで、死体に「」をつけなければならない点に、
本書のトリックがあります。実によく練られており、
「占星術殺人事件」未読でも相当に楽しめます)

この刑事と「死体」の推理がシンクロしていき、
人間性も惹かれ合っていく過程が説得力を持って
描かれていますが、そこにも仕掛けが施してあり、
クライマックスは驚きが何連発もやってきます。

その驚きを味わうために、読んでるこっちは何の
苦労もしません。
登場人物に感情移入している間に、どんどんページが
進んでいき、知らず知らずに作者の術中にはまります。
そして、それがまた気持ち良いのです。

「圧倒的なリーダビリティ」という売り文句は
完全にその通りかと。

掛け値なしに人に薦められる快作です。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年5月6日に日本でレビュー済み
遺体の各部を持ち去られた六つの遺体が都内で次々に見つかり、その事件の捜査に奔走するミステリー。

ご存じ『占星術殺人事件』にオマージュを捧げているということは事前に知っていたものの、なるほど、こう着地するのかと膝を打たされた佳作。決してオマージュのみに終始せず、きちんと独自の展開と解決で締め括られている。伏線も丁寧で、その分真相が見えやすいきらいはあったものの、警察小説としての側面も備えているため(それもまた伏線というのが心憎い)、癖のない文章もあいまってするすると読めた。
2013年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
死体の一部をつなぎ合わせた生まれたデッドマン。
その内容に惹かれて、購入!

文章も端正感じで、無駄がなく読みやすい。
それによく調べてるなーって感心しながら読みました。
特にロボトミー手術に関しては、自分は全く知らなかったので
こんなことがあったのか、と興味がひきつけられました。

ただ、警察の隠語?(マンジュウとか……)が羅列されて
ちょっとそこが鼻についてあまり好きになりません。
更に、キャラもなんかマンガ的な感じで感情移入も出来ません
物語の内容も、結構ありきたりな感じで
デッドマンと言う着想の割には平凡な結果でした。

全体として、
読みやすいけど、のめり込んで読めない感じ
悪くないと思いますが、あまり期待し過ぎない方がいいと思います。
点数的には2.5位ですが、読みやすさと着想の面白さから評価は3にしてみました。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年6月22日に日本でレビュー済み
第32回(2012年)横溝正史ミステリ大賞を受賞した本作品は、ミステリ好きなら、何らかの関心は持たずにいられないと考えられます。

巻末の主要参考文献の筆頭にあるとおり、本作品は、「占星術殺人事件」(島田荘司著)を題材にしたミステリです。

「肉体を支配する星座に従って、六人の若い女性から必要な各部を切り取り、新しい肉体を合成する」という奇怪な遺言状と、それが予言するかのように、六人の女性が行方不明になり、次々と発見されるバラバラ死体──そんな猟奇的な殺人事件を描いた「占星術殺人事件」は、いまや日本のミステリでは古典の域に入ってきているのかもしれません。

本作品では、このミステリを真似たかのような、体の一部が切り取られるという殺人事件が次々と発生し、やがて、これらの死体から失われた各部を合成して、生き返ったと名乗る人物──デッドマンからの文書が警察に届く、という内容となっています。

つまり、「占星術殺人事件」の設定を借りて、新たなミステリを構築したのが、本作品なのです。

島田荘司とは全く違う、軽妙さを含みつつ、スピーディーな展開で読ませる本作品は、「デッドマンとは、本当に死体の一部をつなぎ合わせて甦った人物なのか?」「体の各部を切り取るという殺人の目的とは何か?」といった謎を、ミステリの鉄則である「合理的な説明」で、解決に導きます。

有名作品の独自設定を模して、新作を作る──ある種、無謀な試みですが、私は十分に成功した、快作だと感じました。

それにしても、「占星術殺人事件」は、「占星術のマジック」と題して、江戸川乱歩賞に応募され、最終候補に残ったものの、受賞を逃した作品。
もし、本作品が、江戸川乱歩賞に応募されていたら、どんな結果になったのか──そんな想像もしてみたくなりますが、いずれにせよ、初投稿作で大賞を射止めたということなので、この新人作家の今後には期待が持てると思っています。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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