日清戦争(1894)で日本に敗れた清朝中国からは、近代化に成功した日本に学べと、多くの若者が日本に留学した。その中には、辛亥革命や、中国共産党に関わった若者も多くいた。それは日中関係が悪化する1930年代まで続いた。彼らが多く住んだ早稲田、本郷、神田について、人物ごとに、住んだ場所を地図とともに紹介しているのが本書である。
ただ、早稲田編は、著者の前著「革命未だならず」「戦争前夜」「中国共産党を作った13人」の丸写しで、そこに地図を加えただけのものだ。しかも、p72-73の地図とp88-89の地図とp104-105の地図はほとんどダブっている。
本郷編、神田編は、これまであまり知られていない「日華学会」や「東亜高等予備学校」、「清国留学生会館」について詳しく紹介している。また、関東大震災で犠牲になった中国人留学生のための鎮魂碑については初めて知った。
各章ごとに、時代の異なる4枚ずつの古地図を載せているが、小さくて不鮮明だ。4枚ずつなど必要だろうか?枚数を減らして、サイズを大きくしてくれたほうがありがたい。
欠点はあるが、著者の前著を読んでいない方には、中国人留学生と日本との密接な関係が良くわかる本となっている。著者の前著を読んでしまった人も、さっと読めて、それなりに楽しめるだろう。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥1,980¥1,980 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥1,980¥1,980 税込
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥601¥601 税込
配送料 ¥240 6月12日-14日にお届け
発送元: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】 販売者: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
¥601¥601 税込
配送料 ¥240 6月12日-14日にお届け
発送元: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
販売者: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
帝都東京を中国革命で歩く 単行本(ソフトカバー) – 2016/7/26
譚 璐美
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,980","priceAmount":1980.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,980","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"3341zj5cPJkfM%2BtRVS3gzhOgCtdAuGWvO66so2g3s5hPzSaxWj6SzZk1fTkdpFJj6JleAxGMe1qbEXgCbqU11RRsSDC7WVLgdHR9QQQ9wX0RAmFFcpYQCeEQL5e%2FV9JjB9vABP6X3ak%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥601","priceAmount":601.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"601","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"3341zj5cPJkfM%2BtRVS3gzhOgCtdAuGWv6uEiCrBCsJcxSjJqBgCHaa8WLxwaKjwKiTscEO0fGk2Z8Zxr%2Buf5LFuSdjdScen1ydAPRfIqjSGxDfvd4U4A54K2SYxLmTeuzQaX9k%2BpI4Kep7QIl%2Fuq2VH9sXqJDSfspmsu1WxHK3wTgrFVohaysQ%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
《革命の揺籃となったもうひとつの東京へ》
〈明治維新〉と〈中国革命〉が交錯した早稲田、本郷、そして神田……
街歩きで見つけた帝都東京の新たな相貌。カラー図版多数。
「早稲田、神田、本郷を散策しつつ、かつて中国革命に夢を描いた彼らが見た帝都東京の風景を想像し、彼らの情熱に思いを寄せながら、往時の歴史をゆっくり堪能していただきたい。本書を散策のお伴にしていただければ幸いです。」
本書より
歴史の強烈な磁場にありながら、あるいはそれ故に、忘却されてしまった場所がこの東京には無数にある。本書は早稲田、本郷、そして神田の各地を歩きながら、中国革命の痕跡を探り出す試みである。
明治維新の成功と日露戦争の勝利、さらに科挙制度の廃止(1905年)といった事情も手伝って、明治・大正の東京には中国から多くの亡命者や留学生がやってきた。悲嘆に暮れて亡命してきた梁啓超、漱石に憧れて本郷西片に住んだ魯迅、受験に失敗して失意のうちに帰国していった周恩来はじめ、彼らにとって東京は特別な場所だった。
革命を夢見た彼らの周囲には、どんな風景が広がっていたのだろうか? 日々を過ごした空間はどんな色彩で満たされ、またどんな匂いが漂っていたのか? 本書では一つひとつの場所を実際に訪ねて、読者とともに味わっていくことになる。
こうした試みは、中国革命の群像劇について知られざる一齣を明らかにするだけでなく、帝都のイメージを一新してくれるはずだ。革命の揺りかごになったもうひとつの東京へ! 明治・大正の地図や当時の図版約100点を贅沢にもオールカラーで掲載!
