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変身物語 上(オウィディウス) (岩波文庫 赤 120-1) 文庫 – 1981/9/16
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- ISBN-104003212010
- ISBN-13978-4003212011
- 出版社岩波書店
- 発売日1981/9/16
- 言語日本語
- 寸法10.5 x 2.2 x 14.8 cm
- 本の長さ366ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1981/9/16)
- 発売日 : 1981/9/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 366ページ
- ISBN-10 : 4003212010
- ISBN-13 : 978-4003212011
- 寸法 : 10.5 x 2.2 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 238,650位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 94位ギリシャ・ラテン文学
- - 938位その他の外国文学研究関連書籍
- - 1,662位岩波文庫
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー
5 星
霊魂の不滅を謳った変身譚である!!
『変身物語』は、古代ローマの詩人オウィディウスによる全15巻の韻文(ヘクサメトロス)物語で、モチーフを主にギリシア・ローマ神話からとった変身譚からなる。最高神ユピテルの怒りに触れて起きた大洪水で奇跡的に助かったデウカリオンとピュラの夫婦がうしろ向きに投げた石が人間に変身したという物語を皮切りに、250話ほどが語られる。オウィディウス(BC43-AD18年)はローマから90マイルほど離れたスルモーという町に生まれた天性の詩人であるが、「詩篇と過ち」によって、AD8年、時の皇帝アウグストゥス(BC63-AD14年)から流刑地トミスに追放となり、10年後その地で失意のうちに没した。皮肉にも、彼の『変身物語』は、皇帝アウグストゥスの養父カエサルが死後に星に変身する物語を語り終えたあと、皇帝の長寿を祈って終っている。“願わくは、神々よ、剣と炎をしりぞけて、アイネイアスとともにこの地へおいでになったあの神々よ! それにまた、もろもろの「国つ神」よ! 都の生みの親であるロムルスよ! 無敵のロムルスの父、軍神マルスよ! カエサル家の守護神にまじって、あつい尊崇を受けるウェスタよ! この女神と並んで、同じくカエサル家に祀られるアポロンよ! カピトリウムの丘の、いや高い神殿に鎮座するユピテルよ! そのほかにも、詩人の呼びかけを受けるにふさわしい神々よ! アウグストゥスが、みずからの支配するこの世界を去る日は、はるかに遠く、いまの時代よりもずっとあとでありますように!”そして、同じ巻にはピュタゴラスが登場し、変身を肯定的にとらえる輪廻転生の説を披露するのである。どうもこの説法、お釈迦様の説法を聞いているような気分となる。考えてみると、ピュタゴラスとお釈迦様は住むところは遠く離れていてもほぼ同じ時代を生きたのだから、考えることが似ていてもおかしくないのかもしれない。“冷たい死の恐怖におびえている人間たちよ、どうしてあの世を恐れるのか? 暗闇と、名前だけの虚像を? 詩人たちのたわごと、架空の世界のあの危難を、どうしてこわがるのか? われわれのからだは、火葬堆の炎に焼かれようとも、ながい年月のうちに朽ち果てようとも、何の苦しみも受けるものではないと知るべきなのだ。霊魂にいたっては、これは死ぬことがなく、以前のすみかを去っても、つねに新居に迎えられて、そこに生きつづけ、そこをすみかとする。・・・万物は流転する。何ひとつとして滅びはしない。魂は、さまよい、こちらからあちらへ、あちらからこちらへと移動して、気にいったからだに住みつく。獣から人間のからだへ、われわれ人間から獣へと移り、けっして滅びはしないのだ。柔らかな蝋には新しい型を押すことができ、したがって、それはもとのままではいられないし、いつも同じ形をたもつことはできないが、しかし同じ蝋であることには変わりがない。それと同じように、霊魂も、つねに同じものでありながら、いろんな姿のなかへ移り住む・・・わたしの言葉を信じてもらいたいのだが、この全世界に、何ひとつ滅びるものはないのだ。さまざまに変化し、新しい姿をとってゆくというだけのことなのだ。生まれるとは、前とは違ったものになることの始まりをいい、死とは、前と同じ状態をやめることをいう。あちらのものがこちらに、こちらのものがあちらへ移行することがあるかもしれないが、しかし、総体からいえば、すべて不変だ”
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
