女性の恋愛や結婚願望が色々書かれてました。
著者が少子化対策大臣になってもらえば、世の中が良くなるのかなと思いました。
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結婚の条件 (朝日文庫 お 26-3) 文庫 – 2007/1/1
小倉 千加子
(著)
結婚したいのに、なぜできない? 晩婚化から、さらに非婚化へと進む日本の結婚難現象の秘密を、芸達者の心理学者が明快に解き明かす。平成のドラ娘・梅宮アンナや「成功恐怖」の松嶋菜々子など現代女性のお仕事観や生き方を鋭く分析し、「純愛」の消滅、生存のための結婚、勝ち組専業主婦、腰掛け総合職など目からウロコの分析満載。現代人必読のスーパーエッセイ。《解説:島﨑今日子》
- ISBN-104022643862
- ISBN-13978-4022643865
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2007/1/1
- 言語日本語
- 本の長さ203ページ
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2007/1/1)
- 発売日 : 2007/1/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 203ページ
- ISBN-10 : 4022643862
- ISBN-13 : 978-4022643865
- Amazon 売れ筋ランキング: - 449,585位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,112位朝日文庫
- - 60,834位暮らし・健康・子育て (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
え!
私じゃん(*_*)うちの親のこと(;_;)そんな内容、盛りだくさん
四十代の私が納得なら、もう少し上の世代は、怖いくらいのどんぴしゃ内容かな。
三十代は、早く!二十代も!
読んで損は無し!
私じゃん(*_*)うちの親のこと(;_;)そんな内容、盛りだくさん
四十代の私が納得なら、もう少し上の世代は、怖いくらいのどんぴしゃ内容かな。
三十代は、早く!二十代も!
読んで損は無し!
2013年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現代の結婚にまつわる諸問題について、キレのある指摘が随所に見られ非常に読み応えのある本だった。
中でも私がうならされたのは、『東京ラブストーリー』に対する女子大生の反応に関する分析だった。
この物語は、一人の男性と二人の女性の三角関係を描いたものだ。
その結末では女性の一人、赤名リカは男に媚びないキャリアウーマンとして一人で生きる人生を選び、
もう一人の関口さとみは永尾完治と結婚し、専業主婦として夫に扶養される人生を選んだ。
本書の筆者によると、物語を視聴した女子大生達は皆こぞって赤名リカの生き様に共感し、涙を流した。
そして男に媚びて生きることを選んだ「打算的」な女性、関口さとみを嫌悪したのだという。
しかし、その女子大生達は後にどのような生き方を選んだのか?
統計によるなら、彼女たちの圧倒的多数は関口さとみと同じく、専業主婦として夫に養われて生きているのである。
ここには、人間に特有の自己欺瞞がある。
彼女らは、自分が関口さとみと全く同じ生き方を選択しているにも関わらず、自分たちが打算的で狡猾な女だとは微塵にも思わない。
なぜなら、自分達はごく「自然に」相手と出会って恋愛をし、その恋愛感情の延長線上で結婚したのであって、結婚後の生活を冷静に見据え、そこから逆算してふさわしい男を「打算的に」選んだのではない、と思っているからである。
感情の赴くままに恋愛をし、人を愛した「ごく当たり前の」結末が結婚なのであって、そこに打算や計算の要素が入り込む余地はなかった、というわけだ。
しかし本書の筆者によれば、じつは彼女らの恋愛感情そのものが、「結婚によって階層の上昇をめざす」という彼女らの両親の打算的希望を、巧妙に、かつ隠微に翻訳したものなのだ。
たとえば、「優しい=家事を分担してくれる」であり、「夢がある=出世競争を勝ち抜く野心がある」であり、「頭がいい=高学歴」というように。
両親に愛情を注がれつつ育った彼女らは、自身がそうとは意識しないままに、専業主婦特有の打算に基礎づけられた価値観を共有する。
「男に養われ、苦労しない生き方は、経済的に自立した人生よりも素晴らしい」という価値観を深く内面化し、血肉とした結果、彼女らはそうした生き方を意識の上では嫌悪することさえ可能となったのだ。
