我々の普段の生活に裏で大きく関係していながら、一般にはほとんど知られていないコモディティ取り引きの歴史を知ることが出来た。以下、自分用のまとめ(メモ)
コモディティ商社発展の要因(〜20世紀)
①市場解放の動き(産油国)←セブンシスターズの凋落
②共産圏の崩壊(旧ソ連)
③中国の台頭
④金融資本主義の発展
現在の新たなフェーズの要因(21世紀〜)
①中国経済の減速
②情報の民主化(インターネット等)
③脱グローバリズム(自由化の規制)
④脱化石燃料(地球温暖化問題)
⑤生産者の発言力増大
今後のコモディティ商社の存続条件
①天然資源の必要性(変わらない)
②価格設定機能(需給の調整、非効率の解消)
③経済システムでの売り手と買い手の仲介役
結局、コモディティ商社を取り巻く政治と経済、マネーとパワーの融合は形を変えて発展していくだろう。
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THE WORLD FOR SALE(ザ・ワールド・フォー・セール) 世界を動かすコモディティー・ビジネスの興亡 単行本 – 2022/10/21
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【内容紹介】
フィナンシャル・タイムズ紙2021年ベスト・ビジネス書、エコノミスト誌2021年ベストブックスの1冊。
ウクライナ危機の唯一の勝者ともいわれるエネルギー企業。その最たる存在が世界最大級の資源会社、グレンコアに代表されるコモディティー商社だ。グレンコア、ビトル、トラフィギュラ、カーギル。彼らコモディティー商社の存在なくしては世界の資源・穀物・金融取引、そして、国家運営さえもが成り立たない。そして彼らは、日本経済の生命線を握る石油、石炭、鉄鋼、銅、アルミ、その他金属、穀物など、天然資源、農産物取引を牛耳るグローバル資本主義の最後の冒険者でもある。
内戦下のリビアから、コンゴ、クルディスタン、イラク、キューバ、カザフスタン、中国、そしてプーチンのロシアまで。コモディティー商社のトレーダーたちは現金の詰まったブリーフケースを手に世界を飛び回り、脱法行為、賄賂も辞さず、新興国・資源国の権力者に食い込む。そしてグローバル化とスーパー・コモディティー・サイクルの波に乗って巨万の富と巨大なビジネス王朝を築き上げてきた。
だが、その歴史と実像はほとんど知られてこなかった。石油ショックから、ソ連崩壊と冷戦の終焉、中国台頭、新興国・資源ブーム、デリバティブ取引の拡大、世界金融危機に至る世界の大きな変化に、コモディティー商社はどう商機を見出してきたのか。コモディティー業界を長年徹底取材してきたジャーナリストが、その成功・失敗、驚くべき興亡の物語を、規制強化、グローバル化の減速という逆風の強まり、新型コロナ・パンデミックでの本領発揮、新世代トレーダーの登場も交え、スリラーさながらに描き出した話題の書。
【目次】
序 章 最後の冒険家たち
第1章 先駆者(パイオニア)たち
第2章 石油のゴッドファーザー
第3章 商社は最後の頼みの綱
第4章 紙の樽(ペーパーバレル)
第5章 マーク・リッチの凋落
第6章 史上最大の閉店セール
第7章 資本主義に冒された社会主義
第8章 ビッグ・バン
第9章 オイルダラーと泥棒政治家
第10章 目的地はアフリカ
第11章 飢えを儲けの種に
第12章 十億長者(ビリオネア)の製造工場
第13章 権力の商人
終 章 不都合な秘密はいくらでも
フィナンシャル・タイムズ紙2021年ベスト・ビジネス書、エコノミスト誌2021年ベストブックスの1冊。
ウクライナ危機の唯一の勝者ともいわれるエネルギー企業。その最たる存在が世界最大級の資源会社、グレンコアに代表されるコモディティー商社だ。グレンコア、ビトル、トラフィギュラ、カーギル。彼らコモディティー商社の存在なくしては世界の資源・穀物・金融取引、そして、国家運営さえもが成り立たない。そして彼らは、日本経済の生命線を握る石油、石炭、鉄鋼、銅、アルミ、その他金属、穀物など、天然資源、農産物取引を牛耳るグローバル資本主義の最後の冒険者でもある。
内戦下のリビアから、コンゴ、クルディスタン、イラク、キューバ、カザフスタン、中国、そしてプーチンのロシアまで。コモディティー商社のトレーダーたちは現金の詰まったブリーフケースを手に世界を飛び回り、脱法行為、賄賂も辞さず、新興国・資源国の権力者に食い込む。そしてグローバル化とスーパー・コモディティー・サイクルの波に乗って巨万の富と巨大なビジネス王朝を築き上げてきた。
だが、その歴史と実像はほとんど知られてこなかった。石油ショックから、ソ連崩壊と冷戦の終焉、中国台頭、新興国・資源ブーム、デリバティブ取引の拡大、世界金融危機に至る世界の大きな変化に、コモディティー商社はどう商機を見出してきたのか。コモディティー業界を長年徹底取材してきたジャーナリストが、その成功・失敗、驚くべき興亡の物語を、規制強化、グローバル化の減速という逆風の強まり、新型コロナ・パンデミックでの本領発揮、新世代トレーダーの登場も交え、スリラーさながらに描き出した話題の書。
【目次】
序 章 最後の冒険家たち
第1章 先駆者(パイオニア)たち
第2章 石油のゴッドファーザー
第3章 商社は最後の頼みの綱
第4章 紙の樽(ペーパーバレル)
第5章 マーク・リッチの凋落
第6章 史上最大の閉店セール
第7章 資本主義に冒された社会主義
第8章 ビッグ・バン
第9章 オイルダラーと泥棒政治家
第10章 目的地はアフリカ
第11章 飢えを儲けの種に
第12章 十億長者(ビリオネア)の製造工場
第13章 権力の商人
終 章 不都合な秘密はいくらでも
- 本の長さ464ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP 日本経済新聞出版
- 発売日2022/10/21
- 寸法18.8 x 12.8 x 3.2 cm
- ISBN-104296115472
- ISBN-13978-4296115471
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商品の説明
著者について
ハビアー・ブラス
ブルームバーグ・ニュース記者。エネルギー担当チーフ・コレスポンデント
