通俗的な江戸についての理解は、おそらく「太田道灌が江戸に拠点を構えたものの、秀吉に命ぜられて家康がやってきたときには寒漁村だったけど、家康は秀吉の罰ゲームにかえって奮起し、家臣に開発を命じて大都市としての礎を築いた」というものだと思います。
私もそうでしたが、この本を読んで、その認識は一変しました。やはり都市は生き物ですね。その時その時の時代背景があり、交通と物流の要衝として発展するきちんとした理由があったのですね。
丹念に先行研究と資料を追っていくので、非常に面白いです。
筆者は江戸東京博物館の学芸員さんとのことで、また近々、出掛けてみたいです。きっとこれまでとは別の視点で楽しめるのではないかと思います。
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江戸―平安時代から家康の建設へ (中公新書 2675) 新書 – 2021/12/21
齋藤 慎一
(著)
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徳川家康が入城し、将軍の本拠地として大都市へ変貌した江戸。その始まりは平安時 代末、秩父平氏一族の江戸氏が拠点を置く低湿地だった。太田道灌の江戸城築城、戦 国大名北条氏の支配を経て、入府した家康の大工事によって、城と町は発展を遂げ る。江戸の繁栄はいかにして築かれたのか。本書では新知見をふまえ、中世から近世 への変遷過程を解明。平安時代の寒村から、豪華絢爛な都市が成立するまでの500 年を描き出す。
- 本の長さ217ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2021/12/21
- 寸法11 x 1 x 17.3 cm
- ISBN-104121026756
- ISBN-13978-4121026750
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商品の説明
著者について
齋藤慎一
1961年東京都生まれ.85年明治大学文学部史学地理学科卒業.89年明治大学大学院文 学研究科史学専攻博士後期課程退学.2001年博士(史学).1988年より都立江戸東京 博物館学芸員.組織改編をへて2010年より公益財団法人東京都歴史文化財団江戸東京 博物館学芸員.専門は日本中世史・近世史・都市史.著書『中世東国の領域と城館』 (吉川弘文館,2002年),『戦国時代の終焉』(中公新書,2005年),『中世武士の 城』(吉川弘文館,2006年),『中世を道から読む』(講談社現代新書,2010年), 『中世東国の道と城館』(東京大学出版会,2010年),『中世東国の信仰と城館』 (高志書院,2021年).編著『城館と中世史料―機能論の探求』(高志書院,2015 年).
1961年東京都生まれ.85年明治大学文学部史学地理学科卒業.89年明治大学大学院文 学研究科史学専攻博士後期課程退学.2001年博士(史学).1988年より都立江戸東京 博物館学芸員.組織改編をへて2010年より公益財団法人東京都歴史文化財団江戸東京 博物館学芸員.専門は日本中世史・近世史・都市史.著書『中世東国の領域と城館』 (吉川弘文館,2002年),『戦国時代の終焉』(中公新書,2005年),『中世武士の 城』(吉川弘文館,2006年),『中世を道から読む』(講談社現代新書,2010年), 『中世東国の道と城館』(東京大学出版会,2010年),『中世東国の信仰と城館』 (高志書院,2021年).編著『城館と中世史料―機能論の探求』(高志書院,2015 年).
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2021/12/21)
- 発売日 : 2021/12/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 217ページ
- ISBN-10 : 4121026756
- ISBN-13 : 978-4121026750
- 寸法 : 11 x 1 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 324,823位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年4月9日に日本でレビュー済み
当書は「江戸時代」を論じたものではありません。
「地理志」として、江戸を描きます。 どうぞ勘違いされませんように(私の様に)。
文章は丁寧で良いと思います。
「地理志」として、江戸を描きます。 どうぞ勘違いされませんように(私の様に)。
文章は丁寧で良いと思います。
2022年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私もそうなのですが、東京の地形や河川と暗渠、江戸時代の町割りなどにある程度詳しい趣味人にとってある意味最後のフロンティアなのが皇居(江戸城)なのではないでしょうか?他のエリアであれば発掘等の調査も可能で資料も沢山残っており、また自由に歩いて想いを馳せることも可能ですが、こと江戸城となると、東京の中心にも関わらずぽっかりとイメージが抜け落ちている人も多いのでないでしょうか?
