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続明暗 単行本 – 1990/9/1
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- 本の長さ273ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日1990/9/1
- ISBN-104480802940
- ISBN-13978-4480802941
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (1990/9/1)
- 発売日 : 1990/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 273ページ
- ISBN-10 : 4480802940
- ISBN-13 : 978-4480802941
- Amazon 売れ筋ランキング: - 614,776位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 14,199位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
「『漢文を読めない人の書いた文学は読んでもつまらない』と言う人が昔は結構おられました。私はもちろん漢文が読めないのでつまらない文学を書く世代ですが、少なくとも日本近代文学は読んで育ちました。日本の近代には『こういう文学がありました』と振り返りつつ、日本近代文学の最後に来た者の一人として書いています。」
(「私は近代日本文学の最後に来た者」『公研』2020年12月号インタビューを修正)
略歴
東京に生まれる。12歳の時、父親の仕事の都合で家族と共にニューヨーク近郊のロングアイランドに移り住む。アメリカになじめず、ハイスクール時代を通じて、昭和二年発行の改造社版の「日本現代文学全集」を読んで過ごす。ハイスクールを卒業したあとは、英語と直面するのを避け、まずはボストンで美術を学ぶ。次にパリに短期滞在した後、最終的にはアメリカのイェール大学と大学院で仏文学を学ぶ。博士課程を修了したあと、日本に一度戻るが、また渡米して大学で日本近代文学を教える。東京在住。
最初に発表した小説、『續明暗』(1990年)は、夏目漱石の遺作で未完の作でもある『明暗』(1917年)を、漱石独特の文体と表記法を使って完成させた。芸術選奨新人賞を受賞した。
第二作の、『私小説 from left to right』(1995年)では、日本語に英語を交ぜた横書きの文体を用いて、自伝風にアメリカでの生活を描いた。野間文芸新人賞を受賞した。
第三作、『本格小説』(2002年)は、エミリー・ブロンテの『嵐が丘』を、中国の少数民族の血が半分混ざったヒースクリフを登場させながら、日本の近代史を描いた。読売文学賞を受賞した。
『日本語が亡びるとき—英語の世紀の中で』(2008年)という長い評論では、西洋に触れた日本の衝撃から近代文学の誕生までの歴史を振り返り、そのとき国語になった日本語の高みが、現在の英語の制覇によって、いかに崩れ去る危険に晒されているかが語られている。小林秀雄賞を受賞した。
『日本語で読むということ 』(2009年)と『日本語で書くということ』(2009年)の二冊は、過去にわたって書かれたエッセイや随筆を集めたものである。『日本語が亡びるとき—英語の世紀の中で』の執筆に至るまでの経緯を辿ることができる。
最近作『母の遺産−新聞小説』(2012年)は、読売新聞で毎週土曜日に連載した新聞小説に、加筆修正をほどこしたものである。母の介護に追われ、離婚を考える五十代の女性を描いた。大佛次郎賞を受賞した。
その後4冊の著書の英訳の推敲作業に追われていたが、現在は新しい小説を書いている。2021年『新潮』連載予定。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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物語の結末は『続々 明暗』を読者それぞれで夢想する形になりますが、個人的には、主人公の津田は改心しないんだろなぁと推測。
でも、当たり前だが現代的感覚で書かれてるよね。当時の雰囲気を味わえない。明暗本体は、なんとなくカラマーゾフの兄弟を意識してるような構図があるけど、それもない。
まー、色々文句じみたこと書いたけど、良くできてるスピンオフ作品と思います。わしの中で、一応、明暗に対する気持ちの折り目がついた。作者にありがとう。
ネタ晴らしはしないほうがいいので、これ以上はあらすじすらも書かないことにするが、作者の「あとがき」に、「『続明暗』が『明暗』に比べてより「面白い読み物」になるように試みた」とあるが、その試みは多いに成功しているといっていいだろう。
で、このまま終わっちゃうの?って気がしないでもないエンディングだったけど、「続明暗」の続編すら書けそうな気がするので、それは各読者が・・・とだけ言っておこう。
おすすめの本です。ただし、明暗を熟読していることが必要条件ですが。
こう思って、漱石好きでも「明暗」は避けて通っていましたが、知人から「未完かどうかに関係なく、明暗は面白いから読んでみて」と勧められ、重い腰をあげました。
その後、「続明暗」があることを知り、読んでみたのですが、正直に言って少し期待はずれというか、拍子抜けしたところがあった。
漱石の「明暗」を前半、「続明暗」を後半、とすると、前半のくどいまでの心理描写、それゆえに登場人物の誰もがエゴが強い、鼻持ちならない人間と感じてしまうくらいの描写に、自分がそういう人達と実際に相対しているのと同じ位の嫌悪感を感じ、そこに惹き込まれた私としては、心理描写よりもストーリーを前に進めようとする向きが強い後半は正直物足りなかった。
吉川夫人にしてもお延にしても、目的の相手と面会する時、前半ならもっと周到かつ老獪な準備をするだろうし、一言返すだけでも相手にどう見えるのか計算し、容易に弱みを見せたり感情をあからさまにすることはないだろうと思う。それが後半では全く別人のように(別人が書いているので仕方がないのだが)人前で顔を赤らめたり泣いたりする。
もし、水村氏がそのあたりまで前半のスタイルを踏襲していたのなら、話の流れも結論も違っていたのではないかと思うし、漱石が書いたであろう結論はむしろそちらに近いのではないかと思う。
作品そのものはぐいぐい読ませるし面白い方に入ると思うので、水村氏の小説として別個に捉えれば感想は違ったかもしれない。しかし、私は「漱石としての『明暗』」がやはり読んでみたかった。ということで、星2つ。