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しびれる短歌 (ちくまプリマー新書) 新書 – 2019/1/8
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恋、食べ物、家族、動物、時間、お金、固有名詞の歌、トリッキーな歌など、様々な短歌を元に歌人の二人が短歌とは何かについて語る。短歌の本質がわかる!
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2019/1/8
- 寸法10.7 x 1.5 x 17.4 cm
- ISBN-104480689168
- ISBN-13978-4480689160
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商品の説明
著者について
1963年広島生まれ。歌人、小説家。絵本や童話、イラストレーションも手がける。「草かんむりの訪問者」で第7回歌壇賞、『いとの森の家』で第31回坪田譲治文学賞を受賞。歌集に『十階』、小説に『水銀灯が消えるまで』『とりつくしま』『さようなら窓』『薬屋のタバサ』『晴れ女の耳』、エッセイ集に『短歌の不思議』など。穂村弘との共著に『回転ドアは、順番に』がある。
1962年北海道生まれ。歌人。90年、『シンジケート』でデビュー。現代短歌を代表する歌人として、エッセイや評論、絵本など幅広く活躍。『短歌の友人』で第19回伊藤整文学賞、連作「楽しい一日」で第44回短歌研究賞、『鳥肌が』で第33回講談社エッセイ賞、『水中翼船炎上中』で第23回若山牧水賞を受賞。歌集に『ラインマーカーズ』『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』など。
1962年北海道生まれ。歌人。90年、『シンジケート』でデビュー。現代短歌を代表する歌人として、エッセイや評論、絵本など幅広く活躍。『短歌の友人』で第19回伊藤整文学賞、連作「楽しい一日」で第44回短歌研究賞、『鳥肌が』で第33回講談社エッセイ賞、『水中翼船炎上中』で第23回若山牧水賞を受賞。歌集に『ラインマーカーズ』『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』など。
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2019/1/8)
- 発売日 : 2019/1/8
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4480689168
- ISBN-13 : 978-4480689160
- 寸法 : 10.7 x 1.5 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 42,672位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ほんとに、しびれますね。国語の先生がこれくらいの話をしてくれれば生徒は凄いことになるだろうな。
2019年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短歌の次世代をリードする東・穂村の両氏が「恋愛、食べ物、家族、動物、時間、ほか」のテーマで秀歌を語ります。
いわゆるライトヴァースの第一線であり、軽妙さを増してゆく現代短歌の主翼を担う二人ですから、取り上げる歌も読みも、親しみやすいものが多くなります。
例えば、恋愛の項から引くと、
体などくれてやるから君の持つ愛と名の付くすべてをよこせ
岡崎裕美子
精神を残して全部あげたからわたしのことはさん付けで呼べ
野口あや子
上記二首が俎上に載せられ、前者の歌が前世代であると穂村氏は語っています。
「愛を求めているんだから従来型の取り引きだよね。それに比べて野口さんはもっと冷めている。もう愛と身体の取り引きなんて断念した歌で、僕はそっちの方が面白いと思う(穂村氏)」
