12月の真夏の日、ドン・アンセルモがピウラの街にやって来て『緑の家』と言う酒場と娼館を兼ねた店を作るところから始まります。
……と言う解説を手掛かりに読み始めたら、それと関係あるのかないのかわからない話が断て続けに幾つも出て来て面食らい、途方に暮れると思います。
一見ばらばらに思える複数のストーリーは、最後に全部繋がって途方もなく大きな世界が目の前に広がる仕掛けになっているのですが、何の下準備もなく読み始めても、止め処無く混乱して訳がわからなくなる事請け合いです。
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緑の家(上) (岩波文庫) 文庫 – 2010/8/20
M.バルガス=リョサ
(著),
木村 榮一
(翻訳)
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インディオを手下に従えて他部族の略奪を繰り返す日本人、アマゾン奥地の村の尼僧院で暮らすインディオの少女、砂の降りしきる町に流れ着き、娼館「緑の家」を建てる盲目のハープ弾き……。広大なペルー・アマゾンを舞台に、さまざまな人間たちの姿と現実を浮かび上がらせる、物語の壮大な交響楽。現代ラテンアメリカ文学の傑作。(全2冊)
- 本の長さ368ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2010/8/20
- 寸法10.5 x 1.5 x 15 cm
- ISBN-104003279611
- ISBN-13978-4003279618
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2010/8/20)
- 発売日 : 2010/8/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 368ページ
- ISBN-10 : 4003279611
- ISBN-13 : 978-4003279618
- 寸法 : 10.5 x 1.5 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 305,827位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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5 星
五つの物語に五色の付箋
五つの大河的物語が順不同かつ時系列無関係に交錯。章どころか段落すら変わらないで別の物語になってることもしばしばしば。その上 同じ人物が物語によって別の呼び名で出てきたり、逆に同じの名前の別の人物がいたり、もう何がなんだか…。ところによっては「」も改行もなく会話が繰り広げられて混乱に拍車がかかります。それでも南米文学の金字塔なので何とか読破しようと、五つの物語に五色の付箋を用いてみました。状況は相応に改善したものの混乱が解消されるに至らず、、ここで思い付いたのが舞台が大きく二つあるので付箋を付ける箇所を、舞台がアマゾンなら上に、舞台がピラウなら下に分けること。これでようやっとうまく読み進めることが叶いました。そこまで労苦を重ねたおかげで、読み終えた今 心には深い感慨と鮮烈な忘れ難い印象が刻み込まれています。これを狙ってかくも難読な構成にしているのであれば、さすがノーベル賞作家です。自分にはどうしようもない時代、環境、状況。その中でもがいて生きて、やがて果ていくのが人生なのだと、知命を越えるとよく分かります。それをリョサはこの小説で見事に描き切っています。読みにくさがどこか安部公房の箱男に似ている「緑の家」、読んでよかった。忘れ得ぬ読書体験でした
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2021年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新聞の書評を見て購入。本屋だと在庫なく、アマゾンで、安く品質の良いものか購入できて良かったです。
