言語は勿論、環境、社会体制、暮らし方などなど、海外小説を読むことでその国の一面を知ることができます
日本人には大変親しみの持てるタイトル「盆栽」
著者・サンブラはチリ・サンディアゴ生まれ
現在もその地に暮らしています
日本文学に関心が強く、芥川龍之介、夏目漱石、三島由紀夫、大江健三郎、安部公房、谷崎潤一郎あたりが好きな作家だそうです
ラテンアメリカらしからぬ淡々と繊細に描かれる人間関係
タイトルにもなっている植物に通じるものがあります
「盆栽」
サンディアゴに住む作家志望の青年フリオにはエミリアという恋人がいた
冒頭で彼女が30歳で亡くなることが明かされ、物語がエミリアの死をめぐる前後譚らしいことがわかります
章ごとに登場する二人の関係者たちは皆淡白な人間関係の中で孤独を抱えて生きています
「木々の私生活」
大学で教えるかたわら小説を書いているフリアン
離婚歴のあるベロニカに恋をし結婚、その娘ダニエラと3人で暮らしている
ベロニカが職場からなかなか戻らない夜、ダニエラに自作の童話を読み聞かせながら過去をとりとめもなく回想していくフリアン
意識の流れがあちこち脱線するのをフリアン自作の童話「木々の私生活」が絶妙に繋ぎとめています
サンブラのエッセイによれば
書くことは盆栽の世話をするのと同じだ
枝を摘み取ってゆき、すでにそこに隠されていた形を浮かび上がらせるのだ
とのこと
哲学的、宗教的な雰囲気もあるでしょうか
始めは、一風変わった文体に面食らいますが、すぐ慣れるでしょう
知らぬ間にサンブラの世界に惹きこまれていました
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥2,200¥2,200 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥2,200¥2,200 税込
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥1,778¥1,778 税込
ポイント: 18pt
(1%)
配送料 ¥350 6月16日-17日にお届け
発送元: monnybook 販売者: monnybook
¥1,778¥1,778 税込
ポイント: 18pt
(1%)
配送料 ¥350 6月16日-17日にお届け
発送元: monnybook
販売者: monnybook
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
盆栽/木々の私生活 (EXLIBRIS) 単行本 – 2013/8/24
アレハンドロ サンブラ
(著),
松本 健二
(翻訳)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥2,200","priceAmount":2200.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"2,200","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"R1WW0m8M1QUsg2vIPon%2FDzcGtgoggTuy52pQSct1kWatzkkxeultr%2BVSdr4%2B8nJKVRtHuM%2BEG3b6VGBx%2FHPTVRQhafaq7my9jc49SzYMwPmhBc0qHhQb%2BK9UqF2%2BGyw1Bp1lIsUmu%2Fk%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥1,778","priceAmount":1778.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,778","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"R1WW0m8M1QUsg2vIPon%2FDzcGtgoggTuyvO6KQJ0VjtaoVjb37YzbmZOsWAOkVQ%2FIBMMikZKTjtzJGcT66zHrRlxIajDxQ2LhcM04hJM6WiU8saydyKRKSZlG3X%2FXWsGnlchaWdbF%2BoXIZlMCi%2FhvqfYxuytMROBfBoCtnAvCZ%2BQameiy2BIzTQ%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
で、小説のタイトルは?
彼はタイトルについて僕と話し合いたい、議論したいと思っている。ある男がラジオで、若いころの恋人が死んだことを知る。そこからすべてが始まるんだ、文字どおりすべてが。
それでどうなるの?
彼は彼女のことを忘れなかった、深い愛だったんだ。二人は若いころ、小さな植木を育てていた。
小さな植木? 盆栽?
(「盆栽」より)
ラテンアメリカ文学における〈ポスト・ボラーニョ〉世代の旗手として、チリの国内外で高い評価を受ける若手の、処女作とその続編ともいえる第二作を一冊に収録。
チリの首都サンティアゴに住む、作家志望の若者フリオ。学生時代、彼にはエミリアという恋人がいた。彼女と過ごした日々、二人が読んだ本の数々、フリオがある作家に成り代わって書く小説「盆栽」の構想、そしてエミリアの死……メタフィクション的かつ斬新な語りと、生と死をめぐる即物的なまでの描写が胸を打つ(『盆栽』)。
ある晩、絵画教室から戻らない妻を待ちながら、幼い義理の娘を寝かしつけるために自作の物語「木々の私生活」を語り聞かせる日曜作家のフリアン。妻は帰ってくるのか、こないのか。不意によみがえる過去の記憶と、彼と娘を待ち受ける未来が、一夜の凝縮した時間から、まるで枝葉のように広がっていく(『木々の私生活』)。
削ぎ落とされた詩的で濃密な語りと、過去・現在・未来を透徹したプルースト的視点。また、二作に共通するモチーフである「樹木」のもつ静けさや孤独が、読者に深い余韻を残す。なお『盆栽』はチリで映画化され、2011年のカンヌ映画祭「ある視点」部門に出品された。
彼はタイトルについて僕と話し合いたい、議論したいと思っている。ある男がラジオで、若いころの恋人が死んだことを知る。そこからすべてが始まるんだ、文字どおりすべてが。
それでどうなるの?
