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文学入門 (岩波新書 青版) 新書 – 絵本, 1950/5/5
桑原 武夫
(著)
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私たちの文化生活のなかで最も重要な地位を占めている文学、これを狭い文壇意識から解放して、正しく社会に結びつけることほど大切な問題はないであろう。なぜ文学は人生に必要か。すぐれた文学とはどういうものか。何をどう読めばいいか。清新な文学理論と鋭い社会的洞察力をもって、文学のあるべき姿と味わい方を平明に説く。
- 本の長さ185ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1950/5/5
- 寸法11 x 0.9 x 17 cm
- ISBN-104004140013
- ISBN-13978-4004140016
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1950/5/5)
- 発売日 : 1950/5/5
- 言語 : 日本語
- 新書 : 185ページ
- ISBN-10 : 4004140013
- ISBN-13 : 978-4004140016
- 寸法 : 11 x 0.9 x 17 cm
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2003年8月11日に日本でレビュー済み
すべての読書家達にオススメしたいです。今までの自分の「読書」について省みる事ができます。タイトルは文学入門ですが、内容は文学についてと読書について、半々ほどです。最後の読書会のくだりはやや筆者の意見が独断的なような気もしたけれど、知的好奇心を満たしてくれる作品である事は間違いないと思います。なお、巻末には「世界近代小説五十選」なる付録もついています。
2020年4月2日に日本でレビュー済み
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我々にとって文学とは何か、学ぶことの意義は何かがよく分かった。巻末の文学リストも参考になった。
2014年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
巻末の「名作50選」のリストが良い。(昔の「新潮文庫の100冊」も良かったが・・・)できればこの本を思春期前期に読んで、「50冊を全部、読破してやろう!」なんて気になるとVERY GOODです。私も挑戦して40冊は読みました。(本書だけ読んでもだめです。あくまで案内書ですから・・・)思春期から青年前期は人格形成に重要な時期です。打ち震えるような読書体験はその後の人生をきっと良い方向に導いてくれるでしょう。このかけがえのない時期をゲームやスマホで浪費しないことです。歳だけくって中身がお子ちゃまな大人が増えすぎました。
2020年2月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
批評家桑原武夫による文学についての解説書。昨今の文学理論についてはまったく論じられておらず、むしろ桑原自身の感性に基づいた文学批評が展開されている。とりわけ、「アンナ・カレーリナ」に関する分析は面白かった。ただし、これでは印象批評の域を出ない。教養のない現代人にとって、桑原と同じような感性を獲得することは難しいだろう。
2014年11月7日に日本でレビュー済み
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初心者にもわかりやすく読みやすいです。必要な個所だけ読み返すのにも便利な本です。
2002年6月26日に日本でレビュー済み
私は文学部に所属する学生ですが、「文学」とは何か?という悩みにぶち当たった時にこの本を読みました。この本は現在出版される、或いは現在認識される文学入門とは内容が異なりますが(実際40年ほど前に出版されたものと思います。)、文学の力強さ、文学の存在意義、またその価値などを知る事が出来る本です。入門書にふさわしく文学の魅力であふれているものです。実践的な読書会の記録があり、また文章も分かりやすいものだと思います。
2017年10月23日に日本でレビュー済み
文学作品を読むことは、自分自身を別の時代・空間へと誘ってくれる稀有な体験となりえるであろう。
私たちは、特に古典となった作品を読んでみても、そこに何かみずみずしい感性を見出す。そこには時空を超えた「普遍性」というものが存在しているからである。
その鑑賞の仕方も、個人個人の経験値に反映されるからバラバラであるはずなのに、そこに共通項がある楽しみというものも発見される。文学とはまことに面白いものである。
著書の桑原武夫先生は、面白い文学作品を読むと「脇の下から汗が出るものでっせ」と生前、河合隼雄先生に話したそうである。
先生は様々な文学作品を通じておよそ人の数倍も人生を経験してきたからだあろうか、『アンナ・カレーニナ』を通して解説されているが、そこの深い読み込みには先生ならではの人生も反映されていて、ぐいぐいと世界観に私たちを引っ張り込んでくれること間違いなしである。
巻末にある『世界近代小説50選』は、どれも面白そうな文学作品ばかりだが、絶版物もあり、全部読めなかったのは残念であった。
私たちは、特に古典となった作品を読んでみても、そこに何かみずみずしい感性を見出す。そこには時空を超えた「普遍性」というものが存在しているからである。
その鑑賞の仕方も、個人個人の経験値に反映されるからバラバラであるはずなのに、そこに共通項がある楽しみというものも発見される。文学とはまことに面白いものである。
著書の桑原武夫先生は、面白い文学作品を読むと「脇の下から汗が出るものでっせ」と生前、河合隼雄先生に話したそうである。
先生は様々な文学作品を通じておよそ人の数倍も人生を経験してきたからだあろうか、『アンナ・カレーニナ』を通して解説されているが、そこの深い読み込みには先生ならではの人生も反映されていて、ぐいぐいと世界観に私たちを引っ張り込んでくれること間違いなしである。
巻末にある『世界近代小説50選』は、どれも面白そうな文学作品ばかりだが、絶版物もあり、全部読めなかったのは残念であった。