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平家物語 (岩波新書 青版 294) 新書 – 1957/11/18

3.9 5つ星のうち3.9 32個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1957/11/18)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1957/11/18
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 227ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4004140285
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4004140283
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 32個の評価

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石母田 正
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年11月1日に日本でレビュー済み
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この本を読んで平家物語を再読する気持ちになりました。かなり前に世に出た本ですが、新刊書同様のコンディション。奇跡的ですね。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は平家物語を古典の授業以外で読んだことがなく、単にレポートの資料としての必要に迫られてこの本を手に取りました。
新書というと一見難しそうなイメージがあるかと思いますが、この本はそんなことはありません。原文を引用するとどうしても堅苦しい感じになってしまいますが、それ以外の部分では努めて分かりやすく平易な言葉で説明しているような感じを受けました。
また特に「一章 運命について」では登場人物が生き生きと描かれていてぐいぐい引き込まれます。筆者の平家物語に対する愛情が感じられました。
平家物語に取り組むきっかけにぴったりの一冊だと思います。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルを繰り返すが本書の著者は歴史学者です。
にも関わらず、本書は一流の文学評論たり得ている。読み進めながら、「著者は小林秀雄か」と思うことしばしば。
反対に著者が歴史学者だから源平争乱期の歴史的背景を知るために本書を手にとった方は期待はずれと思うかも知れない。
昭和30年前後に「国民文学」論争というのがあって、敗戦により地に墜ちた古典文学や古代神話を現代に蘇らせようと敗戦後礼賛された欧米的価値観とは異なる中国革命の成功を受け竹内好の「どうしたら魯迅のような文学を日本に輩出させることができるだろうか。それは西洋文学の接木のような移入でなく伝統や文化に立脚したものでなければならない」とする提唱に始まり、国文学者や国史学者らが近代文学者と論戦を戦わせたと記憶している。論戦自体に大きな意義は生まれなかったが、その後、西郷信綱氏は万葉集、上田正昭氏は記紀神話の研究へと進むきっかけを果たした。本書もそれに負うところがあるように思える。
他のレビュアーにもあるように、平家滅亡と大日本帝国の滅亡を重ね合わせたのは明白である。国民的規模で戦争体験を記録することの大切さを、専門外の著者はもどかしくも痛感していたのではないか。もちろん第二次大戦を「運命」という言葉で集約してはならないということは、『中世的世界の形成』の冷徹な歴史分析を行なった著者は十分すぎるほど理解していたはずである。しかし庶民のレベルでは、先の大戦を「運命」として、夫を子供を戦場で、あるいは家族や大切な人を空襲で、失った悲しみは「運命」として甘受するほかないということ、著者が歴史学において奉じたであろう唯物史観の「歴史の必然」では包摂できない庶民の戦争によって受けた悲苦あるいは生への執着などを階級は違え取り上げた平家の公達たちや義仲の言動に託したのではないか? もちろん清盛の旺盛な生命力や義経の活躍も取り上げ、前者の現世的活力の描き方と重盛の文学的造形の貧弱さを比較して平家物語を「無常観の文学」とすることに反対しているが、やはり「運命」を甘受することに唯物史観的な批判をしながらも哀切さへの共感が捨てきれず、第二次大戦の犠牲者の姿が行間から現れてしまっていると思う。
後白河法皇や源頼朝といった政治的人間は描ききれていないという限界を指摘しつつも、歴史学者なら「『平家物語』は史実ではない、史実は云々」とするのが普通だが、そのような賢しらな議論は自制されていて、本書の『平家』への愛惜の心は明白に読者に伝わってくる。
私事であるが、大学の学部は史学科でサークルは文学という中途半端な二足草鞋を履いていた私にとって、本書のように歴史学者がほぼ完璧な文学評論を書き得るということは驚異であり羨望である。前述した「国民文学」論争が起こるような学問の枠を超えて新生日本を建設しようとする熱気のなせる業なのか、石母田正という巨人のなせる業なのか。いったんは絶版になり、大河ドラマとタイアップで復刊したそうだが、古典文学には不案内のため本書の真価は測りがたいが、他のレビュアーの言うとおり少なくても入門書としては最上であろう。ぜひ本書の重版を続けていただきたいとお願いしたい。
