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アメリカ・インディアン悲史 (朝日選書 21) ペーパーバック – 1974/1/1
藤永 茂
(著)
北米インディアンの悲史をたどることは、そのまま「アメリカ」の本質を、くもりのない目で見さだめることにほかならぬ。アメリカという国に好意を持つか反感を持つかなどという、生ぬるいことではない。「アメリカ」は果して可能か――黄色いアメリカ、日本は果して可能かどうかを、未来に向かって自らに問いただしてみることだある。(本書の”はじめに”から抜粋)
- 本の長さ270ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日1974/1/1
- ISBN-104022591218
- ISBN-13978-4022591210
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (1974/1/1)
- 発売日 : 1974/1/1
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 270ページ
- ISBN-10 : 4022591218
- ISBN-13 : 978-4022591210
- Amazon 売れ筋ランキング: - 189,994位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 11,348位歴史・地理 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の視点がたしかであること、文章が流麗であること、特筆すべき点です。
2021年9月26日に日本でレビュー済み
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アメリカ大陸を理解するにあたって必要不可欠な歴史書だと思います。
2021年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカの先住民が、ヨーロッパからやってきた白人に理不尽に大地を奪われていったこと、その過程で多くが殺され文化を奪われていったことは知っていたが、この本では、それぞれの部族の中心人物を中心に彼等が辿った苦難の歴史が描かれていて、改めて「自由の国アメリカ」「ピューリタンの国」という修辞の欺瞞を感じた。その殺害の仕方や追い出し方を見ると、本当に白人たちは先住民の人たちを「人間」とは思っていなかったことがよくわかる。ベトナ戦争はもとより、現在のアジア系アメリカ人への暴力や沖縄での米軍の振る舞いしかり、白人たちは、今でも自分たち以外を人間とはみなしていないのではないか。その根っこにある「白人だけが人間だ」というとんでも居丈高な考えはどこから来ているのか。もっとも、この歪んだ感覚は、他のアジア諸国の人々に対してヘイトを繰り返す日本人右翼にも共通するものだが。
2012年7月20日に日本でレビュー済み
1974年の初版以来、アメリカン・インディアンに関する良著として営々と読み継がれてきた一冊。
約2万年前にシベリアからアラスカへ渡来した蒙古人をその起源とするといわれるアメリカン・インディアンが、コロンブスをはじめとする欧州人による「新大陸」発見後にいかなる苦難の道を歩まざるをえなかったのか。入植初期にこそ、メイフラワー号にてプリマス入植を果たしたピルグリム・ファーザーとの共存や、バージニアのジェイムス・タウンにおけるポワターン・インディアンであるポカホンタスと白人入植者の交流など、心温まる話もなくはなかった。ただし、それは白人入植者の不可逆的な流入増とともに、白人がアメリカン・インディアンを「神のおぼしめしに従って」一方的に虐げる構図へと急速に変化していく。
本書はチェロキー、セミノール、クリーク、チョクトウ、チカソーといったアメリカン・インディアン諸族がいかに合衆国政府と対峙したかを情熱的な筆致で描いているが、その結末は我々みなが知る通り「離散」と「せん滅」に逢着する以外になかったという意味で文字通りの悲史である。
アメリカでは70年代にアメリカン・インディアン史の「真実」がD・ブラウンなる著書によってつまびらかにされた際、ニューズ・ウィークは"...We really don't know who we are, or where we came from, or what we have done, or why"(アメリカは果たして可能か)とその書評を結んだという。本書の作者である藤永氏が述べるように、これはアメリカン・インディアンではなく「われわれ自身」をどう救うかという問題であり、決して過去の一時点で静止しているようなものではないのだろう。
Amazonで購入
1974年の初版以来、アメリカン・インディアンに関する良著として営々と読み継がれてきた一冊。
