健全な肉体に健全な精神が宿る、という語もありましたが
精神的な面も含めて「医者の不養生」が誤診の元凶という話は
むべなるかなと。卑近な話も交えつつ、西洋医学と東洋医学の特徴
を踏まえ、現代の医療に携わる人のあるべき姿勢、指針にも触れていますが
やはり一番卓見だと思うのは、その「身体知性」という概念の解説で
個人的にいろいろな示唆を受け取れる気がします。
感覚的になんとなく思っていたことの断片が読んでいて何度も登場した
ので、現在、精度を上げて再読中です。いろんな読み方ができると思いますし
是非、ご一読をお薦めしたいと思います。武道、言語(ことば)、哲学、
いろんな角度から共感できる部分を掘り下げることで頭が塩揉みされる
気がします。
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身体知性 医師が見つけた身体と感情の深いつながり (朝日選書) 単行本 – 2017/10/10
佐藤友亮
(著)
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武道家で医師の著者による、刺激に満ちた身体論!
身体知性が人の感情と判断を担っている。
フーコーの『臨床医学の誕生』や肉眼解剖学をもとに、
西洋医学の言葉による身体の分析的追求の特徴を読み解く。
しかし現実の臨床現場では、分析だけでは太刀打ちできない短時間で合理的な判断が必要だ。
このとき活躍するのが身体知性である。
救命救急医のクロスケリーは医師の感情変化が誤診へとつながり、
神経生理学者のダマシオは「ソマティック・マーカー仮説」を唱え
人間の判断に影響を与える感情の形成と身体の関係の筋道をたどる。
また武道における東洋的な身体の見方と経験は、人間の判断において重要だ。
天才チェスプレーヤーが出会った太極拳、
精神疾患の新しい治療法「オープンダイアローグ」、
北海道浦河町の「べてるの家」を、身体知性から分析するとどうなるのか。
合気道家で思想家の内田樹氏との「武道と医学と身体を結ぶ」対談を収録。
●「目次」から
第1章 西洋医学が身体を取り扱うことば
第2章 肉眼解剖学に見る西洋医学の身体観の変化
第3章 「医師の身体」が西洋医学の分析の隙間を補完している
第4章 感情は身体によって作られている――ダマシオのソマティック・マーカー仮説
第5章 身体知性I 統合的な身体機能
第6章 身体知性II 身体を通して感情を整える
第7章 身体知性で読み解く「オープンダイアローグ」と「べてるの家」
対談 内田樹・佐藤友亮 武道と医学と身体をむすぶ
身体知性が人の感情と判断を担っている。
フーコーの『臨床医学の誕生』や肉眼解剖学をもとに、
西洋医学の言葉による身体の分析的追求の特徴を読み解く。
しかし現実の臨床現場では、分析だけでは太刀打ちできない短時間で合理的な判断が必要だ。
このとき活躍するのが身体知性である。
救命救急医のクロスケリーは医師の感情変化が誤診へとつながり、
神経生理学者のダマシオは「ソマティック・マーカー仮説」を唱え
人間の判断に影響を与える感情の形成と身体の関係の筋道をたどる。
また武道における東洋的な身体の見方と経験は、人間の判断において重要だ。
天才チェスプレーヤーが出会った太極拳、
精神疾患の新しい治療法「オープンダイアローグ」、
北海道浦河町の「べてるの家」を、身体知性から分析するとどうなるのか。
合気道家で思想家の内田樹氏との「武道と医学と身体を結ぶ」対談を収録。
●「目次」から
第1章 西洋医学が身体を取り扱うことば
第2章 肉眼解剖学に見る西洋医学の身体観の変化
第3章 「医師の身体」が西洋医学の分析の隙間を補完している
第4章 感情は身体によって作られている――ダマシオのソマティック・マーカー仮説
第5章 身体知性I 統合的な身体機能
第6章 身体知性II 身体を通して感情を整える
第7章 身体知性で読み解く「オープンダイアローグ」と「べてるの家」
対談 内田樹・佐藤友亮 武道と医学と身体をむすぶ
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2017/10/10
- 寸法18.8 x 12.5 x 1.3 cm
- ISBN-104022630647
- ISBN-13978-4022630643
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2017/10/10)
- 発売日 : 2017/10/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 264ページ
- ISBN-10 : 4022630647
- ISBN-13 : 978-4022630643
