顔は綺麗でも性格は最悪な男がなぜか気になる…という所からストーリーは
始まり徐々にラブへと進んでいくのですが
この性格の悪い男(受け)がすごく可愛いんです。
性格悪い→不器用、口が悪い→素直じゃない
みたいな。物語が進むほどこのツンデレ男が愛くるしい存在に見えてくる。
生活能力皆無で、人前で平気でゲップ。
葛西さんの美しいイラストとのギャップがすごいな…。
攻めがいろいろ世話したくなるのも分かる。ある意味、世話焼きBLなのか。
序盤からこんな調子で進んでいくのでコメディ寄り?と勘繰りましたが
途中から一気に切ないストーリーに。
同性愛に臆病になるあまり(攻め受けともに)傷つけあったり慰めたり離れたりを繰り返します。
相思相愛なはずなのに上手くいかない。極めつけは、受けの妹の存在。
これが物語りにいいスパイスを与えている。
キャラクターは好感も持てたし、同性愛への葛藤なんかも切なくてよかったんですけど
気になるところが多々あったので★を減らしました。
関係が上手くいかないのは分かる。だけども、なぜ幸せになるまでの間に空白の年月が必要だったのか。
きっと作者にとって物語上、必要事項だったのだろうけど
読み手としては、なぜいきなり何年後まで飛んじゃうの?とちょっとついていけなかった。
かなりの深い仲ならば「何年後に再会しても変わらず愛してる」というのがあってもうなずけるが
そこまでの深い間柄には思えなかった。というか読み手にそう思わせる描写が少し足りないのでは。
それと作中での受けの呼び名が、瑞希でも坂口でもなく「男」だったことが最後まで馴染めなかった。
男は座った。男はご飯を食べた。…みたいな。
なんだろう、物語を客観視して欲しかったのかな。作者の意図する所は分かりませんが。
キャラクターや設定は良かったのでそのぶん、いろいろ残念に感じてしまいました。
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恋愛革命 (ショコラノベルス) 新書 – 2010/8/10
池畑虎之介は顔を出そうと駆けつけた飲み会で意外な人物に会う。昼間バイト先で彼女と別れ話をしていた男だった。彼、坂口瑞希は幹事である結の兄で虎之介を待つ間に呼ばれたらしい。完全に酔い潰れた瑞希に散々な目に遭わされた虎之介は、二度と会うことはないと思っていた。だが数日後、彼は姿を現しバイトを持ちかけてきた。携帯を預かるだけで一日二千円。苦学生の虎之介は断り切れず引き受けるが…。
- 本の長さ237ページ
- 言語日本語
- 出版社心交社
- 発売日2010/8/10
- ISBN-104778110021
- ISBN-13978-4778110024
登録情報
- 出版社 : 心交社 (2010/8/10)
- 発売日 : 2010/8/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 237ページ
- ISBN-10 : 4778110021
- ISBN-13 : 978-4778110024
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,412,487位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 40位ショコラノベルス
- - 12,796位ボーイズラブノベルス (本)
- - 83,963位新書
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
星5つ中3.7つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年8月30日に日本でレビュー済み
高飛車で傲慢、人を信じることを知らない瑞紀の看病をすることで惹かれていくことの戸惑いや叶うはずもない恋心に揺れ動くさまが切ない展開ですが、心が通じ合ったその後も若さゆえに瑞希を傷つけ自らも自暴自棄になり疲弊していく過程は読んでいてツライものがありました。
それほどまでにリアルな描写だったと思います。
傷つけ合い、別れ、二年半の年月を経てようやく理解する瑞希の優しさや自身の身勝手さ・・・
互いに受け入れた後のさりげない余韻を残すラストも好きです。
書かれたのが10年ぶりだということですが、とても深い心情描写を描く作家サマだと思います。
それほどまでにリアルな描写だったと思います。
傷つけ合い、別れ、二年半の年月を経てようやく理解する瑞希の優しさや自身の身勝手さ・・・
互いに受け入れた後のさりげない余韻を残すラストも好きです。
書かれたのが10年ぶりだということですが、とても深い心情描写を描く作家サマだと思います。