エピクテトス『人生談義』上巻である。
1958年に出た岩波文庫鹿野治助訳エピクテートス『人生談義』上下の新訳という形で刊行されるが、エピクテトスに『人生談義』という本があるわけではない。エピクロテトスの言葉を書き留めた『語録』、『要録』及び間接引用の『断片』をから成る本に、『人生談義』という題をつけたものである。なお、旧訳では『要録』は『提要』となっていた。
上巻には『語録』のうちの第一巻と第二巻が収録されている。下巻には『語録』の第三巻と第四巻、断片、『要録』が収録予定である。
私的感想
〇全体としては、下巻が出てから、下巻のレビューに書かしていただこうと思う。
〇読みやすい日本語訳文と思う。
〇個人的にはエピクテトスは長い語録のほうが面白いと思う。短い語録や、現代人の本に載る引用では結論だけを聞いてしまうことになるが、結論はどれも似たりよったりで、そんなに面白くはない。長めの文での独特の論理展開が面白い。
〇本書(上巻)には56章が収録されている。
これを長い方から7編並べる。
☆1位計14頁・・第一巻第29章「不屈の精神について」
2位計11頁・・第一巻第11章「愛情について」、第二巻16章「われわれは善悪に関する教説を実行する練習をしていないこと」
4位計10頁・・第二巻第1章「大胆であることと用心することは矛盾しないこと」、第二巻20章「エピクロス派とアカデメイア派について」、第二巻第22章「友愛について」、第二巻第23章「語る能力について」
どれも面白い。
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エピクテトス 人生談義 (上) (岩波文庫 青 608-1) ペーパーバック – 2020/12/17
國方 栄二
(翻訳)
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「君は私の足を縛るだろう。だが、私の意志はゼウスだって支配することはできない」。ローマ帝国に生きた奴隷出身の哲人エピクテトスは、精神の自由を求め、何ものにも動じない強い生き方を貫いた。幸福に生きる条件を真摯に探るストア派哲学者の姿が、弟子による筆録から浮かび上がる。上巻は『語録』第一・二巻を収録。(全二冊)
- 本の長さ442ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2020/12/17
- 寸法10.5 x 1.6 x 14.8 cm
- ISBN-104003360834
- ISBN-13978-4003360835
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2020/12/17)
- 発売日 : 2020/12/17
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 442ページ
- ISBN-10 : 4003360834
- ISBN-13 : 978-4003360835
- 寸法 : 10.5 x 1.6 x 14.8 cm
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- - 253位岩波文庫
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2020年12月28日に日本でレビュー済み
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2021年2月24日に日本でレビュー済み
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前訳は、一読しただけでは、何を言いたいのか意味がわからない部分が多かったが、國方栄二氏の新訳は、かなり意味が理解できるようになった。とはいえ、相変わらず難解ではある。そのため、辛抱強く読む必要がある。しかし、訳注も、実際の用語の解説になっていて、理解を助ける役割を果たしている。
もともと、私は、アルバートエリスの論理療法にエクピテトスの記載があったことで、この哲人の存在を知ることになった。2000年以上の昔にこのような素晴らしい考え方をする人が存在したとは、凄いことだと思います。いや、この時代だからこそ、深い思索ができたのかもしれない。現代は、物質的は豊かになったが、情報が過多になり、スマホやパソコンで余分な情報に対応しなければならない。そのため、深い思索ができず、心が当時よりも育たないのかもしれない。悩める現代人にとって、多くの示唆を与えてくれる素晴らしい本である。お薦めです。
もともと、私は、アルバートエリスの論理療法にエクピテトスの記載があったことで、この哲人の存在を知ることになった。2000年以上の昔にこのような素晴らしい考え方をする人が存在したとは、凄いことだと思います。いや、この時代だからこそ、深い思索ができたのかもしれない。現代は、物質的は豊かになったが、情報が過多になり、スマホやパソコンで余分な情報に対応しなければならない。そのため、深い思索ができず、心が当時よりも育たないのかもしれない。悩める現代人にとって、多くの示唆を与えてくれる素晴らしい本である。お薦めです。
2024年1月16日に日本でレビュー済み
「『自省録』の哲人皇帝マルクス・アウレリウスに影響を与えた、奴隷階級出身のストア派哲学者」という肩書きであるので、もっと注目を集めて良さそうなものの、今ひとつ知名度が低いように思えて悔しい思いがある。
読み始めた当初こそ、難解なため読み進めにくく感じたが、ペースを掴むと、哲学の先生が問答を読み手に問いかけてくるようで楽しいひとときであった。訳者の功績に感謝します。
難解さの原因は、比喩をつかみにくいことと、問いに答えを出さず考えさせることであると思うが、ストア派の本質的な考え方は繰り返し登場するので、ペースを掴めると思います。
エピクテートス先生の講義をぜひ受けてみてください。
読み始めた当初こそ、難解なため読み進めにくく感じたが、ペースを掴むと、哲学の先生が問答を読み手に問いかけてくるようで楽しいひとときであった。訳者の功績に感謝します。