本書はそんな江戸城とその城下について、中世の成り立ちから主に江戸初期に現在の形が成立するまで、最新の各種学術調査を引用しながら考察した本になっています。特に、寂れた漁村だったかのように語られがちな家康入城以前の江戸について、その実質的な規模や街場・街道の位置についてフォーカスして考えている点が本書のユニークな点かと思います。
一点惜しかったのは、図表(地図)が少なかったこと。江戸以前の古い文献に現れる消滅した地名(例えば"大橋")のあった場所について、現在の○○あたりではないか、と述べられる訳ですが、現在の千代田区内の地名、それも地下鉄駅や広域的な町名ではなくピンポイントなエリアの(時には旧)町名に詳しくないと、本文を読みながら議論に付いていくことはできません。
結果、Googleマップや古地図アプリで都度地名を打ち込んでイメージする必要があります。割と東京の地名に詳しいと自負する自分でもこの有り様なので、いわんや一般人をや。手書きでいいから地図を挿入してくれと何度も思いました。そういうわけで★マイナス1です。
(たとえばあなたは将門の首塚の位置を点で指せるでしょうか?大手町のどっかだったな~くらいではないでしょうか?そういうのの連続です)
とはいえ、中世江戸城というトピックについて、学術的な論点を指摘しながら一般向けの新書としてまとめている点はとてもよいです。
(ブラタモリより一歩先のレベルの中世)江戸地理について知りたい方にお薦めです。
本書はそんな江戸城とその城下について、中世の成り立ちから主に江戸初期に現在の形が成立するまで、最新の各種学術調査を引用しながら考察した本になっています。特に、寂れた漁村だったかのように語られがちな家康入城以前の江戸について、その実質的な規模や街場・街道の位置についてフォーカスして考えている点が本書のユニークな点かと思います。
一点惜しかったのは、図表(地図)が少なかったこと。江戸以前の古い文献に現れる消滅した地名(例えば"大橋")のあった場所について、現在の○○あたりではないか、と述べられる訳ですが、現在の千代田区内の地名、それも地下鉄駅や広域的な町名ではなくピンポイントなエリアの(時には旧)町名に詳しくないと、本文を読みながら議論に付いていくことはできません。
結果、Googleマップや古地図アプリで都度地名を打ち込んでイメージする必要があります。割と東京の地名に詳しいと自負する自分でもこの有り様なので、いわんや一般人をや。手書きでいいから地図を挿入してくれと何度も思いました。そういうわけで★マイナス1です。
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とはいえ、中世江戸城というトピックについて、学術的な論点を指摘しながら一般向けの新書としてまとめている点はとてもよいです。
(ブラタモリより一歩先のレベルの中世)江戸地理について知りたい方にお薦めです。
2022年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
勉強になりますし、楽しくも読めるのですが、江戸城にこだわっているので、庶民の生活が見えないのが残念です。
2022年1月6日に日本でレビュー済み
江戸城の変遷を追う類書はありますが、多くは家康以前の江戸についてはオマケ程度の扱い。家康以降の扱いも、天下普請以前の江戸城改築を緻密に追うものはあまり見ません。
その点、本書は副題に偽り無し。「平安時代から家康の建設」という言葉の通り、中世の江戸と近世初期の大改造を緻密に検討していきます。労作にして快作です。
家康以前の江戸だけで100頁を費やし、中世前期の江戸、太田道灌時代の江戸、そして後北条氏時代の江戸を、当時の街道との関わりから詳細に論じていきます。
特に素晴らしいのは、後北条氏時代の江戸城に関する記述が豊富であること。道灌時代の繁栄→寒村化→家康入部による大繁栄、というストーリーが人口に膾炙しているため見落とされがちですが、後北条氏時代にも江戸は政治経済の重要拠点。古河公方の御座所が置かれ、武田信玄が制圧を試み、そして覇者北条氏の次男(北条氏房)のための婚礼行列の出発地となった江戸。著者はこれを余すところ無く叙述し、読み応えがありました。
家康以降の江戸も、家康が関ヶ原合戦を勝ち事実上の天下人となった後のいわゆる「天下普請」ではなく、それ以前の最初期の徳川普請の実態を丁寧に探っていきます。素晴らしい。
残念なのは図版。街道との関わりから、江戸城とその城下のありようが変化していったことをこれだけ丹念に記述しておきながら、その理解に必要な地図の掲載が圧倒に不足しています。
せめて、3つか4つ程度、江戸城と城下、そして街道との関わりを示す地図を載せて欲しかった。
この点が残念すぎるので、星は一つマイナス。
地図図版を増やした増補改訂版の登場を熱望します。
その点、本書は副題に偽り無し。「平安時代から家康の建設」という言葉の通り、中世の江戸と近世初期の大改造を緻密に検討していきます。労作にして快作です。
家康以前の江戸だけで100頁を費やし、中世前期の江戸、太田道灌時代の江戸、そして後北条氏時代の江戸を、当時の街道との関わりから詳細に論じていきます。
特に素晴らしいのは、後北条氏時代の江戸城に関する記述が豊富であること。道灌時代の繁栄→寒村化→家康入部による大繁栄、というストーリーが人口に膾炙しているため見落とされがちですが、後北条氏時代にも江戸は政治経済の重要拠点。古河公方の御座所が置かれ、武田信玄が制圧を試み、そして覇者北条氏の次男(北条氏房)のための婚礼行列の出発地となった江戸。著者はこれを余すところ無く叙述し、読み応えがありました。
家康以降の江戸も、家康が関ヶ原合戦を勝ち事実上の天下人となった後のいわゆる「天下普請」ではなく、それ以前の最初期の徳川普請の実態を丁寧に探っていきます。素晴らしい。
残念なのは図版。街道との関わりから、江戸城とその城下のありようが変化していったことをこれだけ丹念に記述しておきながら、その理解に必要な地図の掲載が圧倒に不足しています。
せめて、3つか4つ程度、江戸城と城下、そして街道との関わりを示す地図を載せて欲しかった。
この点が残念すぎるので、星は一つマイナス。
地図図版を増やした増補改訂版の登場を熱望します。