第一次世界大戦は史上最も激しい戦いとして歴史に残り、足掛け4年にも及ぶ戦いはドイツの敗北を以て終結した。
多大な犠牲を出した大戦への反省から、二度とこのような悲劇を生まないために世界規模の平和組織「国際連盟」が発足した。
しかし・・・・中心となる米・英・仏の三国はいずれも自分たちが世界の主導権を握ることしか考えておらず、自国に都合のいい体制の構築を望んだ。
戦後の「ヴェルサイユ体制」と呼ばれるドイツに対する過酷な処置は特にフランスの強硬な姿勢によるところが大きかった。
米英は必要以上にドイツを追い詰めることは第二次世界大戦の序章になると警告したいたのだが・・・・・・。
ちなみに日本も第一次世界大戦では「日英同盟」を締結していた関係で勝者側に名を連ねておりました。
多額の賠償金を課せられたドイツは植民地も全て失い、国内は大混乱。失業者が街に溢れて怨嗟の声が渦巻く。
混乱の時代には世直しを求める民衆の声があり、ヒトラー台頭の背景と切り離すことはできない。
後にドイツ・日本と同盟を結んで第二次世界大戦を戦うことになるイタリアは戦勝国に名を連ねたのに領土も得られず借金で国家が破産寸前。
ドイツと似たりよったりの状況だったことが同じく独裁者ムソリーニ台頭の背景になります。
様々な紆余曲折を経てようやくドイツ経済も立ち直ろうとした頃にはナチス人気も下火に。
しかし、そこで「世界恐慌」が起こりまたも世界は大混乱。落ちかけていたナチスは混乱の時代にまた大衆の支持を得て復活します。
ナチスの政権奪取に追い風が吹いていたことは確か。ヒトラーが最初から戦争をするつもりであったことは著書「我が闘争」の内容を見れば明らか。
「ドイツ民族の発展のために、欧州の東方に土地を獲得せねばならない」と侵略の意思表示をしている。
この本では記述による出番は少ないのですが、度々「共産主義」「共産党」の脅威が語られていることは、即ち「背後にあるソビエト」の脅威について当時の世界が対抗する体制を構築しようとしていたことを暗示しています。
第二次世界大戦の後に世界に広まった「冷戦」の構図は既に構築され始めていたということかと思います。
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世界史劇場 ナチスはこうして政権を奪取した 単行本 – 2016/7/8
神野 正史
(著)
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まるで劇を観ているような感覚で、楽しみながら世界史の一大局面が学べるシリーズ。なぜ、当時世界で最も民主的と言われたドイツのワイマール憲法下で、ナチス独裁政権が誕生したのか? 本書では、ヒトラーの生い立ち、イタリアの全体主義にも触れつつ、第一次世界大戦直後から全権委任法成立までの欧米の歴史を描きます。歴史が“体感できる”“見える”解説とイラストで、独裁の成立過程の実態に迫ります。
- 本の長さ291ページ
- 言語日本語
- 出版社ベレ出版
- 発売日2016/7/8
- 寸法15 x 1.7 x 21.1 cm
- ISBN-104860644816
- ISBN-13978-4860644819
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商品の説明
著者について
河合塾世界史講師。世界史ドットコム主宰。学びエイド鉄人講師。ネットゼミ世界史編集顧問。ブロードバンド予備校世界史講師。歴史エヴァンジェリスト。 1965 年、名古屋生まれ。出産時、超難産だったため、分娩麻痺を発症、生まれつき右腕が動かない。剛柔流空手初段、日本拳法弐段。立命館大学文学部史学科卒。 既存のどんな学習法よりも「たのしくて」「最小の努力で」「絶大な効果」のある学習法の開発を永年にわたって研究。そして開発された『神野式世界史教授法』は、毎年、受講生から「歴史が“ 見える” という感覚が開眼する!」と、絶賛と感動を巻き起こす。「歴史エヴァンジェリスト」として、TV 出演、講演、雑誌取材、ゲーム監修など、多彩にこなす。著書に『世界史劇場 イスラーム世界の起源』『世界史劇場 日清・日露戦争はこうして起こった』『世界史劇場 アメリカ合衆国 の誕生』『世界史劇場イスラーム三國志』(ベレ出版)、『最強の成功哲学書 世界史』(ダイヤモンド社)、『神野の世界史劇場』(旺文社)など多数。
登録情報
- 出版社 : ベレ出版 (2016/7/8)
- 発売日 : 2016/7/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 291ページ
- ISBN-10 : 4860644816
- ISBN-13 : 978-4860644819
- 寸法 : 15 x 1.7 x 21.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 294,545位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,413位世界史 (本)
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著者について
