新しい単行本はもう出回っていないようなので、中古で手に入れました
中古でも大変綺麗な本で、早く安く手に入れることが出来て良かったです
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プラハの春 単行本 – 1997/5/1
春江 一也
(著)
- 本の長さ536ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1997/5/1
- ISBN-104087802450
- ISBN-13978-4087802450
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
現役外務官僚が自らの体験をもとに書いたドキュメンタリー・ノベル。1968年のチェコの民主化運動「プラハの春」を舞台に、冷戦の非情に翻弄された若き外交官の恋とサスペンス。
登録情報
- 出版社 : 集英社 (1997/5/1)
- 発売日 : 1997/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 536ページ
- ISBN-10 : 4087802450
- ISBN-13 : 978-4087802450
- Amazon 売れ筋ランキング: - 281,765位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 78,445位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年3月15日に日本でレビュー済み
若き外交官と美貌の東ドイツの人妻。偶然の出会いで恋におち、やがて歴史に二人の運命は翻弄される。非常にロマンチックな作品です。それでいてさすが本職の外交官が書いただけあって歴史の設定がしっかりしています。
チェコであの時何が起こっていたのか、そして何故あの悲劇がおき、その悲劇がどのように人々の人生を変えていったのかをきわめて写実的に語っています。
今は静かに何事もなかったように流れるモルダウ川、川がもし語る事ができたら、あの事件をどう伝えるでしょうか?
事実を基にしたフィクションですが、まるで本当にその現場を見ているような臨場感ある作品でした。
チェコであの時何が起こっていたのか、そして何故あの悲劇がおき、その悲劇がどのように人々の人生を変えていったのかをきわめて写実的に語っています。
今は静かに何事もなかったように流れるモルダウ川、川がもし語る事ができたら、あの事件をどう伝えるでしょうか?
事実を基にしたフィクションですが、まるで本当にその現場を見ているような臨場感ある作品でした。
2017年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当時の緊迫感が伝わりますし、情景がまるで自分が見たかのように浮かびます。
歴史だけだと固くて読みにくいですが、当時の時代背景とともにハラハラドキドキしながら、恋愛も気になり、一気に読み込めます。素晴らしい作品です。外務省や外交官とい職業も随分理解できました。
歴史だけだと固くて読みにくいですが、当時の時代背景とともにハラハラドキドキしながら、恋愛も気になり、一気に読み込めます。素晴らしい作品です。外務省や外交官とい職業も随分理解できました。
2008年8月8日に日本でレビュー済み
春江一也という人を知らなかった。
たまたま「上海クライシス」を読んで、すごく勉強になったなーと感じ、
これは「プラハの春」から読むべきだと。
プラハの春という言葉だけは、なんとなく知っていたけれど、
1968年、私が15歳のときに、こういう戦いがあったということ。
全く無知だった。
真の社会主義とはどういうことなんだろう。
勉強しなくてはいけないことが増えた気がする。
たまたま「上海クライシス」を読んで、すごく勉強になったなーと感じ、
これは「プラハの春」から読むべきだと。
プラハの春という言葉だけは、なんとなく知っていたけれど、
1968年、私が15歳のときに、こういう戦いがあったということ。
全く無知だった。
真の社会主義とはどういうことなんだろう。
勉強しなくてはいけないことが増えた気がする。
2002年12月22日に日本でレビュー済み
一気に読み終えました。
この本は主人公の悲恋をたどるとともに
30年前にチェコスロバキアで実際に起こった悲劇と
人々の自由を求める沈痛な叫びがリアルに描かれ、鳥肌が立つ思いでした。
美しいプラハの街並。
自由を求める若者たちのエネルギー。
手に入れた『春』を謳歌するチェコを陵辱する卑劣な共産主義国家。
自らの信念のために命を賭して戦う人々。
その全てがありありと伝わってきます。
印象的なのが主人公に「ソ連軍のすることを世界中に知らせて!」と言う学生に
「わたしは少しでも多くのことを正しく知り、少しでも多くの人々に語り伝えよう。
わたしはきみたちの悲しみを死んでも忘れないよ」
と言う!'!'ーン。
外交官として歴史の傍観者以外の立場には立てない主人公の精一杯の想いと
プラハ市民の決死に自由を守り戦う姿に胸を打たれました。
悲恋の物語ではあるけど、2002年のわたしの一番のお気に入りの本です。
プラハに行きたい…
この本は主人公の悲恋をたどるとともに
30年前にチェコスロバキアで実際に起こった悲劇と
人々の自由を求める沈痛な叫びがリアルに描かれ、鳥肌が立つ思いでした。
美しいプラハの街並。
