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麗しき花実 (朝日文庫) 文庫 – 2013/5/8

4.3 5つ星のうち4.3 35個の評価

蒔絵師の兄を手伝うため、江戸に出てきた理野。
しかし、兄が突然帰らぬ人となり、女の蒔絵師として原羊遊斎に師事することになってしまう。
彼女は、女の情念を込めた、この世に一つとない蒔絵を完成させるために、人生の全てを蒔絵に注ぐが……。
酒井抱一、鈴木其一など、実在の人物を絡めて蒔絵職人の世界を描いた傑作。
『さざなみ情話』(2007年)以来の長編小説!

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 朝日新聞出版 (2013/5/8)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/5/8
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 422ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4022647035
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4022647030
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 35個の評価

著者について

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乙川 優三郎
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1953(昭和28)年、東京生れ。千葉県立国府台高校卒。’96(平成8)年に『薮燕』でオール讀物新人賞、’97年に『霧の橋』で時代小説大賞、 2001年に『五年の梅』で山本周五郎賞、’02年に『生きる』で直木賞、’04年に『武家用心集』で中山義秀文学賞をそれぞれ受賞。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 さざなみ情話 (新潮文庫) (ISBN-13: 4101192243 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2019年3月28日に日本でレビュー済み
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2009年から朝日新聞朝刊の連載小説で、毎日読む楽しさと待ち遠しさを覚えながら読み終えました。翌々年の東日本大震災で、『麗しき果実』の書名と乙川優三郎さんの著者名を失念しました。復興が進むうちに、あの琳派の小説は単行本で発売されている筈と思い出しながら探していました。近くの図書館でたまたま手にした乙川さんの現代小説の文章に惚れ込み、次々と借り出した本の中で再会、そして直ぐに購入。10年ぶりに読み直して感動を新たにしました。口絵が親切。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年12月17日に日本でレビュー済み
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美しくも濃密な作品。

本文前の写真、特に最初の頁。
狐の嫁入りの櫛。
何か物悲しくもユーモラスでもあり不吉な不気味さも。
文政期の優雅な美術工芸、更にはあざとい工芸業界を題材にした作品であるともに、
手に職を持ち働く女性、という今日的主題でもあります。

女性の孤独、美へのあくなき執念、
陽炎のような時間の移ろい、女性と同じく身をすり減らしていく美のはかなさ。

そのような様々な人間の物悲しさ、夜狐たちのそれと同じく、
一刻の仄かに赤い灯として描き出されていく、そのような文章に身を委ねられる、
秋の読書の持つ古今を問わない快楽に浸れることが叶いました。

ただ琳派のような濃厚な文章を目指されたのでしょうか、
ふんだんに金泥を塗り重ね、盛り上がった胡粉がこぼれ落ちてくるような文体。
作家の美点である小川の如き静かな流れとは異なり、
随分と重く感じ読了するまで何倍も時間がかかりました。
少しりきみ、というか負けじと言う過剰な意図を感じざるを得ませんでした。

酒井抱一が幼い弟子に「抱二」という安直な名をつけるエピソード、
まるで「ポチ」みたいで笑えます。
そのような軽さも粋でよいと思うのですが。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新聞連載中も中一弥氏の挿絵とともに楽しみに読んでいました。単行本の口絵も魅力だったが、文庫本を購入して、続編がある事を知り驚いた。岡野智子さんの解説「美の担い手をめぐって」もよい。何度読んでも乙川優三郎の簡潔な文体で描かれる、ひたむきに蒔絵師として仕事に向き合う主人公の理野の姿をはじめ、女性たちそれぞれの重たい境遇に関わらず、その潔い生き方に引きつけられる。この本に出てくる蒔絵の作品を美術館などで見ると工房の職人たちの息づかいまで聞こえてきそうで、楽しみが増えました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分としては、乙川作品たくさん読んでみたが、他の作品に比べると、すこしたよりなかった。
2011年2月10日に日本でレビュー済み
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 新聞連載中は、もう毎朝楽しみで楽しみで、早くまとめて読みたいと単行本化を待ち望んでいました。
私自身、男性社会の香りが強い職人的な仕事を長くやっており、理野のことがひとごととは思えません。
毎朝心配したり、励まされたり、共感したり。
 
 なぜ、作者は登場人物をこれほどまでに生き生きと描くことができるのでしょう?
理野が、小説の中の人物とは思えないのです。江戸時代の彼女の生活を、
彼女に気付かれぬようずっとこっそりのぞき見していたような印象です。
 
 物語が、感傷なく美しい言葉で淡々と描かれているのがとても好感が持てました。

 どんどんたくましくなっていって、良い仕事も成し遂げ、辛い思いもし、成長していく姿が、すがすがしいです。
今、どうしてるのかな?仕事、どうだろう?と、折りにふれ思い出します。

 私は挿絵はそんなに関心がなかったので、単行本に挿絵がなかったのはあまり気になりませんでした。
巻頭の蒔絵作品には見惚れてしまい、出光美術館などにも出向くきっかけとなりました。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年7月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
グダグダしている男より、凛として自分の進む道を進んでいく女性の生き方に、すがすがしいものを感じました。
2013年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ある美術館の学芸員に勧められて読んでみました。
江戸の蒔絵師「原羊遊斎」に師事する若き女性蒔絵師を通して、江戸絵画、蒔絵の工房と人間模様がリアルに
描かれています。主人公を除く登場人物や蒔絵を含む絵画作品はすべて歴史上の実在で、主人公すら実在の
人物かと見まごうばかりに活写されています。
 昨今、伊藤若冲や琳派の江戸絵画の人気が高いが、江戸絵画ファンは本書によって江戸絵画の作成過程や
工房の実態、裏事情を理解することができます。しかも、本書は江戸絵画を縦糸に、主人公と抱一門下鈴木基一
との淡くも切ない恋を横糸に絵師の葛藤を描いており、小説としても秀逸です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年12月15日に日本でレビュー済み
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作品が史実とフィクションのないまぜだったので、描かれている櫛などの実物の写真が掲載されていて感激です。
主人公の凛とした美しさ素敵です。「銘」の事が知れ興味深い作品です。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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