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夏物語 単行本 – 2019/7/11
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生命の意味をめぐる真摯な問いを、切ない詩情と泣き笑いに満ちた極上の筆致で描く、21世紀の世界文学!
世界十数ヵ国で翻訳決定!
* * * * * *
生まれることに自己決定はない。だが産むことには自己決定がある。この目も眩むような非対称を、
どうやって埋めればよいのか? 母になる女たちは、この暗渠をどうやって越したのか? どうすれば、そんな無謀で勝手な選択ができるのか? 作者は、「産むこと」の自己決定とは何か? という、怖ろしい問い、だが、これまでほとんどの産んだ者たちがスルーしてきた問いに、正面から立ち向かう。
――上野千鶴子(「文藝」秋季号)
笑橋で今日も生きる巻子の、物語終盤での言葉に、誰もが泣くだろう。(中略)
この作品は間違いなく傑作である。
――岸政彦(「文學界」8月号)
この作品は、全方向からの意見に耳を傾けているような、極めてフェアな作りになっている。
それも生殖医療を論じる難しさの中で、
子どもを持つ、というシンプルな願いをどう叶えるかと、模索した結果であろう。
川上未映子は、難しいテーマを、異様な密度で書き切った。
――桐野夏生(「文學界」8月号)
これ以上ないほどシリアスな倫理問題を扱っているが、
大阪弁を交えた語りやセリフの爆発的な笑いの威力よ。
破壊と創造を同時になしとげる川上語も堪能されたし。
――鴻巣友季子(「毎日新聞」7月28日書評)
* * * * * *
この物語には、人が生まれて生きて、そしていなくなることの、すべてがある。
- 本の長さ545ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2019/7/11
- ISBN-104163910549
- ISBN-13978-4163910543
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出版社より
世界40カ国で翻訳決定! 俳優ナタリー・ポートマンも絶賛・・・世界が震えた川上未映子の圧倒的長編
毎日出版文化賞 芸術部門受賞・米TIME誌ベスト10/米New York Times必読100冊/米図書館協会ベストフィクション選出!
世界的ベストセラー作家、エレナ・フェッランテが選ぶ「20世紀の女性作家40人」に選出されるなど、いま世界が最も注目する作家の最新作。
ニューヨーク・タイムズを始め、英ガーディアン、フィナンシャルタイムズ、アイリッシュ・タイムズ、ニューヨーカー、バルチャー、BBC、独フォーカス、南ドイツ新聞、伊ラ・レプッブリカ、伊コリエーレ・デラ・セラ……欧米各誌紙、ラジオなどで絶賛、大きな話題に。
俳優のナタリー・ポートマンも、「問題を様々と見せる作品であり、現代的で、女性として今日の日本で生きることについての川上の描写がとても好きだ」と賛辞を送っている。
「夏物語」文庫帯より 村上春樹さんのことば
「クロ現プラス」でも話題沸騰!
相手がいない、パートナーとの婚姻が認められない、夫が男性不妊である…そんな女性たちが子に会いたいと願う時、どんな可能性と実践があるのか。そして精子提供で誕生する子たちの思いについて番組で語りました。
発売から一年以上経っても反響は止まらない
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テレビほかメディアで大きな話題に!NHK「あさイチ」プレミアムトーク(2019年12月6日) TBS「王様のブランチ」(2019年7月27日) フジテレビ「タイプライターズ」(2019年7月6日) 朝日、読売、毎日、日経ほか各紙誌に書評掲載。 亀山郁夫、鴻巣友季子、三浦雅士、阿部公彦、武田将明、清水良典の各氏が「今年のベスト3」に挙げる。 |
書店員からも熱い支持が進むしかないのだと、生きるしかないのだと、まるで生きる事そのもののような読書体験をさせていただきました。(明林堂書店南佐賀店・本間悠さん) まさに川上未映子さんの正真正銘の最高傑作、人生を賭けた1冊、という重みが伝わってきて、読んでいるこちらも、息をつめて物語の世界に没頭してしまうような素晴らしい内容でした。(HMV&BOOKS HIBIYAコテージ・花田菜々子さん) |
海外でも絶賛の嵐鋭い観察力と心を揺さぶるような筆致で、日本で女性として生きることについて描ききった作品。(米「タイム」誌 2020年11月11日) 川上は親しみやすい筆致と夢の中のような描写で自由とは何か、女性の身体とは何かを探求している。 (英「ガーディアン」2020年9月11日) |
生まれてくることの意味を問い、 人生のすべてを大きく包み込む、 泣き笑いの大長編。
大阪の下町に生まれ育ち、小説家を目指し上京した夏子。38歳になる彼女には、ひそやかな願いが芽生えつつあった。「自分の子どもに会いたい」――でも、相手もおらんのに、どうやって?