2018年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
密林に降る雨、湿気と水蒸気に満ちた熱く重い大気、むせる木々の匂い、ボートの船底を打つ水の音、ぬるい川水の肌触りが、読み終えた後もずっと、折にふれ脳裏にフラッシュバックし、それを確かめるためにまたこの本に手を伸ばす。そんな本。
切望に駆られ生きる男達と、運命に翻弄されながらも実は逞しい女達。長い川旅の途上で語られるフシーアの昔語りに、数十年の時を超えて過去と現在が交錯しループを続けるうちに読み手が真実を知って行くところは映画を見ているようだ。
切望に駆られ生きる男達と、運命に翻弄されながらも実は逞しい女達。長い川旅の途上で語られるフシーアの昔語りに、数十年の時を超えて過去と現在が交錯しループを続けるうちに読み手が真実を知って行くところは映画を見ているようだ。
2016年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新聞のお勧め欄にのっていたので読んでみましたが、中身を見てから買ったらよかったと思いました。モチベーションがないと読み進められない内容でした。
2018年5月7日に日本でレビュー済み
同じ著者の「密林の語り部」が面白かったので、代表作である本書を読みました。
ただし、この小説を構成するいくつかの大枠の物語が、それぞれブツ切りにされて、なおかつランダムに出てくるということなので、読みはじめる前に、下記のような予習をしました。
(1) 下巻末尾に載っている、大枠をなす5つの物語の概要をノートに筆写して覚えた。
(2) さらにインターネットで調べて、密林 (サンタ・マリーア・デ・ニエバ)と、砂漠の町(ピウラ)に大きく分けて書かれた登場人物群のうち主だった人物の簡単なプロフィールや経歴をノートにまとめた。
(3) ①ピウラの歴史・ハープ弾きアンセルモと盲目の少女アントニアの物語含む、②フーシア(主要人物のひとりで日系人)の物語〔密林〕、③フムとレアテギ(いずれも主要人物)、④リトゥーマとボニファシア(主要人物の男女、後に結婚する)、⑤セミナリオ事件(ピウラで起きた惨劇)、⑥リトゥーマの帰還・・・以上6つの区分けで、それぞれの主な出来事や事件を、出てくる本文中のページとともに箇条書きしているサイトを見て、予習した。(このサイトは大いに役立ちました。ただしページ数は、岩波文庫ではなく、たぶん新潮社の単行本によるのではないかと思います)
(4) 主要登場人物にかんする補足説明をサイト内で見つけたら、人物ごとの経歴に書き加えて行った。
以上の予習をしたうえで読み始めたおかげで、ブツ切りになった5つの物語の断片が、どんなにランダムに出てきても、惑うことなく、「ああこれはピウラの町での物語」「これはサンタ・マリーア・デ・ニエバでの話」「これは〇〇〇〇の話」「これは△△△の話」と、すぐに理解できた。
こうして読み進むにつれて、本作が物語として非常に面白いエピソードに満ち溢れていること、20世紀の南米ペルーの地方都市および、白人と原始的な裸のインディオが共存する密林地帯を舞台にした、前後40年間にわたる壮大な叙事詩と言っていいような作品であることが、徐々に明らかになっていく。
だからといって小難しい小説というわけでもなく、ユーモアさえまじえた作者一流の名調子で、物語が次から次へとズンズン進んでいく。
本作は、白人と原始的な裸族であるインディオたちとの軋轢がひとつのテーマを成しています。なかでも、主要人物のひとりであるアグアルナ族のフムの頑固一徹の性格が個性的です。
また、インディオの男性たちは体じゅうタトゥーだらけだったりして、恐いというイメージが強いけど、12歳~16歳くらいの若い女性たちはなかなか魅力的で、白人男性たちの憧れの的であるところが面白い。女性インディオの代表格は、ボニファシア (後にリトゥーマと結婚) とシャプラ族の女(日系人フシーアの愛人で、後にフシーアの部下で薬物中毒者パンターチャのものになる)ですかね。
からっきし女性に縁のなかった麻薬常習者パンターチャが、シャプラン族の女をもらい受けて、すごく幸せそうにニヤニヤしている姿が印象的でした。