これが、筆者のいう「ハビトゥス」としてのイデオロギーである。
それは単なる思想、信条よりもう少し上の概念ではあるが、やはり後天的に身に着けた価値のありかたであり、その時代に固有のものにすぎない。
我々は、恋愛=結婚というものを生得的な感情の発露に由来する、清らかで神聖な普遍的行動様式だと思っているが、そうではない。
それは相当程度に社会的、文化的で、かつ功利的な判断に基礎を置く営みなのである。
(あるいは最近の進化心理学では、配偶者を選ぶという生物学的本能が相当にしたたかで打算的だという見解もある。その意味では、専業主婦たちの「恋愛感情」は実に健全である)
いや、実に見事な分析というほかない。
このキレの鋭さゆえに、本書の筆者は男性諸氏からは結婚の対象として見られなかったのだろうなあ…、などと愚にもつかないことを考えてしまった次第である。
頭がキレ過ぎる女性というのは、男にとっては脅威以外の何者でもない。
「かわいくて優しい女性がいい」とのたまう男性の内面にも、やはり打算は存在するのだろう。
ちなみに、上で述べた恋愛と結婚のスムーズな接続、つまり「巧妙なすり替え」ができない女性は、婚期を逃して苦労することになる。
よく「恋愛と結婚は別」というが、要は「恋愛」と「結婚」との間にはある微妙なギャップが存在していて、変に真面目な人間ほどその落差に苦しむのである。
中でも私がうならされたのは、『東京ラブストーリー』に対する女子大生の反応に関する分析だった。
この物語は、一人の男性と二人の女性の三角関係を描いたものだ。
その結末では女性の一人、赤名リカは男に媚びないキャリアウーマンとして一人で生きる人生を選び、
もう一人の関口さとみは永尾完治と結婚し、専業主婦として夫に扶養される人生を選んだ。
本書の筆者によると、物語を視聴した女子大生達は皆こぞって赤名リカの生き様に共感し、涙を流した。
そして男に媚びて生きることを選んだ「打算的」な女性、関口さとみを嫌悪したのだという。
しかし、その女子大生達は後にどのような生き方を選んだのか?
統計によるなら、彼女たちの圧倒的多数は関口さとみと同じく、専業主婦として夫に養われて生きているのである。
ここには、人間に特有の自己欺瞞がある。
彼女らは、自分が関口さとみと全く同じ生き方を選択しているにも関わらず、自分たちが打算的で狡猾な女だとは微塵にも思わない。
なぜなら、自分達はごく「自然に」相手と出会って恋愛をし、その恋愛感情の延長線上で結婚したのであって、結婚後の生活を冷静に見据え、そこから逆算してふさわしい男を「打算的に」選んだのではない、と思っているからである。
感情の赴くままに恋愛をし、人を愛した「ごく当たり前の」結末が結婚なのであって、そこに打算や計算の要素が入り込む余地はなかった、というわけだ。
しかし本書の筆者によれば、じつは彼女らの恋愛感情そのものが、「結婚によって階層の上昇をめざす」という彼女らの両親の打算的希望を、巧妙に、かつ隠微に翻訳したものなのだ。
たとえば、「優しい=家事を分担してくれる」であり、「夢がある=出世競争を勝ち抜く野心がある」であり、「頭がいい=高学歴」というように。
両親に愛情を注がれつつ育った彼女らは、自身がそうとは意識しないままに、専業主婦特有の打算に基礎づけられた価値観を共有する。
「男に養われ、苦労しない生き方は、経済的に自立した人生よりも素晴らしい」という価値観を深く内面化し、血肉とした結果、彼女らはそうした生き方を意識の上では嫌悪することさえ可能となったのだ。
これが、筆者のいう「ハビトゥス」としてのイデオロギーである。
それは単なる思想、信条よりもう少し上の概念ではあるが、やはり後天的に身に着けた価値のありかたであり、その時代に固有のものにすぎない。
我々は、恋愛=結婚というものを生得的な感情の発露に由来する、清らかで神聖な普遍的行動様式だと思っているが、そうではない。
それは相当程度に社会的、文化的で、かつ功利的な判断に基礎を置く営みなのである。
(あるいは最近の進化心理学では、配偶者を選ぶという生物学的本能が相当にしたたかで打算的だという見解もある。その意味では、専業主婦たちの「恋愛感情」は実に健全である)
いや、実に見事な分析というほかない。
このキレの鋭さゆえに、本書の筆者は男性諸氏からは結婚の対象として見られなかったのだろうなあ…、などと愚にもつかないことを考えてしまった次第である。
頭がキレ過ぎる女性というのは、男にとっては脅威以外の何者でもない。
「かわいくて優しい女性がいい」とのたまう男性の内面にも、やはり打算は存在するのだろう。
ちなみに、上で述べた恋愛と結婚のスムーズな接続、つまり「巧妙なすり替え」ができない女性は、婚期を逃して苦労することになる。
よく「恋愛と結婚は別」というが、要は「恋愛」と「結婚」との間にはある微妙なギャップが存在していて、変に真面目な人間ほどその落差に苦しむのである。