- 寸法 : 18.8 x 12.5 x 1.3 cm
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2020年11月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
解剖学実習のあたり、著者の熱が伝わり、強く感じるところがありました。
2017年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すごく面白かったです。
西洋と東洋の身体を捉える視点をとても興味深い臨床実験や過去の論説を紹介しながら記してあります。この手の本によくある、作者の個人的な意見のみをつらつら書きつけるような残念さが全くなくて、安心してさらっと読め、読後には興味の幅がぐっとひろがるような素敵な本でした。私は東洋医学を学んび実践する医療人ですが、東洋西洋いずれかに傾倒しすぎている頭の硬い医療人に読んでもらって、ちょっと考えてもらいたいです(笑)
著者のほかの本も読んでみたいなぁと思ったのですが、探しても見当たらなかったので、また本を書かれるのを楽しみに待とうと思います。
西洋と東洋の身体を捉える視点をとても興味深い臨床実験や過去の論説を紹介しながら記してあります。この手の本によくある、作者の個人的な意見のみをつらつら書きつけるような残念さが全くなくて、安心してさらっと読め、読後には興味の幅がぐっとひろがるような素敵な本でした。私は東洋医学を学んび実践する医療人ですが、東洋西洋いずれかに傾倒しすぎている頭の硬い医療人に読んでもらって、ちょっと考えてもらいたいです(笑)
著者のほかの本も読んでみたいなぁと思ったのですが、探しても見当たらなかったので、また本を書かれるのを楽しみに待とうと思います。
2018年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルやイラスト、評価をみてから購入しましたが、私には合わない内容でした。
いや、内容はあってるけど、表現がまどろっこしいと言ったほうがいいかもしれません。
著者自身も西洋医学の欠点として知識偏重を説いていますが、その通りこの本にもそれがうかがえます。
言葉を、知識を大切にする人の本だとは思いますが、ダイレクトに伝わってくる感情からでてくる言葉が少なく、途中で面白くなくなりました。
また、気がむいたら読んでみたいと思います。
いや、内容はあってるけど、表現がまどろっこしいと言ったほうがいいかもしれません。
著者自身も西洋医学の欠点として知識偏重を説いていますが、その通りこの本にもそれがうかがえます。
言葉を、知識を大切にする人の本だとは思いますが、ダイレクトに伝わってくる感情からでてくる言葉が少なく、途中で面白くなくなりました。
また、気がむいたら読んでみたいと思います。
2017年10月11日に日本でレビュー済み
「中身が濃いのに読みやすい。」
折込の新刊紹介の中にあった朝日選書についてのコピーだ。
本書においてもそれは嘘ではなかった。
西洋医学出身の著者が、西洋医学的分析性と東洋医学的身体観との接合を「身体知性」をキーワードに丁寧に辿っていくものである。
脳科学や解剖学がふんだんに織り込まれていて中身の濃さは十分あるにもかかわらず、おいてきぼりにされることはない。
丁寧に論理をおさえて優しく導いてくれる。
ひじょうに血が通っていて温かいという印象を受けた。
西洋医学の歩みとは、言わば「偶然を飼いならす」(イアン・ハッキング)ようなものであるのかもしれない。
本書によれば、西洋医学とは厳密な言語体系による身体の分析を追求し、観察と実験により積み重ねられた知識を「道具化」、つまり人間の生活を改善するために利用する。
そこでは医師という存在は交換可能とされ、結果の再現可能性が重視される。
つまり医師としての訓練を受けたものであれば、医療システムの中にポンと配置されたとしても同じアウトプットを期待できるというわけだ。
乱暴に言ってしまえば、西洋医学とはそのようなあり方を目指してきたと言える。
しかしながらそのようなモデルでは対応できない困難な状況が容易に起こりうることは、私たち医療の門外漢であっても想像に難くない。
いくら道具化できる知識に等しくアクセスしやすくなるようにしても、その道具を使う主体である医師の身体は唯一無二のユニークなものである。
様々なコンディションにさらされての判断は件の身体というフィルターを通して形成される感情の影響下でなされる以上、必ずしもベストの、そしていついかなる場合においても揺るぎない解答を導き出せるとは限らない。
これは科学性を重んじる西洋医学の弱点となってしまう。
そこから、「分析性の隙間を埋める判断能力の精度を高める」ことや「分析性の隙間を埋める方法を、できるだけ科学的に検討する」ことが要請される。
