ホラーのイメージが強い映画の方が
有名ですが
純粋に闘病記録でした。
ちゃんとした破傷風の知識もなかなか得られない時代、疑心暗鬼に駆られる若い夫婦の
心理描写がリアルでした。
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震える舌 (新潮文庫 草 189-1) 文庫 – 1980/4/1
三木 卓
(著)
- 本の長さ182ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1980/4/1
- ISBN-104101189013
- ISBN-13978-4101189017
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1980/4/1)
- 発売日 : 1980/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 182ページ
- ISBN-10 : 4101189013
- ISBN-13 : 978-4101189017
- Amazon 売れ筋ランキング: - 447,175位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔観た映画の原作というので購入。
映画で観た病室の描写は半分くらいで,残り半分は父親と母親のやり取りでした。
映画ほどのホラー感はありません。
明治-昭和の巨匠と言われる作家の純文学ばかり読んでいる私にしてみると,文章がやや熟れてない印象を受けました。
修飾語の遣い方がやや微妙。
本の値段ほどの価値を感じませんでした(いくら何でも1300円はちょっと高すぎ)。
映画で観た病室の描写は半分くらいで,残り半分は父親と母親のやり取りでした。
映画ほどのホラー感はありません。
明治-昭和の巨匠と言われる作家の純文学ばかり読んでいる私にしてみると,文章がやや熟れてない印象を受けました。
修飾語の遣い方がやや微妙。
本の値段ほどの価値を感じませんでした(いくら何でも1300円はちょっと高すぎ)。
2018年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドキュメンタリーのようでドキュメンタリーなく小説のようで昌世でく、最後まで息をつく暇がない内容だった。
2014年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
破傷風は、決してなくならない感染症で、東北震災でも通常より多く発生しました。この本は、著者の実娘が破傷風にかかり、診断が遅れ、死に瀕したが生き延びた実話を、作家である父親が書いた本です。文筆家の実体験なので臨場感がすごく、破傷風というものはどういうものなのかを学ぶにはこれ1冊で、どんな医学書よりも優れています。ただ、1970年という時代背景があるので、治療薬について今と全く異なる時代だ、ということは知っておくほうが良いです。この治療が現在には当てはまりませんので。また、医者が説明もなく処置や治療をして、時に説明する程度で良かった時代もそのまま描かれており、「昔はよかった」的な部分もあります。
2010年12月15日に日本でレビュー済み
ある日突然、幼い娘が身体に変調をきたした。
言うことを聞かず食事も満足に取ろうとしないのを皮切りに、
手指の自傷、臀部を左右に振る奇妙な歩き方、赤いポストや物音に対する過剰な反応。
そして夜毎の下顎の痙攣と、舌の咬傷。
当初は心因性のものと考えていた両親も、症状の激烈さにただ事でなさを感じ、
近所の診療所、救急病院と駆け回るが、正しい診断が下されないまま無情に時間だけが過ぎていく。
やがて行きついた大学病院で、怖れていた診断が下る。
破傷風。
即座に治療が開始されるが、娘はわずかな物音で頻回に激しい痙攣を繰り返し、
呼吸困難からチアノーゼをきたす。
そばに付き添う両親は寝る間もなく看護に明け暮れ、
自身も感染しているのではないかという恐怖感から次第に精神を病んでいく。
日本ではほとんどお目にかからなくなった病気だが、途上国を中心に年間5万人程度の死者を出す破傷風。
その死亡率は現在でも50%にのぼるという。
破傷風という病気に対する生々しい知識を得られるのもさることながら、
幼い子どもを病魔に蝕まれる両親の悲嘆や諦観、さらには極限状態における病的精神にまで踏み込んだ
鮮烈な作品。
言うことを聞かず食事も満足に取ろうとしないのを皮切りに、
手指の自傷、臀部を左右に振る奇妙な歩き方、赤いポストや物音に対する過剰な反応。
そして夜毎の下顎の痙攣と、舌の咬傷。
当初は心因性のものと考えていた両親も、症状の激烈さにただ事でなさを感じ、
近所の診療所、救急病院と駆け回るが、正しい診断が下されないまま無情に時間だけが過ぎていく。
やがて行きついた大学病院で、怖れていた診断が下る。
破傷風。
即座に治療が開始されるが、娘はわずかな物音で頻回に激しい痙攣を繰り返し、
呼吸困難からチアノーゼをきたす。
そばに付き添う両親は寝る間もなく看護に明け暮れ、
自身も感染しているのではないかという恐怖感から次第に精神を病んでいく。
日本ではほとんどお目にかからなくなった病気だが、途上国を中心に年間5万人程度の死者を出す破傷風。
その死亡率は現在でも50%にのぼるという。
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幼い子どもを病魔に蝕まれる両親の悲嘆や諦観、さらには極限状態における病的精神にまで踏み込んだ
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