前述のとおり大枠の5つの物語がブツ切りにされたうえにシャッフルされているので、読むという行為が、さながらジグソーパズルの各ピースを嵌めこんでいくような作業になっているのには驚かされました。
要するに、あれだけ予習をしてプロットを頭に叩き込んでいるにもかかわらず、たとえて言えば、推理小説で、事件解決のヒントが小出しに出てきて、事件の全貌が徐々に明らかになっていく知的興奮みたいなものが感じられました。
だから、バルガス=リョサが、あえてこんな常道から外れまくったランダム&シャッフルした書き方を選んだのには、それなりの理由があったわけです。
これが誇張でない証拠に、物語の最後、100ページ近い長大なエピローグ (全4章からなる) では、推理小説の終りで、全ての謎が解明される部分のような雰囲気を感じました。
予習しないと醍醐味を味わえないというのも、変といえば変ですが、その労力さえ惜しまなければ、すばらしい物語体験ができること請け合いです。
最後まで読んでみて、印象的な場面は数多くあったけど、娼館〈緑の家〉のオーナーでハープ弾きのアンセルモと、孤児で薄幸の美少女アントニア(盲目)との純粋すぎる愛の物語がひときわ心に残りました。
ただし、この小説を構成するいくつかの大枠の物語が、それぞれブツ切りにされて、なおかつランダムに出てくるということなので、読みはじめる前に、下記のような予習をしました。
(1) 下巻末尾に載っている、大枠をなす5つの物語の概要をノートに筆写して覚えた。
(2) さらにインターネットで調べて、密林 (サンタ・マリーア・デ・ニエバ)と、砂漠の町(ピウラ)に大きく分けて書かれた登場人物群のうち主だった人物の簡単なプロフィールや経歴をノートにまとめた。
(3) ①ピウラの歴史・ハープ弾きアンセルモと盲目の少女アントニアの物語含む、②フーシア(主要人物のひとりで日系人)の物語〔密林〕、③フムとレアテギ(いずれも主要人物)、④リトゥーマとボニファシア(主要人物の男女、後に結婚する)、⑤セミナリオ事件(ピウラで起きた惨劇)、⑥リトゥーマの帰還・・・以上6つの区分けで、それぞれの主な出来事や事件を、出てくる本文中のページとともに箇条書きしているサイトを見て、予習した。(このサイトは大いに役立ちました。ただしページ数は、岩波文庫ではなく、たぶん新潮社の単行本によるのではないかと思います)
(4) 主要登場人物にかんする補足説明をサイト内で見つけたら、人物ごとの経歴に書き加えて行った。
以上の予習をしたうえで読み始めたおかげで、ブツ切りになった5つの物語の断片が、どんなにランダムに出てきても、惑うことなく、「ああこれはピウラの町での物語」「これはサンタ・マリーア・デ・ニエバでの話」「これは〇〇〇〇の話」「これは△△△の話」と、すぐに理解できた。
こうして読み進むにつれて、本作が物語として非常に面白いエピソードに満ち溢れていること、20世紀の南米ペルーの地方都市および、白人と原始的な裸のインディオが共存する密林地帯を舞台にした、前後40年間にわたる壮大な叙事詩と言っていいような作品であることが、徐々に明らかになっていく。
だからといって小難しい小説というわけでもなく、ユーモアさえまじえた作者一流の名調子で、物語が次から次へとズンズン進んでいく。
本作は、白人と原始的な裸族であるインディオたちとの軋轢がひとつのテーマを成しています。なかでも、主要人物のひとりであるアグアルナ族のフムの頑固一徹の性格が個性的です。
また、インディオの男性たちは体じゅうタトゥーだらけだったりして、恐いというイメージが強いけど、12歳~16歳くらいの若い女性たちはなかなか魅力的で、白人男性たちの憧れの的であるところが面白い。女性インディオの代表格は、ボニファシア (後にリトゥーマと結婚) とシャプラ族の女(日系人フシーアの愛人で、後にフシーアの部下で薬物中毒者パンターチャのものになる)ですかね。
からっきし女性に縁のなかった麻薬常習者パンターチャが、シャプラン族の女をもらい受けて、すごく幸せそうにニヤニヤしている姿が印象的でした。
前述のとおり大枠の5つの物語がブツ切りにされたうえにシャッフルされているので、読むという行為が、さながらジグソーパズルの各ピースを嵌めこんでいくような作業になっているのには驚かされました。
