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山椒魚・遙拝隊長 他7編 (岩波文庫 緑 77-1) 文庫 – 1969/12/16

4.0 5つ星のうち4.0 33個の評価

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独得のユーモアとペーソス.その底に光る厳しく冷静な人間観察の眼.内外の文学を通じて比類のないユニークな作風をもって文壇に登場した作者の初期作品を中心とする短篇集.岩窟にまぎれこんだまま成長して出られなくなった「山椒魚」の悲喜劇,都会的哀愁の漂う「鯉」など,九篇を収める
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1969/12/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1969/12/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 158ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4003107713
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4003107713
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 33個の評価

著者について

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井伏 鱒二
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年9月24日に日本でレビュー済み
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名作はつねに新たな感情を呼び覚ます
2024年2月21日に日本でレビュー済み
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井伏鱒二の初期短編集『山椒魚・悠拝隊長』を入手して読んだ。
大昔に「山椒魚」を読んで面白くもなんともない作品だと記憶していたので、再度氏の代表作と言われている「山椒魚」を何度も繰り返し読んでみた。
が、独特のユーモアとペーソスなど感じるとることはできなかった。
本書に載せてある短編は九編だったが、ただ一遍のみ「へんろう宿」だけは秀逸な作品と思えた。
他の作品も読んでみようと思いながら本書を物足りない気持ちで読了したのです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年11月12日に日本でレビュー済み
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 久し振りに井伏鱒二の小説を読んでみて、江戸時代の戯作者のような洒脱な人だなぁ、と思った。現代風に言うと、「脱力系」とでもいうのだろうか。肩によけいな力を入れずに、人間の悲しみをユーモラスに描いている。
 表題作の「山椒魚」は、岩屋に閉じ込められた山椒魚をユーモラスに描いているが、おかしみのなかに深い悲しみがある。発表時、地方から都会に出てきた青年の孤独を寓意したものと受け取られたらしいが、現代でいえば「引きこもり」ということだろう。
 「槌ッアと九郎治ツァン」は、父母の呼び方で階級がわかるという話。家が裕福になるにつれ、母親を「オカカ」と呼んでいた子供が、「オカカン」と言うようになり、そして「オカアサン」となってゆく。
 「遥拝隊長」は戦後に発表された小説だが、声高に反戦を叫ぶのでなく、戦争の傷跡をユーモラスに描いている。

 井伏鱒二、若い人はあまり読まれないだろうけど、もっと読まれていい作家ですね。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年1月31日に日本でレビュー済み
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趣味の朗読に「へんろう宿」を読むため、台本とすべく岩波文庫(2013年60刷/1969年改版)を買った。読んで見ると、どうも引っかかるところが2個所ある。107頁10行目「・・と割合、達筆に男の筆蹟と見える字で・・」と、109頁11行目「・・いまに親の名や人相は・・」とである。そこで、念のために「自選全集第1巻」(1985年)の該当個所をみると、「・・と割合達筆に、男の筆蹟と見える字で・・」「・・いまだに親の名や人相は・・」とあって、意味の上からも、全集版の方がすっきりと読める。そこで、全文を比較してみると、岩波文庫版と自選全集版との相違は、上記を含めて25個所あることが分かった。
井伏鱒二は、自作にたびたび添削を加える人として知られており、ことに、自選全集版の「山椒魚」では、よく知られている末尾のおよそ1頁にわたる文章を削除したことが愛読者に大きなショックを与え賛否両論がある。
しかし、「へんろう宿」に関する限り、自選全集に見られる25個所の改訂の殆どが納得できるものであると私は考える。
因みに、新潮文庫版(2011年105刷改版)は、おおむね自選全集版に従っているが、5個所が岩波文庫と同じで、個人的には全集版より読みやすく好ましいと感じる。底本が何か知りたいところだ。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年2月21日に日本でレビュー済み
所用があって土佐に来た主人公はバスで寝過ごし、偶然に安芸町(高知県旧安芸町)・遍路(へんろう)岬までたどり着いてしまう。あいにく、町の中心にまで引き返すバスはない。主人公は、急いで戻らなければならない特段の理由もないので、遍路岬ゆいいつの宿に宿泊することにした。その辺りの漁師の住まいと外観は変わらないその宿には、客間が三部屋しかなく、想像できるように設備は貧弱、そして女中が五人しかいない(下の二人は小学生で今に続く部屋で一つの机を挟んで読本の書き取りをしており、主人公を見て黙ってお辞儀をしたという描写がある)。奥の客間に通された主人公は、部屋の調度の貧寒さに物悲しい情調とおそらくは多少の苛立ちをおぼえながら、「ぞうきんを大きくしたようなふとん」に入り、眠りにつく。しばらくして、行商人である隣客と女中の一人、上から3番目の50代くらいの年恰好のおクラばあさんが話をしているのが聞こえる。