つまり、女性の意識として歌われている「客体として身体を求められること」と「主体として情愛を求めること」のバランスが、時代と共にどのように動いているかという切り口なんですね。さすがの穂村節、見事だと思いました。
本書の語り口は一貫して歌の技巧を論じるよりも、言語感覚によって世相を読んでいく傾向があります。
難しいことは言わない入門書の側面。とはいえ、短歌の先端への思索を誘う別面もあります。
例えば、二人が分析に難儀していた永井氏の歌。
1千万円あったらみんな友達にくばるその僕のぼろぼろのカーディガン
永井祐
「本気かどうかわからないよね(東氏)」「ボロは着てても心の錦って話じゃないんだよね。でも年配の人はこれを対比的に読んじゃうと思う。で、それをわざと誘導しているような一筋縄ではいかない、けれどもリアル(穂村氏)」「面白いんだけどなかなか説明しづらいものがある(東氏)」
永井氏は、解読がいまだ十分に済んでいない歌人かもしれません。
引いた歌にあるのは、若年層が共有しつつある無欲・無私だと思います。
それがボランティア性を帯びて現出し、同時に我欲の薄さと哀しさがありながら、薄さをテコにして広がっていくような私性が感じられます。
歌を読みとる難しさは世代常識の違いからも生まれるものなのでしょう。
別の項で注目したいのは、二人が相互の作風を真似して作る、真似っ子歌。
ところてん水に紛れてきらきらとどこまで逃げていったのだろう
(東直子風穂村)
新幹線開通式の前日の燃える薬用リップクリーム
(穂村弘風東)
面白い。上の比較だと東氏がうまいです。
また、二人の作品として確かにありそうながらもちょっと無理をしているのが伝わってきます。
「私はここに『きらきら』は入れないな(東氏)」「新幹線とリップクリームって随分サイズも違っていたり位相にずれがあるんだけど、そのズレがあるほうがテンションを証明されるみたいなところがある。そのへん、かなり生理的に違うんだけど、東さんはよく捉えてる(穂村氏)」
など。単純に面白かったのとは別に、文体の違いについて理解が深まりました。
短歌というものはテーマに沿って収集すると、時代による詠まれ方の違いが際立ちます。
歌と解読が次世代に向かって繋がっていくこのジャンルには、文学が生きていると思いました。
いわゆるライトヴァースの第一線であり、軽妙さを増してゆく現代短歌の主翼を担う二人ですから、取り上げる歌も読みも、親しみやすいものが多くなります。
例えば、恋愛の項から引くと、
体などくれてやるから君の持つ愛と名の付くすべてをよこせ
岡崎裕美子
精神を残して全部あげたからわたしのことはさん付けで呼べ
野口あや子
上記二首が俎上に載せられ、前者の歌が前世代であると穂村氏は語っています。
「愛を求めているんだから従来型の取り引きだよね。それに比べて野口さんはもっと冷めている。もう愛と身体の取り引きなんて断念した歌で、僕はそっちの方が面白いと思う(穂村氏)」
つまり、女性の意識として歌われている「客体として身体を求められること」と「主体として情愛を求めること」のバランスが、時代と共にどのように動いているかという切り口なんですね。さすがの穂村節、見事だと思いました。
本書の語り口は一貫して歌の技巧を論じるよりも、言語感覚によって世相を読んでいく傾向があります。
難しいことは言わない入門書の側面。とはいえ、短歌の先端への思索を誘う別面もあります。
例えば、二人が分析に難儀していた永井氏の歌。
1千万円あったらみんな友達にくばるその僕のぼろぼろのカーディガン
永井祐
「本気かどうかわからないよね(東氏)」「ボロは着てても心の錦って話じゃないんだよね。でも年配の人はこれを対比的に読んじゃうと思う。で、それをわざと誘導しているような一筋縄ではいかない、けれどもリアル(穂村氏)」「面白いんだけどなかなか説明しづらいものがある(東氏)」
永井氏は、解読がいまだ十分に済んでいない歌人かもしれません。
引いた歌にあるのは、若年層が共有しつつある無欲・無私だと思います。
それがボランティア性を帯びて現出し、同時に我欲の薄さと哀しさがありながら、薄さをテコにして広がっていくような私性が感じられます。
歌を読みとる難しさは世代常識の違いからも生まれるものなのでしょう。
別の項で注目したいのは、二人が相互の作風を真似して作る、真似っ子歌。
