石の文章は,何か特別に重たい感情を含んで,僕た
ちの平穏を揺さぶってきます.彼はジャーナリストで
はありませんし,文章それ自体は終始無駄のないトー
ンで並べられている訳ですから,その感情は,石の伝
える事実から直接,伝わってくるもののようです.
石が伝えるところによれば,アフリカの子どもたち
は,労働力か戦力か,いずれにしても大人から一方的
に使われる存在でしかなく,自ら学び,考える機会の
一切を奪われてしまっています.大陸を象る歪な社会
が,その歪みを見て見ぬ振りをしてきた世界の冷淡さ
が,彼らにも平等に与えられているはずの感情を,そ
の豊かな想いを,抑え込んでしまっているのです.
「アフリカの子どもたち」を描いた,「子どもたち
のアフリカ」という本,僕たちが考える出発点として,
本書をお勧めします.
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子どもたちのアフリカ: 〈忘れられた大陸〉に希望の架け橋を 単行本 – 2005/4/20
石 弘之
(著)
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- 本の長さ228ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2005/4/20
- ISBN-104000228552
- ISBN-13978-4000228558
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2005/4/20)
- 発売日 : 2005/4/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 228ページ
- ISBN-10 : 4000228552
- ISBN-13 : 978-4000228558
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,138,249位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 289位アジア・アフリカのエリアスタディ
- - 3,554位家族問題
- - 7,629位政治入門
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年10月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょっと古い本でデータを新しくする必要ありだろうが、現在でも傾向的にはそんなに変わりはないだろう。
様々な事実が列記されていて、それなりに参考にはなると思う。
ただホンの少しの善意がなんとか現在の地獄の状況を解決しようと努力している中、世の中はあまりに多くの悪意に
満ち満ちている。トランプやボルソナロのような極端な人格が一国の大統領になってしまうということは、それらの
人格を良しとする「国民」というものが存在するということだ。ヨーロッパも同じような傾向にある。
いかに人間というものが悪意に満ちていて、自分勝手な動物かという証拠だ。
アフリカに未来はあるのだろうか?
様々な事実が列記されていて、それなりに参考にはなると思う。
ただホンの少しの善意がなんとか現在の地獄の状況を解決しようと努力している中、世の中はあまりに多くの悪意に
満ち満ちている。トランプやボルソナロのような極端な人格が一国の大統領になってしまうということは、それらの
人格を良しとする「国民」というものが存在するということだ。ヨーロッパも同じような傾向にある。
いかに人間というものが悪意に満ちていて、自分勝手な動物かという証拠だ。
アフリカに未来はあるのだろうか?
2008年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は「まえがき」で記す。世界は、こうしたアフリカの惨状をほぼ傍観してきたといってよいだろう。「米国のワシントン・ポスト紙のことばを借りれば、『無関心による大量虐殺』という非難があたっている。」10名もの方がレビューを書いておられるので、私は本文を紹介する。
P.39 アフリカでは、中高等学校の教師による女子生徒への性的虐待はあまりに日常的で、話題になることさえほとんどない。