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河合塾世界史講師。YouTube「神野ちゃんねる」にて「神野塾」を主宰。学びエイド鉄人講師。ブロードバンド予備校世界史講師。歴史エヴァンジェリスト。
1965年名古屋生まれ。
出産時、超難産だったため、分娩麻痺により生まれつき右腕が動かない。
剛柔流空手初段、日本拳法弐段。
立命館大学文学部史学科卒。
教壇では、いつも「スキンヘッド」「サングラス」「口髭」「黒スーツ」「銀ネクタイ」という出で立ちに「てるてるテキスト」を用い、「神野オリジナル扇子」を揮いながらの講義、というスタイル。
既存のどんな学習法よりも「たのしくて」「最小の努力で」「絶大な効果」のある学習法の開発を永年にわたって研究し、開発された『神野式世界史教授法』は、毎年、受講生から「歴史が"見える"という感覚が開眼する!」「偏差値が30 / 40 あがった!」と、絶賛と感動を巻き起こす。
「歴史エヴァンジェリスト」として、執筆、監修、メディア出演、講演、雑誌取材など、多彩にこなす。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年7月16日に日本でレビュー済み
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2019年6月7日に日本でレビュー済み
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第1次世界大戦後からナチスが台頭するまでです。
人(各国)の本音と建前を解りやすく解説してあります。特に本音の部分をズバズバ指摘してあるのが面白いです。ちょっと言い切りましたね、と云うのも何ヵ所も出て来ます。
前半1/3ぐらいはイタリアのムッソリーニ、残り後半は戦後のドイツ情勢からヒトラーが政権を奪取して第2次世界大戦に突き進む直前までを取り扱ってます。
シリーズの「第1次世界大戦の衝撃」も読んでるとより解りやすいと思います。
人(各国)の本音と建前を解りやすく解説してあります。特に本音の部分をズバズバ指摘してあるのが面白いです。ちょっと言い切りましたね、と云うのも何ヵ所も出て来ます。
前半1/3ぐらいはイタリアのムッソリーニ、残り後半は戦後のドイツ情勢からヒトラーが政権を奪取して第2次世界大戦に突き進む直前までを取り扱ってます。
シリーズの「第1次世界大戦の衝撃」も読んでるとより解りやすいと思います。
2018年8月21日に日本でレビュー済み
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世界史劇場シリーズは好きで、これで7冊目です。
今回の話は第1次世界大戦後から始まります。
第1次世界大戦でドイツが負けて、膨大な賠償金を要求されたことで、ドイツの国内がガタガタになり、それがナチスを台頭させるきっかけになったということがよくわかります。
ドイツの植民地がないのは、第1次世界大戦で負けたからなんですね。
それにしてもドイツとフランスっていろいろ大変だったんですね。
こんな状態からよく仲直りして、ユーロという組織ができたのだと感心します。
現在の日本もそうですが、やっぱり隣国との関係って難しいんですね。
流れがなんとなくつかめるのが本書の良さですが、今回の本でも上手に書かれています。
世界史劇場「第1次世界大戦の衝撃」を読めば、さらに理解が深まります。
ヒトラーが政権を取ってから、第2次世界大戦に向かって行く前で終わってしまったので、消化不良な感じはありましたが、今回も楽しめました。
今回の話は第1次世界大戦後から始まります。
第1次世界大戦でドイツが負けて、膨大な賠償金を要求されたことで、ドイツの国内がガタガタになり、それがナチスを台頭させるきっかけになったということがよくわかります。
ドイツの植民地がないのは、第1次世界大戦で負けたからなんですね。
それにしてもドイツとフランスっていろいろ大変だったんですね。
こんな状態からよく仲直りして、ユーロという組織ができたのだと感心します。
現在の日本もそうですが、やっぱり隣国との関係って難しいんですね。
流れがなんとなくつかめるのが本書の良さですが、今回の本でも上手に書かれています。
世界史劇場「第1次世界大戦の衝撃」を読めば、さらに理解が深まります。
ヒトラーが政権を取ってから、第2次世界大戦に向かって行く前で終わってしまったので、消化不良な感じはありましたが、今回も楽しめました。
2019年5月22日に日本でレビュー済み
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書いている内容は悪くないのかも知れないけど、
絵で解説しているのがかえって肌に合わない、ふつうに活字でよかった
悪いけど3分で読むのをやめた、、、でも、せっかくなのでまた読んでみた
絵が書いてわかりやすくしようとしているにもかかわらず
書いてる本人は解ってて気が付かなかったのだろうけど
用語の解説が不十分なところがあるな、これだと頭隠して尻隠さずになる
絵で解説しているのがかえって肌に合わない、ふつうに活字でよかった
悪いけど3分で読むのをやめた、、、でも、せっかくなのでまた読んでみた
絵が書いてわかりやすくしようとしているにもかかわらず