要するに、あれだけ予習をしてプロットを頭に叩き込んでいるにもかかわらず、たとえて言えば、推理小説で、事件解決のヒントが小出しに出てきて、事件の全貌が徐々に明らかになっていく知的興奮みたいなものが感じられました。
だから、バルガス=リョサが、あえてこんな常道から外れまくったランダム&シャッフルした書き方を選んだのには、それなりの理由があったわけです。
これが誇張でない証拠に、物語の最後、100ページ近い長大なエピローグ (全4章からなる) では、推理小説の終りで、全ての謎が解明される部分のような雰囲気を感じました。
予習しないと醍醐味を味わえないというのも、変といえば変ですが、その労力さえ惜しまなければ、すばらしい物語体験ができること請け合いです。
最後まで読んでみて、印象的な場面は数多くあったけど、娼館〈緑の家〉のオーナーでハープ弾きのアンセルモと、孤児で薄幸の美少女アントニア(盲目)との純粋すぎる愛の物語がひときわ心に残りました。
2019年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
リクエストに応えて購入。
2011年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
物語が入り乱れ、分かれ、合流し、また分かれる。熱く、ドロドロとして、濁っている。
そして、最後は大河となって、大きな物語となって海に注いだ。アマゾン河のような小説だった。
複数の物語が進行し、時系列もバラバラになっていて、初めはわかりくい。だが、やがてその混沌とした世界ににどっぷりとはまっていく。
と、ぼくがまず内容よりも、構成について書いたように、その構成、方法論に目を奪われがち。
しかし、そのわかりにくい構成でも読者の読む気を損なわずにぐいぐいと引っ張っていくのは、内容そのものが圧倒的だから。
小説の舞台は、大量の蚊やタランチュラがうごめく密林と、夜になると砂の雨が降る砂漠の二つ。人間が生きるにはギリギリの環境。
だから、そこで生きている人々は、自然に呑まれない圧倒的な生命力を持つ。
文明と接触したことがないインディオ、日系ブラジル人の盗賊、娼婦、修道女、盲目のハープ弾き・・・
過酷な環境がその特異な登場人物を生み出すのだろう、日本はもちろん、欧米の小説でもみたことがない強烈な人物ばかり。
その圧倒的な生命力に圧倒されて後半はほとんど放心状態。
世界には自分の知らない世界があり、みたこともきいたこともないような、そして、これからもみることがないだろう人間が懸命に生きている。まるで、ぼくたちと同じように。そう思わせてくれる地球の裏側からの小説。
そして、最後は大河となって、大きな物語となって海に注いだ。アマゾン河のような小説だった。
複数の物語が進行し、時系列もバラバラになっていて、初めはわかりくい。だが、やがてその混沌とした世界ににどっぷりとはまっていく。
と、ぼくがまず内容よりも、構成について書いたように、その構成、方法論に目を奪われがち。
しかし、そのわかりにくい構成でも読者の読む気を損なわずにぐいぐいと引っ張っていくのは、内容そのものが圧倒的だから。
小説の舞台は、大量の蚊やタランチュラがうごめく密林と、夜になると砂の雨が降る砂漠の二つ。人間が生きるにはギリギリの環境。
だから、そこで生きている人々は、自然に呑まれない圧倒的な生命力を持つ。
文明と接触したことがないインディオ、日系ブラジル人の盗賊、娼婦、修道女、盲目のハープ弾き・・・
過酷な環境がその特異な登場人物を生み出すのだろう、日本はもちろん、欧米の小説でもみたことがない強烈な人物ばかり。
その圧倒的な生命力に圧倒されて後半はほとんど放心状態。
世界には自分の知らない世界があり、みたこともきいたこともないような、そして、これからもみることがないだろう人間が懸命に生きている。まるで、ぼくたちと同じように。そう思わせてくれる地球の裏側からの小説。
2020年12月4日に日本でレビュー済み
五つの大河的物語が順不同かつ時系列無関係に交錯。章どころか段落すら変わらないで別の物語になってることもしばしばしば。その上 同じ人物が物語によって別の呼び名で出てきたり、逆に同じの名前の別の人物がいたり、もう何がなんだか…。ところによっては「」も改行もなく会話が繰り広げられて混乱に拍車がかかります。
