5年前に購入して読んでいたのですが、今年英訳版が出版されたと聞いて再読。
丁寧で緻密な取材に裏打ちされた、川井氏のノンフィクションの面白さを改めて堪能しました。
フロリダには長期滞在したこともありましたが、日本人移民が汗水流して開拓した土地がそこにあったとは全く知らず……20世紀初頭のフロリダ南部での開拓生活、さんざん苦労して、時にその苦労を簡単に水の泡にされるような目に遭いながらも、地道な努力を重ねていった方々の姿が、冷静な筆致で淡々と語られるからこそよりリアリティを持って浮かび上がります。森上助次が残した公園をいつか訪れてみたいと思います。
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大和コロニー フロリダに「日本」を残した男たち 単行本(ソフトカバー) – 2015/7/25
川井 龍介
(著)
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購入オプションとあわせ買い
世界有数のリゾート地フロリダに広がる日本庭園。“The Morikami Museum and Japanese Gardens”と名付けられた24万坪もの広大な公園を誰が何の目的で作ったのか?!
20世紀の初め、アメリカの未開の地に入植した日本人実業家、農民たちの栄光と挫折の歴史。
最近、テレビで世界のさまざまな場所で暮らしている日本人にスポットをあてた番組が人気のようだ。現地でのレポートから「へぇー、こんなところに日本人が」とか、「なんでもまた、この人はここにいるの」という、素朴な驚きと疑問が湧いてくる。
ヤマトコロニーの日本人は、おそらくそんな「驚きの日本人」の先駆けではないだろうか。何でこんなところに、誰が何の目的で……。本書も、そんな素朴な疑問とともに、意志と運命が交錯するところで生きてきた、名もない人たちの物語として読んでいただければ幸いである。(「あとがき」より)
20世紀の初め、アメリカの未開の地に入植した日本人実業家、農民たちの栄光と挫折の歴史。
最近、テレビで世界のさまざまな場所で暮らしている日本人にスポットをあてた番組が人気のようだ。現地でのレポートから「へぇー、こんなところに日本人が」とか、「なんでもまた、この人はここにいるの」という、素朴な驚きと疑問が湧いてくる。
ヤマトコロニーの日本人は、おそらくそんな「驚きの日本人」の先駆けではないだろうか。何でこんなところに、誰が何の目的で……。本書も、そんな素朴な疑問とともに、意志と運命が交錯するところで生きてきた、名もない人たちの物語として読んでいただければ幸いである。(「あとがき」より)
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社旬報社
- 発売日2015/7/25
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104845114151
- ISBN-13978-4845114153
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商品の説明
著者について
川井龍介(かわいりゅうすけ)
1956年神奈川県生まれ。慶応大学法学部卒業後、毎日新聞社に入社。退社後1986年から1年間、フロリダ州のデイトナビーチ・ニュースジャーナル紙で研修。帰国後雑誌編集などを経て独立。
作者不詳の歌「十九の春」のルーツを探りながら沖縄、奄美などの戦後史秘話を追った『「十九の春」を探して』(講談社)、青森の弱小高校野球部の青春群像を描いた『122対0の青春』(同)などのノンフィクションをてがける。近刊に『伝えるための教科書』(岩波ジュニア新書)、『フリーランスで生きるということ』(ちくまプリマー新書)。日系アメリカ人作家ジョン・オカダの小説『ノーノー・ボーイ』の新翻訳を旬報社より年内にも出版予定。
Ryusuke Kawai is a Japanese journalist and nonfiction writer.
He graduated from Keio University with a B.A. His journalism career began at The Mainichi Newspapers in Japan.
He worked with Daytona Beach News-Journal in Florida for one year from 1986 to 1987.
1956年神奈川県生まれ。慶応大学法学部卒業後、毎日新聞社に入社。退社後1986年から1年間、フロリダ州のデイトナビーチ・ニュースジャーナル紙で研修。帰国後雑誌編集などを経て独立。
作者不詳の歌「十九の春」のルーツを探りながら沖縄、奄美などの戦後史秘話を追った『「十九の春」を探して』(講談社)、青森の弱小高校野球部の青春群像を描いた『122対0の青春』(同)などのノンフィクションをてがける。近刊に『伝えるための教科書』(岩波ジュニア新書)、『フリーランスで生きるということ』(ちくまプリマー新書)。日系アメリカ人作家ジョン・オカダの小説『ノーノー・ボーイ』の新翻訳を旬報社より年内にも出版予定。
Ryusuke Kawai is a Japanese journalist and nonfiction writer.