そこで著者は「身体知性」に注目するのだ。
身体知性とは(私の理解で言えば)身体に由来する知性である。身体とは歴史的な構築物であり、それぞれが異なるバックグラウンドを擁するものである。
つまり個々の人間はそれぞれ個人的・歴史的に身体を構築し、自分だけの身体知性を持ち合わせている。
具体的に身体知性として、「メタ認知」、「統合的身体の重視」、「自他境界壁の低減化」がとりあげられ、検討がなされていく。
本書では若くして世界的チェスプレイヤーとして名を馳せただけでなく、後年太極拳の世界においてもトップ選手となるジョッシュ・ウェイツキンに注目する。
おそらく常人では想像もつかない記録や結果を残すトップアスリートのような人たちというのはここでいう優れた身体知性の持ち主なのだ。
衆人環視のもと、あるいは自分に不利な状況でベストなパフォーマンスや冷静な判断を引き出そうとするならば、感情は平静な状態でいられることが望ましい。
医療の現場においてもそうであるし、私たちの普段の生活においてももちろんそうである。
著者は背景に西洋医学に立脚しながらも、東洋医学的身体観と合気道の修行から、安易に西洋医学の限界を批判するのではなく、その優れたところと弱点を補完するものとして身体知性を見出した。
身体知性をポストモダン的な言説に落とし込むのではなく、科学的な検討のもと理論的に位置付けることによって、私には感情の形成に大きな影響をあたえる身体の困難性をあたかも救い出してるかのように感じられた。
そしてそれこそが本書の出版された意義ではないだろうか。
巻末の内田樹氏と著者との師弟対談は何か温かくつつまれるような気持ちになるものであった。
そして中でも人工知能と時間についての箇所は白眉であり、ひじょうに読み応えがある。
それにしても内田樹氏という人は、これぞメタ思考のお手本ともいうべきものを見事なまでに綺麗な形で抽出してくる。
そしてそれこそが彼をして多くの読者をひきつける所以なのだろう。
また、難解で知られるレヴィナス哲学のテクストへ挑戦しようとするならば、この対談を読んでいるのと読んでいないのとでは理解度が格段に違ってくるのではないだろうか。
その意味でもこの対談はレヴィナス哲学への格好の導入となっている。
折込の新刊紹介の中にあった朝日選書についてのコピーだ。
本書においてもそれは嘘ではなかった。
西洋医学出身の著者が、西洋医学的分析性と東洋医学的身体観との接合を「身体知性」をキーワードに丁寧に辿っていくものである。
脳科学や解剖学がふんだんに織り込まれていて中身の濃さは十分あるにもかかわらず、おいてきぼりにされることはない。
丁寧に論理をおさえて優しく導いてくれる。
ひじょうに血が通っていて温かいという印象を受けた。
西洋医学の歩みとは、言わば「偶然を飼いならす」(イアン・ハッキング)ようなものであるのかもしれない。
本書によれば、西洋医学とは厳密な言語体系による身体の分析を追求し、観察と実験により積み重ねられた知識を「道具化」、つまり人間の生活を改善するために利用する。
そこでは医師という存在は交換可能とされ、結果の再現可能性が重視される。
つまり医師としての訓練を受けたものであれば、医療システムの中にポンと配置されたとしても同じアウトプットを期待できるというわけだ。
乱暴に言ってしまえば、西洋医学とはそのようなあり方を目指してきたと言える。
しかしながらそのようなモデルでは対応できない困難な状況が容易に起こりうることは、私たち医療の門外漢であっても想像に難くない。
いくら道具化できる知識に等しくアクセスしやすくなるようにしても、その道具を使う主体である医師の身体は唯一無二のユニークなものである。
様々なコンディションにさらされての判断は件の身体というフィルターを通して形成される感情の影響下でなされる以上、必ずしもベストの、そしていついかなる場合においても揺るぎない解答を導き出せるとは限らない。
これは科学性を重んじる西洋医学の弱点となってしまう。
そこから、「分析性の隙間を埋める判断能力の精度を高める」ことや「分析性の隙間を埋める方法を、できるだけ科学的に検討する」ことが要請される。
そこで著者は「身体知性」に注目するのだ。
身体知性とは(私の理解で言えば)身体に由来する知性である。身体とは歴史的な構築物であり、それぞれが異なるバックグラウンドを擁するものである。
つまり個々の人間はそれぞれ個人的・歴史的に身体を構築し、自分だけの身体知性を持ち合わせている。
具体的に身体知性として、「メタ認知」、「統合的身体の重視」、「自他境界壁の低減化」がとりあげられ、検討がなされていく。
本書では若くして世界的チェスプレイヤーとして名を馳せただけでなく、後年太極拳の世界においてもトップ選手となるジョッシュ・ウェイツキンに注目する。