約2万年前にシベリアからアラスカへ渡来した蒙古人をその起源とするといわれるアメリカン・インディアンが、コロンブスをはじめとする欧州人による「新大陸」発見後にいかなる苦難の道を歩まざるをえなかったのか。入植初期にこそ、メイフラワー号にてプリマス入植を果たしたピルグリム・ファーザーとの共存や、バージニアのジェイムス・タウンにおけるポワターン・インディアンであるポカホンタスと白人入植者の交流など、心温まる話もなくはなかった。ただし、それは白人入植者の不可逆的な流入増とともに、白人がアメリカン・インディアンを「神のおぼしめしに従って」一方的に虐げる構図へと急速に変化していく。
本書はチェロキー、セミノール、クリーク、チョクトウ、チカソーといったアメリカン・インディアン諸族がいかに合衆国政府と対峙したかを情熱的な筆致で描いているが、その結末は我々みなが知る通り「離散」と「せん滅」に逢着する以外になかったという意味で文字通りの悲史である。
アメリカでは70年代にアメリカン・インディアン史の「真実」がD・ブラウンなる著書によってつまびらかにされた際、ニューズ・ウィークは"...We really don't know who we are, or where we came from, or what we have done, or why"(アメリカは果たして可能か)とその書評を結んだという。本書の作者である藤永氏が述べるように、これはアメリカン・インディアンではなく「われわれ自身」をどう救うかという問題であり、決して過去の一時点で静止しているようなものではないのだろう。
2016年3月24日に日本でレビュー済み
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自由と民主主義を謳うアメリカでインディアン討伐や黒人の奴隷貿易などナチスのホローコーストに匹敵、いやそれ以上の悪業をしてきたアメリカ合衆国。
そんなアメリカで民族の文化や伝統を守りつつ、合衆国との共存を図るネイティブアメリカン。
日本にも影響力がある国なので今後の動向が気になります。
そんなアメリカで民族の文化や伝統を守りつつ、合衆国との共存を図るネイティブアメリカン。
日本にも影響力がある国なので今後の動向が気になります。
2015年6月10日に日本でレビュー済み
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通史が羅列されているような歴史記録ではない。視点が定まっていて、事実のひとつひとつに批評の眼差しが生きている。だからこそ「悲史」となる。
ラストに石牟礼道子さんの『苦海浄土』が引用されたとき、肌が粟立つように「インディアン」の背負った「悲史」が迫ってきた。
ラストの締めくくりの一文が圧巻。わたしたち、ひとりひとりが救われるかどうか、が課題の本質と、この時代ならではの思いで迫ってきた。
現在のアメリカ、いや、現在の日本の政治状況を理解しようとする者にとって、必読の書だと言えるのではないだろうか。
ラストに石牟礼道子さんの『苦海浄土』が引用されたとき、肌が粟立つように「インディアン」の背負った「悲史」が迫ってきた。
ラストの締めくくりの一文が圧巻。わたしたち、ひとりひとりが救われるかどうか、が課題の本質と、この時代ならではの思いで迫ってきた。
現在のアメリカ、いや、現在の日本の政治状況を理解しようとする者にとって、必読の書だと言えるのではないだろうか。
2013年4月18日に日本でレビュー済み
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同じ祖先を持つだろうアジアの友邦として、非常に辛い内容だ。
アメリカ人は独善的な思考を持つ人が多い。正義だのなんだの、彼らが言うのを嗤う。自分たちがしてきた事を直視できるのか?
第二次大戦の時もそうだったように、肌に色の付いた民族は人間として扱われなかったようだ。彼らの殺し方は一種病的で、娯楽の一つではとも思える。
ネイティブアメリカン達は、あれだけ虐げられ、殺されてもアイデンティティーをなくしていない。
日本人は、戦争に負けてから民族の誇りを無くしかけている。彼らに学ぶべきであろうし、まだ戦いは終わっていないことに気付くべきだ。
アメリカ人は独善的な思考を持つ人が多い。正義だのなんだの、彼らが言うのを嗤う。自分たちがしてきた事を直視できるのか?
第二次大戦の時もそうだったように、肌に色の付いた民族は人間として扱われなかったようだ。彼らの殺し方は一種病的で、娯楽の一つではとも思える。
ネイティブアメリカン達は、あれだけ虐げられ、殺されてもアイデンティティーをなくしていない。
日本人は、戦争に負けてから民族の誇りを無くしかけている。彼らに学ぶべきであろうし、まだ戦いは終わっていないことに気付くべきだ。
2015年9月16日に日本でレビュー済み
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著者は、何故ラス・カサスの「インディアスの破壊についての簡潔な報告」を一言もふれないのだろう。
敢えて問います。藤永茂様。
敢えて問います。藤永茂様。