自由を求める若者たちのエネルギー。
手に入れた『春』を謳歌するチェコを陵辱する卑劣な共産主義国家。
自らの信念のために命を賭して戦う人々。
その全てがありありと伝わってきます。
印象的なのが主人公に「ソ連軍のすることを世界中に知らせて!」と言う学生に
「わたしは少しでも多くのことを正しく知り、少しでも多くの人々に語り伝えよう。
わたしはきみたちの悲しみを死んでも忘れないよ」
と言う!'!'ーン。
外交官として歴史の傍観者以外の立場には立てない主人公の精一杯の想いと
プラハ市民の決死に自由を守り戦う姿に胸を打たれました。
悲恋の物語ではあるけど、2002年のわたしの一番のお気に入りの本です。
プラハに行きたい…
2004年7月5日に日本でレビュー済み
事実とフィクションを緊迫感のあるタッチで描き、非常に読みやすい
作品に仕上がっている。
私は1968年に起こった「プラハの春」を知らないが、だからこそ、
この著作に描写されているチェコの人々の活動に尊敬を覚える。
現代日本の人々は、こういった状況になった時、冷静に抗う、という事が
できるのだろうか。そこまで強い民族でいられるだろうか。
あくまで冷戦の時代に起こった、東欧の物語ではある。
しかし、翻って、思想も、行動も、自由の意味も希薄な現代日本について深く考えさせられる、そんな本。
作品に仕上がっている。
私は1968年に起こった「プラハの春」を知らないが、だからこそ、
この著作に描写されているチェコの人々の活動に尊敬を覚える。
現代日本の人々は、こういった状況になった時、冷静に抗う、という事が
できるのだろうか。そこまで強い民族でいられるだろうか。
あくまで冷戦の時代に起こった、東欧の物語ではある。
しかし、翻って、思想も、行動も、自由の意味も希薄な現代日本について深く考えさせられる、そんな本。
2005年7月26日に日本でレビュー済み
ソ連軍、共産主義、自由と独立。この平和な日本では想像もできないような出来事が綴られていてとても重みのある1冊。
歴史的・政治的な内容が筋になっているので簡単な内容ではないけれど、日本人外交官とドイツ人女性との恋愛などをはじめいろいろな人の思いが盛り込まれていてとても読みやすい。
歴史の時間に単なる出来事のひとつとして暗記してきた事柄が、実はこんなことだったのかと、目から鱗だった。
この本を読んでから戦争のニュースの見方がかわりました。
歴史的・政治的な内容が筋になっているので簡単な内容ではないけれど、日本人外交官とドイツ人女性との恋愛などをはじめいろいろな人の思いが盛り込まれていてとても読みやすい。
歴史の時間に単なる出来事のひとつとして暗記してきた事柄が、実はこんなことだったのかと、目から鱗だった。
この本を読んでから戦争のニュースの見方がかわりました。
2000年12月18日に日本でレビュー済み
1968年8月21日ソ連軍のプラハ侵攻、プラハの春を軸に繰り広げられる、若き日本人外交官と過去を背負った元ドイツ共産党員東ドイツ出身、カレル大学美人講師との恋愛、歴史小説。
日本人外交官と西側諸国との接触を禁じられている元党員との運命の出会い。党の監視の目をくぐりぬけて、逢瀬を重ねるうちに、外交官と知的で情熱的な講師はお互いに惹かれあっていく。一方、プラハでソ連からの独立運動が高まっていく。プラハの春の中心となったカレル大学学生や教授、そしてチェコスロバキアの独立を心から願うドイツ人講師とともに、外交官も独立運動を支援し始める。 ことのピークは8月21日未明、とうとうソ連軍が戦車で圧力をかけてきた。講師は地下のラジオ局から特別番組のDJを担当し、ラジオネームはプラハ出身ユダヤ人作家”フランツ・カフカ”の恋人”ミレナ”。ミレナはロシア軍に抵抗するプラハ市民を勇気づける。
大部分が歴史的事実に基づいている。愛国心、そして命をかけて独立運動に参加する学生・市民そしてミレナの言動・行動に心を打たれる。中世の町並みが残る美しい幻想的都市プラハに行ったことがある人はわかると思うが、哀しみを誘うような風景はその歴史によるものであろうか。 町並みに関する描写も必読である。
決してあきらめず、希望を持ち自分の命をかけて大国と戦う女性と、悲恋だとわかりながら女性を愛し続ける外交官のひたむきさ、誠実さに感動する小説である。
日本人外交官と西側諸国との接触を禁じられている元党員との運命の出会い。党の監視の目をくぐりぬけて、逢瀬を重ねるうちに、外交官と知的で情熱的な講師はお互いに惹かれあっていく。一方、プラハでソ連からの独立運動が高まっていく。プラハの春の中心となったカレル大学学生や教授、そしてチェコスロバキアの独立を心から願うドイツ人講師とともに、外交官も独立運動を支援し始める。 ことのピークは8月21日未明、とうとうソ連軍が戦車で圧力をかけてきた。講師は地下のラジオ局から特別番組のDJを担当し、ラジオネームはプラハ出身ユダヤ人作家”フランツ・カフカ”の恋人”ミレナ”。ミレナはロシア軍に抵抗するプラハ市民を勇気づける。
大部分が歴史的事実に基づいている。愛国心、そして命をかけて独立運動に参加する学生・市民そしてミレナの言動・行動に心を打たれる。中世の町並みが残る美しい幻想的都市プラハに行ったことがある人はわかると思うが、哀しみを誘うような風景はその歴史によるものであろうか。 町並みに関する描写も必読である。
決してあきらめず、希望を持ち自分の命をかけて大国と戦う女性と、悲恋だとわかりながら女性を愛し続ける外交官のひたむきさ、誠実さに感動する小説である。