周囲のさまざまな人々が、夏子に心をうちあける。身体の変化へのとまどい、性別役割をめぐる違和感、世界への居場所のなさ、そして子どもをもつか、もたないか。悲喜こもごもの語りは、この世界へ生み、生まれることの意味を投げかける。
パートナーなしの出産を目指す夏子は、「精子提供」で生まれ、本当の父を探す逢沢潤と出会い、心を寄せていく。いっぽう彼の恋人である善百合子は、出産は親たちの「身勝手な賭け」だと言う。
「どうしてこんな暴力的なことを、みんな笑顔でつづけることができるんだろう」
苦痛に満ちた切実な問いかけに、夏子の心は揺らぐ。この世界は、生まれてくるのに値するのだろうか――。
芥川賞受賞作「乳と卵」の登場人物たちがあらたに織りなす物語は、生命の意味をめぐる真摯な問いを、切ない詩情と泣き笑いの極上の筆致で描き切る。
ページを繰る手が止まらない、エネルギーに満ちた世界文学の誕生!
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2019/7/11)
- 発売日 : 2019/7/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 545ページ
- ISBN-10 : 4163910549
- ISBN-13 : 978-4163910543
- Amazon 売れ筋ランキング: - 70,816位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,798位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率イン 歯ー、または世界』で第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞受賞。短編集『愛の夢とか』で第49回谷崎潤一郎賞受賞。2016年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞受賞。「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』、『すべて真夜中の恋人たち』など著書多数。
2019年、第73回毎日出版文化賞受賞した『夏物語』は、20年ニューヨーク・タイムズが選ぶ「今年読むべき100冊」やTIMEの「今年のベスト10冊」などにも選ばれ、現在40カ国以上で刊行が進められている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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『すべて真夜中の恋人たち』を読んでもう少し読みたくなりすぐに入手しました。
すべて真夜中の恋人たちは、集中しての2日で読み終えましたが
こちらはいったん挫折したのも含め3週間かかりました。
どうして挫折したのかというと間に挟まれる姪っ子の緑子ちゃんの日記とか
とにかく読みづらかったし、感情移入できないし、文章力、表現力には惹かれましたが
多分読み終えることはないかなと。
でもやはりまた気になって読み始めそこからは一気読みです。
世界に入ることができました。
読んでよかった本です。
『すべて真夜中の恋人たち』でも思いましたが回収しない部分が多い作品ですね。
伏線回収が身についてるので違和感があります。
一部と二部の極端な差にも置いていかれそうになりました。
思っている感情を、リアルなら絶対人には語らない
ネガティブで身勝手な感情や意見をいう登場人物が多いのも特徴ですね。
慣れるまで辛いです。
でもそれが醍醐味なのかもしれないと後半は感じました。
そんな剥き出しの感情が飛び交うのはまさに小説(創作)ならではのことだとも。
今回のことさら重いテーマに対して様々な立場の、境遇の、
様々な視点での意見を聞くことが出来ました。
綿密な取材によるリアルが詰まった力作だと思います。
『夏物語』は『乳と卵』の続編であるということで
先ずはそこからずれていたんですね。
『乳と卵』を読めばこの違和感はなかったのか…。
あとは今更ですが…これは純文学作品なんですね。
知らないで読んでいました(汗)
純文学に多い、救われないラストが苦手ですが
今作のラストも良かったです。
貧乏生活をひたすら描いてくる序盤でややしんどくなり、
さらに子供を産むのが女の幸せだとでも言うような遊佐の存在に辟易しながらも読み進めたが、
最後まで読んでも結局はそうなのかと…
ただ、結婚して子供を産めば幸せ、みたいなお花畑思考ではなかった点だけは良かったかもしれない。
主人公の決断よりも善百合子の弁舌こそ共感できる人が今は少なくないのではなかろうか。
途中で出てきた提供者の男性の気持ち悪さが妙にリアルで印象的だった。
本編とは関係はないが、帯で世界が絶賛するとか言って名前を出してるのがアメリカのメディアしかないのは誇大広告ではないかとげんなりした。
日本ローカルな描写も多いが、主題はグローバルなもので、多くの人が心を揺さぶられるだろう。
サブスク系で実写化されそう。
単行本版を購入した。
(2023年04月09日追記)「僕は反出生主義者です。」と言っていますが、他人の出産を否定するつもりはありません。ネットで反出生主義者が過激なことを言っているのを見ました。僕の言う反出生主義は、僕が「生きることは割に合わない」と感じているだけだ、とご理解ください。