最後に、純歴史書として著者の『中世的世界の形成』も勧めたい。かなり大部で途中退屈するかもしれないが、ずーっと忍耐つよく読み進めれば最後に素晴らしい清涼感が味わえます。読後20余年たちますが、いまだにあの感動は忘れられません。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『中世的世界の形成』で知られる史家による『平家物語』論。1951年の刊行以来、私の手にしているのが2010年の第51刷だから、これほど版を重ねた名著も少ないだろう。国文学者の研究とは大いに違って、こちらの方がはるかに面白い。平氏の台頭と没落、源氏政権の樹立、貴族政治の終焉に至る過程は、日本人が天皇制国家の樹立以降に初めて経験する大内乱であり、その経験を記録するために源氏物語や今昔物語とは異なる新しい物語形式が創作された。それが平家物語であり、その主題は、「祇園精舎の鐘の声・・・」の部分から錯覚される無常観などではなく、人間が運命に激しく逆らって、もがき、格闘し、逃げ、そして死んでいく過程を、生き生きと、そして肯定的に描いているのが『平家物語』なのである。それは同時代の『方丈記』とはまったく違って、「平家物語の作者は、人間が面白くてたまらない、・・・現世の人間が汚辱と醜悪にみちておれば、なおさらそれを面白いと思う人間である。日本の古代の歴史の中で、これほど人間の種々層が豊富に展開されたことはないといえるこの内乱期に、面白い人間と事件と話が毎日のように見たり聞いたりできた」のだ(p47)。平家物語の作者は、「人間の営みを無意味なものと考える思想とたたかっている」のだ(p50)。とりわけ、平清盛の描写は素晴らしい。「清盛は、自分の生涯に満足しており、現世を厭うべきだという考えは、死にのぞんで片鱗もない。・・・死後に自分の塔堂を立てることを否定し、現世的で、楽天的で、生に対する妄執に囚われていて、死後の世界などまったく考えない清盛」(p65)。なんと素晴らしい人物だろう。運命に逆らって、どこまでも自己の生にこだわり、激しく、ずぶとく生きた人々、これが『平家物語』なのである。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年3月20日に日本でレビュー済み
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 歴史学者が、『平家物語』の成立と作者の人物像を考察した本。ここから見えてくるのは、古代の終焉から中世の始まりという時代の転換期に生きた人々が、歴史を語る「物語」を必要とし、そこから新しい文体表現が誕生したいきさつだ。
 当初は『治承物語』という年代記形式の六巻本(当初は三巻だったという)が、『平家物語』として大量に増補されたうえで十二巻本にまでなり、なお多数の異本が生み出された。著者はその増補された物語群の特徴から、貴族・寺社・地方武士・琵琶法師・庶民らの多様な階級の姿を見る。彼らが書き足し、琵琶法師が語り、そして聴衆として反響を返すことによってまた物語が増えていく。それでも一定のトーンで物語が貫かれているのは、“ごく短期間のうちに栄華を極めて滅んでいった平家一門”というテーマがあったからだ。従来の社会ではあり得なかった「宮廷貴族と異質の人間」である平忠盛・清盛親子の異様なまでの出世と、その子供たちの悲惨な没落は人々の関心を呼んだ。この異形の一門の盛衰が、人々が鎌倉幕府誕生などの大きな社会変化やそれに伴う感情を語るうえでの結節点として作用したのである。
 著者は、『平家物語』の文体は、後白河法皇や源頼朝のような政治的人間を語るのには向かなかったようだ、としながらも、それまでの文学では描き得なかった多彩な人物像や合戦の鮮やかな描写を嘆賞する。
 この本の全編を通じて、「平家物語の文学の力」を感じさせてくれる良書だ。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年2月3日に日本でレビュー済み
私が大学で文学を習い始めた時に、『平家物語』を一歩深く読むための入門書として教授に勧められた本です。
あまり影響を受けすぎても行けませんが、平家物語がどのように読まれているかが解る最適の入門書だと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年8月31日に日本でレビュー済み
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かつて持っていた。必要があって、再度かったが、やはり名文・名著
2005年8月28日に日本でレビュー済み
『中世的世界の形成』等で知られる日本史学泰斗の一人、故・石母田正による平家物語の解説である。
しばし無常観や諦念のみが強調されがちな平家物語にあって、著者はそのような見方に疑問を呈する。「平家」は無常や諦念を賛美するだけではなく「同時にこの物語ほど人間の生への執念の強さを語った文学も少な」い。例えば「平家」の思想的核心が平知盛という「教経や重衡等のはなばなしい活躍に眼をうばわれていると、見うしなってしまいそうな」「平凡な武将」(p10)に現れていると言うのである。直感的に運命を洞察しつつも同時に「積極的、戦闘的な武将」でもあった知盛。彼の人物的特徴に「平家」の思想が象徴されていると石母田は主張する。「平家」は「あきらめ」のみならず、生の面白さをも伝えている、と。
ところで、石母田は「平家物語」の成立過程を捉え、「平家」の源平合戦は、当時の人々にとって保元・平治の乱とは違う、特別な意味を持った戦争であったと推測している(p153前後)。穿った見方になるかもしれないが、第二次世界大戦が現代日本にとって特別な意味を持つ戦争であること、本書の執筆時期から鑑みるに、石母田は平家滅亡の物語を、戦前日本の滅亡に重ね合わせていたのではないだろうか。言い換えれば、平家滅亡を通じて軍国日本の滅亡を語り、そして「戦後」という新時代の到来を、石母田は暗に宣言したと言えるのではないだろうか?と私は邪推している。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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