事前の知識、ブラスのテキストがあると楽しめる.「ギリシヤ神話の教科書」手元にあると◎
2023年11月19日に日本でレビュー済み
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届くのが遅かったのですが、商品の状態も良かったです。
2023年9月23日に日本でレビュー済み
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最近、講談社学術文庫からも立派な注がついた変身物語が出版されたけど、そちらは古い岩波版とは違い詩節ごとに改行されて原典の雰囲気に合わせたもの。岩波版は散文訳であるので詩というよりも小説・物語として読める。
純粋に面白いと感じるのはやっぱ岩波版かな。原文寄りを求めるなら講談社版がいいかもしれないけど、まず面白いと感じることがないと古典を読みつづけるのは難しい。
オウィディウスはローマ人だけど、内容はギリシャ人のギリシャ神話(たとえばアポロドロス)よりも纏まりがあって神話の総体を知ることができる。詩聖ウェルギリウスと近い時代の人だが、個人的にはオウィディウスの方が好きだな。
純粋に面白いと感じるのはやっぱ岩波版かな。原文寄りを求めるなら講談社版がいいかもしれないけど、まず面白いと感じることがないと古典を読みつづけるのは難しい。
オウィディウスはローマ人だけど、内容はギリシャ人のギリシャ神話(たとえばアポロドロス)よりも纏まりがあって神話の総体を知ることができる。詩聖ウェルギリウスと近い時代の人だが、個人的にはオウィディウスの方が好きだな。
2023年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オウィディウスアレンジがあるものの、ギリシャ神話の物語を幅広く読める。
現在のイメージとの差異などが非常に面白い
現在のイメージとの差異などが非常に面白い
2013年7月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なかなか気づかないが、面白いギリシャ神話を集めた話。下も岩波から継続出版されているのにアマゾンでは古本しか扱わないのは合点がいかない。
2019年8月7日に日本でレビュー済み
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オウィディウスの人生は晩年不遇だったらしい。
元々、貴族として生まれたが幼くして詩才を発揮し詩人になった。
しかし、どうやら恋愛物の詩がアウグストゥス皇帝の不興を買い流罪になる。
そして、流罪先のコンスタンツァで果てる。
ともあれ作品は堂々たるものだ。
変身をモチーフにして人間の身勝手さ、強欲、残忍さ、虚栄心
人生の儚さ、悲しみ等をよく表していた。
なにやら、ピュタゴラスが唱えた魂の不滅、及び輪廻転生を信じたがゆえの変身物語だったようだ。
本人としてはウェルギリウスの「アエネイス」の向こうを張る野心もあったようだ。
元々、貴族として生まれたが幼くして詩才を発揮し詩人になった。
しかし、どうやら恋愛物の詩がアウグストゥス皇帝の不興を買い流罪になる。
そして、流罪先のコンスタンツァで果てる。
ともあれ作品は堂々たるものだ。
変身をモチーフにして人間の身勝手さ、強欲、残忍さ、虚栄心
人生の儚さ、悲しみ等をよく表していた。
なにやら、ピュタゴラスが唱えた魂の不滅、及び輪廻転生を信じたがゆえの変身物語だったようだ。
本人としてはウェルギリウスの「アエネイス」の向こうを張る野心もあったようだ。
2013年2月8日に日本でレビュー済み
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紀元頃、最盛期の爛熟しきったローマで、あの、オウィディウスが著したとなれば、相当、色濃い脚色が入っていると思える。個々のエピソードは、1〜2ページ程度なので、話が捻じ曲がる程の事も無いのだろうが。
とは言え、これが、現代で入手できる、最古の体系立ったギリシア(ヨーロッパ?)神話らしい。2000年余の風雪に、良くも、これだけ、残って来たものである。この後に台頭した、キリスト教からの迫害に良く耐えたものだ。それだけ、多くの人々に愛され、文化史的にも、貴重な資料として、扱われて来たということだろう。
話を読んでいると、日本の古事記等に現れる、八百万の神々に良く似ている。多神教の神々は、どこも同じような性格を持つものだろうか。もしくは、そうした、考え方が、伝播し、類似の枝葉を伸ばしたのだろうか。アフリカに発した、人間が、中東を経て、アジアへ、ヨーロッパへと、拡がって行った、その痕跡を見るような、また、綿々と伝わった心の奥底の思いを垣間見るような、妙な望郷感に捉われる。
とは言え、これが、現代で入手できる、最古の体系立ったギリシア(ヨーロッパ?)神話らしい。2000年余の風雪に、良くも、これだけ、残って来たものである。この後に台頭した、キリスト教からの迫害に良く耐えたものだ。それだけ、多くの人々に愛され、文化史的にも、貴重な資料として、扱われて来たということだろう。
