★3.2/2023年86冊目/8月9冊目/『ゆとり教育から個性浪費社会へ』(ちくま新書/筑摩書房)/岩木 秀夫/P.235/2004年/720円+税 #読書 #読書2023 #読了 #読了2023
本書の目的は、ゆとり教育改革と学力低下論争が、学校を取り巻く社会のどのような動きを背景にして起こり、社会にどのような姿を指し示しているか考えること(p18)。ゆとり教育は2002年開始だが、何十年も議論があり合意形成、実施された背景を知らなかった。ただ結果を見て批判するのはナンセンス。明確な指導要領があるものの、伝える側、実施する側、生徒側が意図を理解できていないことから、残念な結果になったのだろう。学力偏重することなく、イディオシンクラシーを尊重し、多様にオプションが選択できる教育を望む。
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ゆとり教育から個性浪費社会へ 新書 – 2004/1/10
岩木 秀夫
(著)
- ISBN-104480061517
- ISBN-13978-4480061515
- 出版社筑摩書房
- 発売日2004/1/10
- 言語日本語
- 本の長さ235ページ
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2004/1/10)
- 発売日 : 2004/1/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 235ページ
- ISBN-10 : 4480061517
- ISBN-13 : 978-4480061515
- Amazon 売れ筋ランキング: - 129,409位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オススメにあったので、タイトルに惹かれて買った者です。
前半1〜3章が、ゆとり教育に至る流れを欧米との比較もあわせてかかれてあり。
文章構成に癖があるせいもあり、ここがとても読みにくかった。(特に1〜2章)
後半4〜5章が、それらを踏まえての現状分析。社会分析。
これまでの読みにくさと打って変わって、とても読ませる内容でした。
ゆとり教育に至る問題点と、現在の問題点、そしてこの先に進もうとしている個性消費社会の問題点。
特にアメリカやイギリスの教育方針の歩みは、私が知らなかった点も多かった為か。どれも興味深いものばかりで。日本の歩む道が、如何に欧米方針に影響を受けてきたかを考えさせられました。
教育現状から社会分析へを扱った本としては「オレ様化する子どもたち」に匹敵する面白さでした。どちらかしか読んだ事がないのでしたら、両方とも読む事をオススメします。
前半1〜3章が、ゆとり教育に至る流れを欧米との比較もあわせてかかれてあり。
文章構成に癖があるせいもあり、ここがとても読みにくかった。(特に1〜2章)
後半4〜5章が、それらを踏まえての現状分析。社会分析。
これまでの読みにくさと打って変わって、とても読ませる内容でした。
ゆとり教育に至る問題点と、現在の問題点、そしてこの先に進もうとしている個性消費社会の問題点。
特にアメリカやイギリスの教育方針の歩みは、私が知らなかった点も多かった為か。どれも興味深いものばかりで。日本の歩む道が、如何に欧米方針に影響を受けてきたかを考えさせられました。
教育現状から社会分析へを扱った本としては「オレ様化する子どもたち」に匹敵する面白さでした。どちらかしか読んだ事がないのでしたら、両方とも読む事をオススメします。
2018年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少し汚れてしますが、充分です。コレクターではないので。
2020年5月3日に日本でレビュー済み
ゆとり教育をめぐる各論者の主要な主張と当時の政治や経済などの社会科学的分析が整理されていて読ませる内容でした。著者は教育社会学を専攻しているそうで、教育論というよりは政府の教育政策について論じております。そのためゆとり教育の是非について論じている訳ではなさそうです。ただ、あとがきで批判していたので新自由主義的な方向で展開されているゆとり教育には否定的だったことがうかがえます。第5章以降は日本のサブ・カルチャーに言及していますが、そこで批評家の東浩紀の批評を参考にされています。その本の是非は置いておくとしても著者は、そもそもサブ・カルチャーに理解が無いことは
