笑えて泣けて考えさせられて・・・
難しく考えず、エンタテインメントとして読めばいい本だと思います。
ありがちな設定だろうと、人物の描き方がステロタイプだろうと、
少なくとも私は素直に楽しんで読めました。
実は図書館で借りたのですが、手元に置きたいので改めて購入する予定です。
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薔薇とビスケット 単行本 – 2013/5/15
桐衣 朝子
(著)
若い介護士・徹が体験するお盆の夜の奇跡
竜崎徹は25才の介護福祉士。都内にある特別養護老人ホーム『安養ホーム』に就職して5年目だ。恒例のお盆祭りの夜、危篤となった入所者の部屋で遺影用の写真を捜しているうちに時空を越えてしまう。昭和13年の新橋の芸者置屋『桜屋』に出現した徹。そこでは寝たきりの主人が喉を詰まらせて死にかけていたが徹は救命措置を施し、命を救う。右も左も分からぬ時代で、主人のお抱え世話人として住み込むことになった徹は美しい芸者など、さまざまな人々と出会うことになる。しかし徹はその中に、どこか見覚えのある人物がいることに気付いた・・・。平成と昭和、2つの時代を舞台に、波乱な人生が交差する。第13回小学館文庫小説賞授賞作品。発売前から各紙誌に取り上げられた61歳の新人作家が描く、読後感爽やかな作品。
竜崎徹は25才の介護福祉士。都内にある特別養護老人ホーム『安養ホーム』に就職して5年目だ。恒例のお盆祭りの夜、危篤となった入所者の部屋で遺影用の写真を捜しているうちに時空を越えてしまう。昭和13年の新橋の芸者置屋『桜屋』に出現した徹。そこでは寝たきりの主人が喉を詰まらせて死にかけていたが徹は救命措置を施し、命を救う。右も左も分からぬ時代で、主人のお抱え世話人として住み込むことになった徹は美しい芸者など、さまざまな人々と出会うことになる。しかし徹はその中に、どこか見覚えのある人物がいることに気付いた・・・。平成と昭和、2つの時代を舞台に、波乱な人生が交差する。第13回小学館文庫小説賞授賞作品。発売前から各紙誌に取り上げられた61歳の新人作家が描く、読後感爽やかな作品。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2013/5/15
- ISBN-104093863520
- ISBN-13978-4093863520
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2013/5/15)
- 発売日 : 2013/5/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4093863520
- ISBN-13 : 978-4093863520
- Amazon 売れ筋ランキング: - 276,761位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,780位日本文学
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
介護に関しては少々古い実践描写。介護版「ZIN」といったところだが、タイムスリップは安直か?
暗くなりがちな、説教くさくなりがちな題材を、軽いタッチで描いて、分かりやすい。
暗くなりがちな、説教くさくなりがちな題材を、軽いタッチで描いて、分かりやすい。
2014年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
心理学要素など、多くのことが含まれていて、素晴らしい作品です。
皆、言わないだけで、いろいろあるんだな、って思いました。
是非読まれてみて下さい。
皆、言わないだけで、いろいろあるんだな、って思いました。
是非読まれてみて下さい。
2015年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一度読み 家族にも読んでほしくて購入しました。書籍の状態は良かったです。
2014年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
数多くの新人賞受賞作を読んでいるが、最低の作品。「金返せ」もの。
月並みなアイディアの切り貼り。★を4つ以上のレビューは、サクラと違うか?
この書き手、1作きりで消えると見る。アイディアが貧困なら、文章も拙劣でプロ作家の域に達していない。
安直なタイム・スリップSFの、どこが評価されたのやら。
月並みなアイディアの切り貼り。★を4つ以上のレビューは、サクラと違うか?
