東北などに伝わる死者と生者との交感の仲介者がイタコだと言われている。亡くなったご先祖の声を聞きたいと遠路はるばる山の上まで来るひともあるという。小学生に原爆のことを伝えようとしても、困難なことだ。戦争の予備知識は無いし、集中力も乏しい。遠慮できない、すぐあくびしたり、踊りだす子までいる。池田さんの父親は軍隊にいて原爆の救援で９日間も広島にいた。父親が無くなったが、手記が遺されて。それをどう伝えて言ったらよいのか。平和教育式で主張しても小学生では一度に理解できないのだ。父親の声となり、原爆にあった人の姿になり、つたえる。その態度に多くの小学生が恐怖を味わい、感動するという。父親の生きているときは言葉では表せない体験だったと言われたが、原爆先生は伝えようと、勉強工夫を続ける。多くの先生たちが小学生の変化や感動を受け止め、何故かと思う。
現代でまるでイタコのようなことをする人はきっとまれだろう。それを行い感動を与えられることはすごい。
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