「おカネばあさん(一番年かさの八十代の女性)はだれの子やね。やっぱり、へんろうか」。
「それやわかりませんよ。おカネばあさんのその前におったばあさんも、やっぱりここな宿に泊まったお客の捨てていった嬰児が、ここで年をとっておばあさんになりました。その前にいたおばあさんも、やっぱり同じような身の上じゃったということです。おまけにこの家では、みんな嬰児の親のことは知らせんようになっちょります。代々そういうしきたりになっちょります。どうせ昔は、宿帳じゃあいうものはありませざッつろう。捨て子の産みの親の名はわからんわけですきに、いまに親の名や人相は、子供らあに知らせんことになっちょります。」
「そんなら、いまこの家におる女の子も捨て子なのやな。はて、だれがそんなに捨て子にして行くのやろ。わしらはその親の量見が知れん。」
「けんど、わたしは五十年も前に捨てられた嬰児で、親の量見がわかるわけはありませんきに。きっと、この遍路岬に道中してくる途中、嬰児を持てあましているうちに、だれぞにこの宿屋の風習を習いましつろう。たいがい十年ごっといに、この家には嬰児が放ったくられて来ましたきに。」
「でも、みんな女の赤んぼちゅうのは不思議やないか。」
「男の子は太うなってしくじりますきに、親を追いかけて行て、返します。もしも親の行くえが知れんと、役所へ届けてしまいます。」
「戸籍面はなんとするのやね。女の子でも戸籍だけは届けるやろう。嫁にもいかんならんやろう。」
「いんや、この家で育ててもろうた恩がえしにはじめから後家のつもりで嫁に行きません。また浮気のようなことは、どうしてもしません。」
「はてなあ。よくそれで我慢が続いて来たものや」。

井伏鱒二の小説に出てくる者たちの方言は、その地にきちんと根を降ろした人々のものだという感じがする。彼が実際に耳にしたものだろうか、いまは想像することすらできないかつての日本の言葉の多様性のきらめきの面影が眼前に髣髴とするのだが、簡潔に紹介されたこの対話文が意味しているところは、もちろん遍路たちが置かれていた現実の峻烈な厳しさである。やむにやまれぬ理由で、嬰児を道連れに遍路を続けることができない者が一定数、いたのだろう。親と生き分かれた女の子を共同体がいかに包摂するのか、この困難な経験の堆積の中から、へんろう宿が生まれたのであろうことが明らかになる。男(の子)がおらず、女中五人しかいない理由も、明瞭に語られている。
語り手は、ここでもこの酷薄な背景を持つへんろう宿について受けた感情的な動揺をこれ見よがしに見せつけたりすることはしない。「……我慢が続いて来たものや」という行商の男の言葉の後に、おクラばあさんがどう答えたのかは、わからない。何らかの述懐があったと考えてもよいのだろうが、語り手は、意図的にこの会話に耳を傾けることを中止し(た風を装い)、「ハンカチでまた顔をおおい、そのうえでふとんをかぶって眠ることにした」。語り手は、対象との一定の距離の測定を自らに課しているようだ。安易な共感を臆面もなく表出することは、相手に対する最低限の慎みの欠如であると決めているようである。あるいは、内実はどうであれ、何かを我慢しながらも、諦めを持って平然と生に臨むのが、人間としてのあり方だと感じているようにも思える。
ただ、語り手の、へんろう宿の女たちのように、日々の暮らしをその毎日の要求にしたがい、精いっぱい生きていくことに対する強い共感は、隠せない。小説の最後の部分、戸口に二人の小学生の女の子の名札が「二つ仲良く並んでいた」のを目にし、齢八十のおばあさんから「どうぞ、気をつけておいでなさいませ、御機嫌よう。そういって、丁寧に私にお辞儀をした」というその文章のあたたかさ、さわやかさは、へんろう宿の周囲にはるばると広がる自然の描写へと違和感なくつながっていく。「その宿の横手の砂地には、浜木綿が幾株も生えていた。黒い浜砂と、葉の緑色の対象が格別であった」。世界は、どんなときも、そこにあるのである。
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2012年1月24日に日本でレビュー済み
「遥拝隊長」のみについてコメント。