[目次]
はじめに
I 早稲田
第一章 黄龍旗がはためく街——清国チャイナタウン
第二章 頭をふるって顧みず、われは東へ行かん——梁啓超の悲しみ
第三章 知られざる天才——憲政の祖・宋教仁
第四章 戸山の軍人学校——蔣介石の夢と憧れ
第五章 芥川龍之介より日本語がうまい帝大生——社会主義者・李漢俊
II 本郷
第六章 清国人最初の日本語学校——弘文学院
第七章 中国の西郷隆盛——黄興の暮らしぶり
第八章 朝顔の咲く家——魯迅の思い出
第九章 関東大震災(一)——日華学会のなりたちと留学生支援
第十章 関東大震災(二)——本郷、麟祥院に今も眠る留学生たち
III 神田
第十一章 慈愛の宰相——周恩来の目立たない日々
第十二章 最大規模の日本語学校——東亜高等予備学校
第十三章 留学生の憩いの場——清国留学生会館と女傑・秋瑾
第十四章 留学生の胃袋、そして知恵袋——神保町の書店街
第十五章 辛亥革命の後背地——日本各地に孫文伝説
おわりに 三田の話
〈明治維新〉と〈中国革命〉が交錯した早稲田、本郷、そして神田……
街歩きで見つけた帝都東京の新たな相貌。カラー図版多数。
「早稲田、神田、本郷を散策しつつ、かつて中国革命に夢を描いた彼らが見た帝都東京の風景を想像し、彼らの情熱に思いを寄せながら、往時の歴史をゆっくり堪能していただきたい。本書を散策のお伴にしていただければ幸いです。」
本書より
歴史の強烈な磁場にありながら、あるいはそれ故に、忘却されてしまった場所がこの東京には無数にある。本書は早稲田、本郷、そして神田の各地を歩きながら、中国革命の痕跡を探り出す試みである。
明治維新の成功と日露戦争の勝利、さらに科挙制度の廃止(1905年)といった事情も手伝って、明治・大正の東京には中国から多くの亡命者や留学生がやってきた。悲嘆に暮れて亡命してきた梁啓超、漱石に憧れて本郷西片に住んだ魯迅、受験に失敗して失意のうちに帰国していった周恩来はじめ、彼らにとって東京は特別な場所だった。
革命を夢見た彼らの周囲には、どんな風景が広がっていたのだろうか? 日々を過ごした空間はどんな色彩で満たされ、またどんな匂いが漂っていたのか? 本書では一つひとつの場所を実際に訪ねて、読者とともに味わっていくことになる。
こうした試みは、中国革命の群像劇について知られざる一齣を明らかにするだけでなく、帝都のイメージを一新してくれるはずだ。革命の揺りかごになったもうひとつの東京へ! 明治・大正の地図や当時の図版約100点を贅沢にもオールカラーで掲載!
[目次]
はじめに
I 早稲田
第一章 黄龍旗がはためく街——清国チャイナタウン
第二章 頭をふるって顧みず、われは東へ行かん——梁啓超の悲しみ
第三章 知られざる天才——憲政の祖・宋教仁
第四章 戸山の軍人学校——蔣介石の夢と憧れ
第五章 芥川龍之介より日本語がうまい帝大生——社会主義者・李漢俊
II 本郷
第六章 清国人最初の日本語学校——弘文学院
第七章 中国の西郷隆盛——黄興の暮らしぶり
第八章 朝顔の咲く家——魯迅の思い出
第九章 関東大震災(一)——日華学会のなりたちと留学生支援
第十章 関東大震災(二)——本郷、麟祥院に今も眠る留学生たち
III 神田
第十一章 慈愛の宰相——周恩来の目立たない日々
第十二章 最大規模の日本語学校——東亜高等予備学校
第十三章 留学生の憩いの場——清国留学生会館と女傑・秋瑾
第十四章 留学生の胃袋、そして知恵袋——神保町の書店街
第十五章 辛亥革命の後背地——日本各地に孫文伝説
おわりに 三田の話
- 本の長さ246ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2016/7/26
- 寸法13.1 x 2.1 x 18.9 cm
- ISBN-104560092508
- ISBN-13978-4560092507
よく一緒に購入されている商品
対象商品: 帝都東京を中国革命で歩く
¥1,980¥1,980
最短で6月10日 月曜日のお届け予定です
残り4点(入荷予定あり)
¥2,530¥2,530
最短で6月10日 月曜日のお届け予定です
残り1点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
譚璐美(たん・ろみ)
作家。東京生まれ。本籍中国広東省高明県。慶應義塾大学文学部卒業。同大講師、中国広東省中山大学講師を経て、現在、慶應義塾大学訪問教授。著書に『中国共産党を作った13人』(新潮新書)、『柴玲の見た夢』(講談社)、『新華僑 老華僑』(共著、文春新書)、『阿片の中国史』(新潮新書)、『日中百年の群像 革命いまだ成らず』(上下巻、新潮社)ほか、多数。
