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平和構築: アフガン、東ティモールの現場から (岩波新書 新赤版 1190) 新書 – 2009/6/19
東 大作
(著)
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- ISBN-10400431190X
- ISBN-13978-4004311904
- 出版社岩波書店
- 発売日2009/6/19
- 言語日本語
- 本の長さ254ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2009/6/19)
- 発売日 : 2009/6/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 254ページ
- ISBN-10 : 400431190X
- ISBN-13 : 978-4004311904
- Amazon 売れ筋ランキング: - 182,842位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 854位岩波新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
蔵書から。アフガンで260人の一般市民にインタビューをしてそこから得たinsightで国連に政策提言をした日本人研究者のレポートのまとめ。昔はワクワクしたけど、今読むと母数少ないとか、インタビューしなくても政府の実績数値でわかったんちゃう、質問の意図がわからんとか、提案の効果測定の方法がないとか、色々気になった。やはり実務家じゃないと重みがない。
2015年12月18日に日本でレビュー済み
平和構築を学習していく方には必読だと思います。フィールドワークにて、地元民の声を聞きデータを作成され、それを基にして筆者は見解を述べているため、非常に価値ある見解だと思います。
平和構築等の国際協力に携わっていく中で、何が求められていくのかを示している本だと思います。
平和構築等の国際協力に携わっていく中で、何が求められていくのかを示している本だと思います。
2012年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アフガン、東ティモールでの、国連などによる平和構築活動について論じています。「平和構築」とは紛争を終結させて武装解除し、選挙を行い、国家を再建する活動のこと。本書は、国連など国外の勢力が当該国の平和構築活動を担うメリットとデメリットについて考察していますが、むしろ両国の現地レポートとして読むべきでしょう。
アフガンではタリバンが勢力を回復し、治安が悪化しています。地方の軍閥を武装解除しても、財政力に乏しい政府は警察や軍を配置できていません。武装解除の見返りとして住民に約束した地域開発プロジェクトも「予算が足りず無理」と回答する始末で、政府はすっかり信用を失っています。一方のタリバンはだれが支援しているのでしょうか、職のないアフガン人にどんどん給料を払って兵士に雇っているそうです。
東ティモールでも独立後に暴動が起き、治安や雇用の確保が課題となっています。でもこの国は海底油田の収入があるので、たとえば若年労働者失業率40%なんて問題もなんのその。石油収入を使って韓国やフィリピンに労働者の受け入れを頼む計画なのだそうです。
資金力はどうあっても頼りになります。国連の活動に多額の負担をしている日本はもっと胸を張ってよいのかもしれない。平和構築の現場では、警察官の育成や法律、行政組織・事務の整備から井戸掘削、灌漑整備、医療スタッフ養成まで、行政・民生部門で日本ができるニーズが山ほどあるそうです。国際貢献のあり方について、日本は官民ができることを広く議論すればよいのだと思ます。
アフガンではタリバンが勢力を回復し、治安が悪化しています。地方の軍閥を武装解除しても、財政力に乏しい政府は警察や軍を配置できていません。武装解除の見返りとして住民に約束した地域開発プロジェクトも「予算が足りず無理」と回答する始末で、政府はすっかり信用を失っています。一方のタリバンはだれが支援しているのでしょうか、職のないアフガン人にどんどん給料を払って兵士に雇っているそうです。
東ティモールでも独立後に暴動が起き、治安や雇用の確保が課題となっています。でもこの国は海底油田の収入があるので、たとえば若年労働者失業率40%なんて問題もなんのその。石油収入を使って韓国やフィリピンに労働者の受け入れを頼む計画なのだそうです。
資金力はどうあっても頼りになります。国連の活動に多額の負担をしている日本はもっと胸を張ってよいのかもしれない。平和構築の現場では、警察官の育成や法律、行政組織・事務の整備から井戸掘削、灌漑整備、医療スタッフ養成まで、行政・民生部門で日本ができるニーズが山ほどあるそうです。国際貢献のあり方について、日本は官民ができることを広く議論すればよいのだと思ます。
2023年4月15日に日本でレビュー済み
平和構築を純粋に理論のみで説明しようとしていることに違和感を覚えました。特にアフガニスタン(ちなみに題名にも使っている「アフガン」は、英語では国名ではなく形容詞です)について、優れた人類学者が民族や歴史の観点からソ連撤退後の紛争について深い分析をしていますが、それらを完全に無視して、「レジティマシー」という切り口で現況を説明できる、と考えてしまうのは、他の紛争の事例を研究するうえでも物足りないし、十分な分析でもなく、かえって危険です。しかも、タリバンがどのようにして生まれたのか、一切分析がないことには正直、驚きました。どこの国についても言えることですが、アフガニスタンはとりわけ特殊な歴史、民族の事情(紛争はあっても国を民族別に分断する、という議論は出てこない)があります。それらへの視点が完全に欠落しています。このような切り口で「専門家」が紛争を分析するため、今でも紛争は絶えないのだ、と思わされます。
2021年1月1日に日本でレビュー済み
国連主導による,紛争緩和の実務を,比較的詳しく紹介.