フィクション固有の可能性をふんだんに生かして、
戦争の狂気の隠れた一面に光を当てることに成功している。

発狂した軍人(悠一)は、実は、トラックからの転落事故前から
すでに狂人化の過程を徐々に歩んでいたのではないか、と思われる。
転落事故はその過程を一気に進めたのだろう。
そしてそのような狂気の状態でも、当時の軍務では実は異様に見えなかった。
極端に言えば、全てが狂っていたからである。
そしてそのような狂人化のプロセスを進んでいたからこそ、
悠一のような特にとりえのないような人物が、
軍内ではやい出世(少尉)が可能だったのだ、という含みも感じられる。
この悠一はことあるごとに執拗に東方遥拝を繰り返し、
目下のものには高圧的に接し、
かといって高邁な人格の持ち主でもなく、意地汚い。
宴の出し物には故郷の童謡を繰り返し歌う以外に芸がない
という精神的な幼稚さもある。
戦争をほんの微かに揶揄したと思われる言葉をなにげなく口にした
部下にビンタ付きの説教をしたため、事故もからんで、その部下を死なせてしまう。

井伏鱒二の慧眼は、悠一の母やその村の空気にまで、
悠一を生み出した原因の一部を帰しているように思われる。
寡婦となった母は、旅館で売春もかねながら蓄えた豊富な金で、
自宅の門に田舎には不釣り合いな高い「コンクリートの」柱をたてる。
さらにワザと大きな音を出す鉄製の釣瓶縄を、そのお金で、井戸にすえる。
村人にその音がよく聞こえるように、わざと何度もその井戸をつかう。
そしてそのような「コンクリート」の柱を褒める村長。
この母親にとりついていた
何か非常にたちの悪い狂気の不気味さが感じられないだろうか。
この不気味さを浮き上がらせた井伏の能力はすばらしい。
ようするにこの母親は、不釣り合いなコンクリートの玄関の高い柱や、
見栄を誇示するために不快で大きな金属音をたてる鉄の鎖のように、
我が子を、悠一を育てたのではないかと想像されるのである。

どこにもあるような田舎の村の母子にとりついた
悪魔的な狂気の根源を確実にとらえることができなければ、
当時の日本を襲った狂気を、完全に取り除くことは不可能であるし、
その狂気の正体をつかむことは想像以上に困難なのだ、
という井伏の苦悩が感じられる。
その嗅ぎ当てられた暗黒の深さ、正確さ、独自性において、
この小篇は日本文学史の中で決して奪われることのない
地位を確保しつづけるであろうと思われる。
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2009年7月9日に日本でレビュー済み
「山椒魚」は井伏鱒二の代表作と知ってはいましたが、初めて読んでみて、その短さ(正味10ページ)と複雑な山椒魚の気持ちや感情の揺れを、まるで山椒魚が人間であるかのように表しているところに大変興味を持ちました。
この本には、その他、「鯉」、「屋根の上のサワン」、「休憩時間」、「夜ふけと梅の花」、「丹下氏邸」、「槌ツァと九郎治ツァンはけんかして」、「へんろう宿」、「遥拝隊長」の短編7編が収録されいます。
特にお気に入りは「槌ツァと九郎治ツァンはけんかして」です。子どもたちがお父さん、お母さんをどのように呼ぶかで、その村での階級的区別がつき、少しでも上の階級を目指すために、東京や大阪の言葉を取り入れようとする、明治初めの村でのちょっとした流行を、当時少年だった作者の目を通して、まじめに、かつ面白おかしく書いています。今でも地方にいけば多少なりともこのような話がありますが、あまりにも画一的、平均的でつまらなくなった現在の日本語を考えると大変興味深い短編だと思います。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年2月14日に日本でレビュー済み
ご存知井伏氏の短編集。氏の軽妙なユーモア、余韻を残す文章、詩人の眼による描写を堪能することができる。他にもいくつかの出版社から出されているが、同じ文庫でも値段や収録は様々。一番手頃でメジャーなのは、新潮文庫の『山椒魚』だと思うが、残念ながらそこには、この岩波文庫収録の「鯉」や「遥拝隊長」は収録されていない。勿論、岩波文庫にはない短編も新潮文庫には収録されていたりするのだが。

他の文庫になると、やや高くなる。本当は、そんなに長いものではないのだから、新潮文庫や岩波文庫でもう少し載せても良いように思うのだけれど。

「山椒魚」や「屋根の上のサワン」、「へんろう宿」といった収録作品が新潮文庫とかぶっているのが難点ではあるが、井伏作品が好きな人には「鯉」や「遥拝隊長」は外せないと思う。「丹下氏邸」なんかも、本書には収録されている。あまり高い本ではないので、新潮文庫を持っている人でも買って損はないはず。
29人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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