書いてる本人は解ってて気が付かなかったのだろうけど
用語の解説が不十分なところがあるな、これだと頭隠して尻隠さずになる
2016年7月11日に日本でレビュー済み
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ナチスの政権奪取がタイトルの全面に出ているが、第一次大戦後の荒廃から第二次世界大戦
前夜の欧州の状況をドイツあるいはヒットラーを軸にした好著。
これまでのこの時期の状況は、ベルサイユ体制、ドイツへの高額補償金請求、ワイマール共和
国、世界恐慌等、点で捉えた書籍ばかりなのに、ここまで全てを一直線で書かれたものはめず
らしい。著者の力量に感謝する。
小難しいアカデミックな本を読むより、この本を一読することをお勧めする。
なお、劇場シリーズを初めて読まれる方は、この本を読む前に、同シリーズの「第一次世界大戦
の衝撃」を一読すればより一層理解につながる。
本書の末尾に続編(多分、第二次世界大戦)が刊行されるようなニュアンスがある。
ぜひ、神野節で続編を出して欲しい。
前夜の欧州の状況をドイツあるいはヒットラーを軸にした好著。
これまでのこの時期の状況は、ベルサイユ体制、ドイツへの高額補償金請求、ワイマール共和
国、世界恐慌等、点で捉えた書籍ばかりなのに、ここまで全てを一直線で書かれたものはめず
らしい。著者の力量に感謝する。
小難しいアカデミックな本を読むより、この本を一読することをお勧めする。
なお、劇場シリーズを初めて読まれる方は、この本を読む前に、同シリーズの「第一次世界大戦
の衝撃」を一読すればより一層理解につながる。
本書の末尾に続編(多分、第二次世界大戦)が刊行されるようなニュアンスがある。
ぜひ、神野節で続編を出して欲しい。
2016年8月2日に日本でレビュー済み
貴重な本なんですが、重大な問題があります。
パリ不戦条約は侵略戦争を禁止し、自衛戦争を禁じないとされています。
自国の権益を守る為に海外派兵してもいいという英米の留保は、あくまでも防衛、自衛のためです。
あるいは植民地の治安維持のためです。
他国への先制攻撃の為の海外派兵を許すなどとは断じて言ってません。
それを認めたら一次大戦のドイツのベルギー侵入を繰り返して良いことになります。
まあこの辺の解釈は国連憲章と戦後の東京裁判を経たあと総会決議で固まったとこもあるんですが。
侵略戦争は、invation でなくaggression すなわち積極攻撃です。
翻訳に選んだ漢字がおかしくて、日中韓の勘違いの原因になってます。
自衛戦争の反対だから、攻撃戦争と訳すべきでした。
ともあれ、パリ不戦条約は、海外だろうが自国内だろうが、攻撃で始まる国益追求の戦争はだめ、平たく言うと、
先に手を出しちゃダメよってことです。
誰も先制攻撃しなければ戦争起きないから不戦条約は有効に解釈運用できます。
だからまともな国は、先制攻撃しないように、相手にさせるように注意してます。
ヒトラーも日本帝国も、そこをお構い無しに、先制攻撃して戦争始めたから侵略したと断罪されてるわけです。
ハワイ攻撃は領土目的じゃなくても、みごとな先制攻撃で侵略になります。
太平洋戦争は侵略じゃないと日本の政治家がいうと、米国が目を白黒させるのはそういうことです。
個人の罪とするかどうかは別の問題がありますが。
ここを押さえておかないと、続刊の二次大戦はトンチンカンになりますので、
著者の先生には是非とも気をつけて頂きたいです。
パリ不戦条約は侵略戦争を禁止し、自衛戦争を禁じないとされています。
自国の権益を守る為に海外派兵してもいいという英米の留保は、あくまでも防衛、自衛のためです。
あるいは植民地の治安維持のためです。
他国への先制攻撃の為の海外派兵を許すなどとは断じて言ってません。
それを認めたら一次大戦のドイツのベルギー侵入を繰り返して良いことになります。
まあこの辺の解釈は国連憲章と戦後の東京裁判を経たあと総会決議で固まったとこもあるんですが。
侵略戦争は、invation でなくaggression すなわち積極攻撃です。
翻訳に選んだ漢字がおかしくて、日中韓の勘違いの原因になってます。
自衛戦争の反対だから、攻撃戦争と訳すべきでした。
ともあれ、パリ不戦条約は、海外だろうが自国内だろうが、攻撃で始まる国益追求の戦争はだめ、平たく言うと、
先に手を出しちゃダメよってことです。
誰も先制攻撃しなければ戦争起きないから不戦条約は有効に解釈運用できます。
だからまともな国は、先制攻撃しないように、相手にさせるように注意してます。
ヒトラーも日本帝国も、そこをお構い無しに、先制攻撃して戦争始めたから侵略したと断罪されてるわけです。
ハワイ攻撃は領土目的じゃなくても、みごとな先制攻撃で侵略になります。
太平洋戦争は侵略じゃないと日本の政治家がいうと、米国が目を白黒させるのはそういうことです。
個人の罪とするかどうかは別の問題がありますが。
ここを押さえておかないと、続刊の二次大戦はトンチンカンになりますので、
著者の先生には是非とも気をつけて頂きたいです。
2017年10月28日に日本でレビュー済み
副大臣が「ワイマール憲法を骨抜きにしたナチスの手法を研究して」と
発言していたので
あらためて板今日しようと思って読みました。
とってもよくわかった!