P.68 女性性器切除(FGM)の対象は七〜一四歳。大人の女性が背後から少女を羽交い締めにしたり、胸の上に馬乗りになって動けないようにし、他の二人がそれぞれ片足を押さえて思い切り両足を開かせる。クリトリスと小陰唇を切り取り、大陰唇の内側の皮膚をそぎ落として、左右を三〜四本のトゲで串刺しにして癒着させる。
P.107 土地を持たない小作農民や移住者や季節労働者の場合、一家の働き手が病気で倒れたり、不時の出費が重なったり、収入の道が途絶えたりしたときには、唯一の「資産」である子どもを担保に借金するか、子どもを売るしかない。
P.131 麻薬中毒になった少年兵は、指揮官の命令のままに人を殺害し、略奪をくりかえすたびに「昇進」して他の少年兵の指揮官となる。村人を焼き殺す、他の少年の手足を切断する、少女をレイプして銃殺する、度胸試しと称して両親を殺す……。こうした残虐行為がゲーム感覚でくりかえされた。別の少年兵の告白によると「死刑執行を命じられ、罪人のノドをかき切り、心臓、肝臓、腎臓を食べ、血を飲むように強制されたが、麻薬の力で何でもできた」という。
出版からちょうど3年が経過しようとしている。本書で取り上げられた数多くの悲惨なデータが、この間に激減していることを信じたい。
P.39 アフリカでは、中高等学校の教師による女子生徒への性的虐待はあまりに日常的で、話題になることさえほとんどない。
P.68 女性性器切除(FGM)の対象は七〜一四歳。大人の女性が背後から少女を羽交い締めにしたり、胸の上に馬乗りになって動けないようにし、他の二人がそれぞれ片足を押さえて思い切り両足を開かせる。クリトリスと小陰唇を切り取り、大陰唇の内側の皮膚をそぎ落として、左右を三〜四本のトゲで串刺しにして癒着させる。
P.107 土地を持たない小作農民や移住者や季節労働者の場合、一家の働き手が病気で倒れたり、不時の出費が重なったり、収入の道が途絶えたりしたときには、唯一の「資産」である子どもを担保に借金するか、子どもを売るしかない。
P.131 麻薬中毒になった少年兵は、指揮官の命令のままに人を殺害し、略奪をくりかえすたびに「昇進」して他の少年兵の指揮官となる。村人を焼き殺す、他の少年の手足を切断する、少女をレイプして銃殺する、度胸試しと称して両親を殺す……。こうした残虐行為がゲーム感覚でくりかえされた。別の少年兵の告白によると「死刑執行を命じられ、罪人のノドをかき切り、心臓、肝臓、腎臓を食べ、血を飲むように強制されたが、麻薬の力で何でもできた」という。
出版からちょうど3年が経過しようとしている。本書で取り上げられた数多くの悲惨なデータが、この間に激減していることを信じたい。
2008年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アフリカの国々で子供のおかれた状況に焦点を当てながら、社会的そして経済的困窮が濃縮された現在のアフリカの姿を描いている。エイズ、性的虐待、奴隷制を始めとして、貧困、治安悪化という出口の見えない現実の中、若年兵士として戦場に命を落とす子供の姿を文中で追うのは気分が沈む。
カカオ豆の摘み取りに奴隷労働させられている子供の汗と血と涙を想像すると、日頃口にする甘いチョコレートの味も重く感じられる。
カカオ豆の摘み取りに奴隷労働させられている子供の汗と血と涙を想像すると、日頃口にする甘いチョコレートの味も重く感じられる。
2006年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アフリカの子どもたちに未来はあるのか?
チョコレートの中に、アフリカの子どもたちの苦しみと悲しみがあることを知り、とてもつらい気持ちになりました。そして、何の罪悪感もなく、チョコレートを食べていた自分や家族のことを考えると何とも言えない気持ちになります。
同じ時代に生きる一人の人間として、今自分に何ができるかを考えて行動に移していきたいと思います。
チョコレートの中に、アフリカの子どもたちの苦しみと悲しみがあることを知り、とてもつらい気持ちになりました。そして、何の罪悪感もなく、チョコレートを食べていた自分や家族のことを考えると何とも言えない気持ちになります。
同じ時代に生きる一人の人間として、今自分に何ができるかを考えて行動に移していきたいと思います。
2005年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実情を見ずして本を読んだだけで知ったといえるものでもないが、アフリカの貧困問題、エイズ孤児問題、子供奴隷、女性性器切除、戦場で戦う少年たち、こんな生活を強いられている子供達が世界にいるんだという事を知ることが出来ます。
