世界中の多くの国家で満18歳に満たない少年・少女たちが兵士として劣悪な環境で命を危険に晒しながら働かされている現実を告発する。
世界の途上国の紛争地域では小・中学生に当たる少年・少女たちが兵士として戦場に立たされているのだ。
基本的に積極的に望んで兵士となった子などおらず、多くは「反政府組織等に住んでいた村などを襲撃されて誘拐されてそのまま兵士として育てられた子」「貧困が原因で家を出るしかなく、日々の糧を求めて軍に加わった子」とに分かれる。
軍隊では日常的な暴力やレイプや麻薬の危険に晒されており、さらに地雷除けや危険な任務に就かされて生命を失う子が多い。
そういった子供たちは精神を病んでしまっており、軍隊を抜け出して人殺しを止めたとしても社会復帰して生活が出来ない。過去に自分が殺害した人間の遺族が近所に住んでいることも多くあり、犯した罪に苦しむことになる。
また文字を読んだり書いたりすら出来ない文盲の子も多く、まともな職業にも就けないためＮＧＯ等の団体が職業訓練などのプログラムを実施しているが、道は険しい模様だ。
さらにこういった問題の根本的な原因は先進国の軍事産業が利益の為に武器を製造・輸出していることだと指摘。
先進国・大国の利益として途上国の女性や子ども等の弱者が利用されているのだ。
紛争の起きた地域に子供でも使用できる殺傷性の高い武器が多く輸入されることで犠牲者が増える。
武器の製造・販売・輸出・輸入に規制を掛けて、さらには散らばってしまった小型火器を回収して破壊する活動も実施しなければ所謂「元を絶つ」ことには繋がらぬであろう。
日本は兵器の輸出は基本的にはしていない。何故「ソニー製」「東芝製」「三菱電機製」の戦車や拳銃や戦闘機が存在しないのかというと、製造を禁止しているからである。
もし、これが解禁されていたら質の良い日本製の人殺しの道具が世界の戦場を席巻していたことだろう。
そうなっていない日本が世界に誇るべき英断である。
子どもは未来を担う国家の宝であるはず。それが大人やイデオロギー等の都合で生命を脅かされている。
大人が子供を守らないというのなら誰が子供を守るのだというのか？
全ての大人たちに問いかけるべき大いなる「Ｗｈｏ？」でありましょう。
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