ところてん水に紛れてきらきらとどこまで逃げていったのだろう
(東直子風穂村)
新幹線開通式の前日の燃える薬用リップクリーム
(穂村弘風東)
面白い。上の比較だと東氏がうまいです。
また、二人の作品として確かにありそうながらもちょっと無理をしているのが伝わってきます。
「私はここに『きらきら』は入れないな(東氏)」「新幹線とリップクリームって随分サイズも違っていたり位相にずれがあるんだけど、そのズレがあるほうがテンションを証明されるみたいなところがある。そのへん、かなり生理的に違うんだけど、東さんはよく捉えてる(穂村氏)」
など。単純に面白かったのとは別に、文体の違いについて理解が深まりました。
短歌というものはテーマに沿って収集すると、時代による詠まれ方の違いが際立ちます。
歌と解読が次世代に向かって繋がっていくこのジャンルには、文学が生きていると思いました。
2020年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短歌や自由律俳句に最近興味があって、購入しました。たくさんの短歌がテーマ別に載っていて、それらをどのように鑑賞すればいいのか、目の付け所が分かった気がしました。買ってよかったです。
2021年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現代短歌の牽引者のお二人の対談なのに思い付きで話し、短歌の核心に迫らず、きれいごとで終わらせようとしている。残念である
2019年5月24日に日本でレビュー済み
詳しい説明はどこにも書いてないが、本書の成り立ちは、東氏と穂村氏があらかじめテーマを出し合って、短歌をリストアップし、それを見せ合いながら対談したらしい。実作者だけあって、俳句の鑑賞が的確なので、肩の凝らない読み物のように面白い。取り上げる短歌のテーマは、恋、食べ物、家族、動物、時間などなど。作者の顔ぶれは、東氏と穂村氏が所属する「ニューウェーブ短歌」派が多いか。本家筋にあたる「前衛短歌」の、塚本邦雄、岡井隆、寺山修司も忘れずに選んである。ページをめくると、のっけから、恋の歌の、あけすけな性愛描写や冷めた夫婦関係にドキリとさせられる。伝統的・ジェンダー的な美意識への破壊衝動なのだろう。その後も続々と、タイトルにたがわぬ「しびれる短歌」が登場する。
・父の撒くポップコーンを鳩が食ふついでに父も食はれてしまへ 大村陽子
・めざめれば又もや大滝和子にてハーブの鉢に水ふかくやる 大滝和子
・べくべからべくべかりべしべきべけれすずかけ並木来る鼓笛隊 永井陽子
・蕪の葉の根元を切ると切り口が緑の薔薇にみえるやってみて 田中有芽子
・おもうからあるのだそこにわたくしはいないいないばあこれが顔だよ 望月裕二郎
恋の歌は避けて、「しびれる」度は中くらいの、いいなと思ったものを挙げてみた。1首目の「食はれてしまへ」には呆然とするが、鳩に餌をやりたがる父だし、親子での参拝らしいから、そんなにひどい親子関係ではないのだろう。だいたい、食うのが猛獣なんかではなく、鳩だというから笑ってしまう。残りの短歌も、常識的な結末に簡単には流れない、はぐらかし的な感性の奥深さに感心した。
ふむふむと頷いたのは、東氏と穂村氏が伝統的な短歌形式の持つ美化作用を「素敵バイアス」と呼んで否定していること。お二人は、普通なら名歌と褒められるべき作品を、「名歌っぽい感じでしょう」「短歌の世界だなぁ」とやんわりと皮肉る。ライトヴァースの歌人たちだけあって、その姿勢は一貫している。レビュアーも、中学生のころ、アマチュア歌人だった祖父の歌集を読んで、祖母が題材の短歌のあまりの美化にびっくり仰天し、外見だけで短歌を鵜呑みにしてはだめだと思った記憶がある。
ここには挙げないが、ニューウェーブ短歌の、記号や変則オノマトペを使った作品には感心しなかった。詩の場合だったら、高橋新吉が詩「皿」で100年前にやってのけたことを、保守的な短歌界はいまごろ実践しているかのようだ。短歌1首の少ない情報量を記号や変則オノマトペでさらに減らすのだから、次第に、川柳の「瞬間の芸」に似てくる。マンガチックな発想の短歌も本書にはみられる。というか、奇想に頼った短歌が多い。読んだ瞬間はそのウイットやユーモア、ひねりが新鮮だが、次の瞬間には陳腐化し、忘れ去られる、そんな感じ。それも作者は覚悟の上なんだろうけれど、現代詩ならば、もうそんな受けを狙わないだろう。本書の短歌の傾向として、破壊力が強烈で爽快といえば爽快なのだが、方法論的に、かつての俳句の第二芸術論的な批判を招きかねないような危うさも感じた。