話を読んでいると、日本の古事記等に現れる、八百万の神々に良く似ている。多神教の神々は、どこも同じような性格を持つものだろうか。もしくは、そうした、考え方が、伝播し、類似の枝葉を伸ばしたのだろうか。アフリカに発した、人間が、中東を経て、アジアへ、ヨーロッパへと、拡がって行った、その痕跡を見るような、また、綿々と伝わった心の奥底の思いを垣間見るような、妙な望郷感に捉われる。
2016年12月27日に日本でレビュー済み
『変身物語』は、古代ローマの詩人オウィディウスによる全15巻の韻文(ヘクサメトロス)物語で、モチーフを主にギリシア・ローマ神話からとった変身譚からなる。最高神ユピテルの怒りに触れて起きた大洪水で奇跡的に助かったデウカリオンとピュラの夫婦がうしろ向きに投げた石が人間に変身したという物語を皮切りに、250話ほどが語られる。
オウィディウス(BC43-AD18年)はローマから90マイルほど離れたスルモーという町に生まれた天性の詩人であるが、「詩篇と過ち」によって、AD8年、時の皇帝アウグストゥス(BC63-AD14年)から流刑地トミスに追放となり、10年後その地で失意のうちに没した。皮肉にも、彼の『変身物語』は、皇帝アウグストゥスの養父カエサルが死後に星に変身する物語を語り終えたあと、皇帝の長寿を祈って終っている。
“願わくは、神々よ、剣と炎をしりぞけて、アイネイアスとともにこの地へおいでになったあの神々よ! それにまた、もろもろの「国つ神」よ! 都の生みの親であるロムルスよ! 無敵のロムルスの父、軍神マルスよ! カエサル家の守護神にまじって、あつい尊崇を受けるウェスタよ! この女神と並んで、同じくカエサル家に祀られるアポロンよ! カピトリウムの丘の、いや高い神殿に鎮座するユピテルよ! そのほかにも、詩人の呼びかけを受けるにふさわしい神々よ! アウグストゥスが、みずからの支配するこの世界を去る日は、はるかに遠く、いまの時代よりもずっとあとでありますように!”
そして、同じ巻にはピュタゴラスが登場し、変身を肯定的にとらえる輪廻転生の説を披露するのである。どうもこの説法、お釈迦様の説法を聞いているような気分となる。考えてみると、ピュタゴラスとお釈迦様は住むところは遠く離れていてもほぼ同じ時代を生きたのだから、考えることが似ていてもおかしくないのかもしれない。
“冷たい死の恐怖におびえている人間たちよ、どうしてあの世を恐れるのか? 暗闇と、名前だけの虚像を? 詩人たちのたわごと、架空の世界のあの危難を、どうしてこわがるのか? われわれのからだは、火葬堆の炎に焼かれようとも、ながい年月のうちに朽ち果てようとも、何の苦しみも受けるものではないと知るべきなのだ。霊魂にいたっては、これは死ぬことがなく、以前のすみかを去っても、つねに新居に迎えられて、そこに生きつづけ、そこをすみかとする。・・・万物は流転する。何ひとつとして滅びはしない。魂は、さまよい、こちらからあちらへ、あちらからこちらへと移動して、気にいったからだに住みつく。獣から人間のからだへ、われわれ人間から獣へと移り、けっして滅びはしないのだ。柔らかな蝋には新しい型を押すことができ、したがって、それはもとのままではいられないし、いつも同じ形をたもつことはできないが、しかし同じ蝋であることには変わりがない。それと同じように、霊魂も、つねに同じものでありながら、いろんな姿のなかへ移り住む・・・わたしの言葉を信じてもらいたいのだが、この全世界に、何ひとつ滅びるものはないのだ。さまざまに変化し、新しい姿をとってゆくというだけのことなのだ。生まれるとは、前とは違ったものになることの始まりをいい、死とは、前と同じ状態をやめることをいう。あちらのものがこちらに、こちらのものがあちらへ移行することがあるかもしれないが、しかし、総体からいえば、すべて不変だ”
オウィディウス(BC43-AD18年)はローマから90マイルほど離れたスルモーという町に生まれた天性の詩人であるが、「詩篇と過ち」によって、AD8年、時の皇帝アウグストゥス(BC63-AD14年)から流刑地トミスに追放となり、10年後その地で失意のうちに没した。皮肉にも、彼の『変身物語』は、皇帝アウグストゥスの養父カエサルが死後に星に変身する物語を語り終えたあと、皇帝の長寿を祈って終っている。
“願わくは、神々よ、剣と炎をしりぞけて、アイネイアスとともにこの地へおいでになったあの神々よ! それにまた、もろもろの「国つ神」よ! 都の生みの親であるロムルスよ! 無敵のロムルスの父、軍神マルスよ! カエサル家の守護神にまじって、あつい尊崇を受けるウェスタよ! この女神と並んで、同じくカエサル家に祀られるアポロンよ! カピトリウムの丘の、いや高い神殿に鎮座するユピテルよ! そのほかにも、詩人の呼びかけを受けるにふさわしい神々よ! アウグストゥスが、みずからの支配するこの世界を去る日は、はるかに遠く、いまの時代よりもずっとあとでありますように!”