キーワードとなるのは「レジティマシー」(p.46-59)
これは大雑把に言えば,「人は,ルールや制度,政府などが『正統』であると考えたときには,自主的にそれに従う」というもので,著者はこれまでの和平プロセスの成否の要因を,レジティマシーの面から分析.
(とはいえ,そうした分析はあまり多くはない)
そして今後の展望を提示.
▼
まず現状報告;
「ターリバーン急拡大の原因は,ISI支援のためというのが主説」(p.66)
アフ【ガ】ーン復興支援における三者並立(p.74-75)
曖昧になってしまった,米軍とISAFとの境界(p.76-77)
支援組織間の調整の複雑化(p.77-79)
個別の国家が,それぞれの部署を担当する,非包括的な支援(p.79-81)
ターリバーンと,政府軍・警察,双方からの脅威に晒されている市民生活(p.8)
ターリバーンからの脅迫状(p.9-10, 13)
ターリバーンによる暗殺(p.11)
「学校に行けないと言うことは,将来への希望を断たれることでもあるのです」(p.13)
守られない,政府の約束(p.14)
治安格差(p.82-88)
広がりつつある,国連・政府職員が立ち入れない地域(p.83-84)
「アフガンの現在の問題を一言で表せば,『治安と雇用状況の悪化』」(p.88-91)
軍備解体の空白に浸透したターリバーン(p.114)
ターリバーンとの和解工作(p.132-174)
CDC(p.161-166)
JICAへの高評価(p.166-169)
成果を挙げていない,アフ【ガ】ーンへの増派(p.170-173)
巻末にはアフ【ガ】ーン・アンケートの結果が,5ページに渡って付属.
▼
イラクにおけるアメリカの国連軽視のツケ(p.43-46)
アメリカ軍への攻撃が減った最大の理由は,スンニ派との和解(p.156)
▼
東ティモールでの虐殺を前にして,連署して残留を希望する国連職員(p.179)
UNTAET(p.181-183)
それへの支持率(p.183-186)
東ティモールにおける和解プロセス(p.187-190)
2006年危機(p.190-194)
装備不足の東ティモール警察(p.204-205)
給料目当てやコネが,警察志望動機(p.205)
「罪を犯せば,いずれはカルマによって自らも裁かれる」という,東ティモールの伝統的な意識(p.206)
東ティモールを支える,石油という安定収入(p.209-210)
▼
国連の「平和構築業務」の一般的内容(p.36-41)
成功確率は,およそ2/3
日本が本格的に「平和構築」に参加する機運を大きく高めた,緒方貞子のJICA理事長就任(p.214)
「国連が国連軍の指揮権を持っているときは,欧米諸国がまだ問題に対して本気ではないとき」(p.217-218)
NGO「アフメット」の事例(p.230-231)
▼
腐敗の進行により,揺らぐアフガーン政府のレジティマシー(p.89-92)
DJAGにみる,レジティマシーの成否(p.98-129)
東ティモール政府のレジティマシーの問題(p.194-202)
国連に対する支持(p.219-223)
▼
ただし,調査などを国連に依存して行ったためか,国連を過度に擁護する傾向あり.