生まれる場所が違うだけで、どうしてこの子達は毎日命の危険にさらされなければならないのか?一人でも最低限のケアを受けられて、大人に守られ、人として命をまっとう出来る子供が増えるよう何かしなければ、という意志を持つ人が一人でも増えれば世界は変わっていくと思います。まずはざっと知るためにデータも豊富で参考著書も多くしっかりしていると思います。
生まれる場所が違うだけで、どうしてこの子達は毎日命の危険にさらされなければならないのか?一人でも最低限のケアを受けられて、大人に守られ、人として命をまっとう出来る子供が増えるよう何かしなければ、という意志を持つ人が一人でも増えれば世界は変わっていくと思います。まずはざっと知るためにデータも豊富で参考著書も多くしっかりしていると思います。
2005年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前、アフリカ救済のキャンペーンが華々しく展開され、多くの人の関心を呼んだ。そのブームが去ったあと、アフリカの諸問題は解決されたかのように思われた。私も漠然とそう思っていた。
だが、現実はたいへんなことになっている。「エイズ」「貧困」「犯罪」が絡み合って逃れることができない。本書は、各種データを用いてその事実を克明に紹介している。
この本を読むとアフリカ問題について、何か行動を起こさねばと心を動かされると思う。巻末には関係機関などのURLも載っていて、さらに深く調べるための参考になる。このような本をぜひ、多くの方に読んでほしいと思う。
だが、現実はたいへんなことになっている。「エイズ」「貧困」「犯罪」が絡み合って逃れることができない。本書は、各種データを用いてその事実を克明に紹介している。
この本を読むとアフリカ問題について、何か行動を起こさねばと心を動かされると思う。巻末には関係機関などのURLも載っていて、さらに深く調べるための参考になる。このような本をぜひ、多くの方に読んでほしいと思う。
2008年7月24日に日本でレビュー済み
アフリカ大陸の人口は約9億人である(データブック・オブ・ザ・ワールド2007より)。
本書によると、2003年末のデータで、アフリカのエイズ(HIV感染)患者は2500万人であり、アフリカに住む成人(15〜49歳)の7.5%がHIVウィルスに感染していることになるらしい。
7.5%というとピンとこないが、13人に一人である。
1975年に47歳だったアフリカの平均寿命は、2002年には40歳になってしまった。
アフリカ全域でレイプが日常化している。処女とセックスするとエイズが治る、という迷信が広く信じ込まれており、もっとも若い犠牲者は生後3ヶ月の赤ん坊である。
学校内で教師からレイプされることも珍しくない。スワジランドの高校では2002年の1年間で、450人の女子生徒のうち21人が妊娠して中退した。妊娠の原因は、たぶん教師によるレイプである。
南アフリカで2000人の女子中学生にアンケートを採ったところ、39%が教師と性的関係を持っていた。
蔓延するエイズ禍や、短命化、レイプ、少年兵、セックスワーカーなど、ある程度知っていたけれど、本書は今まで読んだこの手の本の中で、その実態が最も良く伝わってきた。平易な言葉を使っているにもかかわらず、圧倒的な現実、絶望感漂う現実を感じる。
本書によると、2003年末のデータで、アフリカのエイズ(HIV感染)患者は2500万人であり、アフリカに住む成人(15〜49歳)の7.5%がHIVウィルスに感染していることになるらしい。
7.5%というとピンとこないが、13人に一人である。
1975年に47歳だったアフリカの平均寿命は、2002年には40歳になってしまった。
アフリカ全域でレイプが日常化している。処女とセックスするとエイズが治る、という迷信が広く信じ込まれており、もっとも若い犠牲者は生後3ヶ月の赤ん坊である。
学校内で教師からレイプされることも珍しくない。スワジランドの高校では2002年の1年間で、450人の女子生徒のうち21人が妊娠して中退した。妊娠の原因は、たぶん教師によるレイプである。
南アフリカで2000人の女子中学生にアンケートを採ったところ、39%が教師と性的関係を持っていた。
蔓延するエイズ禍や、短命化、レイプ、少年兵、セックスワーカーなど、ある程度知っていたけれど、本書は今まで読んだこの手の本の中で、その実態が最も良く伝わってきた。平易な言葉を使っているにもかかわらず、圧倒的な現実、絶望感漂う現実を感じる。