そして、同じ巻にはピュタゴラスが登場し、変身を肯定的にとらえる輪廻転生の説を披露するのである。どうもこの説法、お釈迦様の説法を聞いているような気分となる。考えてみると、ピュタゴラスとお釈迦様は住むところは遠く離れていてもほぼ同じ時代を生きたのだから、考えることが似ていてもおかしくないのかもしれない。
“冷たい死の恐怖におびえている人間たちよ、どうしてあの世を恐れるのか? 暗闇と、名前だけの虚像を? 詩人たちのたわごと、架空の世界のあの危難を、どうしてこわがるのか? われわれのからだは、火葬堆の炎に焼かれようとも、ながい年月のうちに朽ち果てようとも、何の苦しみも受けるものではないと知るべきなのだ。霊魂にいたっては、これは死ぬことがなく、以前のすみかを去っても、つねに新居に迎えられて、そこに生きつづけ、そこをすみかとする。・・・万物は流転する。何ひとつとして滅びはしない。魂は、さまよい、こちらからあちらへ、あちらからこちらへと移動して、気にいったからだに住みつく。獣から人間のからだへ、われわれ人間から獣へと移り、けっして滅びはしないのだ。柔らかな蝋には新しい型を押すことができ、したがって、それはもとのままではいられないし、いつも同じ形をたもつことはできないが、しかし同じ蝋であることには変わりがない。それと同じように、霊魂も、つねに同じものでありながら、いろんな姿のなかへ移り住む・・・わたしの言葉を信じてもらいたいのだが、この全世界に、何ひとつ滅びるものはないのだ。さまざまに変化し、新しい姿をとってゆくというだけのことなのだ。生まれるとは、前とは違ったものになることの始まりをいい、死とは、前と同じ状態をやめることをいう。あちらのものがこちらに、こちらのものがあちらへ移行することがあるかもしれないが、しかし、総体からいえば、すべて不変だ”
『変身物語』は、古代ローマの詩人オウィディウスによる全15巻の韻文(ヘクサメトロス)物語で、モチーフを主にギリシア・ローマ神話からとった変身譚からなる。最高神ユピテルの怒りに触れて起きた大洪水で奇跡的に助かったデウカリオンとピュラの夫婦がうしろ向きに投げた石が人間に変身したという物語を皮切りに、250話ほどが語られる。
オウィディウス(BC43-AD18年)はローマから90マイルほど離れたスルモーという町に生まれた天性の詩人であるが、「詩篇と過ち」によって、AD8年、時の皇帝アウグストゥス(BC63-AD14年)から流刑地トミスに追放となり、10年後その地で失意のうちに没した。皮肉にも、彼の『変身物語』は、皇帝アウグストゥスの養父カエサルが死後に星に変身する物語を語り終えたあと、皇帝の長寿を祈って終っている。
“願わくは、神々よ、剣と炎をしりぞけて、アイネイアスとともにこの地へおいでになったあの神々よ! それにまた、もろもろの「国つ神」よ! 都の生みの親であるロムルスよ! 無敵のロムルスの父、軍神マルスよ! カエサル家の守護神にまじって、あつい尊崇を受けるウェスタよ! この女神と並んで、同じくカエサル家に祀られるアポロンよ! カピトリウムの丘の、いや高い神殿に鎮座するユピテルよ! そのほかにも、詩人の呼びかけを受けるにふさわしい神々よ! アウグストゥスが、みずからの支配するこの世界を去る日は、はるかに遠く、いまの時代よりもずっとあとでありますように!”