ネガティヴ要素は,「それは国連の責任の範囲外」だと切り捨てているような印象.
また,ボスニアやルワンダで国連軍が虐殺を阻止できなかった原因を,各国が拠出した兵力が少なかったからだと責任転嫁している(p.218)が,実際には虐殺を阻止するため_必要な権限を,部隊が付与されなかったためであり,仮に百万の大軍がそのときにいたとしても,やはり虐殺阻止はできなかっただろう.
▼
「ネオコンの中心的主張の一つが,国連全否定」(p.42-43)と言い切っている点にも疑問あり.
国連不信と国連否定は,別物と思われるのだが.
たとえば,国連の理念など微塵も信じていないが,外交ツールとしては使い倒すという姿勢を見せている国は中露を初めとして数多くあり.
故に国連不信と国連肯定は並立しうる.
そもそも,アメリカ世論が国連に対して,レジティマシーを認めていないような状況があるのだが,それについては考察どころか,記述そのものが一切なし.
リビアのような国が最近まで,国連人権委員会の理事国だったりしたような事例を考えるに,国連のレジティマシーにもかなり問題があるのでは?
▼
さらに細かいことだが,日本が治安がよい(よかった)のは,交番制度に由来する(p.225)のではなく,鴻上尚史によれば,近所づきあいというお節介性が,相互監視の役割を果たしていたからだという.
近所付き合いの希薄さと犯罪発生率との相関関係は,他でもしばしば指摘されるところであり,鴻上の見解のほうがおそらく妥当.
ゆえにそんな制度を輸出しても,平和構築には貢献すまい.
▼
とはいえ,今や憲法9条原理主義者となってしまって,あらゆる対象を無差別に批判しているような活動家などと比べれば,考察や提言は遥かに現実的・論理的.
読めば?
【関心率74.02%:全ページ中,手元に残したいページがどれだけあるかの割合.当方の価値観基準】
キーワードとなるのは「レジティマシー」(p.46-59)
これは大雑把に言えば,「人は,ルールや制度,政府などが『正統』であると考えたときには,自主的にそれに従う」というもので,著者はこれまでの和平プロセスの成否の要因を,レジティマシーの面から分析.
(とはいえ,そうした分析はあまり多くはない)
そして今後の展望を提示.
▼
まず現状報告;
「ターリバーン急拡大の原因は,ISI支援のためというのが主説」(p.66)
アフ【ガ】ーン復興支援における三者並立(p.74-75)
曖昧になってしまった,米軍とISAFとの境界(p.76-77)
支援組織間の調整の複雑化(p.77-79)
個別の国家が,それぞれの部署を担当する,非包括的な支援(p.79-81)
ターリバーンと,政府軍・警察,双方からの脅威に晒されている市民生活(p.8)
ターリバーンからの脅迫状(p.9-10, 13)
ターリバーンによる暗殺(p.11)
「学校に行けないと言うことは,将来への希望を断たれることでもあるのです」(p.13)
守られない,政府の約束(p.14)
治安格差(p.82-88)
広がりつつある,国連・政府職員が立ち入れない地域(p.83-84)
「アフガンの現在の問題を一言で表せば,『治安と雇用状況の悪化』」(p.88-91)
軍備解体の空白に浸透したターリバーン(p.114)
ターリバーンとの和解工作(p.132-174)
CDC(p.161-166)
JICAへの高評価(p.166-169)
成果を挙げていない,アフ【ガ】ーンへの増派(p.170-173)
巻末にはアフ【ガ】ーン・アンケートの結果が,5ページに渡って付属.