彼は彼女のことを忘れなかった、深い愛だったんだ。二人は若いころ、小さな植木を育てていた。
小さな植木? 盆栽?
(「盆栽」より)
ラテンアメリカ文学における〈ポスト・ボラーニョ〉世代の旗手として、チリの国内外で高い評価を受ける若手の、処女作とその続編ともいえる第二作を一冊に収録。
チリの首都サンティアゴに住む、作家志望の若者フリオ。学生時代、彼にはエミリアという恋人がいた。彼女と過ごした日々、二人が読んだ本の数々、フリオがある作家に成り代わって書く小説「盆栽」の構想、そしてエミリアの死……メタフィクション的かつ斬新な語りと、生と死をめぐる即物的なまでの描写が胸を打つ(『盆栽』)。
ある晩、絵画教室から戻らない妻を待ちながら、幼い義理の娘を寝かしつけるために自作の物語「木々の私生活」を語り聞かせる日曜作家のフリアン。妻は帰ってくるのか、こないのか。不意によみがえる過去の記憶と、彼と娘を待ち受ける未来が、一夜の凝縮した時間から、まるで枝葉のように広がっていく(『木々の私生活』)。
削ぎ落とされた詩的で濃密な語りと、過去・現在・未来を透徹したプルースト的視点。また、二作に共通するモチーフである「樹木」のもつ静けさや孤独が、読者に深い余韻を残す。なお『盆栽』はチリで映画化され、2011年のカンヌ映画祭「ある視点」部門に出品された。
- 本の長さ210ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2013/8/24
- ISBN-104560090297
- ISBN-13978-4560090299
商品の説明
著者について
アレハンドロ・サンブラ Alejandro Zambra
1975年、サンティアゴ生まれ。詩人、作家、批評家。10代のとき、エズラ・パウンド、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、マルセル・プルーストらに多大な影響を受ける。二冊の詩集を発表したのち、2006年、小説第一作『盆栽』が大きな反響を呼び、チリ批評家賞、チリ図書協会賞を受賞した。2007年には、第二作『木々の私生活』を発表。いずれも国内外で高い評価を受け、10以上の言語に翻訳されている。『盆栽』は、2011年、チリのクリスチャン・ヒメネス監督によって映画化され、同年のカンヌ映画祭「ある視点」部門に出品された。最新作は『家に帰る方法(Formas de volver a casa)』(2011)
訳者:松本 健二(まつもと けんじ)
1968年生まれ。大阪大学言語文化研究科准教授。ラテンアメリカ文学研究。訳書にボラーニョ『通話』(白水社)など。
1975年、サンティアゴ生まれ。詩人、作家、批評家。10代のとき、エズラ・パウンド、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、マルセル・プルーストらに多大な影響を受ける。二冊の詩集を発表したのち、2006年、小説第一作『盆栽』が大きな反響を呼び、チリ批評家賞、チリ図書協会賞を受賞した。2007年には、第二作『木々の私生活』を発表。いずれも国内外で高い評価を受け、10以上の言語に翻訳されている。『盆栽』は、2011年、チリのクリスチャン・ヒメネス監督によって映画化され、同年のカンヌ映画祭「ある視点」部門に出品された。最新作は『家に帰る方法(Formas de volver a casa)』(2011)
訳者:松本 健二(まつもと けんじ)
1968年生まれ。大阪大学言語文化研究科准教授。ラテンアメリカ文学研究。訳書にボラーニョ『通話』(白水社)など。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2013/8/24)
- 発売日 : 2013/8/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 210ページ
- ISBN-10 : 4560090297
- ISBN-13 : 978-4560090299
- Amazon 売れ筋ランキング: - 799,430位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 285位スペイン文学
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4つ
5つのうち4つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
1グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