「力作」であることは伝わってきました。
文章力なのか、構成なのか、言葉不足なのか、何が足りないのかうまく表現できないのですが、続きが気になってワクワクするような面白さは感じられず、そう長い話でもないのに、読み終わるのに結構時間がかかりました。真山仁氏や池井戸潤氏の上手さを改めて認識した次第です。
私は仕事で少し関係しているので、勉強も兼ねてというのもあって最後まで読めましたが、全く関係ない仕事をしている人にも堪え得る小説なのか。または副題に「ディーラーになるための10のレッスン」とあるので、業界向けの本と割り切って書いたのか。世の中に金融勤務の人は相当数いるので、それなりのマーケットにはなりそうですから。
筆者は現場に近すぎて、第三者の視点が欠けているのかもしれません。山崎豊子さんは商社や航空会社の出身ではありませんが、しっかりした取材を基に書いてあるので、業界関係者じゃなくても長編でも飽きずに読めます。
ただ伸びしろはありそうなので、期待も込めて星3つ。
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ナイスディール 単行本 – 2014/8/7
町田 哲也
(著)
「債券ディーラー俊也は、蒔田という青年実業家が経営する会社、スパイスクルーズというITベンチャーの社債を買い始める。
割安だった社債の価格は順調に上昇していくが、蒔田が銀行と対立すると、マーケットは急転。
投資家がいっせいに売却に動いたことで、俊也も身動きがとれなくなる。
最後の望みは海千山千のあるヘッジファンドの買いだが…。
小説を通して説かれる「ディーラーになるための10のレッスン」。ディーリングルームを覆う緊迫感、
稼ぐことがすべてとわかっていながら、個人的感情に揺れるディーラーの心理を元ディーラーがリアルに描く。」
割安だった社債の価格は順調に上昇していくが、蒔田が銀行と対立すると、マーケットは急転。
投資家がいっせいに売却に動いたことで、俊也も身動きがとれなくなる。
最後の望みは海千山千のあるヘッジファンドの買いだが…。
小説を通して説かれる「ディーラーになるための10のレッスン」。ディーリングルームを覆う緊迫感、
稼ぐことがすべてとわかっていながら、個人的感情に揺れるディーラーの心理を元ディーラーがリアルに描く。」
- 本の長さ292ページ
- 言語日本語
- 出版社きんざい
- 発売日2014/8/7
- 寸法13.5 x 1.9 x 19.6 cm
- ISBN-104322125824
- ISBN-13978-4322125825
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商品の説明
著者について
町田 哲也
1973年生まれの著者は、現在大手証券会社に勤務。
主人公と同様、一貫して債券市場を歩いてきた。慶応義塾大学経済学部に在学中の97年に『我が家のできごと』で新潮学生コンクール奨励作を受賞。
主な著書に『企業が強くなるための負債戦略』(2011年、日本評論社)がある。
1973年生まれの著者は、現在大手証券会社に勤務。
主人公と同様、一貫して債券市場を歩いてきた。慶応義塾大学経済学部に在学中の97年に『我が家のできごと』で新潮学生コンクール奨励作を受賞。
主な著書に『企業が強くなるための負債戦略』(2011年、日本評論社)がある。
登録情報
- 出版社 : きんざい (2014/8/7)
- 発売日 : 2014/8/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 292ページ
- ISBN-10 : 4322125824
- ISBN-13 : 978-4322125825
- 寸法 : 13.5 x 1.9 x 19.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 191,922位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 104位経済・社会小説 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ディーラーになるための10のレッスン」を小説を通じて体験するという作りになっています。個人的にディーラーという職業に関心があったので購入してみました。別の読みかけの本があったので試しに1レッスンだけ、と本を開きましたが、ついつい引き込まれてしまって一気に読み終えました。ディーリングルームの緊張感を疑似体験できるだけでなく、管理職手前の中堅世代の目線で、上司・後輩とのかかわりや心理状況などがリアルに描かれており、小説としても大変面白く、一読に値する本だと思います。
2014年8月15日に日本でレビュー済み
社債ディーラーという、世の中で馴染みのない仕事について、分かりやすく書いてあり、スラスラ読めます。主人公の俊也が丸山という先輩から学び、ピンチを通じて社債ディーラーとして成長するところが読み手としても感情移入させられます。上司に炸裂させたひと言が痛快です。オススメの一冊です。