▼
イラクにおけるアメリカの国連軽視のツケ(p.43-46)
アメリカ軍への攻撃が減った最大の理由は,スンニ派との和解(p.156)
▼
東ティモールでの虐殺を前にして,連署して残留を希望する国連職員(p.179)
UNTAET(p.181-183)
それへの支持率(p.183-186)
東ティモールにおける和解プロセス(p.187-190)
2006年危機(p.190-194)
装備不足の東ティモール警察(p.204-205)
給料目当てやコネが,警察志望動機(p.205)
「罪を犯せば,いずれはカルマによって自らも裁かれる」という,東ティモールの伝統的な意識(p.206)
東ティモールを支える,石油という安定収入(p.209-210)
▼
国連の「平和構築業務」の一般的内容(p.36-41)
成功確率は,およそ2/3
日本が本格的に「平和構築」に参加する機運を大きく高めた,緒方貞子のJICA理事長就任(p.214)
「国連が国連軍の指揮権を持っているときは,欧米諸国がまだ問題に対して本気ではないとき」(p.217-218)
NGO「アフメット」の事例(p.230-231)
▼
腐敗の進行により,揺らぐアフガーン政府のレジティマシー(p.89-92)
DJAGにみる,レジティマシーの成否(p.98-129)
東ティモール政府のレジティマシーの問題(p.194-202)
国連に対する支持(p.219-223)
▼
ただし,調査などを国連に依存して行ったためか,国連を過度に擁護する傾向あり.
ネガティヴ要素は,「それは国連の責任の範囲外」だと切り捨てているような印象.
また,ボスニアやルワンダで国連軍が虐殺を阻止できなかった原因を,各国が拠出した兵力が少なかったからだと責任転嫁している(p.218)が,実際には虐殺を阻止するため_必要な権限を,部隊が付与されなかったためであり,仮に百万の大軍がそのときにいたとしても,やはり虐殺阻止はできなかっただろう.
▼
「ネオコンの中心的主張の一つが,国連全否定」(p.42-43)と言い切っている点にも疑問あり.
国連不信と国連否定は,別物と思われるのだが.
たとえば,国連の理念など微塵も信じていないが,外交ツールとしては使い倒すという姿勢を見せている国は中露を初めとして数多くあり.
故に国連不信と国連肯定は並立しうる.
そもそも,アメリカ世論が国連に対して,レジティマシーを認めていないような状況があるのだが,それについては考察どころか,記述そのものが一切なし.
リビアのような国が最近まで,国連人権委員会の理事国だったりしたような事例を考えるに,国連のレジティマシーにもかなり問題があるのでは?
▼
さらに細かいことだが,日本が治安がよい(よかった)のは,交番制度に由来する(p.225)のではなく,鴻上尚史によれば,近所づきあいというお節介性が,相互監視の役割を果たしていたからだという.
近所付き合いの希薄さと犯罪発生率との相関関係は,他でもしばしば指摘されるところであり,鴻上の見解のほうがおそらく妥当.
ゆえにそんな制度を輸出しても,平和構築には貢献すまい.
▼
とはいえ,今や憲法9条原理主義者となってしまって,あらゆる対象を無差別に批判しているような活動家などと比べれば,考察や提言は遥かに現実的・論理的.
読めば?