He graduated from Keio University with a B.A. His journalism career began at The Mainichi Newspapers in Japan.
He worked with Daytona Beach News-Journal in Florida for one year from 1986 to 1987.
登録情報
- 出版社 : 旬報社 (2015/7/25)
- 発売日 : 2015/7/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 224ページ
- ISBN-10 : 4845114151
- ISBN-13 : 978-4845114153
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 358,490位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 46,330位社会・政治 (本)
- - 66,183位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フロリダ、ボカラトンに行ったことがあるのにこんな事実があったなんて知りませんでした。
明治以降、先人たちは様々な困難を乗り越えて日本人のために開墾をしています。
棄民政策と言われたブラジル移民に始まり、世界中で日本人ががんばってきました。
歴史を紐解いて、本も読んできたつもりですが、この話は全く知らずただただ驚くばかりです。
年内に自分でフロリダに行きボカラトンを旅してみるつもりです。
数十年前に同じ日本人がこの地で苦労したことを思い浮かべてみようと思います。
明治以降、先人たちは様々な困難を乗り越えて日本人のために開墾をしています。
棄民政策と言われたブラジル移民に始まり、世界中で日本人ががんばってきました。
歴史を紐解いて、本も読んできたつもりですが、この話は全く知らずただただ驚くばかりです。
年内に自分でフロリダに行きボカラトンを旅してみるつもりです。
数十年前に同じ日本人がこの地で苦労したことを思い浮かべてみようと思います。
2016年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず、最後までここに留まった森上助次のユニークな人物像に興味をそそられるが、知られざる日本人入植地、フロリダの「大和コロニー」(カリフォルニア州にあった同名のコロニーより知名度は低い)の成立の背景についての記述も重要だ。当時の世界経済や日米関係を後景に、同志社大学と米国を結ぶ人脈、丹後縮緬の欧州への輸出により蓄積された資本が米国に投資される事実など、スリリングでさえある。また、そこには「石油王」として知られる著名な人物も登場するのだ。戦前の移民といえば、広島県、山口県、熊本県、沖縄県、福島県、和歌山県などがメジャーな「送り出し県」であるが、京都府の、それも丹後地域から遠くフロリダへ仕事を求めてまとまった人数の人びとが海を渡っていたのである。元武士で、同志社大学の前身の専門学校を卒業し、その後、ニューヨーク大学も卒業した酒井醸という人物(新島襄の弟子)も謎めいている。なんせ、「同志社大学と移民」を研究している大学の教員さえその存在を知らなかったのである。(勉強が足りないぞ!)この著作は、単なる「こんなところにも日本人がいた!」という浅い読み物ではない。しかし、文章はこなれていて、読みやすく、綿密な取材に裏打ちされた内容は充分な信頼性を有している。
2015年9月15日に日本でレビュー済み
40年近くフロリダに住んでいる私にとって種々の疑問を解明してくれた本です。
とくに大和コロニーのリーダーであった酒井醸氏については詳しく紹介され、若くして亡くなった同氏の意気込みと現実の難しさについて説明され、他方参加した人物達についても丁寧に描写されており、当時のフロリダの情勢及び苦労などもよく理解できました。
尾崎賢助
とくに大和コロニーのリーダーであった酒井醸氏については詳しく紹介され、若くして亡くなった同氏の意気込みと現実の難しさについて説明され、他方参加した人物達についても丁寧に描写されており、当時のフロリダの情勢及び苦労などもよく理解できました。
尾崎賢助
2015年8月8日に日本でレビュー済み
フロリダに「ヤマトコロニー」を築いた森上助次(1887–1976) らを描いたノンフィクション。移民として70年間アメリカに暮らした彼の歴史は、さながら20世紀の歴史でもあるし、アメリカの歴史でもあるし、日本の歴史でもある。森上助次だけでなく、彼を取り巻く人たちの動きもとっても興味深い。これまで語られることがなかった新しい日系移民の物語が誕生した。