一読してみれば明白です。この章についてだけみると畑違いの分野で相当に苦労したのだろうと思いました。それでもあえて批判しているのは日本においてはサブ・カルチャーの影響抜きには教育を語れないほど生活の中に浸透しているからだと思います。ただ個人的にサブ・カルチャーの批判は的外れだと思いました。著者の言うようにマンガやアニメやゲーム等のサブ・カルチャーが原因で猟奇的な犯罪やテロリズムが生まれるのならば、何かしら規制されるはずです。しかし規制するからには証拠が必要でそうなると教育の問題というよりも精神病理の話になってしまいます。医師や臨床心理士ならば間近でそうした問題を扱っていると思うので参考にはなりますが、サブ・カルチャーの害悪が証拠として挙げられているわけではなく著者の印象だけで批判されているのは腑に落ちませんでした。つまり科学的根拠がないのです。
一読してみれば明白です。この章についてだけみると畑違いの分野で相当に苦労したのだろうと思いました。それでもあえて批判しているのは日本においてはサブ・カルチャーの影響抜きには教育を語れないほど生活の中に浸透しているからだと思います。ただ個人的にサブ・カルチャーの批判は的外れだと思いました。著者の言うようにマンガやアニメやゲーム等のサブ・カルチャーが原因で猟奇的な犯罪やテロリズムが生まれるのならば、何かしら規制されるはずです。しかし規制するからには証拠が必要でそうなると教育の問題というよりも精神病理の話になってしまいます。医師や臨床心理士ならば間近でそうした問題を扱っていると思うので参考にはなりますが、サブ・カルチャーの害悪が証拠として挙げられているわけではなく著者の印象だけで批判されているのは腑に落ちませんでした。つまり科学的根拠がないのです。
2015年5月25日に日本でレビュー済み
構成が悪く、読みにくい。
最後の第五章が著者の主張のメインであるとともに、前四章の前提となっているので、第五章にたどり着くまでに、読者は長いこと宙ぶらりんの状態を強いられる。
第五章の内容は、ポストモダンの社会を社会心理的に解説したもので、ここだけを取り出せば社会論として読みごたえはある。しかし、その内容は「ゆとり教育」とは必ずしも関係のないものである。また、著者のいう「個性浪費社会」という概念について、十分に説明を尽くしているともいえない。
前四章は第五章の補強というべき諸論で、それぞれ独立しており、困ったことにそれぞれ完結してもいない。書きっぱなしで唐突に終わる感が強い。
その中では、第二章の「近現代先進国教育制度史」的なものは多少おもしろいと言える。
全体としては、まとまりの悪さと説明の不足が非常に気になる本であった。
最後の第五章が著者の主張のメインであるとともに、前四章の前提となっているので、第五章にたどり着くまでに、読者は長いこと宙ぶらりんの状態を強いられる。
第五章の内容は、ポストモダンの社会を社会心理的に解説したもので、ここだけを取り出せば社会論として読みごたえはある。しかし、その内容は「ゆとり教育」とは必ずしも関係のないものである。また、著者のいう「個性浪費社会」という概念について、十分に説明を尽くしているともいえない。
前四章は第五章の補強というべき諸論で、それぞれ独立しており、困ったことにそれぞれ完結してもいない。書きっぱなしで唐突に終わる感が強い。
その中では、第二章の「近現代先進国教育制度史」的なものは多少おもしろいと言える。
全体としては、まとまりの悪さと説明の不足が非常に気になる本であった。
2007年6月29日に日本でレビュー済み
ある意味、因果的な結果論とも言うべき結論でもって書かれています。
タイトル通りです。本書はそういう風に構成されています。
中身よりも、始めと後書き、これが重要です。
どういう事かと言えば、読む人にとってはここに至るまでの説明における、言わば確認のための本です。
タイトル通りです。本書はそういう風に構成されています。
中身よりも、始めと後書き、これが重要です。
どういう事かと言えば、読む人にとってはここに至るまでの説明における、言わば確認のための本です。