【関心率74.02%:全ページ中,手元に残したいページがどれだけあるかの割合.当方の価値観基準】
2009年10月20日に日本でレビュー済み
本書は、平和構築の研究者である著者が、アフガニスタンと東チモールで住民や指導者にインタビュー調査を行い、その調査結果からアフガニスタンの平和構築の道筋と日本の貢献についての分析を記した書です。
極度に治安の悪いアフガニスタンでの調査は貴重・希少であり、まず著者の勇気と決意に敬服しました。アフガニスタンの地域開発プロジェクトや地方軍閥解体の状況、人々の暮らしと意識、タリバン兵の内訳、平和構築への障害となっている諸事情など、個人的には初めて知る情報が多く、目からウロコの連続でした。
タリバンは勢力を盛り返し、中央政府の力の及ぶ範囲は狭まり、アフガニスタンを平和な安定国家にするのは不可能ではないかと感じていたところでしたが、著者が提示する平和構築への道筋は、一筋の希望を見るようでした。そしてその道筋は、希望と楽観に彩られたものではなく、きちんと根拠があり、極めて困難ではあっても実現可能なものだと思いました。
アメリカがアフガニスタンへの増派を決め、日本が給油活動に代わる新たな支援分野を模索している今、非常に時宜にかなった本だと思います。わかりやすく、また読みやすく書かれているので、広く読まれることを希望します。
極度に治安の悪いアフガニスタンでの調査は貴重・希少であり、まず著者の勇気と決意に敬服しました。アフガニスタンの地域開発プロジェクトや地方軍閥解体の状況、人々の暮らしと意識、タリバン兵の内訳、平和構築への障害となっている諸事情など、個人的には初めて知る情報が多く、目からウロコの連続でした。
タリバンは勢力を盛り返し、中央政府の力の及ぶ範囲は狭まり、アフガニスタンを平和な安定国家にするのは不可能ではないかと感じていたところでしたが、著者が提示する平和構築への道筋は、一筋の希望を見るようでした。そしてその道筋は、希望と楽観に彩られたものではなく、きちんと根拠があり、極めて困難ではあっても実現可能なものだと思いました。
アメリカがアフガニスタンへの増派を決め、日本が給油活動に代わる新たな支援分野を模索している今、非常に時宜にかなった本だと思います。わかりやすく、また読みやすく書かれているので、広く読まれることを希望します。
2012年1月23日に日本でレビュー済み
授業で扱った内容を、自分でもう一度掘り下げたいと思い購入しました。
現場という生々しい内容ですが、今平和を構築するために何が求められているか、どうすればいいのかという問題提起に心を打たれました。
もっと勉強しようと思う内容です。
現場という生々しい内容ですが、今平和を構築するために何が求められているか、どうすればいいのかという問題提起に心を打たれました。
もっと勉強しようと思う内容です。
2009年6月28日に日本でレビュー済み
内戦や紛争で荒れ果てた地域・国でどのように平和を構築し、定着させていくか。治安の悪化、支援や整備の遅れ、住民の不満、反政府活動や犯罪の増加、さらなる治安の悪化、という負の連鎖をどう断ち切っていくか。こうした問題は、現在世界中で非常に重要である。
本書は、もとNHKのディレクターだった著者が、アフガニスタンと東ティモールにおいて、インタビュー調査を行い、平和構築のあり方についてまとめたものである。全体は、平和構築研究の外観と著者の立場を示した理論的考察、アフガンの現状と分析、東ティモールの現状と分析、日本のあり方について考察する、という流れになっており、特にアフガンの調査と分析が中心である。著者はその際、「正統性」の確立、つまりどのようにして人々に信頼される政府を作っていくか、という視点から分析している。
アフガンや東ティモールは今どうなっているのだろうと思ったのが本書を読むきっかけの一つだったが、それらの国の実状と課題を端的に知ることができたし、詳細な調査に基づいて整理された記述は、好感が持て、すらすらと読むことが出来た。また、平和構築の理論的な考察も行われており、素人にも読みやすいと思う。アフガンの深刻な現状には気落ちする一方、本書の具体的な課題提起は希望を与えてくれる。新書としての性格にふさわしい、良書だと思う。
本書は、もとNHKのディレクターだった著者が、アフガニスタンと東ティモールにおいて、インタビュー調査を行い、平和構築のあり方についてまとめたものである。全体は、平和構築研究の外観と著者の立場を示した理論的考察、アフガンの現状と分析、東ティモールの現状と分析、日本のあり方について考察する、という流れになっており、特にアフガンの調査と分析が中心である。著者はその際、「正統性」の確立、つまりどのようにして人々に信頼される政府を作っていくか、という視点から分析している。
アフガンや東ティモールは今どうなっているのだろうと思ったのが本書を読むきっかけの一つだったが、それらの国の実状と課題を端的に知ることができたし、詳細な調査に基づいて整理された記述は、好感が持て、すらすらと読むことが出来た。また、平和構築の理論的な考察も行われており、素人にも読みやすいと思う。アフガンの深刻な現状には気落ちする一方、本書の具体的な課題提起は希望を与えてくれる。新書としての性格にふさわしい、良書だと思う。