おそらく常人では想像もつかない記録や結果を残すトップアスリートのような人たちというのはここでいう優れた身体知性の持ち主なのだ。
衆人環視のもと、あるいは自分に不利な状況でベストなパフォーマンスや冷静な判断を引き出そうとするならば、感情は平静な状態でいられることが望ましい。
医療の現場においてもそうであるし、私たちの普段の生活においてももちろんそうである。
著者は背景に西洋医学に立脚しながらも、東洋医学的身体観と合気道の修行から、安易に西洋医学の限界を批判するのではなく、その優れたところと弱点を補完するものとして身体知性を見出した。
身体知性をポストモダン的な言説に落とし込むのではなく、科学的な検討のもと理論的に位置付けることによって、私には感情の形成に大きな影響をあたえる身体の困難性をあたかも救い出してるかのように感じられた。
そしてそれこそが本書の出版された意義ではないだろうか。
巻末の内田樹氏と著者との師弟対談は何か温かくつつまれるような気持ちになるものであった。
そして中でも人工知能と時間についての箇所は白眉であり、ひじょうに読み応えがある。
それにしても内田樹氏という人は、これぞメタ思考のお手本ともいうべきものを見事なまでに綺麗な形で抽出してくる。
そしてそれこそが彼をして多くの読者をひきつける所以なのだろう。
また、難解で知られるレヴィナス哲学のテクストへ挑戦しようとするならば、この対談を読んでいるのと読んでいないのとでは理解度が格段に違ってくるのではないだろうか。
その意味でもこの対談はレヴィナス哲学への格好の導入となっている。
2021年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おかしな内容ではありませんが、ちょっと簡単に書かれ過ぎていて金額とみあいません。
2023年2月5日に日本でレビュー済み
ダマシオ博士のソマティックマーカー仮説について知った時から身体と知性の関係について興味がありました。
私も医師として働いていますが、実臨床の現場では論理的思考よりも先に「何か違和感がある」という勘が働くことがあります。これも身体から発される情報であり、本書では「近道思考(flesh and blood decision making)」として紹介されていました。
身体知性には①メタ認知②統合的身体の重視③自他境界壁の低減化があります。
特に西洋医学は臓器別に分析する手法をメインとしているが、東洋医学は身体をひとつながりと捉えて統合的身体の調和を目的としているという点が印象に残りました。東洋医学を学ぶことでより診療の幅が広がる気がします。またチクセントミハイが提唱しているフロー状態は自他境界壁が低減化し外部環境と調和し、様々な刺激をインスピレーションに変えることができるということを「習得への情熱」を例に説明している所も興味深かったです。
最近、自分でも武道に取り組んでいますが、巻末の内田樹先生との対談で修業の目的は「いるべきときに、いるべきところにいて、なすべきことをなす」ことであるという話に納得感がありました。
武道を日常に汎用していくためにはそのような観点が必要ですね。
私も医師として働いていますが、実臨床の現場では論理的思考よりも先に「何か違和感がある」という勘が働くことがあります。これも身体から発される情報であり、本書では「近道思考(flesh and blood decision making)」として紹介されていました。
身体知性には①メタ認知②統合的身体の重視③自他境界壁の低減化があります。
特に西洋医学は臓器別に分析する手法をメインとしているが、東洋医学は身体をひとつながりと捉えて統合的身体の調和を目的としているという点が印象に残りました。東洋医学を学ぶことでより診療の幅が広がる気がします。またチクセントミハイが提唱しているフロー状態は自他境界壁が低減化し外部環境と調和し、様々な刺激をインスピレーションに変えることができるということを「習得への情熱」を例に説明している所も興味深かったです。
最近、自分でも武道に取り組んでいますが、巻末の内田樹先生との対談で修業の目的は「いるべきときに、いるべきところにいて、なすべきことをなす」ことであるという話に納得感がありました。
武道を日常に汎用していくためにはそのような観点が必要ですね。
2017年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
はじめて知る言葉、身体知性について読んで概念がわかるようになり、引き込まれてデカルトの誤
りを読むことになりました。私の耳鼻科でもSM仮説に遭遇すること多しです。
りを読むことになりました。私の耳鼻科でもSM仮説に遭遇すること多しです。