「東京」を題材にした谷川俊太郎の詩のアンソロジーです。
ご本人が昔とられた,東京の写真と組み合わされています。
東京,谷川俊太郎,写真と,
落語の三題噺のような「本」です。
造本にはこだわりがあるようです。
谷川俊太郎の詩をあまり読んだことのない人,また,
そもそも詩というものをあまり読んだことのない人で,
そのうえ東京に愛着があって,さらに写真が好きな人は,
読めば何かしらの発見が得られると思います。
ちなみに僕は,谷川俊太郎の詩も,そもそも詩というものも読むほうで,
そのうえ東京に住んでいて,しかし写真はそれほど好きではありません。
以上のタイプの人間でも,谷川俊太郎の言葉からは,
やっぱり新たに得るものがありました。
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東京バラード、それから 単行本 – 2011/9/1
谷川 俊太郎
(著)
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- 本の長さ283ページ
- 言語日本語
- 出版社幻戯書房
- 発売日2011/9/1
- ISBN-104901998811
- ISBN-13978-4901998819
登録情報
- 出版社 : 幻戯書房 (2011/9/1)
- 発売日 : 2011/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 283ページ
- ISBN-10 : 4901998811
- ISBN-13 : 978-4901998819
- Amazon 売れ筋ランキング: - 68,440位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 20,128位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1931年、東京生まれ。詩人。詩集『二十億光年の孤独』を刊行以来、詩やエッセー、翻訳、脚本など幅広く活動する(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 かずのえほん いくつかな? (ISBN-13: 978-4774317434 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年11月13日に日本でレビュー済み
大好きな詩人の谷川 俊太郎さんが書き綴ってきた詩集の中から東京を題材にした詩を選び、昔撮った写真と一緒に構成したアンソロジーです。1952年発行の『二十億光年の孤独』から2009年の『詩の本』まで28の詩集が出典となっていました。
『二十億光年の孤独』所収の「停留所で」の一節に「ロオタリイをまわつてゆく 五十年型ステュードベーカアが(未来に対する溌剌たる提案) ロオタリイをまわつてゆく 三十年型ダッヂトラックが(近代科学の排泄物)」という言葉づかいが味わいをもたらしてくれました。60年近く前の作品ですが、不思議な感覚に包まれています。それがまさしく本書のねらいでしょう。写真も1950年代や60年代の東京を切り撮ったものばかりですから、比較的近年の詩の世界に浸っていても、いきなり過去へといざなってくれるという趣向が施してあるようでした。
「東京よ」での「昔東京市は壱銭五厘の郵便はがきに栄えていた 今東京都は弐圓の郵便はがきに汚れている」と始まる詩が60年以上前に、10代の若者に綴られていたわけですから、現代最高の詩人の早熟さは畏敬の念をもって感じ取りました。
あとがきの最後に、「詩も写真も、物語と違って時間に沿って進むのではなく、むしろ時間を一瞬止めることで時間を越えようとするものなのかもしれません」という文で締めくくられていました。
本書の内容を表すのにこんなに分かりやすい解説はありません。
『二十億光年の孤独』所収の「停留所で」の一節に「ロオタリイをまわつてゆく 五十年型ステュードベーカアが(未来に対する溌剌たる提案) ロオタリイをまわつてゆく 三十年型ダッヂトラックが(近代科学の排泄物)」という言葉づかいが味わいをもたらしてくれました。60年近く前の作品ですが、不思議な感覚に包まれています。それがまさしく本書のねらいでしょう。写真も1950年代や60年代の東京を切り撮ったものばかりですから、比較的近年の詩の世界に浸っていても、いきなり過去へといざなってくれるという趣向が施してあるようでした。
「東京よ」での「昔東京市は壱銭五厘の郵便はがきに栄えていた 今東京都は弐圓の郵便はがきに汚れている」と始まる詩が60年以上前に、10代の若者に綴られていたわけですから、現代最高の詩人の早熟さは畏敬の念をもって感じ取りました。
あとがきの最後に、「詩も写真も、物語と違って時間に沿って進むのではなく、むしろ時間を一瞬止めることで時間を越えようとするものなのかもしれません」という文で締めくくられていました。
本書の内容を表すのにこんなに分かりやすい解説はありません。
2011年11月10日に日本でレビュー済み
東京という街の楽しさの裏にあるもの哀しい感情や、淋しさや、孤独。結構孤独だけれど、常に人が行きかい、毎日数えきれないほどの人とすれ違い、また、出会う。
私は半年前まで東京に10年住みましたが、今田舎に帰り、あの人混みが不思議と恋しいです。東京で生きるには並以上のパワーが必要ですが、この本からは、それとともに、東京に対する愛しさが溢れるほど伝わります。
個人的には、『これが私の優しさです』と同じくらい好きです。詩の種は違います。この本の方が、もっと具体的な表現で、ストレートな言葉遣いです。分かりやすいので初心者にもおすすめです。
途中の、「新宿にも、ずっと大昔には象がいたかも?」、という一節は、思わず笑って想像してしまいました。楽しい本でもあります。
東京を愛する、恋しく思う人へ。
おすすめです。
私は半年前まで東京に10年住みましたが、今田舎に帰り、あの人混みが不思議と恋しいです。東京で生きるには並以上のパワーが必要ですが、この本からは、それとともに、東京に対する愛しさが溢れるほど伝わります。
個人的には、『これが私の優しさです』と同じくらい好きです。詩の種は違います。この本の方が、もっと具体的な表現で、ストレートな言葉遣いです。分かりやすいので初心者にもおすすめです。
途中の、「新宿にも、ずっと大昔には象がいたかも?」、という一節は、思わず笑って想像してしまいました。楽しい本でもあります。
東京を愛する、恋しく思う人へ。
おすすめです。