2016年から2020年までの4年間、1498日分の日記です。
700ページのボリュームで、読み終えて堪能しました。
腰巻きにあるように、全身芸術家の濃密な日常です。
内容は、創作日記、夢日記、交遊録、仕事日記、読書日記、愛猫記などです。
特異なのは夢の内容をほぼ毎日、描いている点です。
夢は自己の顕在意識と無意識の統合で成立しており両者を併置することで日常にシンクロシティシティが起きる。
それは創作の核で、現実と夢をドウレルに置く自分は、人生を2倍生きている、と言います。
私も夢を見ますが、横尾さんのようにそれを文章で再現するなんて、すぐに忘れてしまうのでとても無理です。
横尾さんは闘病の本を2冊も出しています。
すこしでも体に異変があれば病院に駆け込んだり入院したりです。
80歳代の老人であればドウってことない程度なのですが、病院マニアのようです。
世田谷に住んでおり有名人の知己が多く、散歩や昼食で日常的に交友されています。
展覧会、出版などで毎日ように日本や世界から訪問客があり、旺盛な仕事ぶりには舌を巻きます。
時代の事象は、鋭敏な芸術家の作品に影響を与えます。
横尾さんが新型コロナで、独自デザインのマスクを発表し続けているのもそうでしょう。
もう6000枚以上のマスク作品を発表しています。
来月は85歳になります。
どうか、まだまだお元気で活躍されることを願います。
今年夏には大掛かりな横尾忠則展が開催されます。
久しぶりなので、楽しみです。
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