・父の撒くポップコーンを鳩が食ふついでに父も食はれてしまへ 大村陽子
・めざめれば又もや大滝和子にてハーブの鉢に水ふかくやる 大滝和子
・べくべからべくべかりべしべきべけれすずかけ並木来る鼓笛隊 永井陽子
・蕪の葉の根元を切ると切り口が緑の薔薇にみえるやってみて 田中有芽子
・おもうからあるのだそこにわたくしはいないいないばあこれが顔だよ 望月裕二郎
恋の歌は避けて、「しびれる」度は中くらいの、いいなと思ったものを挙げてみた。1首目の「食はれてしまへ」には呆然とするが、鳩に餌をやりたがる父だし、親子での参拝らしいから、そんなにひどい親子関係ではないのだろう。だいたい、食うのが猛獣なんかではなく、鳩だというから笑ってしまう。残りの短歌も、常識的な結末に簡単には流れない、はぐらかし的な感性の奥深さに感心した。
ふむふむと頷いたのは、東氏と穂村氏が伝統的な短歌形式の持つ美化作用を「素敵バイアス」と呼んで否定していること。お二人は、普通なら名歌と褒められるべき作品を、「名歌っぽい感じでしょう」「短歌の世界だなぁ」とやんわりと皮肉る。ライトヴァースの歌人たちだけあって、その姿勢は一貫している。レビュアーも、中学生のころ、アマチュア歌人だった祖父の歌集を読んで、祖母が題材の短歌のあまりの美化にびっくり仰天し、外見だけで短歌を鵜呑みにしてはだめだと思った記憶がある。
ここには挙げないが、ニューウェーブ短歌の、記号や変則オノマトペを使った作品には感心しなかった。詩の場合だったら、高橋新吉が詩「皿」で100年前にやってのけたことを、保守的な短歌界はいまごろ実践しているかのようだ。短歌1首の少ない情報量を記号や変則オノマトペでさらに減らすのだから、次第に、川柳の「瞬間の芸」に似てくる。マンガチックな発想の短歌も本書にはみられる。というか、奇想に頼った短歌が多い。読んだ瞬間はそのウイットやユーモア、ひねりが新鮮だが、次の瞬間には陳腐化し、忘れ去られる、そんな感じ。それも作者は覚悟の上なんだろうけれど、現代詩ならば、もうそんな受けを狙わないだろう。本書の短歌の傾向として、破壊力が強烈で爽快といえば爽快なのだが、方法論的に、かつての俳句の第二芸術論的な批判を招きかねないような危うさも感じた。
2020年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新人賞の選評に恋の歌は〈絶滅危惧種〉とありましたが、どうしてどうして、本書の第一章は「やっぱり基本は恋の歌」。〈したあとの朝日はだるい 自転車に撤去予告の赤紙は揺れ〉(岡崎裕美子)の東直子氏と穂村弘氏との対談は絶妙でした。「愛の絶頂期であれば、徹夜でも朝日がだるいっていうのは幸福感の中で詠われるはずで、このどうしようもなさっていうのは、身体はまだ用があるけど、トータルな女性としては撤去予告された自転車と同じものだろうという感覚が、たぶんあるんですね」と穂村氏。「こういう感じって、ここ十年くらいかなぁ。男に求められる身体を持つ自分、それがモノとして感じられて、なにか違う、これでは嫌だ、という感覚が意識されてくる、みたいな」と東氏。若い人の恋をまのあたりにするような新鮮さ。相聞歌は新世紀の幕開けを迎えたように思えました。
第二章は食べ物の歌、第三章は家族の歌、第四章は動物の歌、第五章は時間の歌、第六章はお金の歌、第七章は固有名詞の歌、第八章はトリッキーな歌。ほかに、これから新人賞に挑戦しようと思われている書き手には、付録の「歌人ってどうやってなるの?」が役立つかもしれません。
第二章は食べ物の歌、第三章は家族の歌、第四章は動物の歌、第五章は時間の歌、第六章はお金の歌、第七章は固有名詞の歌、第八章はトリッキーな歌。ほかに、これから新人賞に挑戦しようと思われている書き手には、付録の「歌人ってどうやってなるの?」が役立つかもしれません。