フィナンシャルタイムズ記者をへて現職。国際商品取引を長年取材。FTグローバル・コモディティーズ・サミットを立ち上げる。
ジャック・ファーキー
ブルームバーグ・ニュース記者。エネルギー、コモディティ担当シニアレポーター
フィナンシャルタイムズ記者をへて現職。国際商品取引を長年取材。FTグローバル・コモディティーズ・サミットを立ち上げる。
松本剛史
翻訳家
1959年和歌山市生れ。東京大学文学部社会学科卒。メンジーズ『1421――中国が新大陸を発見した年』、フリーマントル『爆魔』『英雄』、クーンツ『ミスター・マーダー』など、訳書多数。
ブルームバーグ・ニュース記者。エネルギー担当チーフ・コレスポンデント
フィナンシャルタイムズ記者をへて現職。国際商品取引を長年取材。FTグローバル・コモディティーズ・サミットを立ち上げる。
ジャック・ファーキー
ブルームバーグ・ニュース記者。エネルギー、コモディティ担当シニアレポーター
フィナンシャルタイムズ記者をへて現職。国際商品取引を長年取材。FTグローバル・コモディティーズ・サミットを立ち上げる。
松本剛史
翻訳家
1959年和歌山市生れ。東京大学文学部社会学科卒。メンジーズ『1421――中国が新大陸を発見した年』、フリーマントル『爆魔』『英雄』、クーンツ『ミスター・マーダー』など、訳書多数。
登録情報
- 出版社 : 日経BP 日本経済新聞出版 (2022/10/21)
- 発売日 : 2022/10/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 464ページ
- ISBN-10 : 4296115472
- ISBN-13 : 978-4296115471
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 3.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 69,430位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 285位その他の地域の世界経済関連書籍
- - 486位経済学 (本)
- - 2,746位その他のビジネス・経済関連書籍
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年1月12日に日本でレビュー済み
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2023年3月3日に日本でレビュー済み
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最初はハラハラドキドキの場面で始まった。
引き込まれるかと思いきや、コモディティの会社のえげつなさに辟易した。
引き込まれるかと思いきや、コモディティの会社のえげつなさに辟易した。
2023年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
セブンシスターズによる石油業界の寡占により、石油が買い叩かれていた歴史を知る。
ナショナリズムの高揚により、国有化が始まり石油が市場に出てくる。
ここに商社が事業機会を見つけた。
ソ連の崩壊、中国の台頭についても、経済視点で実感を持てた。
脱炭素政策もユーロ圏による資源国支配が目的なんだろう。
ナショナリズムの高揚により、国有化が始まり石油が市場に出てくる。
ここに商社が事業機会を見つけた。
ソ連の崩壊、中国の台頭についても、経済視点で実感を持てた。
脱炭素政策もユーロ圏による資源国支配が目的なんだろう。
2023年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、コモディティー(原材料)の取引に携わる億万長者たちの秘密の世界を暴露したノンフィクションである。石油や金属などのコモディティーは、私たちの現代社会に欠かせないものだが、それらをどこからどうやって調達しているかはあまり知られていない。本書では、その裏で暗躍するコモディティー・トレーダーたちの活動や影響力について詳しく調査している。
コモディティー・トレーダーとは、生産者と消費者の間に入って、コモディティーを買ったり売ったりする者をいう。彼らは巨額の利益を得るだけでなく、世界経済や政治にも大きな影響を与えている。例えば、彼らはロシアやイランなどの制裁国と取引して国際法を無視したり、アフリカや中東などの紛争地域で武装勢力と結託したりしている。また、彼らは気候変動や資源枯渇といった環境問題にも直面しており、その対応によって未来が変わる可能性があるだろう。
本書では、コモディティー・トレーダーたちの歴史や個性、成功や失敗、挑戦や危機を多くの事例やエピソードを交えて描いている。彼らは非常に秘密主義であり、一般人から見えない存在であるが、本書はその世界を初めて明るみに出した非常に貴重な一冊である。
コモディティー・トレーダーとは、生産者と消費者の間に入って、コモディティーを買ったり売ったりする者をいう。彼らは巨額の利益を得るだけでなく、世界経済や政治にも大きな影響を与えている。例えば、彼らはロシアやイランなどの制裁国と取引して国際法を無視したり、アフリカや中東などの紛争地域で武装勢力と結託したりしている。また、彼らは気候変動や資源枯渇といった環境問題にも直面しており、その対応によって未来が変わる可能性があるだろう。
本書では、コモディティー・トレーダーたちの歴史や個性、成功や失敗、挑戦や危機を多くの事例やエピソードを交えて描いている。彼らは非常に秘密主義であり、一般人から見えない存在であるが、本書はその世界を初めて明るみに出した非常に貴重な一冊である。
2022年11月20日に日本でレビュー済み
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一般にはまったく知ることのできないコモディティブローカーの内情が一部わかります。FBIお尋ね者だったマーク・リッチ直系の会社群。グレーな取引もいろいろ紹介されます。プーチンやサダムフセインやリビア反政府軍なども登場。こんなグレーなことやって莫大に儲かっていてずるいと言われることもありますが、電気やスマホやガソリンを必要とする現代人に絶対必須なコモディティが届くようにしてくれている人たちでもあります。