それでも南米文学の金字塔なので何とか読破しようと、五つの物語に五色の付箋を用いてみました。状況は相応に改善したものの混乱が解消されるに至らず、、ここで思い付いたのが舞台が大きく二つあるので付箋を付ける箇所を、舞台がアマゾンなら上に、舞台がピラウなら下に分けること。これでようやっとうまく読み進めることが叶いました。
そこまで労苦を重ねたおかげで、読み終えた今 心には深い感慨と鮮烈な忘れ難い印象が刻み込まれています。これを狙ってかくも難読な構成にしているのであれば、さすがノーベル賞作家です。
自分にはどうしようもない時代、環境、状況。その中でもがいて生きて、やがて果ていくのが人生なのだと、知命を越えるとよく分かります。それをリョサはこの小説で見事に描き切っています。
読みにくさがどこか安部公房の箱男に似ている「緑の家」、読んでよかった。忘れ得ぬ読書体験でした
それでも南米文学の金字塔なので何とか読破しようと、五つの物語に五色の付箋を用いてみました。状況は相応に改善したものの混乱が解消されるに至らず、、ここで思い付いたのが舞台が大きく二つあるので付箋を付ける箇所を、舞台がアマゾンなら上に、舞台がピラウなら下に分けること。これでようやっとうまく読み進めることが叶いました。
そこまで労苦を重ねたおかげで、読み終えた今 心には深い感慨と鮮烈な忘れ難い印象が刻み込まれています。これを狙ってかくも難読な構成にしているのであれば、さすがノーベル賞作家です。
自分にはどうしようもない時代、環境、状況。その中でもがいて生きて、やがて果ていくのが人生なのだと、知命を越えるとよく分かります。それをリョサはこの小説で見事に描き切っています。
読みにくさがどこか安部公房の箱男に似ている「緑の家」、読んでよかった。忘れ得ぬ読書体験でした

五つの大河的物語が順不同かつ時系列無関係に交錯。章どころか段落すら変わらないで別の物語になってることもしばしばしば。その上 同じ人物が物語によって別の呼び名で出てきたり、逆に同じの名前の別の人物がいたり、もう何がなんだか…。ところによっては「」も改行もなく会話が繰り広げられて混乱に拍車がかかります。
それでも南米文学の金字塔なので何とか読破しようと、五つの物語に五色の付箋を用いてみました。状況は相応に改善したものの混乱が解消されるに至らず、、ここで思い付いたのが舞台が大きく二つあるので付箋を付ける箇所を、舞台がアマゾンなら上に、舞台がピラウなら下に分けること。これでようやっとうまく読み進めることが叶いました。
そこまで労苦を重ねたおかげで、読み終えた今 心には深い感慨と鮮烈な忘れ難い印象が刻み込まれています。これを狙ってかくも難読な構成にしているのであれば、さすがノーベル賞作家です。
自分にはどうしようもない時代、環境、状況。その中でもがいて生きて、やがて果ていくのが人生なのだと、知命を越えるとよく分かります。それをリョサはこの小説で見事に描き切っています。
読みにくさがどこか安部公房の箱男に似ている「緑の家」、読んでよかった。忘れ得ぬ読書体験でした
それでも南米文学の金字塔なので何とか読破しようと、五つの物語に五色の付箋を用いてみました。状況は相応に改善したものの混乱が解消されるに至らず、、ここで思い付いたのが舞台が大きく二つあるので付箋を付ける箇所を、舞台がアマゾンなら上に、舞台がピラウなら下に分けること。これでようやっとうまく読み進めることが叶いました。
そこまで労苦を重ねたおかげで、読み終えた今 心には深い感慨と鮮烈な忘れ難い印象が刻み込まれています。これを狙ってかくも難読な構成にしているのであれば、さすがノーベル賞作家です。
自分にはどうしようもない時代、環境、状況。その中でもがいて生きて、やがて果ていくのが人生なのだと、知命を越えるとよく分かります。それをリョサはこの小説で見事に描き切っています。
読みにくさがどこか安部公房の箱男に似ている「緑の家」、読んでよかった。忘れ得ぬ読書体験でした
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