未だ少ししか読んでいませんが、元は長いホメロスの長編詩が見事に抄訳されて日本語訳も分かりやすくて読みやすいです。
これから先クライマックスに向けて物語は怒涛の進展を見せてくれると思いますので、とても楽しみです。
販売店が1円で売ってどうやって利益を得ているのか、不思議です。
恐らくは宣伝効果があるんでしょうね。
いずれにせよとても良い本が手に入ったので一度と言わず二度三度と読みたいと思っています。
まだ読んでいない人には是非お勧めします。
2,000円は決して高くありません。
是非、お読み下さい。
梱包も丁寧で本もとても綺麗でした。
是非お読み下さい。
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イリアス: トロイアで戦った英雄たちの物語 単行本 – 2006/1/1
- 本の長さ228ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2006/1/1
- ISBN-104560027382
- ISBN-13978-4560027387
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商品の説明
出版社からのコメント
「海の上のピアニスト」の作家、バリッコが古典の中の古典、ホメロスの『イリアス』に挑戦。長大な作品から朗読用の短縮版を作ることを思いたち、1年の歳月をかけて完成させたのがこの作品だ。
しかしバリッコは『イリアス』の要約版を作ったわけではない。物語の本質にかかわりのない文章を極限まで削るという作業はしたものの、残された部分については原文にできるだけ忠実に再現している。それは正真正銘ホメロスの言葉なのだ。
物語は女奴隷クリュセイスの独白で幕をあける。アカイア方の総大将アガメムノンがアキレウスが獲得した美人奴隷を横取りしたことから、2人の間に争いが生じ、アキレウスは戦闘への参加を拒んでしまう。このためアカイア方は壊滅寸前まで追いつめられ、やがてクライマックスのアキレウス参戦による大逆転へとつながっていく。
この間、物語はきわめて格調高くかつリズミカルに展開し、読者は読み始めた瞬間から引き込まれてしまうだろう。オデュッセウスやアキレウス、ヘクトルなど英雄たちが次々に登場し、トロイア戦争の名場面を実際に体験した生き証人として語っている。また一介の兵士にすぎないテルシテスがもう戦いたくないと愚痴をこぼしたり、戦争の発端となったヘレナが揺れる女心を語るシーンなど現代人にとっても共感できる場面も多い。
ヨーロッパ文明最古にして最高の叙事詩、長大で難解であるがゆえに読まれることの少なかった古典を、ストーリーテリングの天才バリッコが小説の形で現代によみがえらせる。
しかしバリッコは『イリアス』の要約版を作ったわけではない。物語の本質にかかわりのない文章を極限まで削るという作業はしたものの、残された部分については原文にできるだけ忠実に再現している。それは正真正銘ホメロスの言葉なのだ。
物語は女奴隷クリュセイスの独白で幕をあける。アカイア方の総大将アガメムノンがアキレウスが獲得した美人奴隷を横取りしたことから、2人の間に争いが生じ、アキレウスは戦闘への参加を拒んでしまう。このためアカイア方は壊滅寸前まで追いつめられ、やがてクライマックスのアキレウス参戦による大逆転へとつながっていく。
この間、物語はきわめて格調高くかつリズミカルに展開し、読者は読み始めた瞬間から引き込まれてしまうだろう。オデュッセウスやアキレウス、ヘクトルなど英雄たちが次々に登場し、トロイア戦争の名場面を実際に体験した生き証人として語っている。また一介の兵士にすぎないテルシテスがもう戦いたくないと愚痴をこぼしたり、戦争の発端となったヘレナが揺れる女心を語るシーンなど現代人にとっても共感できる場面も多い。
ヨーロッパ文明最古にして最高の叙事詩、長大で難解であるがゆえに読まれることの少なかった古典を、ストーリーテリングの天才バリッコが小説の形で現代によみがえらせる。
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2006/1/1)
- 発売日 : 2006/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 228ページ
- ISBN-10 : 4560027382
- ISBN-13 : 978-4560027387
- Amazon 売れ筋ランキング: - 217,148位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 38位イタリア文学研究
- - 63位イタリア文学 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2006年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画化もされたベストセラー『海の上のピアニスト』の作者によるトロイア戦争叙事詩『イリアス』の翻案小説です。
章ごとに語り手の替わる複数視点の一人称という形式はコリーン・マクロウ著『トロイアの歌』と同じですが、基本的な設定のみを残して大胆な創作が施されていたあの作品とは異なり、こちらのストーリーは本家イリアスを忠実になぞっています。
語り手にアキレウス、ヘクトル、ヘレナ等の主要人物の他に、クリュセイス、テルシテス、パンダロス等、あまり言及されることのなかった人物が選ばれているのはストーリーテリングの手法ではあるのでしょうが、膨大な登場人物の一人一人にきちんとアイデンティティが与えられている本家への作者のオマージュが感じられます。
神と人間の存在が近く、英雄が英雄であった時代のドラマチックな物語は、現代的な言い回しを多用した翻訳文(個人的にはこれには少々不満がありますが)でわかりやすく、本家イリアスの過剰な修辞を敬遠していた人も本来のストーリーの面白さを十分に味わえるかと思います。
ただ、敢えて苦言を呈するなら、翻案はあくまで翻案。翻案だけで元ネタを理解したつもりになってはもったいない。この作品でイリアス世界に興味を持った人は、ぜひ本家イリアスにも手を伸ばされるようお勧めします。
章ごとに語り手の替わる複数視点の一人称という形式はコリーン・マクロウ著『トロイアの歌』と同じですが、基本的な設定のみを残して大胆な創作が施されていたあの作品とは異なり、こちらのストーリーは本家イリアスを忠実になぞっています。
語り手にアキレウス、ヘクトル、ヘレナ等の主要人物の他に、クリュセイス、テルシテス、パンダロス等、あまり言及されることのなかった人物が選ばれているのはストーリーテリングの手法ではあるのでしょうが、膨大な登場人物の一人一人にきちんとアイデンティティが与えられている本家への作者のオマージュが感じられます。
神と人間の存在が近く、英雄が英雄であった時代のドラマチックな物語は、現代的な言い回しを多用した翻訳文(個人的にはこれには少々不満がありますが)でわかりやすく、本家イリアスの過剰な修辞を敬遠していた人も本来のストーリーの面白さを十分に味わえるかと思います。
ただ、敢えて苦言を呈するなら、翻案はあくまで翻案。翻案だけで元ネタを理解したつもりになってはもったいない。この作品でイリアス世界に興味を持った人は、ぜひ本家イリアスにも手を伸ばされるようお勧めします。