2014年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
毒舌。なかなか面白かったです。
具体的にこうすれば。。という解決策は無いです。でも、なかなか無い視点からの現在の結婚社会を観た本です。そこそこの年齢の女子にお勧め。
若いと、きっと難しくて分からないと思います。
具体的にこうすれば。。という解決策は無いです。でも、なかなか無い視点からの現在の結婚社会を観た本です。そこそこの年齢の女子にお勧め。
若いと、きっと難しくて分からないと思います。
2016年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今婚活中の女子は読んだ方がいいですよ。
結婚したいと言いながら高望みの娘を持つお母さまも。
結婚相手を選ぶのと洗濯機を選ぶのは一緒、洗濯機なら予算に合うそこそこのものを選べるのに、
結婚相手はなぜ予算に合わないハイエンドクラスをいつまでもじとっと待ってしまうのか。
通っていた女子大で、こんな授業が受けられたら、こんな先生に相談できたら最高だったのに。
結婚したいと言いながら高望みの娘を持つお母さまも。
結婚相手を選ぶのと洗濯機を選ぶのは一緒、洗濯機なら予算に合うそこそこのものを選べるのに、
結婚相手はなぜ予算に合わないハイエンドクラスをいつまでもじとっと待ってしまうのか。
通っていた女子大で、こんな授業が受けられたら、こんな先生に相談できたら最高だったのに。
2017年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
女性の発言だから許される文言が随所にありますが、よくぞ冷静に言語化してくださいました。女性(筆者)が女性に注文をつけるわけですから、さすがに正論で面白いです。何かの教材(商材)に使えそうなほど。
2013年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元人文系の大学の先生をされてた観察眼と実態調査から、結婚が出来ない理由を明快に説明してくれる。単純に言うと、やっぱり経済力と夢。男女の期待のすれ違いが原因。納得出来る分析。だけど解決策は高望みを捨てろ、現実を観ろと、身もふたもない。
2006年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「そうそう、確かに言えてる!」ということばかりで
ついつい夢中になって読んでしまい、2時間くらいで読み終えてしまいました。
東京在住の友人たちはもちろん、イナカ暮らしの私の周囲にも
三十路を超えても結婚しない女がゾロゾロ…そう言う私もその1人。
周りからは「何で結婚しないの?」とたずねられても「結婚しないんじゃなくて、できないのっ!」というのが私たちの決まり文句。
そう、結婚したくてもふさわしい人がいない…
そんな状況(と、ホントの理由)を鋭く抉り出したのがこの本だと思います。
中でも、「学生時代に読んでいた雑誌で、十年後の生き方が決まる」というくだりには納得!
まさに10年前、私が同級生たちと同じことを話していたのです。
私たちは「ノンノ」「MORE」そして「AERA」を読み、別のグループの女の子たちは「JJ」「CanCam」派…
お互い、あの子たちとは種類が違う、なんて言ってたのですから。
もちろん、10年後の今どうなっているかはこの本の通りです。
「アンタたちの年代の女の子が、何でなかなか結婚しないのか理解できない!」という「大人」の人たちにぜひ読んでもらいたい一冊です。
ついつい夢中になって読んでしまい、2時間くらいで読み終えてしまいました。
東京在住の友人たちはもちろん、イナカ暮らしの私の周囲にも
三十路を超えても結婚しない女がゾロゾロ…そう言う私もその1人。
周りからは「何で結婚しないの?」とたずねられても「結婚しないんじゃなくて、できないのっ!」というのが私たちの決まり文句。
そう、結婚したくてもふさわしい人がいない…
そんな状況(と、ホントの理由)を鋭く抉り出したのがこの本だと思います。
中でも、「学生時代に読んでいた雑誌で、十年後の生き方が決まる」というくだりには納得!
まさに10年前、私が同級生たちと同じことを話していたのです。
私たちは「ノンノ」「MORE」そして「AERA」を読み、別のグループの女の子たちは「JJ」「CanCam」派…
お互い、あの子たちとは種類が違う、なんて言ってたのですから。
もちろん、10年後の今どうなっているかはこの本の通りです。
「アンタたちの年代の女の子が、何でなかなか結婚しないのか理解できない!」という「大人」の人たちにぜひ読んでもらいたい一冊です。