そして、同じ巻にはピュタゴラスが登場し、変身を肯定的にとらえる輪廻転生の説を披露するのである。どうもこの説法、お釈迦様の説法を聞いているような気分となる。考えてみると、ピュタゴラスとお釈迦様は住むところは遠く離れていてもほぼ同じ時代を生きたのだから、考えることが似ていてもおかしくないのかもしれない。
“冷たい死の恐怖におびえている人間たちよ、どうしてあの世を恐れるのか? 暗闇と、名前だけの虚像を? 詩人たちのたわごと、架空の世界のあの危難を、どうしてこわがるのか? われわれのからだは、火葬堆の炎に焼かれようとも、ながい年月のうちに朽ち果てようとも、何の苦しみも受けるものではないと知るべきなのだ。霊魂にいたっては、これは死ぬことがなく、以前のすみかを去っても、つねに新居に迎えられて、そこに生きつづけ、そこをすみかとする。・・・万物は流転する。何ひとつとして滅びはしない。魂は、さまよい、こちらからあちらへ、あちらからこちらへと移動して、気にいったからだに住みつく。獣から人間のからだへ、われわれ人間から獣へと移り、けっして滅びはしないのだ。柔らかな蝋には新しい型を押すことができ、したがって、それはもとのままではいられないし、いつも同じ形をたもつことはできないが、しかし同じ蝋であることには変わりがない。それと同じように、霊魂も、つねに同じものでありながら、いろんな姿のなかへ移り住む・・・わたしの言葉を信じてもらいたいのだが、この全世界に、何ひとつ滅びるものはないのだ。さまざまに変化し、新しい姿をとってゆくというだけのことなのだ。生まれるとは、前とは違ったものになることの始まりをいい、死とは、前と同じ状態をやめることをいう。あちらのものがこちらに、こちらのものがあちらへ移行することがあるかもしれないが、しかし、総体からいえば、すべて不変だ”
オウィディウス(BC43-AD18年)はローマから90マイルほど離れたスルモーという町に生まれた天性の詩人であるが、「詩篇と過ち」によって、AD8年、時の皇帝アウグストゥス(BC63-AD14年)から流刑地トミスに追放となり、10年後その地で失意のうちに没した。皮肉にも、彼の『変身物語』は、皇帝アウグストゥスの養父カエサルが死後に星に変身する物語を語り終えたあと、皇帝の長寿を祈って終っている。
“願わくは、神々よ、剣と炎をしりぞけて、アイネイアスとともにこの地へおいでになったあの神々よ! それにまた、もろもろの「国つ神」よ! 都の生みの親であるロムルスよ! 無敵のロムルスの父、軍神マルスよ! カエサル家の守護神にまじって、あつい尊崇を受けるウェスタよ! この女神と並んで、同じくカエサル家に祀られるアポロンよ! カピトリウムの丘の、いや高い神殿に鎮座するユピテルよ! そのほかにも、詩人の呼びかけを受けるにふさわしい神々よ! アウグストゥスが、みずからの支配するこの世界を去る日は、はるかに遠く、いまの時代よりもずっとあとでありますように!”
そして、同じ巻にはピュタゴラスが登場し、変身を肯定的にとらえる輪廻転生の説を披露するのである。どうもこの説法、お釈迦様の説法を聞いているような気分となる。考えてみると、ピュタゴラスとお釈迦様は住むところは遠く離れていてもほぼ同じ時代を生きたのだから、考えることが似ていてもおかしくないのかもしれない。
“冷たい死の恐怖におびえている人間たちよ、どうしてあの世を恐れるのか? 暗闇と、名前だけの虚像を? 詩人たちのたわごと、架空の世界のあの危難を、どうしてこわがるのか? われわれのからだは、火葬堆の炎に焼かれようとも、ながい年月のうちに朽ち果てようとも、何の苦しみも受けるものではないと知るべきなのだ。霊魂にいたっては、これは死ぬことがなく、以前のすみかを去っても、つねに新居に迎えられて、そこに生きつづけ、そこをすみかとする。・・・万物は流転する。何ひとつとして滅びはしない。魂は、さまよい、こちらからあちらへ、あちらからこちらへと移動して、気にいったからだに住みつく。獣から人間のからだへ、われわれ人間から獣へと移り、けっして滅びはしないのだ。柔らかな蝋には新しい型を押すことができ、したがって、それはもとのままではいられないし、いつも同じ形をたもつことはできないが、しかし同じ蝋であることには変わりがない。それと同じように、霊魂も、つねに同じものでありながら、いろんな姿のなかへ移り住む・・・わたしの言葉を信じてもらいたいのだが、この全世界に、何ひとつ滅びるものはないのだ。さまざまに変化し、新しい姿をとってゆくというだけのことなのだ。生まれるとは、前とは違ったものになることの始まりをいい、死とは、前と同じ状態をやめることをいう。あちらのものがこちらに、こちらのものがあちらへ移行することがあるかもしれないが、しかし、総体からいえば、すべて不変だ”
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