この書き手、1作きりで消えると見る。アイディアが貧困なら、文章も拙劣でプロ作家の域に達していない。
安直なタイム・スリップSFの、どこが評価されたのやら。
2013年5月20日に日本でレビュー済み
高齢者介護サービス事業を全国展開する大手のB社では、入居の際に入居者本人と家族一人一人の話にじっくりと耳を傾けることをスタッフに義務づけているという。生い立ちやこれまで歩んできた人生も含めて、その“想い”を汲み取る。その上で一人一人にふさわしい「生活プラン」を話し合いながら作成する。同社では決して「ケアプラン」とは呼ばない。
「利用者のそれまでの生活をどうすれば持続させ、その人らしく生きていただけるか、それを手伝うのが我々の仕事です。身体的なお手伝いが必要な人にそれを提供するのはあたりまえ。それを介護の仕事だととらえるのはやめようと。その人らしく最期まで生きてもらうことを手伝う。そのためにはその人の人生歴を知らなければならない。どんな嬉しいことが、どんな辛いことが、それぞれ何歳くらいのときにあったのかといったことをヒアリングしないと、その人らしく生きてもらう手伝いはできないわけです」
同社社長の弁である。
「よく言われます。老人ホームの仕事は大変でしょうねと。一般人は介護というとADL支援のことだと解釈する。きつい・汚い・給料が安い。これを介護の仕事だとは思わないようにしようと社員たちには言っているんです」
ADL(Activities of Daily Living)は日常生活を営む上で普通に行っている食事・排泄・入浴などの基本的な行動を指す。しかし、人はただそのためだけに生きているのではない。趣味を活かした楽しみ、人との交流、知的好奇心の充足など生活のQOL(Quality of Life)の支援なくしては「心豊かな日々」は成立しない。90歳になっても、100歳になっても、それは同じだろう。そのQOLには自分の人生の回顧、回想、家族や昔日の恋人や縁を結んだ人々への、そして、彼らと過ごした日々への追憶も含まれるだろう。
「このホームを第二の我が家として暮らしてもらうために何をお手伝いすべきか。それが我々の仕事だ。私はそう言い続けてきました」
介護する人・される人という関係を超えた家族同様の触れ合いや会話の時間を大切にする。そのため、スタッフを対象にした研修では介護・ケア技術の習得だけでなく、入居者の気持ちに寄り添うための心の教育も欠かせない。
……というのは近刊『生涯現役主義〜生き活きシニアのつくりかた〜』(時評社)からの抜粋。
こんな介護施設で懸命に働くスタッフのみなさんにぜひ一読してほしいのが本書です。もしかして、今おむつを換えたおばあちゃん、赤ちゃんみたいに泣き叫ぶおじいちゃんも、60〜70年前にはこんなドラマの主人公だったのかもしれない。ね、そう思いませんか。やっぱり、人生っていいもんだね、と。
俗に「いやミス」と称されるような後味の悪い小説、人間の悪意やおぞましさばかりをあばき立てる小説が頻出する中で、こんな小説を読むと嬉しくなってしまう。お決まりのストーリー展開、どんでん返しもトリックも何もない素直さ、ステロタイプの筋書き、すべてOK。やっぱり、小説はこうでなくっちゃ。
「利用者のそれまでの生活をどうすれば持続させ、その人らしく生きていただけるか、それを手伝うのが我々の仕事です。身体的なお手伝いが必要な人にそれを提供するのはあたりまえ。それを介護の仕事だととらえるのはやめようと。その人らしく最期まで生きてもらうことを手伝う。そのためにはその人の人生歴を知らなければならない。どんな嬉しいことが、どんな辛いことが、それぞれ何歳くらいのときにあったのかといったことをヒアリングしないと、その人らしく生きてもらう手伝いはできないわけです」
同社社長の弁である。
「よく言われます。老人ホームの仕事は大変でしょうねと。一般人は介護というとADL支援のことだと解釈する。きつい・汚い・給料が安い。これを介護の仕事だとは思わないようにしようと社員たちには言っているんです」
ADL(Activities of Daily Living)は日常生活を営む上で普通に行っている食事・排泄・入浴などの基本的な行動を指す。しかし、人はただそのためだけに生きているのではない。趣味を活かした楽しみ、人との交流、知的好奇心の充足など生活のQOL(Quality of Life)の支援なくしては「心豊かな日々」は成立しない。90歳になっても、100歳になっても、それは同じだろう。そのQOLには自分の人生の回顧、回想、家族や昔日の恋人や縁を結んだ人々への、そして、彼らと過ごした日々への追憶も含まれるだろう。
「このホームを第二の我が家として暮らしてもらうために何をお手伝いすべきか。それが我々の仕事だ。私はそう言い続けてきました」
介護する人・される人という関係を超えた家族同様の触れ合いや会話の時間を大切にする。そのため、スタッフを対象にした研修では介護・ケア技術の習得だけでなく、入居者の気持ちに寄り添うための心の教育も欠かせない。
……というのは近刊『生涯現役主義〜生き活きシニアのつくりかた〜』(時評社)からの抜粋。
こんな介護施設で懸命に働くスタッフのみなさんにぜひ一読してほしいのが本書です。もしかして、今おむつを換えたおばあちゃん、赤ちゃんみたいに泣き叫ぶおじいちゃんも、60〜70年前にはこんなドラマの主人公だったのかもしれない。ね、そう思いませんか。やっぱり、人生っていいもんだね、と。
俗に「いやミス」と称されるような後味の悪い小説、人間の悪意やおぞましさばかりをあばき立てる小説が頻出する中で、こんな小説を読むと嬉しくなってしまう。お決まりのストーリー展開、どんでん返しもトリックも何もない素直さ、ステロタイプの筋書き、すべてOK。やっぱり、小説はこうでなくっちゃ。