作家。東京生まれ。本籍中国広東省高明県。慶應義塾大学文学部卒業。同大講師、中国広東省中山大学講師を経て、現在、慶應義塾大学訪問教授。著書に『中国共産党を作った13人』(新潮新書)、『柴玲の見た夢』(講談社)、『新華僑 老華僑』(共著、文春新書)、『阿片の中国史』(新潮新書)、『日中百年の群像 革命いまだ成らず』(上下巻、新潮社)ほか、多数。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2016/7/26)
- 発売日 : 2016/7/26
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 246ページ
- ISBN-10 : 4560092508
- ISBN-13 : 978-4560092507
- 寸法 : 13.1 x 2.1 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 210,687位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 113位明治・大正時代
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
10グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年10月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中山先生を中心に日本に来た沢山の中国人留学生の足跡から当時の日中関係さらには世相、政財界人の動きの一部が、走馬灯のように
活写され、大変面白かった。
活写され、大変面白かった。
2016年11月12日に日本でレビュー済み
いま日本にとっての中国はまるで敵国のような政府の動きかただが、歴史を知らなすぎる為政者には呆れるしかない。少しは本を読んで欲しいと願わざるを得ない。憲法などとは言わない。本書のような場所と人物が織りなす歴史物語など、もってこいだと思うのだが。誰でも知っている中国近代史のあの人この人、あまり馴染みがない人、目を閉じれば、それらの人々が東京の神保町、神田、御茶ノ水、早稲田界隈を闊歩していたなんて。なんと面白い話ではないか。中国革命、近代史そのままに生きた父君をもつ著者ならの熱のこもった書である。ただ、中国留学と神田界隈の結びつきのついては随分と先行書籍も刊行されており、また雑誌も特集があり、それらをもう少し参照してほしかったという思いは残る。
2017年2月18日に日本でレビュー済み
著者は東京生まれの華僑作家で、慶応大学訪問教授も務める。
本書は20世紀初頭(日露戦争後から辛亥革命期がメイン)に日本に中国留学生が多数訪れていたことを背景に、早稲田、本郷、神田で中国留学生とゆかりのある地で、著名な中国留学生がどのように過ごしていたのかを資料に基づいて描写している。中国留学生は有名な人が多く、孫文や梁啓超、蒋介石、魯迅、周恩来などが出てくるし、宋教仁、李漢俊、黄興とかも出てくる。
この本の企画自体に妙味がある上に、文体も非常に読みやすいのでお勧めである。東京の普段皆が散歩しているようなところを中国の有名な人たちが闊歩していたと考えると面白い。当時の日本が中国人エリートにとって「安・近・短」の留学先として適当だったというところと、神田神保町の夜店が中国人の胃袋を満たす憩いの場であったこと、その中の多くの中華料理店が現存しているところなどは興味深い。
本書は20世紀初頭(日露戦争後から辛亥革命期がメイン)に日本に中国留学生が多数訪れていたことを背景に、早稲田、本郷、神田で中国留学生とゆかりのある地で、著名な中国留学生がどのように過ごしていたのかを資料に基づいて描写している。中国留学生は有名な人が多く、孫文や梁啓超、蒋介石、魯迅、周恩来などが出てくるし、宋教仁、李漢俊、黄興とかも出てくる。
この本の企画自体に妙味がある上に、文体も非常に読みやすいのでお勧めである。東京の普段皆が散歩しているようなところを中国の有名な人たちが闊歩していたと考えると面白い。当時の日本が中国人エリートにとって「安・近・短」の留学先として適当だったというところと、神田神保町の夜店が中国人の胃袋を満たす憩いの場であったこと、その中の多くの中華料理店が現存しているところなどは興味深い。
2016年9月14日に日本でレビュー済み
尖閣諸島を巡る対立以来、互いの国民感情がこわばったままの日中関係。ほぼ1世紀前、近代化という共通の課題を前に、国家や民族を超えた共感と交流があったことはともすると忘れられがちだ。本書は、かつて東京に学び今日の中国の礎を築いたきら星のような若者たちの息づかいを生き生きと伝えることで、国家ばかりが前面に立ち、人が埋没している昨今の両国関係のありようを静かに問い直しているように思える。