無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
蜜と唾 単行本 – 2016/8/17
彼女は、亮平が学生時代、家庭教師をしていた拓海の母親だ。中学受験を四カ月後に控えていた拓海を、交通事故で亡くした。
亮平もなぜか罪悪感に苛まれ、就職先が決まらないまま大学を卒業。その後IT企業の正社員になる。彼女の言う雑誌とは、その一年半の勤務体験をベースに書いたブラック企業の告発記事が掲載された月刊誌だ。
お祝いにと招かれた亮平は四年ぶりに美帆子に再会するが、相変わらずうっとりするほどきれいだった。後に亮平は刑事の事情聴取に応じた際、このときの電話が思い出される。
リアリズムの名手、初めての犯罪ミステリー。
- 本の長さ308ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2016/8/17
- ISBN-104334911153
- ISBN-13978-4334911157
この著者の人気タイトル
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2016/8/17)
- 発売日 : 2016/8/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 308ページ
- ISBN-10 : 4334911153
- ISBN-13 : 978-4334911157
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,841,077位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 44,089位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
盛田隆二(もりた・りゅうじ)
1971年、県立川越高校2年在学中に書いた短編「糠星」が旺文社小説コンクールで1等になる。同作品は短編集『あなたのことが、いちばんだいじ』(光文社文庫)に所収
1985年、情報誌「ぴあ」編集者の傍ら小説を執筆し、「夜よりも長い夢」で早稲田文学新人賞入選
1990年、デビュー作『ストリート・チルドレン』(講談社)が野間文芸新人賞候補作
1992年、第2作『サウダージ』(中央公論社)は三島由紀夫賞候補作
1996年「ぴあムック」編集長等を経て、18年間勤務したぴあを退社、作家専業に
2004年『夜の果てまで』(角川文庫)が30万部を超えるベストセラーに
2007年~2010年、早稲田大学 文化構想学部 客員教授
2011年『二人静』(光文社)で第1回Twitter文学賞受賞
2016年8月24日午後8時~NHK-Eテレ「ハートネットTV」で、30分番組「父との長いお別れ・作家 盛田隆二 ――リハビリ・介護を生きる 認知症の親をおくって」を放送
著書は他に『焼け跡のハイヒール』『蜜と唾』『父よ、ロング・グッドバイ 男の介護日誌』『残りの人生で、今日がいちばん若い日』『いつの日も泉は湧いている』『きみがつらいのは、まだあきらめていないから』『身も心も』『あなたのことが、いちばんだいじ』『ありふれた魔法』『ささやかな永遠のはじまり』『散る。アウト』『おいしい水』『リセット』『ニッポンの狩猟期』『金曜日にきみは行かない』『ラスト・ワルツ』『いつかぼくは一冊の本を書く』など多数
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
あと頻繁に回送に入り現在と過去を行ったり来たりするので慣れないと読みにくい。
読者が身近に感じるキャラとして早希がいるのだろうが、まず彼女がダメ。母としても社会人としても。4歳の息子に水商売の客に自分の身体をベタベタ触られるのを見せるのも、もう何となく理解出来る歳なのに同じ空間で事件の話をするのも虐待でしかない。深夜託児してまで水商売してるのに大した給料ではなくカツカツ。シンママ=貧乏=水商売という方程式がまず女性軽視。子供の事もバカにしているとしか思えない。著者はフェミっぽい発言をしてるが深層では女性のことを軽視しているのだろう、彼の作品はこれまで女性は男性に「仕える」存在以外の何者でもなかった。
最後ーーの最後のほうに事件が起きてからは一気に読み進めたので星2つです。
誰かが嘘をついている、誰かが何かを仕掛けてる、と思いながら読んで行くけれど、ギリギリまで結末がわからなくて、ドキドキしながら読みました。
主要な大人の登場人物が大なり小なり罪(悪)を為す小説。
犠牲になるのはやはり無垢なる子供か弱き女性。
しかし、その犠牲者である弱き女性もまた罪(悪)を為す。
人間とは本当に悲しい生き物であり、
自分もまた罪や悪を為し罰を受ける人間の一人なんだ。
そんなことを考えさせられた、悲しきミステリ小説でした。
それにしても、ストーリーに直接関係ない挿話や、別に誰も知りたくもない情報が多すぎるのでは?
☆1つプラスは、レシピ良く分かったから。
淡々と物語は進んでいきますが、決して退屈な訳でなく、美帆子という女性が何を企んでいるのか、何を隠しているのかが気になり、読み進めていっても、結局最後はどうなるのか予想が付きにくいです。何となく、男女の愛憎劇の雰囲気が漂う小説です。