難解さの原因は、比喩をつかみにくいことと、問いに答えを出さず考えさせることであると思うが、ストア派の本質的な考え方は繰り返し登場するので、ペースを掴めると思います。
エピクテートス先生の講義をぜひ受けてみてください。
2021年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔の訳で言えば、自分でどうにかできる「権限内」、どうにもならない「権限外」というお話が根底にある。不安になったり、気にしたり、悩んだり、ということが自分でどうにかなるものなら何とかすれば良いし、自分ではどうにもならないような他人の評価などは放っておけばよい。今回出た新訳はそのようなやや古くなった言葉を改め、読みやすくしている。長らく『人生談義』は絶版で、オークションでは高値取引が続いていたが、今回の出版は大変ありがたい。(タイトルが同じなので勘違いされるかもしれないけれど、前のものとはテイストがやや違う。原題は『語録』『要録』とでもなるのだが、旧訳の翻訳者をリスペクトして敢えて同じタイトルにしたということが後書きにある。) 精神的に病んでしまう人が多い現在、エピクテトスの思想を手にすることは、大変意味があることだと思う。
2020年12月27日に日本でレビュー済み
以前の翻訳では、言葉が飛びすぎているような読みにくさがあり、途中で投げ出してしまっていたが(ギリシア哲学の知識がなければわかりづらいのだろう)こちらの翻訳は、とても丁寧に言葉が選ばれていて、意味がやっと通じた感じがする。
どんなものにも脅されることなく自分を生きるという姿勢は、現代の社会に生きる私たちにこそ必要な、本当に成熟した姿であろう。
新訳で古代の叡智が蘇って世に出るということに感謝する。
どんなものにも脅されることなく自分を生きるという姿勢は、現代の社会に生きる私たちにこそ必要な、本当に成熟した姿であろう。
新訳で古代の叡智が蘇って世に出るということに感謝する。
2023年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
哲学では珍しく徹底した有神論者で。
由緒まで付属している本書。
奴隷からの出世のためか。
外部の要因。
社会心理学でいわゆる外的帰属を重んじており。
外界の影響をいかに受けないかの立ち回り。
はっきりとした結論は見当たらず。
むしろ結論があるような言い回しがないのが。
読みやすい所です。
哲学や心理学では。
外部の影響が軽視されているように思えますが。
それを真面目に考察しており。
外部の影響を受けながらも。
外的帰属を半分くらい無視して。
他者の攻撃や影響すらもコントロールできると説く。
今で言う社会心理学も真っ青になる自由の命題が多く。
他者が何をしようが半分は自分がコントロールするという。
不利や劣勢の心構えで。
強者や勝者とは少し違う方向にあるため。
自虐みたいな論証や敗者に似た記述はありますが。
外的帰属の無視は珍しいかも。
由緒まで付属している本書。
奴隷からの出世のためか。
外部の要因。
社会心理学でいわゆる外的帰属を重んじており。
外界の影響をいかに受けないかの立ち回り。
はっきりとした結論は見当たらず。
むしろ結論があるような言い回しがないのが。
読みやすい所です。
哲学や心理学では。
外部の影響が軽視されているように思えますが。
それを真面目に考察しており。
外部の影響を受けながらも。
外的帰属を半分くらい無視して。
他者の攻撃や影響すらもコントロールできると説く。
今で言う社会心理学も真っ青になる自由の命題が多く。
他者が何をしようが半分は自分がコントロールするという。
不利や劣勢の心構えで。
強者や勝者とは少し違う方向にあるため。
自虐みたいな論証や敗者に似た記述はありますが。
外的帰属の無視は珍しいかも。
2021年4月19日に日本でレビュー済み
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「語録」として非常に有名な古典作品ですが、率直に同時代的な比較としてプラトンやセネカの作品ほど深く刺さらなかったというのが一番の感想です。
この本自体、プラトンやホメロスを引用してそこから論理展開する部分がかなり多かったので、それらをまず深く読み込んだ上でこの本を読む必要があるのかもしれません。
特徴としてはまず、回りくどいわりにそれぞれのテーマそのものが曖昧で、普遍的、根源的な部分を突いてくる印象がどうしても持てませんでした。現代においては、幸福論や美しい魂論的な読み方にならざるを得ないように思いました。崇高な魂を守る最後の手段が「開かれた窓=自殺」として非常に頻繁に表現されていたのが特にインパクトが大きく、どうしても受け入れ難いイメージが残りました。
後書きに書かれているように、過去の賢人•偉人たちに深く影響を与え続けてきた書物であることは間違い無いでしょう。しかし、わかりやすい新訳にも関わらず、この作品がどうしてそれほどの価値をもって受け止められてきたのかどうしてもわかりませんでした。
下巻を読んでみて、この印象がどう変わるかが楽しみです。
この本自体、プラトンやホメロスを引用してそこから論理展開する部分がかなり多かったので、それらをまず深く読み込んだ上でこの本を読む必要があるのかもしれません。
特徴としてはまず、回りくどいわりにそれぞれのテーマそのものが曖昧で、普遍的、根源的な部分を突いてくる印象がどうしても持てませんでした。現代においては、幸福論や美しい魂論的な読み方にならざるを得ないように思いました。崇高な魂を守る最後の手段が「開かれた窓=自殺」として非常に頻繁に表現されていたのが特にインパクトが大きく、どうしても受け入れ難いイメージが残りました。
後書きに書かれているように、過去の賢人•偉人たちに深く影響を与え続けてきた書物であることは間違い無いでしょう。しかし、わかりやすい新訳にも関わらず、この作品がどうしてそれほどの価値をもって受け止められてきたのかどうしてもわかりませんでした。
下巻を読んでみて、この印象がどう変わるかが楽しみです。