合衆国の上院反対によって、国際連盟に合衆国が参加できず
フランス・イギリスの自国中心主義。
さらにはフランスの賠償請求額がいかに強欲なものだったか!
第一次世界大戦ドイツに対する賠償額
1320億マルク=5000トンの金
有史以来人類が採掘した金が70t
どんだけ~~~
その後、ドイツは総選挙を連発してナチスが議席を確保。
さらに議席を3分の2以上にするために
「共産党の非合法化」で総議席を減らすという暴挙に出る。
解説がとってもとっても分かりやすい!!
発言していたので
あらためて板今日しようと思って読みました。
とってもよくわかった!
合衆国の上院反対によって、国際連盟に合衆国が参加できず
フランス・イギリスの自国中心主義。
さらにはフランスの賠償請求額がいかに強欲なものだったか!
第一次世界大戦ドイツに対する賠償額
1320億マルク=5000トンの金
有史以来人類が採掘した金が70t
どんだけ~~~
その後、ドイツは総選挙を連発してナチスが議席を確保。
さらに議席を3分の2以上にするために
「共産党の非合法化」で総議席を減らすという暴挙に出る。
解説がとってもとっても分かりやすい!!
2019年2月23日に日本でレビュー済み
予備校で分かりやすく説明する術を身に付けている筆者です。語り口が平易でかつ魅力的に歴史を論じており、読者も分かりやすく理解できると思いました。
1919年のヴェルサイユ条約でのドイツ領土の割譲の凄まじさを再確認しました。フランスは後に巨額の賠償(1320億金マルク)を求めてくるわけです。まず過去の怨念の産物であるアルザス・ロレーヌの占有、ライン川左岸の保護占領、右岸の非武装地帯化、そしてポーランドはポーランド回廊とダンツィヒの奪取など、やりたい放題でした。フランス、ベルギーのルール出兵など、強欲の金貸しの回収劇のようでした。
極度のインフレもそうですが、これらの歴史事象が、ヒトラーの台頭の萌芽となったのを見て取れます。
個人的にはムッソリーニの独裁への道に関心を持ちました。ヒトラーに関する書物は多く見知っていますが、それに反してムッソリーニは添え物のような記述が多いように感じてきました。フィウメ併合に向けてのエネルギーの大きさを知り、イタリアのアドリア海への強い思いが伝わります。それが後のアルバニア侵攻につながるわけで、地政学的な意味合いも本書の地図で脳裏に入りやすかったのは事実です。
218pのコラム「不戦条約と満州事変」も興味深く読みました。パリ不戦条約が「1枚の紙きれ以外、何物でもない条約」という解釈と満州事変への諸外国の評価について、考えさせられるコラムでした。
もっと読みたいというところで終わっています。講談師がちょうど良いところで時間切れを告げるような感じでした。続編はいつ出版されるのでしょうか。
1919年のヴェルサイユ条約でのドイツ領土の割譲の凄まじさを再確認しました。フランスは後に巨額の賠償(1320億金マルク)を求めてくるわけです。まず過去の怨念の産物であるアルザス・ロレーヌの占有、ライン川左岸の保護占領、右岸の非武装地帯化、そしてポーランドはポーランド回廊とダンツィヒの奪取など、やりたい放題でした。フランス、ベルギーのルール出兵など、強欲の金貸しの回収劇のようでした。
極度のインフレもそうですが、これらの歴史事象が、ヒトラーの台頭の萌芽となったのを見て取れます。
個人的にはムッソリーニの独裁への道に関心を持ちました。ヒトラーに関する書物は多く見知っていますが、それに反してムッソリーニは添え物のような記述が多いように感じてきました。フィウメ併合に向けてのエネルギーの大きさを知り、イタリアのアドリア海への強い思いが伝わります。それが後のアルバニア侵攻につながるわけで、地政学的な意味合いも本書の地図で脳裏に入りやすかったのは事実です。
218pのコラム「不戦条約と満州事変」も興味深く読みました。パリ不戦条約が「1枚の紙きれ以外、何物でもない条約」という解釈と満州事変への諸外国の評価について、考えさせられるコラムでした。
もっと読みたいというところで終わっています。講談師がちょうど良いところで時間切れを告げるような感じでした。続編はいつ出版されるのでしょうか。